colors! -a school idol another story- 作:瀬戸蒼志
―――――――――『アイドル』
それは現代であれば、老若男女問わず誰もが一度は必ず耳にするであろう言葉である。
キミはこの言葉の意味を知っているかな?
この言葉は偶像、そして
覚えておくといいよ。まあ、……この知識が役に立つか立たないか、それはキミ次第だけど。
さて、この言葉を聞いてキミはどんなことを思うのかな。質問の内容がアバウト過ぎて申し訳ないが、なんでもいいんだ。ひとつないし複数でもいいし、思い浮かべてくれると嬉しい。
思い浮かんだかな?
―――――かっこいいっ!!
―――――かわいい~〜。
―――――私(僕)に夢や希望を与えてくれる存在ですっ!!
―――――頑張ってて尊敬出来るなぁ……。
―――――見てるとなんか元気もらえるよね。
―――――大好きだよっ!!!
これらは肯定的な意見。
逆に、こんな答えもあるだろう。
―――――あ~……嫌いなんだよね。
―――――別に興味ないかな。
―――――ごめんなさい。申し訳ないけど、そういうの苦手なんですよ。
―――――……なんていうか、苛々する。
―――――生理的に受け付けないかな。
これは否定的な意見。
はたまた、こんな意見だってある。
―――……こっちの子はめっちゃ好きなんだけど、あの子はなんていうのかなぁ……ちょっと苦手かな。
―――アイドルには全く興味はないけど、あそこの子は頑張ってて応援したくなるかなぁ。
意見を
どうして、こんなことになるのだろうか……?
それは、【好み】があるから。
この【好み】は人によって全く違う。だから、
かく言う俺もまた、『アイドル』が苦手だ。
それにはちゃんとした理由があるのだけれど、ここで話すのには時間が足りないし
ごめん、話が逸れてしまったね。それじゃあ話を戻そう。
例えば、ここに一人の小さな女の子がいるとする。
その少女が、
「ねぇねぇお兄ちゃん、『アイドル』ってどうしてあんなにキラキラしているんだろう。」
と、俺に話した。
情報としては少ないが、これだけで既に分かることがある。
それは、間違いなくその少女は『アイドル』という存在に好意を持っているということである。
その話をするとき、目は宝石の如く光輝いているのかもしれない。はたまた、腕を前で組み真剣に悩んでいるのかもしれない。
―――――――――『アイドル』
歌って踊って、カメラの前で、コンサート会場で、握手会のファンの目の前で笑顔を振りまく。
それは一見簡単なのではないかだと思われることだが、意外と難しいことなのだ。
どんな時でも笑顔でいる。
楽しいときは勿論のこと、辛く苦しいときも、
何故、『アイドル』はそれらのことを平然とやってのけるのだろう。
分かるだろうか。
それは、その瞬間を何よりも楽しんでいるから。
そしてファンが大切だから。
その二つであると俺は思っている。まあ、飽くまでも俺の持論だから全員がこうって言う訳でもないだろうけどな。
ん? なんでお前は苦手な癖してそんなに詳しいんだって? それになんか楽しそうだって?
んはは。……確かにそれもそうだね。
実はさ、あれにはもう少し続きがあったんだ。脱線しそうだった話を戻そうとして言うのを忘れてた。
俺は、あいつらと出会って変わったんだ。
あいつら――とある廃校寸前の学校に在学していた九人の女神たち、彼女たちは色々あって『スクールアイドル』を始めた。そして、廃校を救う救世主になる。俺の大事な奴等だよ。
なーんて、これ以上は調子乗るだろうからやーめた。主に元気ハツラツコンビと宇宙ナンバーワンアイドルさん。
まあ俺も、ある意味『(スクール)アイドル』に
話長くなっちゃったから、そろそろ締めようとするかな。
―――――この物語は、『アイドル』ってやつを最大限に楽しんだ仲睦まじい九人の女神様たちのお話。
"ほら……、きっとキミも魅せられるよ。"
*****
「ねぇ……陽葵くん。」
沈んでいく橙の太陽を背に彼女は彼の名前を呼んだ。それは一世一代、何かを決意したようなそんな声色だった。
「……なに?」
彼はぶっきらぼうにただ一言、それだけ返した。いや、それしか今の彼には返せなかったというべきだろう。
「アイドル、好きになれたかな。」
「……そんなの愚問だろ。苦手に決まってんじゃん。アイドルなんてさ。」
「っ、そっか。」
彼は吐き捨てるようにそう言った。苦虫を噛み潰したような、そんな表情を浮かべていた。
生憎、背を向け彼女とは対面していなかったので、その表情は見られてはいない。しかし、あまりの言葉にそれだけで息を呑んだ彼女。続ける言葉が見つからなかった。
そこで彼は彼女へと振り返った。そして、しっかりと彼女のその瞳を見つめた。不思議そうに彼を見つめ返す彼女だった。
「……勘違いすんなよ、穂乃果。俺は、アイドルが苦手だ。でもさ、お前らのことは苦手なんて言ってないだろ。」
そう言って、彼はその日一番の笑顔を見せた。
「陽葵くん!」
「バカ穂乃果。」
―――――そう。この物語は九人の女神様の物語であると同時に、それを傍で支え続けた一人の少年の物語でもある。
「ふぅ……。よ、良かったね!」
「だから、言ったじゃない。」
「なーんて、真姫ちゃん途中泣きそうになってたにゃ〜。」
「やっぱしカードが言ってた通りやな。」
「まったく。お騒がせにも程があるわよ。」
「っていう、にこだって不安そうにしてたわよね。」
「ふふ。良かったね、海未ちゃん。」
「ええ、本当ですね。」
「んへへ、ごめんね。陽葵くん、みんな心配だったんだよ!」
「……お前ら、……まったくもう。」
"……好きだなんて、素直に言ってやんねぇんだからなっ!!"
了
どうも、はじめまして。
プロローグを読んでいただきありがとうございます。
至らぬ点は多いかと思われますが、とあるサイトにてゆるゆると書き溜めていました小説の投稿を決意致しました。此処のサイトがまだ分からない事だらけですが、精一杯頑張っていくので見守っていただけたらなと思います。よろしくお願いします。
それでは、少しだけこの小説のお話を。
@オリ主(男)、共学化設定
@基本的には原作沿いですが、オリジナル要素を多数入れ込んで行きます。それ故、原作に忠実に沿ってないと無理だという方は合わないと思います。
@大体が主人公の一人称視点で話を進めていきます。時々必要なときのみ、三人称にもなります。
@オリ主のプロフィールを細かく決めさせていただいてます。
以上です。
ありがとうございました。
第一話は今日中に投稿予定です。