卯詐欺だ!
すいません。調子乗りました!!
今回は元からやりたかったネタです。今後も番外編に7割力入れます。
本編?追い追いです。
※今回の話は深い意味で理解してはいけません。そういう話です。そういう話になってしまいました。
アナグラ
ーラウンジー
「…………!」
「頂きます。」
ラウンジのカウンターでカノン、ハルオミ、マリ、キグルミはの順に並んで仕事後の夕食を摂っていた。
カウンターには大量の料理、を食らい始めるマリ。残りの三人はその様子を見ていた。
「…相変わらず凄い量が減っていくな。」
「見ている此方がお腹いっぱいになりますね。」
「………、…………!」
それぞれが思いを言って自分の料理に手をつけ始めた。
只、キグルミにだけ二人分の視線が延びていた。
~数分後~
「む~………くるるるる~。」
カウンターに顎と手をつけ、目を瞑り頬を赤らめ心地良さそうに俯せているマリがいた。つか出来上がっていた。
「おいおい、俺が飲んでたウイスキーを水と間違えて飲みやがって。一気の上に間接キスだよな、これ。」
「間せっ!?ハルさん、今気にする所は其処じゃない気がします。」
「…………。」
キグルミが手をマリの頭に乗せ撫で始める。するとマリの表情が安らかになる。キグルミが手を離そうと上に上げると、マリは顔をしかめ撫でるのを止めて欲しくないのか手を追いかけるように頭を持ち上げる。するとキグルミが再びマリの頭に手を置き撫で始めると、マリは心地良さそうに顔が柔らかくなり再びカウンターに俯せる。
「(何ですかこれ、持ち帰っていいんでしょうか!)」
「(どんだけ手慣れてるんだよ、この着ぐるみ。)」
「む~…………む。」
最早、外野の二人見守られる中、マリは目を開けカウンターから起き上がり、キグルミの方を向いて立ち上がる。
「あの……マリさん?」
「お~い、マリ~。」
「…………むい…。」
「「?」」
カノンとハルオミが呼び掛けても視界は動かずキグルミだけを見ている。するとマリの両腕が真っ直ぐキグルミに延びた。
「眠い………。」
そう言った途端、マリは倒れ込むようにキグルミに寄り掛かる。器用な事にキグルミの首に両腕を引っ掻けて。
「くぅ……くぅ………。」
「…完全に寝てるな。」
「腕が外れないのが凄いですね。」
「……………。」
キグルミは一度屈むとマリの背中と両膝裏に手を回して持ち上げる。そしてそのままラウンジを後にした。
「み、見ましたかハルさん!お姫様抱っこです!凄いです!」
「あ~、まぁ、なんだ、一端落ち着けカノン。」
「キ、グ、ル、ミィ~~!!」ギリギリ……
「痛っ!?痛い痛いッ!?エリナも落ち着け!!」
ーマリの自室ー
キグルミがマリの部屋に入るとベッドにマリを寝かせる。両腕が首が引っ掻けている為、腕を外す。
マリに布団を被せ、キグルミは部屋を出ようと背を向けた。
その時…
ガシッ!
「何処に行くのよ。」
「……!?………!?」
ボフギシリッ!?
いきなりキグルミの背後から胴周りに腕が巻き付き、さっき寝かせた筈の声が聞こえ、キグルミの目には部屋が回転した。そして次に聞こえたのはベッドの悲鳴を上げる音だった。本当に悲鳴をあげたかもしれない。
「…………??…………!」
キグルミが次に気付くと自分が寝ている事、そして胴周りに くっついて離れない腕だった。
「一緒に…寝よ…?」
と言葉を聞いた瞬間、腹周りにあった両腕は上に廻ってる片腕だけを残し、ベッドと首の間からもう片方の腕が廻り、足も絡まれていた。
キグルミは完全に両腕しか身動きを取れなくなっていた。
「…………!?………!!」
この時の自分の体の下になった彼女の細い腕が折れてない事にゴッドイーターの肉体は伊達ではない、とキグルミは思ってるだろう。
両腕をバタバタさせても動きが取れず、段々首に廻った腕に力が入り、首が絞まっていく。
「くぅ……くぅ……。」
当の本人は整った寝息を発ててる。そうしている間も彼女の力が入り、腕が首に入った。段々キグルミの頭がズレていく。
「…………!!…………!!」
「すぅ……む~……むにゃ……。」
ゴトリッ
部屋には大きな兎の頭が地面に落ちた音が響いた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「きゃあああああっ!?!!?」
マリが飛び起き周囲を見回す。自分しかいない部屋にベッドで寝ていた事を理解した。
「はぁはぁ…………複雑な悪夢見たぁぁぁぁぁ。」
思わず頭を抱えた。恥ずかしいような、恐いような、顔が火照るような、背筋が凍るような気分だった。
すると床にエリナと買い物した時に買った大きな縫い目と別々の色の布地でできた兎のぬいぐるみが落ちていた。
マリはそれを拾い上げて抱き締めた。
「……只の夢だよね。」
マリはぬいぐるみを枕の側に置き、部屋を出た。
ーラウンジー
「あんた、おはよう!」
「!!…………、………。」
「(何だろう、いつもよりよそよそしい。)」
次回の話は前回の次回予告です。