らくえんぐらし!   作:カレーのぐざい。

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めぐねえとはやく学園生活部したい....くそ、序章はまだ終わらんのか....!


ごっ!でんせん

 

 

 

「何!?もう初まったのか!?」

 

窓に駆け寄り、グラウンドを見下ろす。外の状況は、まだ校庭にはゾンビがいなかったもののすぐそばの道路には項垂れた足取りがおぼつかないゾンビが2、3人。いや、数え方は人でいいのか?

 

「こんなこと考えてる場合じゃねえ!!」

 

バっと身を翻し、階段へと向かう。廊下には、俺と同じように窓へと向かう生徒が数人いた。はっきり言って邪魔だ。放課後だからか、人数が少なくて助かった。だが、ここは最上階だ。一階に降りるまでどのくらいの時間がかかるかわからない。

 

「まさか、いつも注意する側が階段を飛び降りる事になるとはな!」

 

ダンッ!と床を鳴らして加速する。1階まで降りてきた時にはもうグラウンドに奴らが入ってきていた。風紀委員として、上靴のままグラウンドに出るのは出来ればしたくはないが・・・・そんな事を言ってる場合じゃないからな。下駄箱からグラウンドに出て、正門を目指す。

俺以外の他の生徒は棒立ちしていて、動いているのはただの1人もいなかった。奴らを除いて。

 

「い、いや・・・・・・」

 

1人の少女が呟く。

その後、ドサッと尻餅をついた。他の時と場所なら良かった、だが、彼女が立っていたのは正門のすぐ近くだ。

人ではなくなったものは、彼女を次のターゲットとして補足した。

 

「ヴァァア゙ア゙ア゙」

「あ、あ・・・・」

 

それは、スーツのようなものを着ていた。今や赤黒く染まり、所々破けていて原型がとどまっていない。肌は爛れて血がこびりついていたりはするが、かろうじて男性だったのではないかと推測できる。

尻餅をついて動けない少女を捕食対象としたそれは、彼女に覆いかぶさり、口を開いて、

 

「校内での不純異性交遊は禁止・・・・・・だッ!!!」

 

吹き飛ばされた。

いや、俺が蹴りあげたんだけどね。

 

「大丈夫か、噛まれてないか?」

「は、はい、大丈夫です・・・・・」

 

制服に付いているリボンの色を見るからに3年生・・・・・先輩だ。だが、俺は何故か、上級生からも敬語を使われることがある。何故だ。

 

「あ、後ろ・・・・・」

 

彼女が俺の背後を指をさして呟く。言われなくてもわかってるさ!

背後を振り返り、振り向きざまに立ち上がろうとしていた奴に回し蹴りを放つ。俺の蹴りは首にあたり、足に不快な感触を残して頭を吹き飛ばした。首を失った胴体はそのまま後ろへ倒れた。

頭が吹き飛び、血の飛び散る瞬間を見た俺は吐き気を抑えるように口に手をやった。

 

「ありがとう、助かった。立てるか?」

「え、え、ひと、え?」

「・・・・・・あれはもう、人じゃない。」

 

そう呟き彼女を強引に立たせる。

 

「・・・・・濡れてる?」

「わ、わ、わ・・・・・これは、その・・・・・」

 

顔を真っ赤にしてしどろもどろになる彼女。

地面に出来た水溜り。1番酷く濡れている下腹部辺り。ふんわりと漂うアンモニア臭。これを全て合わせて考えるに・・・・・

 

「失禁?」

「わあああんっ!!!」

 

彼女は泣いてしまった!

ゾンビに襲われ、目の前で首が吹き飛ばされた事にも耐えた彼女の涙腺は、風鈴(ふうり)のとどめの一言で呆気なく崩壊した。

 

「わ、悪い、えっと・・・・」

 

「委員長!」

 

号泣する女の子を前にたじたじとなる風鈴に、男子生徒が呼びかけた。

 

「どうなってるんだ、これは!」

「俺に聞かれてもわかるかよ。とりあえず、この子を頼む。」

「お、おい、委員長・・・・」

「お前ら、よく聞け!!この学校のすべての門を今すぐに閉じろ!!裏門もだ!外にいる奴には絶対に触れるな!!これはドッキリや訓練じゃないぞ!!!」

 

校庭へ向けて大声で指示をすれば、グラウンドで立ちぼうけていた生徒たちが我に返った。

 

「きゃああああああ!!!」

 

とある少女が叫んだ。

 

「う、うわああああああ!!」

「逃げろ!!!」

「助けて!!」

 

その少女を皮切りに、恐怖はすぐにグラウンド中を伝達して行った。

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