原作:true tears
タグ:クロスオーバー クロスオーバー 声優 井口裕香 truetears 神のみぞ知るセカイ 桜Trick ヤマノススメ 僕は友達が少ない ToLOVEる ロウきゅーぶ!! 物語シリーズ 迷い猫オーバーラン たまゆら
私が一番好きな声優の井口裕香さんのキャラしか出てこない短編小説。
脳内でゆかちの声だらけ。
全作品見たことある方、楽しめると思います。
見たことのない作品があるという方、これをきっかけに見てみることをお勧めしますよ♪
では、どうぞ♪
今川焼き、それは小麦粉を主体とした生地に餡を入れて、金属製焼き型で焼成した和菓子である。ここ、富山県のとある場所には、平日の夕方限定で今川焼きを販売しているお店があるそうだ。その店の名前も「あいちゃん」。この店の看板娘である
「ただいま~」
彼女は学校から帰ってくるとすぐにお店の開店準備に取り掛かった。制服から仕事着に着替え ー つまりは汚れてもいい服に着替えてエプロンをつけ、店がオープンしていることを知らせるためにのれんをかけた。
「よしっ! 今日も張り切っていきますか!」
気合を入れていざ開店、これが安藤愛子の日常である。
だが、今日だけはその日常が壊された1日だったということを先にお伝えしておこう。お客さんが次々に来るのは普段通りの1日と言えたのだが、観光客が多かったらしいとのことだけ記しておく。
「ここの今川焼きは美しいのですね。絶妙な味のバランスがあるのですね。そうでしょう、ルナ」
ルナと呼ぶ人形を肌身離さず持ち歩いている少女、彼女の名前は
「富山の月を見に来ただけとはいえ、これは思わぬ収穫があったのですね」
横に置いてある大きな荷物はどうやら天体望遠鏡のようだ。一般的には夜空を見るというのはつまり、星を見ることという流れを想像するが、彼女は星を見るわけでなく月を眺めるというらしい。
「美味しい~春香にもお土産として買っていこうかな」
少ししてから来店し奥のテーブルに席ついている、オレンジの髪に花の髪飾りをした彼女の名前は
「すいません、抹茶を5つお願いします」
抹茶のスイーツに関しては目がない彼女は、抹茶味の今川焼きが大変気に入ったらしくお土産にもそれを持っていくつもりのようだ。
「抹茶5つですね。ありがとうございます」
期間限定とはいえ、抹茶味を取り入れてから随分人気の今川焼き。看板娘も知名度アップにどこか嬉しそうだ。ニコニコしながら抹茶味の今川焼きを紙に包んでいると次のお客さんがやってきた。
「いらっしゃいませ~」
「ここがひかりさんに教えてもらった穴場のお店か~」
亜麻色で襟足ほどに切りそろえた髪を持ち、黒い髪飾りを着けている彼女の名は、
「ひなたも来ればよかったのに」
若干頬を膨らませ残念な表情を見せるあおい。親友が突然、富山に一緒に来れなくなったのを嘆いているようだ。
「すいません、黒あんを1つください」
注文をするとあおいはカウンターの奥から座った。
「は~い」
抹茶味の今川焼きを5つ包み終わって、優に手渡しながら応対をする愛子。既に手慣れたものらしくテキパキと行動をしていた。その後姿に優は見とれていた。
「本当に同じ高校生なのかな~私1人では出来っこないや…でも、春香となら ー 」
自分で食べるようにも抹茶を3つ買っていた優は、まだ残っていた今川焼きを食べながら妄想にふけっていた。
「いらっしゃいませ~」
既に注文されたものを作っている間にも次々とお客さんが来ているようだ。愛子は高校3年生で進路のことで夏休みも早く切り上げて学校に行っているが、巷は夏休み、通常の平日よりも人は多いのだろう。そんな中で日課ともいえるこの仕事を続けているのは好きだからなのだろうか。
「ここは美味いもの食えるのか!? ぎゃははは」
「今川焼きがありますよ。味はどれにしますか?」
「そうだな~黒あんがいい! 黒あんってなんかうんこみたいな色しているやつだよな?ぎゃははは」
下ネタを大声で叫ぶ幼女シスターに愛子以下他の客も若干ひいているみたいだった。彼女の名前は、
「女の子がそんな言葉を大きな声で言わないほうがいいよ」
「わかったのだ!!」
人生の先輩としての愛子の言葉に少し押されたのか、一瞬の間が空いたのちに元気よく返事をした ー ものの、座った場所が最悪だった。
「美しくないのですね」
「なんだお前、人形なぞ持ち歩いて子どもか? 子どもなのか? ぎゃははは」
美しいものを理想とする月夜と同じテーブルについたのだ。一瞬にして月夜を取り巻く雰囲気が変わったのにもかかわらず、マリアはそれに気づかないようだった。
「こんな店か~リト先輩の行きつけ~」
「いらっしゃいませ~」
「わわっ、味がいっぱいある! そうだな~全部1つずつちょうだい」
「ありがとうございます」
その喧噪も気にせず、次に入ってきた赤髪のおさげが特徴的だった女の子は、早くペロペロしたいな~などと言いながら空いている席に座った。彼女の名前は、
「そこの幼女シスター」
「なんなのだ?」
「あまりにも騒ぐと斬るよ?」
新しく店に入ってきた芽亜にこれまでにないオーラを感じ取ったのかマリアは、月夜に対する言葉を止めたものの ー それもちょっとの間だけだった。またしゃべりだして数名の雰囲気を悪くさせていた。
「どうして三沢の幼女がこんなところにいるわけ?」
「それはこっちのセリフよ!高校生にもなって成長してないぺったんお嬢様が場違いでない?」
「きー!! 生意気な小学生だこと!! 佐藤と鈴木はどこなの!」
口喧嘩をしながら店に入ってきたのは黄色のツインテールで活発な女の子の
「お兄ちゃんに頼まれて今川焼きを買いに来たのはいいけど…何、この状況」
すぐ後ろから新たなお客さんも入ってきていた。和服で。彼女の名前は、
「他のお客様に迷惑になるから黙っててもらえないかな?」
来たと同時に前の客をぶった切った。そんな正論でいざこざが止まる相手ならばいいのだが、相手が悪かった。
「うるっさいわね、今は私梅ノ森千世が話しているでしょ、あなたこそ黙りなさい!」
「きーきーうるさい梅ノ森千世! あなたと喧嘩をするためにここに来たんじゃない!」
「「うるさいよ?2人とも、これ以上騒いだらどうなっているかわかるよね?」」
メアと月火がハモって2人に口撃すると、これ以上ない恐怖を感じたのか突如言い争いをやめた ー と思ったんだがまだ続く。
「あ、あんたのせいよ三沢の幼女!」
「こっちのセリフだぺったんお嬢様」
「どっちがぺったんこだ!!」
「アタシはまだ将来有望、あなたはもう高校生、もう結果は見えているのではなくて?」
「ぎゃははは、どっちもぺったんこなのだ!」
「「幼女シスターには言われたくない!!」」
仲がいいんだか悪いんだか。マリアの横やりに全く同じタイミングで反撃を食らわす。そろそろ堪忍袋の緒が切れたのか、愛子が怒った。
「お客様、胸の話は外でしてもらえますか?」
「「巨乳は黙ってろ!!」」
店主が返り討ちに合った。確かにこの店にいるメンバーの中では一番大きいのかもしれないが…そんな愛子の様子を見てメアと月火がうるさいメンバーの間に入り込んでこう言った。
「「実力行使しちゃっていいの?」」
その言葉をきっかけに再び店は喧噪の渦から解き放たれた。しばし続く沈黙。あおいや優は自分の胸に手を当ててため息をついていたり、言い争っていた面々は睨み合ったり、違う意味でにらみをきかせたり……そんな沈黙を破ったのは新たな客だった。
「ほほ~今川焼きとな。新たなスイーツか何かかな?」
「いらっしゃいませ~」
「なるほどなるほど。白あんと黒あんとクリームと期間限定の抹茶とな」
「どれにしますか?」
「自信がある味はどれかね?」
この審査員みたいな女の子は
「全部ですよ~」
「ほほ~それは期待が持てますな。じゃあ全てもらえますかな?」
「わかりました」
ようやく店が落ち着いたことで、今まで注文していたのを作り上げることが出来、それを順々に配っていき、そして今注文が入ったばかりのものも出来上がった。
「む。これが今川焼きとな?」
「そうですよ」
「これは二重焼きではないのか?」
「今川焼きですよ?」
「い~や、これは見て分かる。二重焼きだ!」
「回転焼き、じゃないんだ~」
今川焼きと二重焼きで違うと話していたところに、どこからともなく第三者回転焼きという声が聞こえてきた。この言葉をきっかけに、名称戦争が起こる。
「これは二重焼きって言うんだ!!」
「今川焼きのほうが一般的ですよ」
「ぎゃははは。お前、広島県民か」
「そうだけど何か?幼女シスター」
ジト目でその声の主をにらみつけたところまではよかったが、その後に思わぬカウンターパンチを食らうことになる。
「お前ら幼女シスター連呼するな! お前らが不毛な争いをしているでな、ワタシが解説してやろう。広島県民を中心として中国地方では今川焼きのことを二重焼きと言うらしいぞ。全国的には回転焼きとか大判焼きとも言われている地域があるらしいぞ。わかったか、広島県民と言えば名称についてのプライドが高いことでも有名だな。焼きそばが下に入ってるお好み焼き、あれを広島風お好み焼きと一般的に呼ぶのだが、広島県民はそれに対して怒りの表情であれはお好み焼きだ~とか言うぞ、おかしいおかしい。ぎゃははは」
この言葉を引き金にして、再び店中を巻き込んだ口喧嘩に発展したのだが、これが収まったのは何と1時間後だったというのはまた別の話。
・『true tears』安藤愛子
・『神のみぞ知るセカイ』九条月夜
・『桜Trick』園田優
・『ヤマノススメ』雪村あおい
・『僕は友達が少ない』高山マリア
・『ToLOVEるダークネス』黒崎芽亜
・『ロウきゅーぶ』三沢真帆
・『迷い猫オーバーラン』梅ノ森千世
・『物語シリーズ』阿良々木月火
・『たまゆら』岡崎のりえ
計10作品からキャラを出させてもらいました。
ちなみに一番好きなキャラは安藤愛子。その次は三沢真帆でしょうかね。
あの作品のあのキャラいないじゃないか!と思われる方多いでしょう。こちらの幼女シスター出したのになぜあちらの幼女シスターを出さないのか!と。答えは簡単。作者がそのアニメを見てないからです!!いつか見ないといけないなと思いつつまだ見てません。
こんなにたくさんのキャラを同時に動かすのって難しいですね。キャラ被りもいましたし。でもやってみてよかった。悔いはない!
いつか中の人コラボはしたかったし!!
続編、あるかな…?