らくえんぐらし!   作:カレーのぐざい。

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勢いだけで来てしまった・・・・
アニメを視聴して、どうしても耐えきれなくなって投稿。つまり、原作は完全に未読です。

まずは地盤を固めるよ、本番はもうちょっと後からだよ。めぐねえがちらっと出てくるぞ、やったね!

見切り発車も良いところだけど大丈夫なのか。
大丈夫だ、問題ない。
※他作品と同時進行しているので更新は不定期気味になるかもしれません、ご了承してください。


プロローグ
にっ!ふらいんぐ


「・・・・・・え?」

「もう。聞いてるんですか、乃至くん?」

 

パン、と、机を叩く音が聞こえる。

俺は座っていた。

教室で、学校で。

席に座っていた。

それも、一番前の真ん中の席だ。

 

顔を上げると、目の前には怒り顔の教師が立っている。怒り顔と言っても怖いという事は無く、どちらかと言うと『可愛らしい』が適切だろう。

髪は特徴的な綺麗な紫色で、緩いウェーブがかかっている。

肌は薄い肌色をしていて、シミひとつ無く澄み切っていた。

 

「乃至くん!いい加減にしないと、先生でも怒りますよ。ぷんぷん。」

 

頬を膨らませて、『先生は怒ってますよ』アピールをする教師。いや、佐倉慈(さくらめぐみ)

 

「そうだよふーりくん。めぐねえの言うことは聞かなきゃだよ。」

 

今度は左隣から声が聞こえる。

顔を向けると、はじめに目に入ったのは薄紅色の髪だ。少し赤が強い。

 

「?どうしたの、ふーりくん?」

「・・・・・・いや。」

 

ずっと見つめていたのが訝しかったのか、彼女はこちらを見つめて首をかしげる。

ふーり、もとい風鈴(ふうり)。生まれてこの方変わったことのない俺の名前だ。

俺の名は乃至(ないし) 風鈴(ふうり)巡々丘(めぐりがおか)学院高等学校に通う、高校2年生、だ。

 

「はいはい、続けますよ。今日は、これを覚えて帰ってもらいます。」

 

彼女は、何かのプリントを取り出して俺たちに渡す。

 

「え〜。めぐねえ、こんなに長いの覚えられないよ。」

「みんな覚えてるんだから、ゆきさんも覚えられるはずよ。それと、めぐねえじゃなくて佐倉先生でしょ?」

「はーい。」

 

徒然草・・・?

 

「乃至くんも、しっかり覚えてね。」

 

覚えるも何も、俺はこの古文を知っている。

 

「・・・・・徒然なるままに、ひぐらし、硯に向かいて、心にうつりゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物ぐるおしけれ」

「・・・・凄い、覚えたの?」

「いや、こんなもの、古文の基本だ。忘れるわけが無い。」

「忘れる?」

「ふーりくん、もう覚えたの!?私にはちんぷんかんぷんだよ・・・・」

 

隣の少女が呟く。

いや、こんな事をしている場合ではないのかもしれない。いや、ない。

 

「これで、今日の補修は終わりですね。では、俺はこれで帰ります。」

 

素早く立ち上がり、教室を後にする。

 

「ちょっ、乃至くん!?鞄忘れてるわよ・・・・!」

 

そんな声も聞こえたが、無視をして一目散に走る。そんな事に構っている暇はない。

 

 

 

「めぐねえ、ふーりくんどうしたんだろうね?」

「さあ・・・・様子がおかしかったけど、体調でも悪かったのかしら?それと佐倉先生でしょ。」

「えへへ。ごめんね、めぐねえ・・・・」

「ええ、いいわよ。って、まためぐねえって呼んだでしょ。」

「あっ、うっかりしてたよ・・・・」

「もう・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャン!

玄関のドアを開け、鍵を閉めるのも忘れて家へと駆け込む。

 

「お帰り、お兄ちゃん。今日は早かったね?」

「ああ、まあな。」

 

妹への挨拶も疎かに、2階にある自分の部屋へと急ぐ。

 

バァン!

扉を開け放ち、卓上に置いてあるパソコンを急いで起動する。

数秒のタイムラグの後、起動音が鳴って画面が薄い青に変わる。

 

「どうしたのお兄ちゃん、そんなに急いで。まさか、補修を抜け出してきたの?」

「ちゃんと受けたさ。終わらせてきたよ。」

「なら、いいけど・・・・」

 

疑わしそうに見つめる我が妹。嘘じゃないぞ。

 

「あまり先生を困らせるようなこと、しないようにね。」

「分かってるよ。」

 

そう言い残して何処かへ行く妹。

妹に諭される俺。まあでも、アイツのおかげで落ち着いたのも事実だ。

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