ボッチプレイヤーの冒険 ~最強みたいだけど、意味無いよなぁ~   作:杉田モアイ

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98 ダンス披露と敗北感

 

 

 予想外の皇帝登場にざわついた雰囲気の会場も落ち着きを取り戻しつつあり、場が少しずつ静かになっていく。

 そんな光景を見ながらも、私はある事に気が付いて会場の雰囲気とは逆に心が乱れ始めていた。

 その理由というのは。

 

 「カロッサさん、ファーストダンスって、本来はホストとゲストの中で一番立場が上の二組が踊ると言うお話でした。しかし、今回のパーティーではロクシー様の本来のお相手である皇帝陛下がいないと言う理由で私たちが一組だけで踊ると言う話でしたよね? ではこの場合はどうなるのでしょう? 皇帝陛下がいらっしゃったのですが」

 

 「あっ!?」

 

 そう、皇帝陛下がこのパーティーのシークレットゲストで現れた事でこの前提が崩れてしまっているのよ。

 と言う事はもしかして私たちと皇帝が一緒に踊るって事? でも、私たちが踊る曲って変則3拍子だから踊り慣れている人ほど初めて聞いて踊るには向かない曲なんだけど。

 皇帝はいくつものパーティーに出席してダンスなんてお手の物なんてレベルだと思うのだけど・・・大丈夫かしら?

 

 あっ私が思い立った事をカロッサさんも同時に思い当たったみたいね、顔がどんどん青くなって行っちゃってるもの。

 それはそうよね、皇帝に恥をかかせる訳には行かないんだから。

 どうしよう、今から曲を変えるべきかなぁ? でもそうなると今度は私がその曲でうまく踊れるかどうか心配だし。

 

 こんな事になってしまってどうしようか? と私たちは頭を悩ましていたんだけど、そんな心配は杞憂に終わる事となる。

 

 「アルフィン様、陛下が御越しになられたので本来ならばわたくしもアルフィン様と共にでファーストダンスを踊るのが通例なのですが、陛下のたっての希望でアルフィン様のダンスを御覧になりたいそうなのです。当初の予定通り、ファーストダンスはアルフィン様たちだけで踊って下さいませんか?」

 

 私たちの会話を聞いていたわけではないのだろうけど、助け舟でも出すかのような良いタイミングでロクシーさんがこんな提案をしてくれた。

 おかげで皇帝に恥をかかせるかもしれないと言う懸念は去ったんだけど、今度はまた別の懸念が生まれてしまった。

 なぜ私のダンスなんかを見たがるのだろうか?

 

 「皇帝陛下がそう仰られたのですか? そう言う事でしたら元々は私たちだけで踊ると言う予定でしたから問題はありません。ですが、私の拙いダンスなど御覧になられてもそれほど楽しくはないと思うのですが?」

 

 「そんな事はありませんわ。アルフィン様のような御美しい方のダンスは殿方でなくても見たいものです。それにアルフィン様の後にはシャイナ殿のダンスもご披露していただけるのでしょう? わたくし、楽しみにしているのですよ」

 

 ああなるほど、確かに映画とかでも見目麗しい俳優さんのダンスは映えるもの、現実世界でもダンス競技会には観客がいっぱい入ると言う話だし、娯楽の少ないこの世界では音楽や演劇同様、ダンスを見るのも娯楽の一つなのかもしれないわね。

 

 「解りました。ただ先程も申し上げたとおり、私はダンスがあまりうまくはありません。そのようなダンスを見てがっかりなさらないで下さいね。その分、後で踊るシャイナが綺麗なダンスをご披露すると思いますから」

 

 「わたくしもここにいる貴族たちもそれ程ダンスに精通している訳ではありませんから大丈夫ですよ。アルフィン様はただ楽しく踊っていただければ、その姿を見るだけで私たちは満足なのです」

 

 そう言ってもらえると心の荷も下りるというもの・・・なんだけど、その言葉が逆にプレッシャーになっている人がここに一人居るのよねぇ。

 

 「カロッサさん、大丈夫ですか?」

 

 「はい、大丈夫ですアルフィン様。あなた様に恥をかかせるようなことは致しません」

 

 ああ、カロッサさんがガチガチになっちゃってるよ。

 まぁ無理も無いよね、彼は地方領主で皇帝と謁見する事なんてほとんどないだろうけど、そんな彼がいきなり皇帝の前でダンスを、それも一組だけで披露しなければいけなくなったんだから。

 おまけにその注目は自分ではなく私に向けられているのだから、自分の失敗で私に迷惑をかけるような事があれば一大事とでも考えているんだろうなぁ。

 

 「カロッサさん、そんなに固くならなくても大丈夫ですよ。ロクシー様も仰られたではないですか、ただ楽しめばよいと。そんなに怖い顔で踊られては楽しめませんよ」

 

 私はそう言うと、にっこりと微笑む。

 皇帝は私のダンスを楽しむつもりなのだからその希望に応えてやろうじゃないの。

 ギルド”誓いの金槌"はパーティー業務も行っていたんですもの、そこのギルドマスターである私がお客様の要望に応えられないなんて恥ですものね。

 

 そんな気合の篭った微笑みに、カロッサさんも少し落ち着いてくれたみたい。

 

 「そうですね。皇帝陛下もアルフィン様のダンスを楽しみたいと仰られているのです。そのパートナーである私が強張った顔をしていては、全てが台無しですからな」

 

 そう言って彼は笑った。

 

 そんな私たちを見て準備が整ったと考えたのであろうロクシーさんが、楽団の指揮者に目配せをした。

 すると会場に流れていた歓談を邪魔しない程度の静かな音楽がやむ。

 それと同時に会場の貴族たちの目が一斉に此方に注目した。

 

 「それではアルフィン様、お手を」

 

 「はい」

 

 大勢の視線の圧を受けながら、私はカロッサさんのエスコートで舞踏会場の中央へと歩を進めてホール中央で足を止め、一旦少し離れたところで向かい合って私はカーテシーを、カロッサさんは一礼をする。

 そしてカロッサさんが手を広げたところで音楽が鳴り出し、それを合図に私たちはホールドしてダンスを踊り始めた。

 

 人がいる事によって反響が変わったからか、先程誰もいない会場で聞いた時は軽い感じがした音楽がしっかりとしたものに変わっている。

 いや、皇帝陛下の御前と言う事で楽団の人たちも気合が入っているのかもしれないわね。

 そんな彼らが奏でる曲に合わせて私たちはくるくる回る。

 

 「ほう」

 

 「なるほど、あのドレスにはそのような意味が」

 

 と同時に私のドレスの袖が、スカートの裾が、飾りリボンの紐がひらひらと舞ってダンスに色を添える。

 この世界には見せる為のダンス用ドレスと言うものがないのか、会場のそこかしこからは感嘆の声が漏れていた。

 そして問題の皇帝陛下はと言うと、

 

 「この曲は初めて聴くな。都市国家イングウェンザーの曲か? それにあのドレス、初めに見たときは奇妙なドレスだと感じたが、ダンスを踊る為に造られたものと見える。ダンスも拙いと本人は言っていたそうだが、あの歳で修めるのに時間が掛かる魔法も習得している事をあわせて考えれば、あれだけ踊れるのは驚きだ。彼の国は文化面に優れた国と言う事なのか?」

 

 なんて事を呟いていたらしい。

 らしいと言うのは、この時の呟きをシャイナがスキルで聞き取って後で私に教えてくれたから。

 もしこれをリアルタイムで聞いていたら、慌ててステップを間違えていたかもしれないわね。

 だって、ダンスとドレスからイングウェンザーの事を調べようとしているなんて思いもしなかったもの。

 

 ダンスを踊りながら周りを窺っていたんだけど、曲に対してもおおむね良好なようで批判的な表情をしている人は殆どいなかった。

 初めて聴く曲調だから人によっては向き不向きがあるのかなぁ? なんて考えていたんだけど、元々が宮廷音楽なんだからそれ程違和感無く受け入れられているみたいね。

 

 そんな事を考えながらも微笑みを絶やすことなく踊り続け、曲の終わりと共にホールドを解いて皇帝とロクシーさんに向かって一礼、そしてそのままそちらの方へと歩いて行った。

 

 ダンスが終わり一安心。

 無事大役をやり遂げたとほっとして気の抜けたんだけど、そんな私の目の端にある光景が写った。

 それがなんと言うか・・・どう現していいのか解らない光景なのよね。

 

 演奏を終えた楽団の指揮者がなぜかサチコに歩み寄り、握手を求めていたのよ、それも涙を浮かべながら。

 それに演奏を終えた人たちも何か大きな仕事をやり遂げたような顔をしているし。

 

 サチコ、あなた曲の確認をしに行っただけよね? その時、一体何をしたのよ?

 今も「よくやりました」とでも言いたげな目で楽団の人たち一人一人に微笑みかけたりして。

 あっ、楽団の一人がその視線を見て泣き崩れた。

 周りの人たちもそんな彼の肩を叩きながら「よかったぞ。お前、がんばっていたからな」なんて声掛けてるし。

 

 ここが貴族のパーティー会場で、その上皇帝陛下までいるって事、解っているのかしら?

 

 そんな珍妙な雰囲気も、会場にいる全員の目が私に集まっているからか特に誰も気にしている様子は無かった。

 最大の問題である皇帝も私の方を見ているから、斜め後ろにいる楽団の人たちの間で何が行われているのか気付いてないみたいで一安心。

 彼らの話し声も貴族の人たちが先程の私たちのダンスの話をしているからか、それにまぎれて気付かれていないみたいだし、彼らが後で罰せられるような事はないだろう。

 多分サチコが余計な事をしたからこそのこの光景だろうから、本当によかったわ。

 

 そのまま自分たちの席まで戻ると、ヨウコが汗を拭くためのおしぼりをポーチから出して渡してくる。

 それを手に私が化粧が崩れないよう額に軽く押し付けるように汗を拭いていると、横に座るシャイナに一人の男性が歩み寄ってきた。

 彼女のダンスパートナー、ライスターさんだ。

 

 「シャイナ様、次は私たちの出番です。お手をどうぞ」

 

 「ふふっ、ありがとう」

 

 シャイナはライスターさんの手を取ると彼ににっこりと微笑みかけてからすっと立ち上がり、共に舞踏会場の中央へと足を進める。

 そして私がしたのと同じように中央でカーテシーをした後、曲がなる前にホールドして踊りだした。

 

 彼女たちの選んだ曲はこの国でダンスを踊る時によく使われる有名な曲なんだそうな。

 

 私は初めて聴く曲なんだけど、それを選んだのには訳があるの。

 と言うのも、貴族であるカロッサさんは私とダンスの練習をする時間が取れたけど、騎士であるライスターさんはそんな時間が取れなかったのよね。

 だから特殊な曲や聞いたことがない曲で踊ることができないらしくて、それならばシャイナがそちらに合わせましょうとこの曲が選ばれたらしい。

 

 で、肝心のダンスの評判なんだけど・・・。

 

 「おおっ」

 

 「すばらしい」

 

 「寸分の狂いも無いステップ、優雅な佇まい、これ程の踊り手とは」

 

 「それにあの大きな・・・」

 

 最後のはともかく、会場中がシャイナのダンスを大絶賛、先程まで踊っていた私たちの事なんて頭から抜け落ちたみたいね。

 まぁ、ちんまい私より大きくて女性らしいシャイナのほうが見栄えもするし、スタイルもいいから目も引くのもわかる。

 それにダンスもシャイナは私と違って完璧だから、私より高評価になるのは当然だ。

 

 でもさぁ、男たちの視線がなんと言うか・・・ここにいる人たちって貴族よねぇ? 美しい人や物を見慣れているはずよねぇ? それなのにそこまで夢中になるものなの?

 やっぱりあれか? 大きい方がいいのか?

 

 そう思い、私はそっと目を下に向ける。

 そこには控えめな丘が二つ・・・。

 

 大きければいいってもんじゃないやい!

 ヨウコとサチコ、慰めるような目を此方に向けるんじゃない! それにわざわざ自分たちの胸をポーチで隠さなくても宜しい、別に悔しくなんかないんだから!

 

 どうしてこう、私の回りは胸の大きい人ばかりなのかしら? って、私がそう設定したからなんだけど。

 でもでも、参考にした元のキャラがそうなんだから仕方がないじゃない!

 アニメや漫画、ゲームでは胸が小さいと表記されているキャラでさえある程度大きいし、彼女たちは特にスタイルがいいキャラが元ネタだからそうせざるを得なかったのよ!

 

 ああ、ユミちゃんを連れて来るんだったわ・・・。

 

 そんな負の感情がダダ漏れな中、シャイナたちのダンスが終わった。

 会場に巻き起こる拍手。

 それに笑顔で答えるシャイナ。

 レース越しに見える胸元を流れる一筋の輝く汗。

 

 ・・・私、崩れ落ちてもいいかしら?

 

 そんな馬鹿なことを考えていると、ロクシーさんが私に声をかけてきた。

 

 「アルフィン様、シャイナ殿はどこであれだけのダンスを習得なされたのですか? あれほどのダンスを踊れる者は我が国にも数えるほどしかおりません。シャイナ殿が強いとはお聞きしておりましたが、文化面も精通なされておいでとはわたくし、思っても見ませんでしたわ」

 

 そうだよねぇ、ゲームキャラとして体を動かす技術に精通しているシャイナのダンスは、普通の人からは考えられないほど正確なんだと思う。

 だからこそ、あんな短期間でフォロー側のダンスを取得し、本番でも完璧と言って良いほどの完成度を見せたのだから。

 

 でもさぁ、だからと言って流石に数時間踊っただけで習得しましたなんて本当のことを言う訳にもいかないから、私は何か理由をでっち上げて誤魔化すことにした。

 

 「シャイナは体を動かす事に関しては特に秀でていますから。それに私は貴族のたしなみ程度にダンスを練習しているだけですが、彼女は体の全てを自由自在に動かす為の鍛錬の一つとしてダンスの練習をしているそうなので、あのように見事なダンスが踊れるのだと思いますよ」

 

 「そうでしたの。武術の鍛錬にダンスが役立つなんて初耳ですわ」

 

 私も初耳だよ。

 でも、ダンスを踊る時は手の指先や足の爪先まで気を配らなければ上達をしないと聞くし、案外間違っていないもかもしれない。

 ただ剣を振るう筋肉とダンスを踊る筋肉はまるで違うから、ダンスがうまい人が強いかと言えばそうでもないだろうし、強い人がダンスがうまいかと言えばこれもまた違うだろう。

 だからこの話を聞いたからと言って、その鍛錬法を取り入れようとしても多分無駄に終わると思う。

 

 まぁ、シャイナに聞けばうまく融合させた鍛錬法を思いつくかもしれないけどね、彼女はそっち方面だけはうちの中で誰よりも頭が回るから。

 

 そんな事を話しているうちにシャイナが帰ってきた。

 そしてそれが合図になったかのように会場に緩やかな音楽が流れ始め、貴族の人たちが歓談やダンスを始める。

 多分来賓のダンス披露が終わって、本格的なパーティーが始まったと言う事なんだろうね。

 

 と、ここで驚く事が。

 

 「アルフィン殿、私と一曲お願いできませんか?」

 

 そう言って手を差し伸べられたのよ。

 

 えっ? 私は女王と言う立場からダンスには誘われないって話じゃなかったの!? と思って、慌ててその手を差し出した人の顔を見れば、なんとその人はジルクニフ・ルーン・ファーロード・エル=ニクス皇帝陛下その人! ちょっと待ってよ、さっき私はダンスが拙いと言ったでしょ、なのになぜ私を指名するかなぁ。

 

 それにロクシーさんが横にいるのよ、それなのにそれを差し置いて私なんかと! と思ってロクシーさんに目を向けると微笑みながら頷いてるし。

 

 ああ、こうなったら断るわけに行かないじゃない。

 

 「よっ、よろこんで」

 

 私は引きつった笑いを浮かべながらも、何とか気持ちを奮い立たせて皇帝の手を取り、椅子から重い腰を持ち上げた。

 そして彼にエスコートされながら舞踏会場に足を踏み入れる。

 すると貴族たちが臣下の礼をとりながら会場から退場していき、私たちが中央まで来る頃には誰もホールからいなくなっていた。

 

 うわぁ、また注目の的だよ。

 おまけに今回のお相手は皇帝陛下、間違って足でも踏んでしまったら大事よね。

 そんな緊張感の中、皇帝が両手を広げる。

 それを見た私が近づいてホールドすると、曲が始まった。

 

 聞いたことがない曲だけど、基本どおりの3拍子だから私でも何とか踊る事ができると一安心。

 安心した所で初めて皇帝の顔をまじまじと見たんだけど・・・何この超が付くイケメンは!?

 

 まつげ長っ! 紫の瞳はキラキラしてるし、綺麗な金髪もさらっさらで、おまけに足もスラっと長い。

 頭を下げられなれている人特有のオーラと、自信に満ち溢れたその顔は少女マンガのヒーローとして出てきそうな信じられないほどの美しさを持っていて、その上長身と来たもんだ。

 さっきはシャイナに女としての敗北感を嫌と言うほど味合わされたけど、今度は彼の姿を見て元男としての敗北感を嫌と言うほど味合わされた。

 

 ・・・ホント私、この場で崩れ落ちてもいいよね。

 

 そんな状況でもまさか本当に崩れ落ちるわけには行かないから、がんばってダンスを続ける。

 そんな中ふと目を向けると、その姿がどう見えたのかは解らないけど、ロクシーさんが慈しみが篭った目を私に向けながら微笑んでいた。

 可哀想な子にでも見えたのだろうか? いやいや流石にそれは被害妄想が過ぎるわね。

 きっとがんばっている少女を見守るなんて気持ちで見ているんだよ、うん、きっとそう!

 

 そんな瞳に見守られながら、何とか一曲踊り終えて皇帝に向かってカーテシー。

 そして二人並んで自分たちの席に向かっていると皇帝が私に話しかけてきた。

 

 「アルフィン殿、パーティーが終わった後、お話でもいたしませんか?」

 

 なんですとぉ!? もしかして私、見初められた!? いやいや、あなたから見たら私はしがない小娘ですよ? 皇帝陛下、お気を確かに!

 

 突然お誘いの言葉を耳にして、あまりの事に驚き、目を回して本当に膝から崩れ落ちそうになるアルフィンだった。

 

 





 因みにアルフィンはリアルでは男でしたが、アルフィンの体に入ったまま転移したために女性の精神に変異しています。
 と言っても設定が同性愛者なのでそう簡単にジルクニフになびく事はありませんが、迫られればどきどきはします。
 まぁ、そんな展開にはならないんですけどね。

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