ゼローグとソニア=グランの話になります
ただの友達と違う、恋人のような関係とは違う深い友情
……を書きたかったです

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SS投稿初心者の駄作ですが、よろしくお願いします
アドバイス等頂けたら嬉しく思います
稚拙な文章が苦手だ、地の文が多いのは苦手だという方はご了承ください
書き手の頭がお花畑なので色々ツッコミどころがあると思いますが、よろしくお願いします


【パズドラ】龍喚士と黒き龍【短編】

 

〈神〉が世界を創り、人が世界を支配し、全てが水底に沈んだ後

一体の龍が生まれた

その龍は後に真の龍の王と呼ばれるようになる

龍の始原にして頂点、ゼローグ

彼には友人がいた

数奇なことに彼らは同じ時に同じ場所に生まれたのだ

二人とも自分達の親を知らない

 

醜く争い、そしてあまりに増えすぎた為に〈神〉が行った"洗濯"

〈神〉は同時に人が二度と争わないように"絶対的強者"を創り上げた

それが"龍"、ドラゴンだ

〈神〉はこう考えた

【この龍は必ず孤独になる】

そして龍と言葉を交わすことの出来る人を創った

"龍喚士"、ソニアの一族

人の中で最も龍に近く、そして龍から最も信頼される存在

 

ゼローグは全ての龍の父である

ゼローグは世界の事象になぞらえて数多の龍を生み出した

炎を統べる龍、氷を統べる龍、嵐を統べる龍

星空に住まう龍、黄昏に生きる龍、吹雪を呼ぶ龍など…

そして彼らに命じた

【人間と戦い、試練を与えよ】

森羅万象を象った龍達に立ち向かうべく、人間は召喚獣を用いた

それでも勝てないのなら仲間を連れて

それでも勝てないのならもっと仲間を連れて

やがて人間達が争うことは無くなっていった

 

 

 

「のう、ゼロよ…」

 

「今日も来てはくれぬのか…」

 

彼らが生まれた場所は"伝説の大地"と呼ばれている

世界の端であり、世界の中心

この星のどこかにある、幻の大地

いつも青く美しく光る海に浮かぶ新緑の小島

そこに座り、満天の星空の下、哀しく空を仰ぎ彼女はポツリと呟いた

 

ソニア=グラン

彼女の名前である

今世にいる龍喚士全ての母、まさに始まりの龍喚士だ

龍と言葉を交わし、龍を呼び出し、龍と共に戦う

龍喚士の一族はこの能力を持っているが、条件がある

それは【自分の魔力との相性により呼び寄せることの出来る龍が限られる】というものだ

故に龍喚士はいくつかの一族に分かれている

時代を読み常に新たな風を取り入れようとする紅龍の一族

古きを大切にし古来からの戦いを重んじる緑龍の一族

自らの流儀に生き、頑なな意思と志を持つ蒼龍の一族

そして神に近しい龍を使役する力を持つ異国の龍喚士

それぞれが自分に適した相棒を持ち、その龍と共に戦っている

だが始まりの龍換士である彼女は違った

彼女は全ての龍を呼び寄せ、使役することが出来る

それは森羅万象全てを操ることと等しい、まさに神の力だ

 

「……ダメもと、じゃな…」

 

すっと立ち上がり、詠唱をする

目を閉じ、手をかざし、呼び寄せたい相手を想う

彼女の周りが輝く闇に包まれる

 

「継界召龍陣・真龍王!!」

 

「いでよ、ゼローグッ!!」

 

闇が晴れ、彼女が再び姿を表す

そこにいるのはあい変わらず、彼女一人だ

 

「………継界召龍陣・幼騎龍」

 

小さな魔法陣が現れ、緑の幼龍が飛び出してきた

 

「ピィ!」

 

「ふふふ、お主はすぐ来てくれるのぉ」

 

可愛いやつじゃのぉ

 

「………のう、ゼロよ」

 

幼い龍を撫でながら、彼女は再び空を見上げた

 

「………まだ、約束は果たせんかの…」

 

「……まだ、終わらんのかのぉ…」

 

無数の星の海から一つの光が零れ落ちた

誰かの想いを乗せて、流れ星は夜空を走る

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

人々が神を倒し、龍の試練を乗り越えた頃

人々は更なる高みを欲した

次々に現れる神を倒していき、やがてこう思うようになった

【私達は他の冒険者達よりも強い】

【私達が強者である事を証明したい】

世界の争いの発端

自身の力、"権力"の証明

人々は再び争いを起こそうとしていた

 

輝く海

鮮やかな緑の大地

吸い込まれるような星空

心地の良い静寂

黒き龍と一人の龍喚士はその中にいた

何をする訳でもない、ただ並んでそこにいた

それだけでよかった、それ以上必要無いほど2人は分かり合っていた

 

「グランよ…」

 

静寂を破り、黒き龍が呟く

 

「また、奴らと戦う事になる」

「今度は双龍帝達を連れて少し遠くに、な」

 

「…………そうか…」

 

龍喚士は寂しそうにそう言った

彼女は黒き龍の言葉の真意を知っていた

 

「…次は、どのくらいかかるかの?」

 

「わからん、だが、長い時間がかかる。」

 

「………そう、か…」

 

 

星空の神殿が人々に踏破された後

人はこの伝説の大地の存在を知り、挑んできた

黒き龍は大地を守る為戦った

彼女との思い出の地を守る為

 

龍喚士は黒き龍が伝説の大地を守っている間、雲海の中にいた

そこは彼女がいつか人と戦う為に用意した場所

彼の戦いが終わるまで待ち続けた

ただ一人で彼を待っていた

 

 

「…まぁなんじゃ、あの時も長くなると言ったが言うほど長くなかったではないか」

「今度もどうせすぐ戻ってくるじゃろう?なんせお主は龍の王じゃ」

 

不安などは無い、わしはこやつを信用しとる

 

「…次は私も本気を出さなければならない…」

 

こやつは負けぬ、いや、例え勝負に負けようがこやつは負けぬ

 

「なら、尚更じゃ」

 

こやつは死んでも生きて戻ってこようとするじゃろうて

 

「そうじゃろう?ゼロ?」

 

わしが一番知っとるからのぉ

 

「…………」

 

やれやれ、仕方が無いのぉ、手間のかかる友人じゃ

 

「私は」

「「死ぬことなど怖くは無い」、じゃろ?」

「……………知ったような事を言う」

 

「知っておるとも、お主のことは全て、な」

 

「………ふん、やはり貴様を心配した私が阿呆だったようだな」

 

「わしがなにを言うか、分かっておったくせにのぉ、可愛い奴じゃ」

 

だから何も心配せずに行ってこい

 

「わしは大丈夫じゃ」

「いつまでも、ここで星を見て待っておるよ」

 

「…あぁ、そうだな」

「では、契りでも交わそうか」

 

「珍しい、随分と粋な真似をするのぉ」

 

明日は槍でも降るのかの

 

「して、どのような約束かの?」

 

また此処で会えればわしはそれで満足ぞ?

 

「此処で再び会おう」

「それだけだ」

 

これは、たまげた

 

「ふふ、ハッハッハ!」

 

ここまで考えが似るものかの

 

「何を笑っている?」

 

「ふふ、いや何、わしも全く同じ事を言おうと思っとっただけじゃ」

「そうじゃの…ならばわしからはこう約束させて貰おうかのぉ」

 

約束しよう、必ず…

 

「約束しよう、必ずお主の代わりにこの場所を守り通す」

 

絶対に

 

「…頼もしいな」

 

「やっとらしい顔つきになったじゃあないか、ゼロ」

「…ほら、行ってこい」

 

そして早く戻ってこい

 

「かけがえの無い友よ」

 

「…暫しの別れだ」

「契り、忘れるなよ?盟友」

 

「あぁ、忘れぬぞ?貴様が忘れたと抜かしても、わしは覚えておるからの」

 

「…………さらばだ」

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

「…………本当に長いのぉ…」

 

お?また性懲りもなく来よったか

 

「じゃが、退屈ではないかのぉ」

 

少々もの足りぬ気もするが

 

まぁいい、あやつ以上の者などそうそうおらんしな

 

本気を出す理由もない

 

「さぁ、よく来たのぉ勇ましき者よ」

 

じゃが、ここは譲らんぞ?

 

「…………ゆくぞ!」

 

あやつがいつか帰ってくるからのぉ

 

約束は、必ず守なればならんからの

 

 

 

「………やるではないか…」

 

不覚、と言うより慢心じゃな

 

「やった!あと少し…!あと少しで倒せる!」

 

舐められたもんじゃのぉ、とはいえ

 

「屍霊龍もディフォードも耐えよったか……」

 

あやつがいない今、最高の選択じゃと思ったが

 

「次で決める!行くよみんな!」

 

……不味い

 

じゃが、もう呼べるのは…一回じゃろうな

 

「………これで最後じゃ、参るぞ…」

 

ふふ、虚仮威し位にはなるかの?

 

「な、まだ龍を呼ぶ力が…」

 

さぁ、拝むとよいぞ若造

 

「……継界召龍陣」

 

まぁあやつは来ぬがの

 

「真龍王!!」

 

「!真龍王って……クソッ!」

 

おお、おお、身構えとるわ、安心せい、あやつは今お主の相手をしておれる程暇では無いじゃろうて

 

「………ゼローグ…!!」

 

「!?あぁ……」

 

ふふふ、面白いのぉ、しっかり怯えよって

 

「どうじゃ?驚いたかの?」

 

「…ぁぁ……ぁぁあ……」

 

?何故じゃ、誰もおらんじゃろ……

 

 

!!

……………ふふっ…貴様という奴は……

 

「若造、我が盟友をここまで痛めつけた代償」

「しっかり払って貰うぞ………」

 

「ひっ!」

 

命までは取るなよ、未来ある若者じゃ…

 

「………分かっている」

「…ゼロ・ブラスト…!」

 

 

 

「随分と遅かったじゃあないか」

「おかげさまでボロボロじゃ…」

 

「寝言は寝て言うものだ、さっきの傷も癒えただろう」

 

「貴様、いつか友人を無くすぞ?」

 

「もとより友と言えるのはお主だけだ」

 

「嬉しいが、なんとも寂しいのぉ」

 

懐かしいのぉ

 

「無事、約束は果たしたぞ、盟友」

 

ほんの短い時間じゃったが、こやつがいないとこうも長く感じるか

 

「わしもじゃあ、しっかり守り通したぞ」

 

またこうして並んで星を見る

 

この時をどれほど待ったか

 

時間ではない、如何に重く、如何に強く思ったか

 

「楽しいのぉ」

 

「あぁ、そうだな、実に愉快だ」

 

満天の星は掴めそうなほど遠く、美しい

当たり前を当たり前と思える

なぁ、ゼロよ、このまま共に、世界の終わりまで見てみようか

どれほど儚くどれほど美しいか

お主と最期まで見てみたいのぉ

 

「友よ、愛しておるぞ」

 

「…あぁ、盟友、私もだ」




読んで下さり、ありがとうございます
至らぬ所が多々あると思います。
皆さんからの感想、アドバイス等から試行錯誤し、読める文章を書けるように努力いたしますので
是非、ご意見がある方は容赦なく書いていただきたいと思っています
どうぞ宜しくお願いします

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