いや、新しい短編の設定決めに熱中なんかしてないよ。(汗)
Fgoのイベントに熱を入れていたけどな。
長文になってしまいました。
読みづらくなったと思います。
ヒバリさんが消えてしまいました!!
一言しかセリフがありません。探してみてね。
「……キツいな。」
コウタは廃ビルの壁に追い詰められ、イェッツィーと多くのチョウワンに囲まれていた。
「…まだ神機は動かないか、糞っ此処で終わりか。」
コウタは苦い顔をしてアラガミ達を見据える。その中でイェッツィーは残虐めいた顔をしているように見えた。
すると一匹のチョウワンがコウタに飛び掛かろうとしている。
「…ノゾミ、母さん。絶対に俺は…生きて帰るんだ!」
そして一匹のチョウワンが飛び出し、コウタが回避しようとした。が…
「えっ……。」
一つのコンクリートの塊が飛び出したチョウワンに真っ直ぐ飛んできて、チョウワンを落とした。
アラガミ達が飛んできた方向を見始めるとコンクリートの塊が幾つも飛来した。避けるもの当たるものも居て、イェッツィーに関しては人一倍大きい塊に顔面を強打した。
コウタは飛んでくる塊の原因を見て、絶句する。瓦礫の山の上に両手で顔より遥かにデカイ塊を抱えた少女がいた。何で此処にいるという思いは言葉に出なかった。
「(コンゴウだ、コンゴウがいる…………。)」
すると同じ方向からコンクリートの塊がコウタに飛来した。
「うおっ!?マリ!何するんだ!」
「…変な事を考えたと思ってつい。」
コウタは飛んでくる塊を驚いた声を上げながら避けた。
「…って!何で戻ってくるんだ!!早く行け!!」
唖然としたが直ぐに気がつき焦りと共に叫んだ。それをマリは目を細くして膨れっ面な顔をした。
「ムッ…別に良いですよ、自分の神機を持ってコウタ隊長は置いていくので。」
「は…何を言ってるんだ!!」
「よい、しょっ!」
マリはその場にあった頭2つ分の大きさの瓦礫を持ち上げコウタを見た。
「…何で俺を見るんだ。」
「よっ、しゃあーーー!!」
そのまま直線上に投げた。
「えっ!?あぶねっ!!」
コウタは勢いよく回避して、瓦礫はその背後にいたチョウワンにぶつかった。
「えっ……。」
「コウタ隊長、ナイス回避。」
「おまえ!!狙ってたの俺か!!チョウワンか!!チョウワンだと言ってよ!!」
「ノーコメでっ!!」
更に同じ大きさの瓦礫を拾い上げ今度は違う方向に投げた。瓦礫はそのまま直線上に飛び、その先にはイェッツィーがいた。イェッツィーは飛来する瓦礫を払い落とした。ほんの少しドヤッしてるように見える。がそれは一瞬の事だった。
イェッツィーの顔が大きな瓦礫に隠れた。そして瓦礫が砕けた。周りが静まり返る。
「あれ、二連でぶつけるつもりだったのに、一発かわして二発目食らって、どんな気持ち?ねぇどんな気持ち?あぁ言葉分かんないよね。ごめん。」
イェッツィーは怒号の悲鳴を上げた。するとチョウワン達が一気にマリの方向を向いた。
「馬鹿!!何やってんだよ!!」
「交代です。コウタ隊長は退いてください。私が時間を稼ぎます。」
「ふざけるな!神機も無い状態で、死ぬぞ!」
「だから取りに行くんですよ。今なら動かせる気がします。」
「そんな根拠の無いことを…。」
そんな事を話している間にチョウワン達がマリの立っている瓦礫の山に近付いてくる。
「それじゃコウタ隊長、これで生き延びたら説教も奢りも2倍分で。」
「この馬鹿!!」
「いいから目を瞑って下さい!」
マリはスタングレネードを手に足元の瓦礫にぶつけた。マリを標的にしていたチョウワン達はいきなりの強い光に視界が眩んだ。
コウタは目を抑えていて、目を開くと瓦礫の山にマリは居なく…
「よっ!よっ!よっ!よっ…!」
またまた驚きで言葉を失う。なんと当の本人はチョウワン達の体を渡っていた。
「何を…!」
叫ぶのは簡単、だけどそれで気付かれたらマリが危険だ。自分に出来るのは…
視界が回復したチョウワン達の陽動。
「お~い!アラガミ共こっちだ!!」
気をこっちに向けさせ、マリの邪魔はさせないようにする。マリの言葉の信憑性はない。だがコウタは自分ができることをし始めた。
「コウタ隊長、ナイス。」
マリはチョウワンの上を渡りながら着々と神機まで近付いていった。
「うわっ!?」
が脚を踏み外した、否踏み外された。踏み通ろうとしたチョウワンが後ろに引いてマリを落とそうとした。が…
落ちる瞬間、マリはチョウワンの蒼い毛に手を伸ばし掴んだ。着地してもう片方の手で同じ所を掴んだ。
チョウワンもされるままではなかった。体を振り始める。マリは空中に放られる、が手は離れなかった。
チョウワンは苛立ち、もう一回体を振った。がマリが手を離したのはチョウワンが空中に飛んだ後だった。
チョウワンが体を振り、マリが宙に浮き、着地した瞬間、遠心力と着地した力の入りでチョウワンを投げたマリしかできない荒業をやった。
チョウワンは他チョウワン2体を巻き込み吹っ飛んだ。
マリは再び一直線に神機に向かい、神機のグリップを握り動かそうとした。
「くぅぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぅ~!!」
動かなかった、ましてや腕輪と接続する神機からのプラグすら出てなかった。先程のチョウワンが巻き込まれ2体と一緒に近付いてくる。
コウタも再び追い詰められ始めていた。
マリは神機を動かす事だけに集中していた。
「ぅごぉけぇ!!動けっ!!」
持ってる自分の筋力、精神力全てで持ち上げようするが神機の先端は地面から一ミリとも離れなかった。
「こぉのぉーーー!!」
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『貴女に戦う力、抗う力を与えましょう。』
『この神機のコアは2つで1つ、半身同士で形を成した物、似た者同士という物です。』
『捉え方は貴女次第ですが、1つは戦う力を、もう1つは抗いを秘めてます。』
『抗いなさい。それが貴女の糧となり貴女の生きる道となるでしょう。』
『頑張って下さいね、私の■■■■_ーーー。』
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ぐっと握り締める音が聞こえる。
「…動け、此処で動かなかったら、昔の私と同じ、そんなの許さない。」
チョウワンが近付いてくる。コウタが危険、マリ自信も危険の中にいる。それでも彼女は手の中の神機を昔の自分と例えてるかのように語り掛ける。
「このまま何もできずに見てるだけで周りが傷付くなら、只の足手まといのガラクタよ。」
一番近いチョウワンがマリに飛び掛かる。
「悔しかったら動け!!この木偶が!!」
その時、マリは体の内側から血が沸き立つのを無意識に感じた。
チョウワンは食らい付いた。その様子を遠くでコウタが大きく目を開いた。
チョウワンが食らい付いたのは盾だった。大きな紫色の盾だった。
神機を背にガードをするパリングアッパーでマリは防いでいた。パリングアッパーは非物理系をある程度防ぐがチョウワンのタックルに似た噛みつきを防げるのは敢えて言う、マリだけだ。
「うりゃああああああぁ!!」
マリはそのまま神機を持ち上げ、チョウワンを神機ごと叩き付ける。チョウワンは盾に噛み付いたまま盾に潰された。超重ハンマーの重さは伊達では無い。だが重さだけではなく神機より発揮されたマリのパワーも加わり、地面と盾でチョウワンをプレスしてしまったのだ。潰されたチョウワンは段々溶けるように崩れていく。
続けてマリは神機を銃形態(ショットガン)に変え、近付いてきた残り2体にラッシュファイアでの短距離低空飛行で一気に近付く。マリが近付いた時、2体の内の左側のチョウワンは大きな口を開けて飛び掛かってくる。
チョウワンが飛んだ瞬間、銃形態の神機を自分の"左側に引いた"。
「でいやぁぁ!!」
そして空中から近付いてくるチョウワンに向かって神機の近接パーツ収納部分に剥き出ているハンマーに凪ぎ払いぶつけ、チョウワンはぶっ飛び倒れる。そこに神機を剣形態に変え、ステップで近付き神機を振り下ろした。
チョウワンは立ち直れずハンマーに打ち付けられ崩壊した。
マリは残り1体を見ると、警戒し自分との間の距離を保っていた。マリが近付こうと走り出すとチョウワンは尾から羽を飛ばす。それをマリは避けつつ、神機を右に引きチョウワンに近付く。チョウワンは後ろに退こうとしたがマリはステップで更に距離を詰める。チョウワンは驚いた。その瞬間、チョウワンに顔面と同じ位の鉄の塊が顔の横に飛んできた。
崩壊していくチョウワンを見た後、自分の神機を見た。正常に稼働する神機を見てニコリと笑った。
「……よし!」
「本当に動いた……でも。」
マリの神機が動いたのを目視して、自分の神機を確認するが
「何で、うわぁ!?」
自分に付いてくるチョウワンの攻撃を避けて避けてまくる。
「こっちはまだ動かないんだ!」
神機が動かない現状に今は避け続けなければならなかった。イェッツィーにも注意を凝らすがあの場から全く動かない。というかずっとマリを見て唸っているように見える。なかなかチョウワンで仕留められず腹を立ててるように感じられた。だがその前に神機が動かなきゃ意味がない。
「早く動けって!」
次第にコウタも焦り始めた。相手にしているチョウワンの群れは多く、避け続けるだけでもコウタの体力も限界があった。
「ぁ、まずい!!」
後ろに避けた時、自分の踵を地面から出っ張った石にバランスが崩れ尻餅を付く。
立ち上がりながら直ぐに周りを見ると1体のチョウワンが直ぐ近くまで来ていた。
回避は間に合わない、神機を横に盾にする。もう既に神機はボロボロ、チョウワンの攻撃さえ耐えられないだろう。
でも自分が部下の時に隊長に言われた事があった。死ぬな、と。例え神機が壊れても生きて帰る!
コウタはそう心に決め今に来る攻撃を待った。が…
「でやぁぁぁぁぁ!!」
それは横から振り下ろされたハンマーの形をしたバスター神機にチョウワンごと潰された。そこから横凪ぎ払い、潰し、ぶっ飛ばしでチョウワンを蹴散らしていく。
完全に見ているだけで近くにいるチョウワンはいなくなり、当の本人は振り返ってニヤリと笑った。
「約束通り神機が動いたんで4倍奢って下さい。」
「えっ、いやいや、そんな約束した覚えがないんだけど!?」
変わらない無茶苦茶な要求をしてきた。マイペースに戻ったように見えてコウタも少しは安心した。
「まだまだ元気ですね。ならコウタ隊長、どうします?撤退しますか?倒しますか?」
「…撤退を優先にするけど、あの様子じゃアナグラまで追ってきそうだ。」
イェッツィーを見ると先程より唸り声が大きく続いている。かなり怒っているようだ。
「なら、蹴散らして帰投作戦ですか。戦えるんですか?」
「神機は動かなくても罠も囮になる体力はある、ベテラン嘗めんな。」
「あ、囮はいいです。」
「!?」ズコッ!
「こっから交代ですよ。何て言うか…
神機が動いてから体の奥から力が沸いてきます。」
そこからは早かった、重い神機を振り回す少女はチョウワンに対して鬼ごっこの鬼役だった。
少女が凪ぎ払えば、チョウワンは体の一部が砕け飛び
少女が振り下ろせば、砕け潰れ
少女が振り上げれば、砕け宙を舞う。
ふとコウタは思った。
「何だこれ…。」
一方的過ぎだった。
優勢なのは良い、だけど。
「サポートする隙がないんだけど…。」
少女はチョウワンが避ける前に凪ぎ払い、距離ある敵はラッシュファイアで接近し銃形態のまま殴り飛ばし、怯んだとこで剣形態に変えとどめを指す。
チョウワンの数が減っていく、だが少女は止まらない、止まる気配がない。自分でも彼処まで所々に動いていれば息切れを起こす。だけど…
「はい、次ィ!!」
息切れ所かぶっ飛び続けてる!?この短時間でマリに何があったんだ!?
何故か分からない、だけど体の奥から力が沸き出てくる。みなぎる。
「はい、最後!」
最後のチョウワンを倒して、大きく息を吸って吐いた。それだけで体が落ち着いた、てか落ち着いている。今までと違い、みなぎる間は体力が向上しているようだ。普通じゃあり得ない。
「パワーは上がってないような感じ、でも疲れない。」
この沸き出てくる何かが原因?
すると周辺が陰った。
「マリ!上だ!!」
コウタ隊長の声で上を見上げると、イェッツィーが降りてくる。微妙なデジャヴ感。
神機の盾を真上に展開してイェッツィーの攻撃を防いだ。
「重っ!?」
イェッツィーの全体重が乗った攻撃を何とか踏ん張り耐えた。イェッツィーは一旦離れ、爪を伸ばして飛び掛かってくる。連続で来る大きく振り下ろし、突いてくる爪の攻撃を盾で防ぎ剃らしていく。埒が空かないと見たイェッツィーは大きく右爪を引き、突き出した。
その突きにマリは盾をしまい避ける事にした。すれすれで爪が頬を薄皮切った。
イェッツィーは続けてもう片方の腕を引いた。
その時、状況が変わった。
「だあぁぁぁぁぁ!!」
マリは神機を振り上げ突き出したイェッツィーの爪に当たり砕きながら左へ軌道を変えた。強い突きに引っ張られイェッツィーは前屈みになる。瞬間、踏ん張って右爪をフックのようにマリに向け振り上げる。この時、勝利をイェッツィーは確信していた。が、それは裏切られた。
イェッツィーの右爪が届いたのは大きな紫色の壁だった。しかもさっき左爪を砕いた鉄の塊がその下にあった。右爪はパリング(受け流し)
そして、
「くらぇぇぇぇぇぇ!!」
アッパー(打ち上げ)でイェッツィーの腹部に鉄の塊を打ち込んだ。イェッツィーは悲鳴をあげ、体をくの字に打ち込まれる。
イェッツィーは何とか持ち直して着地した。そして
「あっ逃げた!?」
瞬間的にマリに背を向けて走り出した。
その先にはコウタが居た。
「待ちやがれ!」
コウタはもう1つ持っていたスタングレネードをイェッツィーに投げつけ当たった途端、スタングレネードは破裂した。。
スタングレネードにより強い光りが周囲に広がる。コウタとマリは左腕で目を隠して目に光りが入らないよう防いだ。コウタは今度はホールドトラップを取ろう手を伸ばした時、
「コウタ隊長、前見て!!」
「何!?」
マリの言葉に驚き前を見るとイェッツィーは翼で顔を覆って走ってきた。コウタは直ぐにホールドトラップをイェッツィーの走ってくる延長線上に仕掛けその場を離れた。が…
「えっ!!」
「くそっ!!」
ホールドトラップを踏む直前にイェッツィーは翼を広げ飛び上がった。天に昇るように飛び上がったイェッツィーは廃ビルの屋上に乗り、マリ達を少し見ると背を向けて消えていった。
「逃げられた…。」
「此方コウタ。ヒバリさん、イェッツィーは?」
『イェッツィーはお二人から離れていきます。榊支部長から第一部隊は帰投命令が出てます。』
「了解。」
コウタがヒバリとの通信を終えるとマリの方を向いて歩き出した。
「帰投だ、警戒しながらエリナとキグルミに合流するぞ。」
「…説教はしないんですか?」
「そんなのは後々、帰って少し休んでからやるぞ。俺も疲れた。」
「………。」
歩き出したコウタの後をマリは歩き出した。マリは若干下を向きつつある。
「マリ、不満な事でもあるのか。」
「……倒す自身はありました。でも、倒しきれなかった。悔しいです。」
「…相手が悪かった、それだけだよ。俺だって悔しいよ、手が出せなかったんだから。」
「……。」
「あー!!止め止め、今は帰投に集中!その頃には俺の神機も動いてるだろうから、お前は奢られるのを待っていろ。」
「…はは、そりゃ楽しみ、で、うっ…。」
急にふらっと揺れたマリは神機を地面にガンッ!!と突き付け杖のようにして俯いている。
「マリ、どうした!」
「コウタ隊長!マリ!」
エリナとキグルミが走ってきて二人に近づいた。
「マリ、しっかりしろ!大丈夫か!」
コウタがマリの左側によって声を掛ける。
「…ぁたま…が……。」
「「え?」」
「ぐわーんぐわん…ぐわーんぐわん……ゆれ…て
。」ガシッ
「え?(何で肩を回すの?やな予感が…)」
「めが……まわって………
オロPィィィィィィィーーーーーーーーー‼」
「ぎゃあああああああああああ!!」
「あの、すみませんでした。」
現在病室ベッド土下座ナウ。
そして目の前にはシャワーを浴びた後らしきコウタ隊長の姿が。サイドにはエリナとコイツ(キグルミ)が。
我、隊長ニ説教サレテイル。
「取り合えず、死なないようにする!それだけは守るようにな!」
「はい、善処します。」
「何が何でもだ!」
今日のコウタ隊長はとても怖かった。ゲロかなゲロが悪かったのかな。
「……。」
駄目だ、頭を上げられない、誰か助けて!!
その時、医務室の扉が開いた。
「やぁみんな、エミール・フォン・ストラシュブルグ。この極東の地に、帰って来た!」
…いやゴメン。エミールさんは無いかな、うん。空気がね。できればハル隊長かカノンさんが良かったです、はい。ムツミちゃんは最強だよ。これも罰が当たったのかな。是非もないな。
「む、どうしたんだい。まさかが僕がいきなり帰って来て声も出ないのかな、すまない連絡は入れてたのだがね。」
声も出ないと言うか、声を出しにくい空気になってますから。どう切り替えていいか不明な空間だから。
「だが此れからまた闇の眷族と共に戦うのだ。我々は仲間だ、さぁ明日から宜しくたの」
「エミール煩い!!あんたは場違いだからさっさと外に出る!!」
そう言ってエリナはエミールの腕を掴んで外に連れ出そうとしている。キグルミも手伝って三人は医務室から出ていった。てか逃げられた。余計気まずい。
「……はぁ、まぁ此れからは無茶はするなよ。俺も今から榊博士と話をしなきゃならないし、お前は休んでいろ。」
終わった~!
仰向けになってベッドに横になった。
コウタ隊長はなんか溜め息をして外に出ようと
「そうだ、榊博士から命令違反で処罰あるから気分が良くなったら支部長室まで来いとさ。」
否、終わって無かった。
そう思っている間にコウタ隊長は出ていった。
仮病しようかな。
「……………。」
また、思い出した。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『早く■ナを連れて行きなさい!』
『マリ、ナ■、生きて……。』
『おねぇ…ちゃん…グズッ…。』
『ふえぇぇぇぇぇえええええ…!』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「……母さん…ナナ……うぅ…グズッ。」
やらないと。