らくえんぐらし!   作:カレーのぐざい。

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日常 二人

 

 

「相っ変わらず、悠里が凄むと迫力あるよな。」

「そうかしら?凄んでるつもりは無いんだけど・・・・・」

 

困ったわと頬に手を当てているのは、我らが学園生活部の部長、若狭(わかさ) 悠里(ゆうり)だ。茶色の長髪をそのまま下ろしていて、左の髪を()()()バレッタでとめている。これは俺が原作の悠里を思い出して、あの髪留めと似ているようなものをプレゼントしたものだ。気にせず好きな色のを付けていいとは言ったが、これがいいのと言って聞かない。

普段は温厚で優しいが、怒ると怖い。俺も慣れるまでにかなり時間を費やした。そして実は悠里は、俺の1つ上の先輩だ。敬語とか使ったりはしないけどな。

悠里は幼稚園、いや、もっと前からの付き合いで、正直かなり仲が良い。熟練の夫婦レベルだ。いや、そこまでではないか。

 

「そうなのか?」

「ええ。怒らないとって思うと、いつもこうなっちゃうの。」

 

こうなっちゃうの、じゃないだろう。悠里には調教の素質でもあるのか。勘弁してもらいたい。

 

ガラガラガラ

 

「おはようございます。」

「おはようございまーす。」

 

部屋の扉が外側から開き、2人が入ってくる。

 

「おう、おはよう。」

「おはよう。」

「おはよう。(けい)、みーくん。」

 

右の女の子は祠堂(しどう) (けい)、左はみーくんこと、直樹(なおき) 美紀(みき)

二人共が着る制服には、青いリボンが付いている。それは俺の着ている制服にも付いている。いや、俺の方は青いネクタイだが。

悠里たちの制服は赤いリボンで、渚のリボンは黄色だ。この色は学年を示していて、俺たちの青は2年生、悠里たちの赤は3年、渚の黄色は一年生となっている。この色は毎年ローテーションで回していて、3年生が卒業するとこの赤いリボンは1年生になり、翌年青色の2年生が卒業すれば青色が1年生の色になる。つまりは、入学した時に貰う色を卒業まで使い続けることになる。

 

「何で(けい)は名前なのに、私だけみーくん・・・・・」

「それはいいだろ、別に。」

「よくありません!」

「おーおー、怒った。」

「怒ってません!」

 

こちらのみーくんは、茶色を灰色で薄めたようなショートヘアに、澄んだセルリアンブルーの瞳をしている。

少し小柄で見た目は幼く見えるが読書家で、部の頭脳派である。

 

「ふふ、私は可愛いと思うけどな。みーくん?」

「け、(けい)まで・・・・・」

「ふふふっ。ごめんね、出来心で。」

 

(けい)祠堂(しどう) (けい)は、茶色い髪でハーフアップにしていて、ほどけばミディアムくらいはある、と思う。笑顔の耐えない、明るい女の子だ。

ちなみにだが、彼女と美紀(みーくん)と俺は同じクラスであり、2年B組だ。ま、今更クラスとか関係ないとは思うけど。

 

「みんな、そろそろ朝ごはんできるわよ。」

「おっ、今日のメニューはなんだ?何か調理してたから、ただの缶詰じゃないとは思ってたけど。」

「それは、食べる時のお楽しみよ。

さ、めぐねえとお寝坊さんを呼んできてくれるかしら?」

「じゃ、俺はめぐねえを呼んでくるぜ。(なぎ)も行くか?」

「うん。付いて行く。」

「決まりだな。ゆきの方は誰か頼んだぜ。」

「じゃあ、私がいってきまーす!」

「ん、圭。頼んだ。」

「あ、私も行くよ、圭。」

 

部屋の扉を開け、廊下に出る俺たち4人。

 

「気をつけろよな。」

「わかりましたー。」

 

ふんわりと微笑む圭。うむ、流石は我部の天使ポジ第四号。

 

「うちには天使が沢山いるなあ。」

「何の事?」

「いや、何でもない。だが、お前も人前であれくらい可愛く笑えてたら可愛い女子ランキングでトップにくい込むのも無理な話じゃないのにな。」

「いらないよ、そんな称号・・・・・」

 

「かっ、可愛い!?」

俺たちとは反対側の部屋に向かった2人のどちらか()が驚きの声を上げる。

 

「俺たちには全く関係の無い話だが、きっと今どこかの誰かがブドウのように顔を真っ赤にしてるだろうなあ。」

「私には全く関係の無い話だけど、ブドウは赤くないと思うよお兄ちゃん。」

「俺には全く関係の無い話だが、世の中には赤いブドウもあるんだぞ妹よ。」

 

不毛なやり取りの後、めぐねえが居るはずの教室にたどり着いた。割と近いからすぐに着いたけどな。

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