らくえんぐらし!   作:カレーのぐざい。

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並行して書いてる作品のUA、お気に入り、感想全部抜かされてしまった....
めぐねえの力かな。


じゅういちっ!みんなで

 

「?どうしたの?お兄ちゃん。」

「いや。俺が先に行くから、後から来い。呼ぶから。」

 

屋上へ続く階段はかね折れ階段になっていて、3階からは屋上への扉は見えない。つまり、ここからは死角の場所がある。奴らが潜んでいて急に飛び出してくればアウト。物陰には注意しなければ。

階段を踊り場まで上る。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙......」

 

案の定。1匹で良かった。多分こいつは、屋上へ逃げてきた胡桃を追いかけて来る奴らだ。胡桃が屋上へ入って扉を叩いた後どうなったかは描写されてはいなかったが、まだここにいるかもしれなかった。確認せずバリケードなんて作っていたが迂闊だったかもしれない。気づかれなくて良かった。

 

「ガア゙ア゙ア゙ア゙」

「おっと、考えてる場合じゃなかったな。」

 

扉の前から、やはりおぼつかない足取りでこちらに近寄る。だらりと垂れた手を俺へ伸ばして唸る姿は、助けを求めているようにも見える。だが。

 

「邪魔だ・・・・ッ!!」

 

回し蹴りで倒す。肩へ当たった蹴りで壁にぶつかる。

やっぱり一回じゃまだ動いてるな。噛まれないように気をつけないと。

 

「おーい。ここ、開けてくれないか?」

 

扉を叩いて叫ぶ。しばらくして、扉を押さえつけていたロッカーが退かされた。

 

「乃至くん!?」

「ああ、そうだぜめぐねえ。」

「大丈夫なの!?」

「こっちはな。ところで、この扉開けてくれない?何なんだこの扉越しの会話は。」

「あっ、ごめんね、今開けるね。」

 

カチャリ。バタン

 

「きゃっ!?」

「ん?ああ、こいつか。まだ動くから気をつけてくれよ。」

「そ、それって・・・・」

「あんまり近づくな。ちょっと離れてろよ。おーい、もう上がってきていいぞー!」

 

背後に声をかけ、先程蹴ったゾンビの足を掴んで屋上へと入る。ここには窓がないからな、屋上から捨てるためだ。

 

「風鈴くん・・・・?」

「おお悠里。ちょっと待ってな。」

 

引っ張って来たゾンビを突き落とす。いや、投げ捨てる。屋上からなら流石に高さが高すぎたのか、頭が地面についた瞬間かち割れ、脳内の物体をぶちまけた。これぞ脳漿炸裂・・・・うえ、直視してしまった。

 

「よしっと。これでやっと合流できたな。」

「風鈴!無事だったのか・・・・・!?」

「ん、胡桃(くるみ)か。久し振りだな。」

「あ、ああ、久し振り・・・・・じゃなくて!胡桃じゃなくて胡桃先輩だろ!!でもなくて!!!大丈夫だったのか!?」

「まあな。余裕だぜ!」

「余裕って・・・・まあ、お前らしくはあるけど。」

「やっはは!陸上部のエース兼風紀委員長を舐めるんじゃねえよ!それと、悠里も。会えて、良かった。」

「風鈴くん・・・・」

「何だ、やられたと思ったのか?この俺がやられるわけ・・・・・・いや、そう言えば一回噛まれたな。」

「噛まれた!?」

「ああ。ちょっと油断しててな、後ろからがばーっと肩をやられた。」

「大丈夫なの!?」

「大丈夫だ。ちょっと待ってな。」

 

制服を脱ぎ、肩を露出させる。ちなみに俺が私服ではなく制服なのは、学校に荷物を運んでいる時に不自然だからだ。

制服を脱げば、肩から腰にかけて防具を纏っているのが見えた。右側の肩は凹んでおり、よく見ればその凹みは歯型をしていた。

 

「それは?」

「防具だ。鉄板入りだぜ。」

「どこでそんな物を・・・・・・」

 

コンと小突いて見ればいい響きがする。

いや、あれはマジで危なかった。これを買ってなければ絶対にゲームオーバーしていたはずだ。それに、見た目の割に防御力が低く貫通していてもoutだった。思い出しても背筋がひやりとする。

脱いでいた制服を着直す。

 

「さ、ここから俺達の学校暮らしがはじまるんだ。生存率100%のな。」

 

絶対に誰も死なせやしないさ。

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