戦士と悪魔の外史旅行 ※打ち切り   作:基準の少年

26 / 39
最後の方がより駄文になってます!!ご注意下さい!!


第弐拾壱話 団体戦 三・四回戦、ついでに顔合わせ

虎牢関前の団体戦も中盤を向かえた。現在、関羽が霞に、翼が雪蓮に勝利し、一対一の同点。

 

「では行きますか」

 

「周泰か、なら私の出番だな」

 

三回戦は、董卓軍側から周泰――――明命、連合側からは夏候惇が出る。

周泰は自身の身長程もある長刀、魂切を、夏候惇は漆黒の大剣、七星餓狼を持っている。

 

「それでは三回戦――――始めッ!!」

 

開始の合図を曹操が出した瞬間、明命の姿が掻き消える。

 

「何・・・!?」

 

『フフフ・・・ここで夏候惇さんの誇りを貶して冷静さを失わせるのも良いんですが、それだと面白く有りませんので。では、「暗殺者の白猫」の実力、お見せしましょう・・・』

 

この場に居る事は気配で分かる。ただ、()()()()()()()()()()()()()()

 

夏候惇は明命の居場所を掴めるよう、神経を研ぎ澄ませる。が、突如後から殺気が放たれ、同時に幾つもの鎌鼬が襲いかかってくる。

夏候惇は急いで剣で防ぐが、殺気の方向に目を向けた時には既に気配は無かった。

 

「・・・成程、『暗殺者』の二つ名も伊達では無いか」

 

『実は、もう一つ有るんですよ、二つ名』

 

「・・・それは?」

 

夏候惇の後から声が掛かる。

 

「『疾風巫女(はやてみこ)』ですよ」

 

声の方向に目を向けると、風を纏った明命の姿。

 

「黒狼の修行のお陰で、風を操れるようになったんです。しかも、素質が有ったのか、呪力というのをを然程使わないでも」

 

「・・・自然支配系能力者・風使いか、今度は『結界師』かよ・・・これホントに恋姫か?原作崩壊しまくりじゃねえか・・・」

 

明命の言葉に竜が呻く。

 

――――自然支配系能力者。その名の通り、呪力によって特定の自然物・自然現象を操る能力者。希に、呪力ではなく『術者の存在』によって自然物・自然現象を支配する『真の自然支配系能力者』が存在し、支配対象さえあれば自身の状態に関係なく操ることができる。(Wik○pe○ia引用)

 

「呪力を使ってるなら、『真の自然支配系能力者』じゃねえ。呪力を乱せば未だ勝機は有る、が・・・」

 

「気配を周りに拡散させとる。こら骨折れんで・・・」

 

祐司が対応策を呟くも、佑がそれを両断する。事実、周泰は周囲に気配を拡散させ、居場所が掴めないようにしている。目の前に居る周泰も、気を抜けば見失ってしまいそうだ。

 

『それでは、「疾風巫女」周泰の風の舞台、存分にご堪能あれ・・・』

 

明命は一礼し、姿を消す。同時に、四方からの鎌鼬が夏候惇を襲う。その数、約百。

 

「ぐ、ぬうっ!!くっ、はあああああああああああっ!!」

 

夏候惇は鎌鼬を弾いていくが捌ききれず、その身体に切り傷が増えていく。

 

『では、そろそろ終幕と致しましょう・・・』

 

無情に明命が宣言し、巨大な鎌鼬が夏候惇を襲う。あわやと思われたが――――

 

「――――なっ!?」

 

「はあああああああああっ!!」

 

明命の胴を、夏候惇の大剣が捉えた。明命は「静」の剣士にして、「速さ」の剣士。残念ながら、速さを追求した者の防御は必ずと言って良い程「薄い」という不条理が有る。明命も例外ではなかった。

吹き飛ばされた明命、地面に倒れ伏し、上から夏候惇が剣先を突き付ける。

 

「私の勝ちだ」

 

「勝者、夏候惇ッ!!」

 

連合の歓声が響き渡る。明命は身体を起こし、夏候惇に問いかけた。

 

「ゴフッ、良いのが入りましたね・・・どうやって私の居場所を突き止めたんです?」

 

「簡単だ。お前は攻撃する時に決まって気配がブレる。それを捉えれば後は当てて下さいと言っているような物だ」

 

「・・・成程、まだまだ改善の余地が有りそうですね・・・未だ風も風の塊を作ることまで『しか』出来ませんし」

 

「ほう?」

 

「風を操れると言っても、身体に風を纏わせる事と、(てのひら)大の風の塊を作るのが精々です。でも、この修行を始めたのが二年前ですから、これでも結構な成長なんですよ?因みに鎌鼬は魂切に風を纏わせて飛ばしてます」

 

「確かに結構な成長だな」

 

「でしょう?あ、私の事は明命で良いですよ」

 

「なら私も春蘭で構わん」

 

ここでも新たな友情が芽生えたようだ。明命は更に春蘭に話しかける。

 

「ではこれから春蘭さんと・・・所で春蘭さん、猫はお好きですか?」

 

「まあ嫌いではないな。別段好きだという事も無いが」

 

「何でスト!?」

 

「い、一体何だ!?」

 

突然明命が叫ぶ。何か立ち昇っているオーラは気のせいだろう。

 

「春蘭さん、貴女は人生損してます!!」

 

「は、はあ?」

 

「猫、いえ、『お猫様』を好きではないなんて人生絶ッッッッ対損してますッッッッ!!」

 

「お、お猫様?」

 

「そうです!!」

 

ずずいと春蘭に顔を近づける明命。その瞳がキラキラと輝いているのは恐らく気のせい・・・ではない。というか本当に煌めいている。

 

「良いですか?そもそもお猫様というのは(以下、三十分以上かかるので略)と言うわけです。分かりましたか?」

 

「・・・(プスプス)」

 

春蘭の頭から煙が出ているのは決して見間違いじゃない。

 

「おろ?春蘭さん、どうしたんですか?」

 

「・・・ね、猫なんて嫌いだ・・・!!」

 

そしてトラウマも出来たようだ。

 

「・・・明命、何してるんだ、もう恋の死合は中盤だぞ」

 

「ええっ!?」

 

明命がお猫様談義(一方的)をしている間に、恋対天統の死合は中盤戦を迎えていた。

このまま書かないのは作者のプライドに関わるので、時間を三十分程巻き戻そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~三十分前~

 

「では、両者前へ!!」

 

「・・・」

 

「フッ、精々楽しませろ、雑種」

 

恋はずっと黙ったままで、天統は、まあ、いつも通りである。

 

「では、始めッ!!」

 

曹操はこれ以上天統を喋らせる気は無いのか、さっさと死合を始めさせる。

 

「・・・行く」

 

「フン、精々足掻け雑種」

 

天統の言葉と共に、彼の背後に無数の金の波紋が浮かび上がり、その中から幾百もの剣、槍が姿を現す。

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)。天統は、今までこの力によって勝利して来た。連戦連勝、無敗である。

右手を挙げ、恋に向かって振り下ろす。その動作に従って幾百の武具が射出されていく。

 

「・・・」

 

恋は無言で弾いていく。いつしか、恋の周りには弾き返した武具の山が出来ていた。

 

「ハッ、武器を弾き返せたからといって調子に乗るなよ小娘」

 

((((((いや調子に乗ってるのお前だから))))))

 

そんな心の声など聞こえる筈も無く、天統は高笑いを上げながら武具を射出する。

 

「ハーッハハハハ!このまま果てるが良い!小娘!!」

 

「・・・飽きた。そろそろ本気出す」

 

「・・・何?」

 

天統が疑問の声を上げ、その()瞬後、恋を中心に爆発が発生した。

 

「何ッ!?」

 

爆発の中、恋は涼しい顔で立っている。否、()()()()()()()立っている。

 

「・・・『飛将軍』改め『火焔巫女(ほむらみこ)』呂布、行く!」

 

新たな二つ名を名乗り、方天画戟を背負って天統に向かって高速で近づいていく。両手は何かを高速で組んでいた。

 

「クッ、調子に乗るなと言っているだろうが!小娘!!」

 

天統の背後にある波紋が増え、新たな武具が射出されていく。恋は全く冷静のまま、空中に跳び上がった。

 

「・・・火遁・豪火球の術」

 

恋の口から直径が等身大の火球が放たれ、射出された武具を蹴散らしていく。その光景に竜は驚く。

 

「性質変化・火遁か!クソッ、忍術使えんのが他にも居たのか・・・!!」

 

「その口振りからして、たつピーも使えんの?」

 

「親父が転生者で『白眼』持ちだったからな。凪も貰った」

 

「なら呂布ちゃんのお父さんも転生者かもね。ほら、彼女の目」

 

道昭に促され、竜、佑、一刀、祐司は恋の瞳を見る。

 

赤く染まった瞳に、二つの勾玉模様。

 

「・・・ありゃ『写輪眼』か?」

 

「うわ、恋姫の面影全然無いじゃん」

 

「・・・こら天統負けるな。っつか呂布ちゃんが忍術持ちとかホンマチートやわ。こら\(^o^)/オワタ」

 

「これで『軍神五兵(ゴッドフォース)』とか持ってたら最強チートだね」

 

祐司、一刀、佑、道昭の順に発言し、竜は佑にのみ突っ込む。

 

「顔文字使うな」

 

突っ込みは聞かなかった事にして視点を戻そう。

 

恋は射出される武具を全て避け、「轟」という文字が見えそうな程の熱気を放ちながらかなりのスピードで天統に近づいてく。天統の顔には焦りが浮かんでいる。

 

「ぐぬッ・・・おのれえええええ!!」

 

天統は叫びながら、波紋から一振りの剣を取り出す。

否、それは「剣」と言うには余りにも形状が歪だった。

刀身は無く、赤いくの字型の模様が浮かんだ黒い円筒状の物体が三つ付いている。言わば突撃槍のような形状だった。

 

 

――――乖離剣エア。彼の英雄王、ギルガメッシュが愛剣である。

 

 

「回れ、エアああああああ!!」

 

本来ならば、エアが回れば周囲に莫大なエネルギーが発生し、赤い渦状の閃光が迸る。だが、彼の魔力操作技術は最低ランク。エアに流し込もうとする魔力の殆どは零れ落ち、刀身を回す事は出来ても、薄い赤のオーラを纏わせるだけで精一杯だった。

 

「おおおおおおおおおおおおッ!!」

 

咆哮を上げながら恋と激突する。恋は方天画戟に炎を纏わせ迎撃する。

 

―ガキイッ!―

 

―ギャリイイィィ!!ガッ!ガキン!!―

 

そんな耳障りな音が響き渡る。回り刀身に巻き込まれて方天画戟の刃が欠けてもおかしくは無いが、方天画戟は強化されているのか傷一つ付かない。

 

「・・・バカなッ!!この我がッ・・・」

 

天統は必死でエアを振るうも、恋には悉くが受け流されていく。

 

「このような・・・登場人物(にんぎょう)如きにいいいいいいいいいいいい!!」

 

振るう。振るう。振るう。ただただ無様に振り続ける。

 

「お、のれええええええええ!!」

 

振るう。振るう。振るう。だが、弾かれる。

 

「おのれええッ!!おのれ己おのれオノレオノレおのれ己ッ、おのれおのれオノレおのれえええええ!!おのれ己オノレおのれおのれッ、オノレ己おのれええええええええええええええ!!」

 

―ガキイイイイン!!―

 

一際大きい金属音が響き、天統の手からエアが弾き飛ばされた。

 

「ぐうッ・・・!!」

 

天統は悪足掻きを試み、後ろ向きに走る。だが恋がそんな天統を見逃す訳も無く。

 

「・・・フッ!!」

 

天統の黄金に輝く鎧の腹部に、炎に包まれた恋の方天画戟が減り込んだ。天統は、偉大なる科学者達が発見した慣性の法則に従って吹き飛んだ。彼の身体は竜の真横を通り過ぎ、後方に居た兵士をボウリングのピンのように弾き飛ばす。

 

「・・・・・・ッ!!しょ、勝者、呂布!!」

 

衝撃の光景に気を呑まれていた曹操がハッと我に帰り、呂布の勝利宣言を出す。歓声は全く聞こえない。

そもそも、音さえしない。完全な無音の世界。風さえも、鳥さえも、地球さえも静まり返ったように。

 

その無音の世界に、パンパンパンと、拍手の音が響き渡った。

 

音の出所は、虎牢間、屋上。この場に居る全員がその方向を向く。

 

「いや~、恋、ホント強くなってるわね。っつかあの金ピカ綺麗に吹っ飛んだわね。流石のアタシも度肝抜かれちゃった♪」

 

テヘペロッ☆と笑う彼女。それに向かって放たれる言葉は勿論――――

 

「テヘペロの使い所が違う」

 

――――ピントのズレた、竜のツッコみだったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「GUMI・・・?」

 

竜の突っ込みに再度固まった周囲を気にせず、佑が呟く。

確かに、彼の目線の先に居る少女は、寸分違わずボーカロイドのGUMIの顔だ。髪の毛が緑と紅という違いは有るが。黒いコートを羽織っている。

 

「恋ちゃん鍛錬欠かさず続けてるようね。おねーちゃん安心☆」

 

「何かウゼェ・・・」

 

祐司の呟きに大多数が共感する。

 

「おっとっと、自己紹介、未だだったね。アタシは『黒狗』。気軽にクロちゃ――――ダメダメダメそれだけはダメ絶対ダメアタシはあの高い声のハゲじゃない・・・」

 

自己紹介の後にその場で思いついた愛称を言おうとしたが、顔を青褪めさせて首を振り出す黒狗。

確かに彼女はあの赤い褌の団長とハスキーボイスのハゲと大食いデブの芸人三人組の一人ではない。

 

()()()()()()黒狗殿・・・ってか。で、テメエが俺の対戦相手・・・で良いんだな?」

 

()()()()()()楽蛟さん♪アタシがアナタの対戦相手よ」

 

「はじめまして」の部分だけ強調して言葉を交わした後、じっと二人は見詰め合う。そして――――

 

「「クッ・・・ハハハハハハハハハハ!!」」

 

二人して突如、笑い出した。

 

「え、お、たつピー?いきなりどうしてん?」

 

「黒狗もだ・・・何がそんなに可笑しいんだ?」

 

佑が竜に、華雄が黒狗に言葉をかける。

 

「いや何・・・ただ、三文芝居に耐え切れなかっただけだ、ハハッ」

 

「アタシもよ・・・ククッ、あーあ、ダメだこりゃ」

 

一頻り笑った後、二人同時に言葉を交わす。

 

 

「久しいな、『零』」

 

 

「アンタもね、『竜』」

 

 

「「「「!!」」」」

 

二人の言葉に、明命、恋、凪、焔耶の四人が反応する。

 

「貴方・・・今零の真名を許可無く呼びましたね?」

 

「許さない・・・!!」

 

「貴様、兄様の真名を気安く呼ぶとはどういう了見だ!!」

 

「覚悟出来てんだろうな・・・!!」

 

突然殺伐とした雰囲気になるが、四人を零と竜が引き止める。

 

「大丈夫よ明命、恋、竜とは『この世界じゃ初対面』だけど『親友』だから」

 

「凪、焔耶、二人も落ち着け。俺は構わん」

 

「零、でも・・・」

 

「零姉・・・?」

 

「しかし兄様・・・」

 

「竜、それはどういう・・・」

 

「ちょ、たつピー、あの女が零やて!?んなアホな話が有るかい!!」

 

「そうだぞ竜、第一零は『男』だろ?」

 

そこに佑が疑問の声を上げる。一刀もそれに賛同する。対して道昭と祐司は何か気付いたような顔をする。

 

「成程、盲点だった」

 

「別におかしかねえか・・・」

 

「え、道昭、祐司、どういうことだ?」

 

一刀が疑問に思って道昭と祐司に問いかける。それに答えたのは竜だ。

 

「佑・・・分かってるか、俺達は『転生者』だぜ?」

 

「んな事分かっとる!でも、あの女が零やなんて、そんなん性転換でもしな――――!?」

 

そこまで言って佑は気付く。一党は未だ首を傾げたままだ。

 

「え、佑、どういう事なんだ?」

 

「成程な、確かに盲点やわ。ええかかずピー、ワイらにとって、零は『親友』で、たつピーの『従兄弟』やったやろ?」

 

「ああ、けど、それに今一体どういう意味が――――」

 

「話は最後まで聞き!ええか、零はたつピーの従兄弟や。それには前提条件として、零が『男である』必要がある。でも、あの女が零である事は間違いない。何でか。ほら、良く二次創作なんかで見るやん、死んだ男が『美少女』になって生まれ変わる話」

 

一刀も漸く気付く。

 

「・・・TS転生、ね。つまり、あのGUMIモドキは零がTSした姿って事か」

 




基準「何か最後の方グダグダになっちゃったな・・・」

零「しょうがないよ。それが作者の限界だよ。諦めな」

基準「それは慰めてるのか貶めてるのかどっちですか!?」

零「ちょ、今の善意100%だよ!?何故に!?」

基準「自分で作ったキャラだけど、君って結構真顔で嘘付く事あるから警戒しないと」

零「確かに自分で作ったキャラだよね・・・」

基準「まあ、ね。っつーことで『戦士と悪魔の外史旅行』ー!!」

零「おろ?今日は短いね?」

基準「後でステータスを更新しないといけないからね。後設定したOPも」

零「設定してたんだ。じゃ、次回もヨロシク!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。