らくえんぐらし!   作:カレーのぐざい。

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いちっ!かいそう

 

「転生?」

 

「ああ、そうじゃ。」

 

俺は目の前にいる爺さんを訝しげに見つめる。

 

「な、なんだよそれ?」

「とぼけるでない。お主の記憶を覗いて、より近い言葉を探してから言ったのに。」

「そ、そんなことしたのか。さすが神様・・・・・」

 

胸を隠して後ずさり、非難の目を浴びせる。

 

「続きを話していいかの。

転生するにあたって、3つまでの願いなら聞いてやろう。」

「ツッコミ入れてくれよ。あと、その話な。俺、転生なんてしないから。はい、この話題終了。」

「待て待て、好きな能力を与えて転生させてやるぞ!?」

「そんなこと言われても困るぜ。俺の一生は、あの世界で終わった。なら、俺の寿命もここまでだ。」

「だから、それはわしが誤って殺してしまった訳で・・・・」

「神様に殺されたんだろ?こんなに名誉なことはないさ。ま、俺は転生なんかしないから。絶対にさせられるなら、記憶を消してからにしてくれ。一つ目の願いはそれだ。」

「ま、待て、早まるな小僧!それではわしの気が済まん。そうじゃ、願いをもっと増やそう!」

「そんなこと知らねえからさ。俺は強くてニューゲームとか、チートとかそういうのはいらないの、わかる?」

「じゃ、じゃあ、そうじゃの・・・・強力な武器を、」

「だからチートはいらないっての。これで話が(しま)いなら、俺は帰るぜ。いや、帰るところなんてないけど。」

「・・・・・・そこまで言うなら仕方がない。わかった、輪廻転生の輪に戻すとしよう。」

「ああ、そうしてくれ。」

「はあ、物語の世界で楽しく暮らしてもらおうと思ったのじゃが・・・・」

 

 

 

「何?おい爺さん、アンタ今なんつった?」

「だから、物語の世界で楽しく「何ィ!?物語の世界でだと!?物語の世界に行けるのか!?クソが!そういう事は先に言えよ爺さん!!」

「話を聞かずに断ったのはお主じゃろうに・・・・」

「さーて、どの物語に介入してやろうか・・・・」

「変わり身早すぎない?」

「決めたぜ!俺が転生するのは、あのめぐねえが無残にもクソ共の仲間入りを果たすというとっても面白い物語、がっこうぐらし!の世界だ!!」

「テンション高すぎない?だが、わかったぞ。それで願いは?」

「そうだな・・・・まず1つ!りーさんと幼馴染みにしてくれ!そして2つ!!くるみの憧れる先輩として転生させろ!!そして3つ!!!みーくんと高校での2年間・・・・いや、中学も合わせて計5年間、ずっと同じクラスにしてくれ!!!」

「・・・・・・色々ツッコミ所があるが、まずさ。ゾンビに対抗できる体力とかは?」

「いらんな。」

「ゾンビと戦える戦闘力は?」

「いらんな。」

「ゾンビに噛まれても平気なゾンビ化耐性は?」

「愚問だな。この俺がそんなものを欲しがるとでも?」

「そうじゃな・・・・・

では、キャラクターの死亡を抹消して死なない運命にするという事も出来るが、それはいいのか?」

「はっ!そんなもの、めぐねえは俺が守りきってやるぜ!めぐねえはやらせやしない!」

「元気なのは結構。だが、お主の2つめの願いと3つめの願いで年齢の矛盾が生じているぞ。」

「そうだな・・・・・じゃあ、その先輩を消して、それ以上のくるみの理想像スペックにしてくれ。そしてみーくんと同じクラスはそのままで。」

「・・・・わかった。意識は事件が起きる数日前に発現するようにしよう。では行ってくるのじゃ。」

「おう!待ってろよ、俺の楽園!!って、今なんつっt」

 

爺さんが俺を小突くと、俺は意識を失った。

 

「ん?今こやつ、なにか言いかけたか?まあいいか、もうやっちゃったし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なかなか面倒で馬鹿な奴だったわい。じゃが、そういう奴の方が、見ていて面白い。」

 

「願いの内容も、こんなものでいいのかと首をひねるものばかり。」

 

「まあいいわい。で、まず・・・・・名前はそのままでいいか。容姿はくるみの理想像・・・こんなもんかの。」

 

「・・・・・くるみの理想像って、思ったより純粋じゃの・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・え?」

 

俺は気がつくと教室で、椅子に座っていた。

あれ・・・俺は・・・・

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