グダグタで終わりますので、すっきりしないと思います。
今日も親がうるさい。
高校を卒業して12年。
仕事にもつかず、進学もせず、だらだらと親の脛をかじりながら30を迎えてしまった。
かつての友人達はみんな既に結婚しており、中には子供までいる奴もいる。
俺のように意味の無い毎日を送っている奴は少ないだろう。
どうしてこうなってしまったのか。
鏡で自分の顔を見る時、いつも同じ疑問が湧く。
俺は高校ではかなり優秀な成績を収めていた。
顔もそれなりに整っており、かなりモテていた。
あの頃に彼女の一人でも作っておけば後悔などせずに済んだのだろうか。
…………いや、こんな自分の相手をする人間、存在しないだろう。
ダラシのない体、ボサボサで白髪の混じった汚い頭、目ヤニが付いていて無精髭の凄い汚い顔、ヨレヨレのTシャツに汚れたスウェット。
そしてやる気の無い生気の抜けた瞳。
とても見れたものじゃ無い。
親は俺が25を迎えた時に俺の事を諦めたようだ。
今では顔をあわせるのが怖くて、満足に会話もしていない。
食事も同じ食卓ではせず、夜中にコッソリと冷蔵庫から取り出して自分の部屋で食べる。
ほんとにどうしてこうなってしまったのだろうか。
学が無いので進学はできなかった。
かと言って手に職があるわけでも無かったので就職もできなかった。
焦らなくてもなんとかなる。
あの頃の俺は楽観的だった。
大人になれば自然と就職できて、自然と結婚できるのだと思っていた。
実際は違った。
テレビでやっていた就職難は自分にも関係のある事だと初めて知った。
一生独身でいるわけが無いと、思い上がっていた。
バイトなんて初めて3日でやめた。
貯金なんて出来るわけもなく、ゲームや漫画を買う為にすぐ使ってしまった。
将来の事なんて考えてなかった。
今では動画サイトと2ちゃんを行ったり来たりしてるだけのニートになっている。
母親は泣くのをやめた。
父親は殴るのを止めてしまった。
そして俺を見るのをやめた。
誰か助けてくれよ。
俺はこんなところで終わる人間じゃ無いはずなんだ。
俺はいい会社に入って、いい女といい家庭を作って、いい子供達に恵まれて、いい人生を送るはずだったんだよ。
こんな掃き溜めみたいな部屋でゴミ虫みたいな人生を送るのは嫌なんだ。
このままじゃダメなのは分かってる。
でも何もやる気が起きないんだ。
部屋から出たくないし、仕事もしたくない、遊んでたいし楽して生きていたい。
こうして泣いていても、時間はどんどん過ぎていくだけだった。
そして母が亡くなった。
父は俺を葬式に呼ばなかった。
いや、呼べなかったのだろう。
こんなみっともない息子を親戚には見せたくないのだろう。
悔しい。
俺だってやれば出来るんだ!
そう言ってやりたい。
でも父の元に行く気も起きない。
俺が威張れるのはゲームの中だけの話だ。
現実世界の俺はそんなに凄い奴じゃない。
ゲームみたいにレベルが高い訳じゃないし、レアな装備もアイテムも持ってない。
凡人以下のクズニートには威張る権利すらない。
あの父親と腹を割って話す事すら、今の俺には許されないのだ。
俺はこの世界に絶望した。
だからもう消えようと思う。
首を吊ろうとした時、父親が俺を突き飛ばした。
久し振りに殴られた。
父は涙を流して俺に言った。
死ぬな、と。
俺は言った。
こんな俺は生きていても意味が無い、生きていてもあんたの迷惑になるだけだと。
父は言った。
生きてる意味が無いと誰が決めた、お前が生きてるだけで意味があるのだと。
俺は久し振りに父と話す事が出来た。
俺はずっと、この人に甘えていた。
30年間もずっと脛をかじって生きてきた。
俺は思った。
ここらで少し本気を出してみようじゃないか。と。
数日後、俺はこれからバイトの面接に向かう。
父のお陰もあって、働く為に必要な事は殆ど教えてもらった。
着慣れない服も父から借りて、さっぱりとした髪型に変えた。
これから先、たくさんの壁があるかもしれない。
いっぱい迷惑をかけるかもしれない。
でも生きていくのだ。
今日もしっかりと。