※小説家になろう掲載、練習用の掌編です。
二都さんの意見はこうだ。
「やはり机の上は整理されてないと落ち着かない。どこに物が置いてあるかわからないとか、無駄な手間を取られるしね」
輝さんの意見はこうだ。
「あら、好きなものを好きな時にできるほうがよっぽどいいに決まってるじゃない。わざわざほしい物を取りに行く方が手間だわ」
二都はやれやれとかぶりを振る。
肩が凝るという話から始まり仕事場の話へと脱線していったのだが、仕事場周りに関しての意見は互いに正反対であった。
二都はコーヒーを口に含み一息をつく。目の前のクッキーをつまんでいる友人にこのような物臭な一面があるとは知らなかった、中身と見た目は違うものだなと二都は思う。
もっとも、輝も二都に同じようなことを考えているのだが。
絶対に譲れない信念の違い、ような真剣な話とは違うため、別段言葉を荒げて口論する必要はないが二都の感覚からすればそのようなやりづらい環境でよく仕事が捗るものだ、と感じる。
「いや、あんたには言われたくないわよ、二都? あんた、仕事場以外は酷いもんじゃない。何よこのゴミの山。なんでお菓子の空箱とかおいてあるのよ」
「それは私にやりやすいようにしてあるだけだよ。あと、何かお菓子の箱は何かに使うかもしれないだろう?」
「あんた、さっき言ったこと思い出しなさい」
さて、このまま話を続けるべきか、そろそろお開きにするかと考えたとき、こんなことがあった。
「あら。二都、こんなところにいてどうしたの?」
鈴の音のような透き通った声が、柔らかく耳に乗った。
驚きの視線を二都に向けた輝は、その後ろからやってきた女性を見て、もう一度、輝を見た。
「芽瑠か。いや、実は同業者と仕事場についての意見が不一致でね」
「え、嘘。なんであんたの部屋から芽瑠が出てくるのよ」
「おや、いってなかったかい? 彼女はボクの同居人なんだよ」
「初耳よ」
部屋の奥から女性がやってくる。芽瑠は最近売り出し中のアングラ系のアイドルである。
涼やかで鋭い美人で、中でもホットパンツから伸びた足は同性の輝でも思わず視線を向けてしまう。
彼女の歌声が好きだと、輝は二都によく話している。
勝ち誇るような視線を送る二都に輝は、知ってて黙っていたわね、と思った。
「ふふん、ちょうどいい。今度、芽瑠も誘って君の家にでも遊びに行こうか」
と意地の悪い笑みを が浮かべる。
嬉しい、といいながらも、輝は内心ひきつった笑みで、帰ったら急いで掃除しないと思った。
「芽瑠か。いや、実は同業者と仕事場についての意見が不一致でね」
「え、嘘。なんであんたの部屋から芽瑠が出てくるのよ」
「おや、いってなかったかい? 彼女はボクの同居人なんだよ」
「初耳よ」
部屋の奥から女性がやってくる。芽瑠は最近売り出し中のアングラ系のアイドルである。
涼やかで鋭い美人で、中でもホットパンツから伸びた足は同性の輝でも思わず視線を向けてしまう。
彼女の歌声が好きだと、輝は二都によく話している。
勝ち誇るような視線を送る二都に輝は、知ってて黙っていたわね、と思った。
「ふふん、ちょうどいい。今度、芽瑠も誘って君の家にでも遊びに行こうか」
と意地の悪い笑みを が浮かべる。
嬉しい、といいながらも、輝は内心ひきつった笑みで、帰ったら急いで掃除しないと思った。
練習用の掌編です。