桜の織り成すキセキ   作:天枷美春

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ちょっと待ってほしい。
BASARA4には剣豪将軍が出る、それは楽しみだと思っていた。
だが、このタイミングで島左近出すのかと、これ以降BASARAのSS書くときは、清興の設定の練り直しが出て来る畜生。
BASARA新作が出る事は嬉しいんですがね! 個人的には大坂夏の陣で暴れる年齢設定が可笑しい秀頼とか見たいわー!
と、本編には関係のない話。

後艦これ良いよ艦これ。


16話

「いやぁ。今日が休みで本当に助かった」

 

 

昨日の整理系の魔法には、思った以上に魔力を奪われた様である。

本日は休日と言う事もあり、ゆっくり出来るだろうと思っている。

とは言った物の、家に籠って居ても何もやる事が無いので、公園を散歩していたのだが、美春につかまっているのであった。

 

 

「朝倉先輩から聞きましたよ、昨日は大学部の方で魔法を使ったボランティアをしていたそうですが…………」

 

「ボランティア、まあ、無報酬労働(ボランティア)だな。色々と……ハハハ、ハァ」

 

 

一応、その後の食事みたいなものに誘われたのだが、翌日以降の献立を考える為にも買い物に行くと伝え、ならばと言う事で全員で買い物と言う流れになっていた。

その後なぜか、朝倉の家で夕食を作る羽目になったのだが、多分その辺りから美春へと連絡が行ったのであろう。

 

 

「私だけ仲間外れはずるいですよ、皆さんとご飯食べたかったです」

 

「仕方ないだろ、どう考えても美春が来れる流れじゃ無かったし。それに、お前と芳乃はそこまでの知り合いでも無いし…………来た所で俺が料理する量が増えて面倒なだけだろ」

 

「むー…………最後の理由を言わなければ、美春ももっと簡単に納得できるのですけどね」

 

「はいはい。バナナ味のキャンディのレシピを教えるから勘弁してくれ。因みに、之がサンプルな」

 

「……………………合成着色料とバナナ風の味付けは、美春は確りとわかりますよ?」

 

「恐ろしい舌を持ってるなオイ。まあ、天然バナナ由来のキャンディーだよ。作り方はバナナを濃縮してだな――――――」

 

 

簡単に出来るバナナキャンディと言う事で、美春にレシピを教えていくのであった。

 

 

「と言う訳で、こんな感じでどうだ?」

 

「それで、除け者の代償はキャンディーのレシピだけですか?」

 

「……………………突っ込めるとこは突っ込んでくるんだな美春は。解ったよ、序にそこのチョコバナナを奢ってやる」

 

「わーい、言ってみるものですね!」

 

 

中々に強かな性格をしていると、クレープ屋へと歩いて行く美春を追いながら笑うのであった。

 

 

「まあ、バナナで済むなら安い物だ」

 

「そうですか? ええと、おじさん、チョコバナナをを――――」

 

「美春、先に言っておくが5本も10本も頼もうとか言うなら、カロリーを計算して、書いて見せるぞ」

 

「――――――――3本で我慢します!」

 

「へい、まいど!!」

 

 

その言葉の効果は抜群なようであり、美春の購入を3本にまで抑える事に成功していた。

まあ、3本でも十分多い気もするのだが。

 

 

「クックック。別に良いんだぞ、好きなだけ買えば? 俺の財布が細くなるだけだ」

 

「美春をバナナ好きと知って、其処までの嫌がらせをするとは、和也お兄ちゃんも中々やりますね」

 

「俺は朝倉や音夢と違うからな。釣っても居ない魚は、適度に餌をばら撒く程度だよ。さてオヤジ、俺は苺のクレープを頼む。追加で苺のトッピングを4つ程」

 

「ま、まいど!」

 

 

確かに追加でトッピングは出来るのだが、そんな苺5倍で注文されたのは初めてらしく、どう言った形に盛り付けるか苦戦している店主がそこにはいるのであった。

 

 

「苺、お好きでしたか?」

 

「ん? 美春のバナナ好きには負けるけどな、嫌いじゃない」

 

「そうなんですか」

 

 

先の方まで苺がぎっしりと詰まった、クレープらしからぬクレープを頬張りながら答える。

苺の味を強くしたではなく、苺の味しかしないクレープであるが、それでも美味しそうに食べているあたり、美春のバナナ好きと大して変わらないような気がする。

 

 

「そう言えば、美春は何で公園へ? 真逆年頃の娘さんが暇すぎて散歩していたなんてそんな事無いだろうし」

 

「ええ、ちゃんと用事がありますよ。暇そうに散歩していた和也お兄ちゃんに声をかけたのは偶然です…………今日は、お友達の方が、研究所に用事があるので此処で待ち合わせなのですよ」

 

「俺も、前日までに誰かと約束しておけば良かったわー………………で、その約束の友人は良いのか?」

 

「ええ、約束の時間までもう少し……いえ、同時に来る様な方ではありませんでしたね。あの方です、丁度いらっしゃいました」

 

 

美春が視線で客人が来たことを告げる。

和也は後ろへと振り向くと、其処には長い髪の――――

 

 

メキシカンプロレスラー(ルチャドーラ)!?」

 

 

マスクマン、否、女性なのでマスクレディが立って居た。

和也が叫んだ通りに顔には本当にプロレスラーが着けているようなマスクがある。

しかもそれが女性であり、美春の友人である事にも驚いていた。

何より和也が驚いたのは、その横に立っている人物にであった。

2人ほど居るのだが、片方は普通に小さな女の子、もう片方が――――

 

 

「ロボットや、ロボがいてる!?」

 

「何で京言葉になるんですか…………それに、指差すなんて失礼ですよ?」

 

「いやいやいや、ロボットだぞ!? 見た目確かにメカメカしいが、ロボットって言ったら天枷のおじさんとか、貴咲博士が必死になって作ろうとしてる奴だぞ!?」

 

「あ、初めまして、私ロボ山と申します。名前こそロボ山ですが、サイボーグですのでお間違いの無き様お願いします」

 

「あ、何だ。融機人(ベイガー)の方でしたか、七瀬和也と申します。行き成りロボと勘違いして申し訳ありませんでした」

 

「………………ロボットは驚くのに、サイボーグは驚かないんですか?」

 

「0から1を作る事と、1に1を足して2にする事は、後者の方が楽だろ?」

 

 

そう言われても、美春には大して違いが無いように見えるのであった。

 

 

「まあ、騒いで失礼しました。美春も用事が在るようですし、俺はこの辺りで……」

 

「あ、和也お兄ちゃん、序ですから研究所まで運んで頂けませんか?」

 

 

その言葉で、和也は美春たちを魔法の絨毯で天枷研究所まで運ぶことに成るのであった。

休みの日だから休めると言うのは、都合の良い幻想であったようだ。

尚、ロボ山さんには飛ぶ機能が有るため、はもう一人の小さな女の子を乗せて飛んで行くのであった。

 

 

 

 

・・・・・・

「成程、メンテナンスの為に」

 

「ええ、普段は家でおじいちゃんが行って居るのですが、先日に腰を痛めてしまったので、此方のお世話になる事にしたんです」

 

 

マスクレディの方――――梅小路綾芽は和也に経緯を話していた。

小さい女の子の方は妹で綾芽と言うらしい、メンテナンスに興味があるのか、ロボ山さんと一緒に中に入っていってしまった。

そして、それとなくマスクを被っている理由も聞いてみたのだが、対人恐怖症であるかららしい。

じゃあ、和也と2人で話してて問題ないのかとも思ったが、本人が問題無さそうなので和也もそのまま触れないで置くことにするのであった。

 

 

「サイボーグもそのお爺さんが?」

 

「はい、此方に引っ越してくる時に、お手伝いさんとして来てもらったんです」

 

「研究所の職員と言う訳ではないのか……………………何で、この研究所、サイボーグまでメンテナンス出来るんだろう」

 

「美春ちゃんのお父さんと、おじいちゃんはその昔に意気投合した事があって、年齢こそ離れているそうですけど、大親友らしいです」

 

「天枷のおじさんと、それはまた随分と。いや、だからと言ってサイボーグの受け入れ態勢が整っているとも…………あれ、おじさん割と真面目に天才だったのか」

 

 

子供の頃には気にも留めなかった天枷博士の言動であったが、今思い出したり、昨今の様に話したりしているとかなりぶっ飛んでいる人であると和也は認識していた。

そんな人物と大親友と言う事は、そのサイボーグを作った人も余程の人物なのであろう。

 

 

「所で、聞いても良いですか? 何で魔法界の方なのに、美春ちゃんにお兄ちゃんと呼ばれているんですか?」

 

「神界魔界の両王女と大体同じ経緯かな。7年か8年か、取りあえず開門以降に暫くこっちに滞在していたんだが、その頃に美春と会ってる…………何でお兄ちゃんって呼ばれてるのかは、今一覚えてないんだが」

 

「ふふ、子供の頃の事なんて、そんなものですよね」

 

「ええ、そんなもので…………此方のロボット技術についても、百合ちゃんのおじいさんに話が行ったりすることはあるのか?」

 

「えーと、時々おじいちゃんの家に遊びに行くと、貴咲さんと言う方がいらっしゃる事が」

 

「ああ、成程」

 

 

口に出して言うことは無いが、和也の中で百合の祖父の変人度はかなり上昇するのであった。

 

 

「しかし、融機人……サイボーグか、家族の形としては初めて見たな。ウチにも代々伝わる動く人形とかなら家族で居るんだが」

 

「先輩さんのお家も、中々に珍しいですね」

 

「物心ついた時は、普通の家だったんだがなあ…………変わり始めたのは、父さんが亡くなって、ペットとかに悲しみを癒すために走った事が原因だろうな。まあ、皆立派に妖怪変化(モンスター化)して人型に成って、今じゃどれだけ家族が増えた事か」

 

「私も…………私の所もそうなのかも知れません。お母さんが亡くなって、辛い時に、こっちに引っ越してくるのと同時にロボ山さんが家に来てくれて…………」

 

「……………………いや、済まない。しんみりとさせるつもりは無かった」

 

「いえ、大丈夫ですよ。ちょっと思い出しただけです。それに、改めてロボ山さんが大切な家族だと確認できましたし」

 

「家族、家族か。そうだな、心を癒してくれた連中が、今でも家族となって癒し、支えてくれて居る。大切な家族だ……………………ああ、だからか、ロボ山さんのメンテナンスが出来るのは」

 

「?」

 

「天枷のおじさんが作りたいロボットってのは、人生を共に歩んでくれるパートナーだって、常々言ってたのさ。だから、分野こそ違えど、百合ちゃんの家のパートナーであるロボ山さんをメンテナンス出来るのは、そう言った気持ちがあるからなんだろうなと」

 

 

何故パートナーを作りたいのかまでは解らないし、誰も聞こうとしない。

だが、博士がロボットにかける情熱は本物であるし、だからこそ多くの研究員が集まるのであろうと和也は思うのであった。

 

 

「ユーリ、終わったわ。ロボ山の改造を生で見られてとても良かったわ」

 

「いやはや、流石大旦那様が信頼を置く方です。初めてであると言うのに、素晴らしく丁寧な仕上がりです」

 

 

メンテナンスが終了して、見学していた美春達も一緒に出て来る。

ロボ山さんの表情には一切変化と言うものが無いので、解りづらい事なのだが、聞こえてくる声からしてみれば、かなり上機嫌な様子であった。

 

 

「それにしてもロボ山、本当にロケットパンチ無くても良かったの? あの天枷って言う人もしきりに勧めてたじゃない。後、レーザービームとかも…………」

 

「…………………………良いのです、綾芽様。お嬢様方をお守りする私には、過ぎた力です」

 

 

中に居た人たちも、上司の蛮行を止めるのは大変だっただろうなと、そしてロボ山さんも上手い事言い逃れするなぁと和也は思うのであった。

 

 

「所で美春、ここの研究所に更なる資金援助とか必要ないかしら。いざと言う時の、ロボ山の調整場兼、兵器開発所として…………おっと」

 

「綾芽ちゃん、最後の方本音が出てるよ。後、お金払うのはお父さんじゃない」

 

「…………美春、彼女らのお父さん何者よ?」

 

「さあ……? 昔は有名な企業家の方だったと美春は聞いていますが」

 

「企業家…………企業家。梅小路で企業家、って言ったら、梅小路蓮くらいしか知らないが」

 

「あ、それお父さんの名前です」

 

「へえ、今初音島に居るのか、連絡しておこう」

 

「お父さんと知り合いなんですか?」

 

「いや、俺の親戚が知り合いなんだよ。似たように経営事業に手を出してる人でね、時々凄い実業家とか企業家とかの話をしてくれたりするんだが、その時に名前を聞いた程度かな」

 

「和也お兄ちゃんは何と言いますか、何かと此方の世界に縁がありますね」

 

「まあ、世界としても、家としても歴史が長いからな。ご先祖様とか色々と別の世界に旅立って居たりしたんだろう」

 

 

そんな事を言いながら、和也はメールを親戚とやらの元へ送っているのであった。

 

 

「先刻の話に戻るけど。実際お金詰まれれば、アンタの所のオジサンだって動くでしょ?」

 

「………………どうでしょう、この研究所はお父さんの趣味に近い所もありますし」

 

「そう言えば、此処の資金は一体どこから出ているんだ…………」

 

「あ、それはお父さんが気まぐれに開発した物の特許料です。最近は超小型太陽光発電機とか開発して、お金にはしばらく困らないって言っていましたし」

 

 

ロボット分野以外にも随分とぶっ飛んだ開発が出来る研究所である。

放って置くと、国の管理下に置かれるのではないかと考える和也なのであった。

 




用語集デース
ロボ山さん
漫画家『まつもと剛志』先生の作品
ロボ山さんGoFight!の主人公。
かつて大正生まれの人で、メインの舞台である梅小路家の執事ロボである。
旧名は窪山、生きてる頃から梅小路家には仕えていた人。
まつもと先生の作品が二連続で新登場なのは私が好きだから(ry
で、だ。
この人何か呼び捨てにするには非常に忍びないので、地の分でもロボ山さん表記にしてるのです。

梅小路綾芽
実はロボ山さんGoFight!のメインヒロイン。
ユーリがメインヒロインではないのよ、こっちの小っちゃい娘がメインヒロイン。
世界征服目指す6歳児、幼稚園児。

綾小路百合
ロボ山さんGoFight!の登場人物。
対人恐怖症でマスクをつけている。
亡くなった母親がルチャ・リブレ(メキシカンプロレス)の技に詳しいとの事なので、対人恐怖症でも外に出れる事、そしてマスク、百合事態もプロレス技を使える事から多分母親の強い影響であろう。
とてもいい娘で、それなりに常識人ポイが、マスクは実はおしゃれの一環でもあったりする。

七瀬家の親戚
多分、正しくは親戚筋、もしくは分家と呼んだ方が良いのかもしれない。
七の分家なのだから0~1の数字を入れて揃えてます。
今回の話で出たのは三越晶、俺っ娘。
まあ、裏設定裏設定。
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