戦士と悪魔の外史旅行 ※打ち切り   作:基準の少年

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気付けばUA一万越え、お気に入りは90件。そして評価は低評価。
・・・ありがたいけど最後は喜んでいいのか!?

四回場面の転回が有ります。ご注意下さい。


第拾肆話 黄巾の乱、終結。

「総員突撃ーーーーー!!」

 

『『『『ウオオオオオッ!!』』』』

 

黄巾党との戦が始まり、早二刻。地の利、兵の質、量、どれも官軍が勝っていた。

抵抗する黄巾党は悉く斬られ、射られて絶命していく。楽蛟――――竜も、凪と共に曹操軍の先陣として戦場を掛けていた。

 

「鬼・・・斬りィ!」

 

「猛虎蹴撃!」

 

竜は一瞬で数十人を切り裂き、凪は一撃で数十人を屠る。一騎当千、無双な2人の攻撃に、黄巾党軍の一角が崩れていく。

 

「・・・何か・・・」

 

「兄様、どうしたんです?」

 

「・・・何か、おかしいんだよな・・・」

 

竜は、この戦場に違和感を感じていた。

 

「何か・・・とは?」

 

「分からん。ただ、何かしっくり来ねぇんだよな・・・」

 

言葉に出来ない、謎の違和感。分からない。でも、何かがおかしい。

 

「では、この戦を終わらせた後に、ゆっくり確認する事にしましょう。今気にしても、どうにもなりませんし、ねっ!」

 

と、後から襲い掛かって来た賊を殴り飛ばす。

 

「そうだなっと、オラァ!」

 

右手に持った「七赤金星(しちせききんせい)」を、袈裟懸けに振り下ろし、賊を叩き切る。

違和感は拭えないが、この戦が終われば、何か分かるだろう。そう結論付け、竜は目の前の賊を左手の「八白土星(はっぱくどせい)」と、口に銜えた「九紫火星(くしかせい)」で切り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、黄巾党の首領と言われる、張三姉妹はというと。

 

「不味いわよ人和!もう官軍が取り囲んでるわよ!」

 

張三姉妹次女、地和こと張宝が天幕に怒鳴り込んで来た。

 

「どーしよ~、このままじゃ私達捕まって・・・」

 

「姉さん不吉な事言わないで!大丈夫よ!『あの人』が渡してくれた札が有るじゃない!」

 

長女の天和・・・張角が不吉な発言をし、それを三女の人和が諌め、解決策を提示する。

 

「あ、そっか!でも、私達に付いて来てくれた人は・・・」

 

「そっちも大丈夫よ。あの人が『白』だって断定した人達にも同じ物が配布されてるから。」

 

「確かにね。一度見せて貰ったけど、ちぃ達が持ってるのと同じ物だったわ」

 

「・・・よし!趙弘さん!銅鑼を鳴らして皆に伝えて!私達も行くって!」

 

天和は天幕の外に居る趙弘に呼び掛け、懐から一枚の札を取り出した。地和、人和も倣って札を取り出す。

 

「あいよ天和ちゃん!直ぐに呼び掛けらぁ!おい、銅鑼ぁ鳴らせ!札持ってる野郎共に伝えろ!」

 

「おいっす!天和ちゃん、地和ちゃん、人和ちゃん、無事で居てくれな!」

 

「ごめんね、ホントは私達が最後まで残らなきゃいけないんだけど・・・」

 

「気にしなくていいよ。俺達も直ぐに合流する。先に行って、『あの人』に伝えといてくれ!」

 

「・・・出来るだけ、死なないでよ!死んだって歌ってあげないから!」

 

「はっは!これじゃあオチオチ死ねなくなったな!」

 

「姉さん達、行こう!」

 

「うん!『飛雷神の御符』!」

 

そう叫んだ後には、張三姉妹の姿は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、戦が終わり、天幕。竜は凪を連れて、彼が感じていた違和感について話していた。

 

「人数が少ない?」

 

そう言ったのは曹操。竜が感じていた違和感を、彼女も感じていたのだ。後に控える夏候惇は気付いていなかった様だが。

 

「ああ。ここに居た黄巾党の数は八万。対して、捕虜になった奴、死んだ奴の合計人数は七万しか居ねぇ。残り一万、どこにも見当たらねぇんだ。おかしくねぇか?この包囲の中、一万もの人数が逃げ出したら嫌でも気付く。それなのに死体も何も残ってない。ここに来るまでに何十人もの捕虜に問い正してみたんだが、誰も分からないっつうんだ」

 

「確かに・・・幾ら散らばって逃げ出したとしても、後に控えている兵に気付かれない筈が無いわね・・・」

 

「絶対何か噛んでる。恐らく異能、呪術や妖術を使うような奴が一枚噛んでやがる。でなきゃこんな事は有り得ん。俺達も探ってみっから、曹操達も何か分かったら教えてくれ」

 

「分かったわ・・・って貴方達どこに行く気!?」

 

危うくすんなり納得しかけ、慌てて竜を問い正す。

 

「劉璋、というか厳顔の所だけど」

 

「・・・簡単に行かせるとでも?」

 

「ああ、引き止めても無理矢理行くから。『黄巾党との戦が終わったら行く』って約束しちまってんだ。今更反故に出来ねぇよ」

 

「・・・そう、それならしょうがないわね・・・いいわ、行きなさい。でも、貴方の事、諦めた訳じゃないから」

 

「オー怖い怖い。精々諦めて貰える様に頑張りますか。んじゃな~」

 

そう言って竜は凪を引き連れ天幕から退出、厳顔の所へと向かった。

 

余談だが、凪と夏候惇が一切喋らなかったのは、『一言でも喋ったら、金輪際可愛がってあげない』という竜と曹操の言葉が原因だったりする。

更に余談だが、夏候惇は竜を、凪は曹操を殺気を込めて睨み、途中からそれに気付いた凪と夏候惇同士で睨み合っていたりする。

更に更に余談だが、言い付けを守った御褒美として、その晩、凪は竜に、夏候惇は曹操に美味しく頂かれてしまったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてここは、洛陽近くの山の中――――

 

「はーい重傷者から見ていってマース軽傷者は悪いけどもうちょっとだけ我慢してねー」

 

居たのは、二万人規模の傭兵団と、黄巾の乱決戦地から消え失せた一万の黄巾党。そして、張三姉妹。

 

「でも、ホントに良いの?ちぃ達を匿ってるなんて知られたら、評判ガタ落ちだよ?」

 

地和が話しかけたのは、血で染めた様な燃える赤色の髪を持ち、漆黒の外套に身を包んだ一人の少女。背負った漆黒の大剣は、固定もしていないのに落ちる気配は無い。

 

「別に良いのよ評判なんて気にして無いし。アタシらはやりたい事をやって、やりたい様に民衆を守ってるだけ。そこに評価なんて要らないよ。ただ『守れた』という事実が有りゃそれで良い」

 

「そもそもウチの棟梁殿に常識を求める方が間違ってるよ。『道理と常識と仕来りと掟はぶっ壊す為に有る』というのが口癖だから」

 

少女の補足をしたのは、長い黒髪を持ち、背中に大きく長い日本刀の様な物を背負った少女。真っ白の仔猫を抱き抱えている。

 

「長いわね!?」

 

「基本は四つの内一つだけを取ってるから、然程長くないよ。今のは纏めた奴だから。『道理はぶっ壊す為に有る』みたいな?ねー風華(ふうか)ー」

 

「ニャー」

 

「あはは・・・」

 

苦笑する地和に代わり、人和が赤い髪の少女に話しかける。

 

「それで、ホントに私達を守ってくれるのよね?」

 

「疑い深いなあ人和ちゃんも。そもそもウチの半分から助命嘆願出てんのよ?守らない訳無いじゃない」

 

「まあ、それもそうね・・・」

 

少女が右手を差し出す。人和は、その手を握り返した。しっかりと握った手に、期待と希望を込めながら。

 

「これからよろしく頼むわ、『黒狼』」

 

「ようこそ。傭兵団『月影』へ」

 




基準「どーも、どーもお久しぶりです」

零「確かにお久しぶりです。今までどうしてたの?」

基準「1日からの一週間は春休みの宿題のラストスパートで、8日に始業式。担任に落胆しながら翌日の実力テストで(結果はまだ出てないけど)惨敗。で、初授業して、今日が健康診断で午前だけだった。」

竜「詳しい説明をどうもありがとう」

基準「初めて長期休みの課題で夜更かしせずに済んだ!」

竜「それはおめでとう」

零「今回は竜・凪と張三姉妹の話だったね」

基準「前回の宣言通り、今回で黄巾の乱は終了です!次回から、反董卓連合編に向けて走ります!」

零「まだ出てない子ってイッパイ居るよね」

基準「それも出せたらいいな・・・それに張ってる伏線も回収しなくちゃだし」

竜「伏線と呼べる代物かどうかは分からんが」

基準「フッ、そんな事どうでもいいんだよ、明智君」

竜「誰が明智だ。まあいい、そろそろ終わりにするぞ」

零「凪ちゃんとイチャイチャしたいから?」

竜「違わあ!凪に稽古つけてやるんだよ!」

零「本音は?」

竜「凪マジ天使、って違う!マジに稽古だ!」

基準「はいはいそーいう事にしときましょ。それでは次回の『戦士と悪魔の外史旅行』ー」

竜「何かもういいや。次回は・・・俺のヒロイン2の話?誰?」

零「一応の予定なんで期待しないで下さい。それではまた次回~♪」
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