戦士と悪魔の外史旅行 ※打ち切り   作:基準の少年

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友人の頼みにより前書き削除しました。


第弐拾話 虎牢関、団体戦

『『『・・・・・・・・・・・・(がたがたがたがたがたがたがたがた)』』』

 

天幕に がたがた震える 男五人

 

「いや川柳にするなよ!?」

 

「・・・ご主人様、大丈夫?」

 

「・・・・・・・・・・・・(がたがたがたがたがたがたがたがた)」

 

「大丈夫じゃなかった!!」

 

改めて。一刀、佑、祐司、道昭、竜の五人は顔を真っ青にしてがたがた震えている。

凪、安里の二人は夫々想い人を抱き締めている。

因みに言っておくと、二人は中々スタイルが良い。つまり、胸も中々大きい訳で。竜と祐司の頭がその豊満な胸に抱き締められている訳で。佑がそれを見て「リア充爆発しろ・・・」と(がたがた震えながら)言っている訳で。それに劉備達は一刀達の今まで見た事の無い様子にオロオロしている訳で。袁紹は相変わらず「おーっほっほっほ!!」と高笑いしている訳で。

 

 

 

とどのつまり、初っ端から混沌(カオス)である。

 

 

 

十分後、結局五人とも気絶した。

 

「ご主人様ああああああああああ!?」

 

そんな劉備達を無視して、凪が竜を抱き締めながら安里に問いかける。

 

「それで、徐庶さん「あ、安里で良いですよ」じゃあ安里さん、兄様達は何故あれ程までがたがたと・・・」

 

「・・・竜さんの従兄弟に、零さんって人が居るんですが、お姉さんがいらっしゃるんです。偶に、『弟と友人で居てくれるお礼だ』とか言って料理を振舞ってくれるんですよ。初めての時は塩焼そばでした」

 

「・・・はあ」

 

別に良い人じゃないか。そんな事を思う凪。どこにも問題は――――

 

「それを食べればアラ不思議、三日間意識不明になりました」

 

――――あった問題大問題。

 

「見栄えは綺麗なんですよ。けど、それを食べた時の皆さんの台詞が、『麺はゴリゴリと芯が残り、キャベツは舌の上で発泡しながら溶けていき、豚肉はグネグネと噛んでも噛んでも噛み切れず、辛過ぎる、甘過ぎる、渋過ぎる、苦過ぎる、酸っぱ過ぎる混沌とした味わいが何とも――――――――んごぱっ』でした。あははははは・・・」

 

――――一体なんだその料理(さいしゅうけっせんようかがくへいき)は。天幕内に居た全員が青褪める。

 

良く見れば、乾いた笑い声を上げる安里の眼が死んでいる。そう、まるで「姫路○希の引き起こした惨劇を見る一般人」のように。

 

「しかもそのお姉さんの料理を彼女のお父様が摘み食いしまして、『あれ?死んだ爺さんが川の向こうで手ぇ振ってる・・・』と倒れながら呟きまして、七人全員三日間意識不明です、と言うより一度心臓止まりました。何とか蘇生しましたが。因みに華雄さんの伝言は恐らく零さんでしょう。零さんも勿論被害者で、更にはそれから続くお姉さんの試作品――――しかも段々威力が上がっていきました――――の処理係ですから、あの料理(さいしゅうけっせんようかがくへいき)を改悪するなんて容易い事です」

 

天幕内の全員が戦慄する。その料理(さいしゅうけっせんようかがくへいき)の最終進化の改悪版。食べれば・・・考えただけでも恐ろしい。

 

「まあお陰でそんじょそこらの毒は効けへんようになってんけどな。まさかリアルにバカテス風殺人(キリング)料理(ディッシュ)食う破目になるとは思わんかったけどな・・・」

 

「いつ復活したんだ!?」

 

いつの間にか復活した佑が割り込んできた。佑の言葉に復活した他四名も頷く。

 

「ワイの人生にあの料理ほど怖いモンは無い!」

 

(・・・零は別だがな)

 

ワイワイガヤガヤと話し合う中に、天幕の外から一羽の赤い鳥が黒い塊を持って飛び込んできた。

 

『キューイ!!』

 

「・・・何ですのその鳥は」

 

「俺に聞くな俺に」

 

赤い鳥は何周か旋回すると、天幕内の机の上に塊を投げた。

 

「・・・CDプレイヤー?」

 

一刀が呟く。一刀の言う通り、その塊はCDプレイヤーの形だった。違う所と言えば、CDを保護するカバーが無い事ぐらいだろう。

赤い鳥は機械に向かって降下する。同時に、その形をディスク状に変えた。

赤い鳥が変形したディスクは機械の窪みに綺麗に収まる。そして、ディスクが回り始めた。

 

『――――――――ザッ、ザザザ・・・』

 

ノイズが一瞬走り、クリアな音声が聞こえ始める。

 

『――――――――あー、あー、もう喋って良いのか?』

 

「この声・・・まさか華雄か!?」

 

関羽が反応する。事実、ディスクから流れる声は翼の物だった。

 

『聞こえるか、連合諸君。私は華雄だ。本来なら直に会って話すのが礼儀だろうが、生憎我々が使者としてそちらに行っても無事で居られる保証は無いので、この・・・「でぃすくあにまる」だったか?これを介して一方的に話をさせて貰う』

 

「『ディスクアニマル』て・・・んなアホな!今度はライダーかいな!!」

 

『えー、我々董卓軍は、連合に対して五対五の変則勝負を申し込む。これで無いと勝ち目が無さそうなんでな』

 

翼の声が一方的に告げていく。

 

『試合内容は簡単だ。連合側と董卓軍側から夫々五人ずつ出場者を決め、一人ずつ一騎打ちをする。私達からは私、張遼、周泰、呂布、そして「黒狗(こっく)」を出す。先に三勝した軍が勝利で、この死合に勝利した側が、敗北した側に何らかの命令を出せる。但し命を奪うような事は駄目だ。勿論一騎打ちの時も殺しはご法度だ。無駄な恨みと被害は出したくないんでな。それと、一騎打ちに勝利した者が負けた者に何らかの命令を出せるという規則も有る』

告げられる内容に天幕内の人間が顔を思い思いに歪める中、佑はその頭をフル回転させている。

 

(五対五の変則勝負やて?これ、どう考えたって、Fクラス(とうたくぐん)Aクラス(れんごうぐん)に申し込んだ「試験召喚戦争」やんけ・・・狼鬼が出えへんのは嬉しいけど、ディスクアニマルが有ったりするし、月影が居るなら、向こうに恐らく最後の御使い、零が居る。これはかなり不利になりそうやな、というか「黒狗」って何や。「黒狼」の補佐かなんかか?)

 

『後、こちらから二人、対戦相手を指名させて貰う。楽蛟は黒狗、天統とやらは呂布とだ』

 

「俺かよ・・・」

 

「フッ、我に挑もうとするか雑種め。良いだろう、受けて立つ!」

 

竜はやりたくないのか呻き、久々の(台詞の)出番の天統が嘲笑うように鼻を鳴らす。

 

『日付は明日の正午から、虎牢間前で行う。その「アカネタカ」が案内してくれる筈だ。そして袁紹』

 

「何ですの?」

 

「いやこれただの録音やから・・・」

 

翼の声に律儀に返した袁紹。それに佑が突っ込んだ。

 

『まさかとは思うが、武士と武士の神聖な決闘に、以前のような横槍を入れる事は無いだろうな。二度目だが、無駄な犠牲は出したくないんだ』

 

「何を言ってますの?あなた方如き賊軍の願いを聞き入れる筈が無いでしょう?そもそもこの勝負を受け入れる筈が――――」

 

『言うと思った。そーかそーか、「名家」の袁紹殿は「劉協陛下」と「劉弁陛下」の「ご厚意」を無下にするのがやり方なのか、そーかそーか勉強になったよ。これからは「名家」の袁紹に見習っていくとしよう』

 

「――――ッ!?」

 

袁紹は翼の問い掛けを一蹴するが、袁紹の言葉を予想していたかのように、翼が劉協、劉弁の名を出した。袁紹は瞬間言葉に詰まる。

 

「・・・分かりましたわ。しょうがありませんから、この勝負、受けますわ・・・」

 

『感謝する。ではな』

 

その言葉を最後にディスクは回転を止めた。

 

「・・・それでは、この勝負に参加する人を決めたいと思いますわ・・・」

 

渋々といった感じに袁紹が言葉を搾り出すが、竜がそれを一刀両断する。

 

「んなモン決まってる。俺、天統『閣下』、関羽、孫策、夏候惇だ。関羽は張遼に、孫策は華雄に、夏候惇は周泰に当てる」

 

「何故?」

 

「張遼はどうせ関羽を指名するし、華雄も孫策を指名するだろ。最後の周泰は暗殺を得意とする『静』の剣だ。ここは『動』の剣士の夏候惇を当てるべきだと思う」

 

「なっ、何故私が!!」

 

「華雄なら納得ね。前に負かしてるし」

 

「成程ね。分かった。春蘭には言っておくわ」

 

関羽、孫策、曹操が夫々竜の言葉に反応する。関羽は疑問の声を上げているが、一刀がそれを宥め、会議は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間は変わり、現在は正午の時間帯。

虎牢間前には九人と付き添いとして数名が来ていた。

翼が前に出て口を開く。

 

「決闘を受けて貰って感謝する」

 

「・・・一人足りねえぞ?『黒狗』とかいうのはどうした」

 

竜が即座に切り返す。確かに、董卓軍からの出場者は四人しか居ない。

 

「私達の死合が終われば来る。さっさと始めよう。時間が惜しい。霞!頼むぞ!!」

 

「まっかせときー!!さあさあ()んで!!ほらほら関羽!早よ出てきいな!!」

 

「・・・楽蛟殿の予想通りか・・・」

 

「じゃあ私が審判を務めさせて貰うわ」

 

翼の言葉に反応して霞が元気良く関羽を呼ぶ。関羽は渋々といった感じで出てきた。曹操も前に出る。

 

「では両者、位置に!・・・始めっ!!」

 

開始の合図と共に、両者共に飛び出した。

 

「神速の張遼、行くで!!」

 

「劉備軍関羽、参る!!」

 

二人の偃月刀が激突する。霞は偃月刀を横に振るい、関羽はそれを柄で防ぐ。それを見越したように霞は体を回転させ、関羽に近づいて逆向きに偃月刀を振るうが、関羽は後に飛んで避わす。

霞は高速で偃月刀を何度も突き出す。関羽はそれを往なしていくが、顔に余裕が無い。

 

「はっはーー!!楽しいで関羽!!」

 

「私は辛いがなっ・・・!!」

 

少し大振りになったのを見逃さず、関羽は霞の偃月刀を上に弾く。がら空きとなった腹部に関羽は左足を跳ね上げるが、霞も同じ様に関羽の腹部に左足を跳ね上げた。

鈍い音と共に二人の身体が飛ぶ。関羽は体勢を立て直すが、先に体勢を立て直した霞に追撃を許してしまった。

力任せに振るわれた偃月刀を自身の偃月刀の柄で防ぐも、衝撃までは殺し切れずに又もや吹っ飛んだ。

 

「どうやウチの一撃は!速さを追求してってる内にいつの間にか腕力も強うなっとったんや!」

 

「くっ・・・中々の物だな・・・!だが、私は負けん!!」

 

「そうこーへんと!!まだまだ勝負は終わらんで!!」

 

今度は関羽が攻め始める。速さを追求した霞の副産物的な腕力も、元から力を求めて鍛えていた関羽の腕力には及ばない。速さはそれ程でもないが一撃一撃が中々重い関羽の斬撃に霞は追い込まれていく。

 

「くっ・・・流石に力強いな!!」

 

「伊達に鍛えている訳ではない!はあ――――――――っ!!」

 

下からの斬撃を霞は偃月刀で防ぐも、勢いの付いた関羽の斬撃はいとも簡単に霞の手から偃月刀を弾き飛ばした。関羽は霞の首元に刃先を突き付ける。

 

「――――詰みだ」

 

「・・・あーあ、負けてもうたわあ」

 

「――――そこまでッ!!勝者、関羽!!」

 

曹操の言葉に連合側から歓声が上がる。

霞は偃月刀を拾い上げながら呟く。

 

「あーあ、折角関羽にコクろうと思ってたのにな・・・」

 

「勝利者命令権で金輪際私に告白する事を禁ずるっ!!」

 

関羽は急いで新たな(百合の)世界に誘おうとする霞を両断する。

 

「んなあ!?そんな殺生な!!」

 

「私は百合じゃない!まともに男が好きなんだっ!!」

 

「じゃあ誰が好きなの?(ニヤニヤ)」

 

「そっ、それは・・・///」

 

口を滑らせた関羽の揚げ足を曹操が取る。関羽は顔を真っ赤にして黙り込んだ。

 

「とっ、兎に角これで私達の一勝だ!さっさと次を始めろっ!!」

 

関羽は誤魔化して次を促す。

 

「それじゃ私が行くわ」

 

「なら、私が行こう」

 

連合からは孫策――――雪蓮、董卓軍側からは翼が前に出る。

 

これで連合側の一勝。後二連勝すれば連合の勝利だが、道程は中々長いようだ。

 

「以前の私と思うなよ、孫策――――!!」

 

「勝つのは私よ!!」

 

「それでは――――始めっ!!」

 

曹操が開始の合図を出す。同時に翼が雪蓮に向かって突っ込んでいった。

 

「はあああああああっ!!」

 

斧を振り下ろす。雪蓮は南海覇王を斧に添えて受け流す。振り下ろされた斧は一気に地面に激突し、半径二メートル程の浅いクレーターが出来た。

 

「嘘ッ、どれだけ強くなったのよ!!」

 

「私に霞程の速さは無いが、力に関しては負けん!!」

 

翼は斧を左から振るう。雪蓮は後に飛んで避わそうとするが、翼は斧の軌道を無理矢理変え、そのまま追撃した。翼の突きを避わし切れないと踏んだのか、雪蓮は剣を横にして防ごうとする。しかし、予想以上の翼の剛力に押され、吹き飛ばされかけた。その隙に翼が雪蓮の懐に飛び込む。雪蓮はニーキックカウンターで翼を迎撃しようとする。だが――――

 

「甘いッ!!」

 

翼は雪蓮の右膝を左手で押さえた。ニーキックカウンターは失敗し、ならばと右手に持った剣で突き上げようとするも、突きは翼の左肩を掠めただけで、瞬間出来た隙に右手だけで軽々と持ち上げられた斧の先が雪蓮の首元に添えられた。

 

「――――借りは返したぞ」

 

「そこまでッ!!勝者、華雄!!」

 

今度は董卓軍側から歓声が上がる。

 

「あっちゃー、こりゃ私はまだまだねー」

 

「そうでも無いさ。以前の私ならまた負けていたぞ」

 

「もっと強くならないと。また手合わせしてくれる?」

 

「いつでも大歓迎だ、孫策」

 

「あ、なら雪蓮で良いわよ」

 

「なら私も翼で構わん。これからも宜しく頼むぞ雪蓮」

 

「またお願いね、翼」

 

二人の間に好敵手としての友情が芽生える。どちらも嬉しそうだ。

 

これで、一対一。勝負はまだ、分からない。

 




基準「眠い!!」

竜「当たり前だよ」

基準「まあ何とか5000文字越えるように頑張ったぜ!!色々疲れたけど」

竜「一体何に疲れるっつうんだ・・・」

基準「知らんがな。あ、そうだ、えー、活動報告の方にデビューしたんで、そちらも宜しくお願いします」

竜「手厳しい感想しか来ないって分かってるのに?」

基準「言わないで!!私真面目に『あんまり批判されると気分が悪くなる病』なんですよ。これ真面目な話。ワ○ピのウ○ップの病気じゃなくて、ホントに」

竜「嘘付け」

基準「真面目なんですよ!!ネーミングはこの際置いといて、真面目に気分悪くなるんですよ!!」

竜「自虐ネタ多いけどな」

基準「まあね。それでは『戦士と悪魔の外史旅行』!!」

竜「次は団体戦の続きだな」

基準「次回も宜しくお願いします!!」

竜「またな!!」
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