桜の織り成すキセキ   作:天枷美春

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そろそろMH4にも飽きだした。
と言うか、マルチに慣れると、ソロはやる気に慣れぬ。
特にHR70以上の化け物ども。

しかし、やっと五月にはいったねぇ。
これ、六月になるのは再来年くらいかも知れないねェ。
このサイト残ってるのかしら(笑)


19話

「――――――こ、公式新聞部に会ったのですか!?」

 

「あ、ああ」

 

「何と、あの新聞部と……七瀬よ、体に異常は無いか!?」

 

 

掃除しながら昨日の話をしていたのだが、杉並と音夢と言う中々変な組み合わせの2人に心配されるのであった。

 

 

「体に異常って、奴らは危険な科学者か何かなのか?」

 

「だ、だって、理事長直々にブラックリスト入りの指示が出た部活動ですよ?」

 

「クラブ単位でかよ…………」

 

「記事の多くが発禁になっていることからも、理事長先生には何かしらの考えが有るはずです」

 

「お、おう」

 

 

先日見た記事だけを例とする訳にもいかないだろうが、其処までの記事を書くクラブなのだろうかと本気で思う和也であった。

序に、音夢が焦って居る事を考えても、前に美春が話していた本当のブラックリストの方に入っているのではないかと推測している。

 

 

「先ずは情報だ。七瀬よ、公式新聞部は昨日はどの様な記事を作っていた」

 

「普通、いや、普通じゃないな。とりあえず東先生の体力測定……だが?」

 

 

本を背中に乗せて何回腕立てが出来るのかと言う訳のわからん新聞を書こうとしていたのが記憶に有る為、どう説明したものかと困るが、取りあえずそのまま伝えてみる。

 

 

「ほう…………今回は秋山嬢の気まぐれか、首の皮が繋がった」

 

「…………気まぐれ?」

 

「奴ら公式新聞部は、我々非公式新聞部より迅速に真実を暴き出す時がある。よって、我々も公式新聞部は監視対象に入れているのだがな。迂闊だったか」

 

「お、おう」

 

 

確実に、杉並の方は勘違いであろうと確信する和也であった。

 

 

「しかし、理事長先生は、上原新聞に関しては何も言わないのか?」

 

「何を言っているんですか七瀬君。アレは少しやりすぎる場合もありますけど、ゴシップ記事として優秀じゃないですか」

 

「そうだ、同志上原は公式新聞部に所属しては居るが、限りなく我々非公式新聞部に近い。何も問題は無い」

 

「…………絶対に問題あるだろうソレ」

 

 

杉並たちと同レベルで厄介だと言うのに、音夢は厳しく取り締まる気は無い様子だ。

記事が優秀だからなのか、他にも理由があるのか知らないが、釈然としない。

 

 

「まあ良い。掃除だ掃除、ゴミが溜まってきたから捨てに行きたいんだが、ネリネ何処だ?」

 

「彼女なら、先ほど体育館の方に――――――」

 

 

音夢がそう言ったとき、轟音と共に体育館が消滅するのであった。

 

 

「すは敵襲か! 昼間から仕掛けて来るとは味な真似を!?」

 

「落ち着け七瀬、此処は魔法界ではない」

 

「いや、杉並、魔法界も一応平和だからな? その、何だ、ボケただけだ」

 

「七瀬君のボケは解りづらいんです。と言いますか、私たちは大体理由が解って居るんですけど、七瀬君は初めてなのに随分と落ち着いていますね?」

 

「そうか、解りづらいか………………いや、良い。俺も大体理由は解った、ネリネだろ? 魔力の波長が同じだし。まあ、念のためにちょっと見て来る」

 

「あ、はい。魔力の波長で解ったりするものなんですね、私たちは掃除を続けています」

 

「朝倉妹、粗方この辺りは終わらせた、我々は別の場所へと移動しよう」

 

「そうですね」

 

 

前例があるのか慣れているらしく、音夢や杉並たちは気にも留めずに掃除を続けるのであった。

今日も風見学園は平和である。

 

 

「――――――おーい、ネリネ。何でまたそんな魔力を放出してるんだ?」

 

「止めないで下さい和也さま! この方達が、稟さまの悪口を……!」

 

「いや、止めないけどさ。物的被害出すのは如何な物かと?」

 

 

この状況を止めないのかと、助けに来たと思って居た男たちの顔が引きつる。

和也も和也で、まあ日常なんだろうと、そしてネリネの前で稟の事を悪く言おうものならどうなるか想像すら出来ない可哀想な連中は放って置くことにしたようだ。

 

 

「物的…………あ」

 

「ようやく気付いたのか。体育館吹っ飛んでるぞ」

 

「………………また、やってしまいました」

 

「だろうな、音夢とかもう気にも留めない感じだったし。とりあえず、無関係な人は怪我してないか…………?」

 

 

落ち着いて魔力放出も収まったので、怪我人は出ていないかと周囲を探し始める。

掃除の時間と言う事もあり、体育館のあった場所には誰も居なかったが、体育館裏らしき場所では少女が一人腰を抜かしているのであった。

リボンの色からして後輩の様だ。

 

 

「大丈夫か?」

 

「…………………………」

 

 

此方を見つめて来る。

ただその表情自体は変化が乏しいので、驚いていて声が出せないのか、それともかつての(千影)と同じように無口なのかと判断しかねる状態であった。

 

 

「だ、大丈夫、なのか?」

 

『――――大丈夫だよ、アリスはちょっと驚いただけさ』

 

「そ、そうか。それは良かった……何か、この学園、体育館は良く吹っ飛ぶみたいだから、気を付けた方が良いぞ?」

 

『うん、聞いたことはあったんだけどね、まさか目の前で消滅するなんて思わなかったんだ。だからボク達も驚いちゃって』

 

「危なかったな。ネリネ……ああ、ウチのクラスの吹っ飛ばした張本人だが、アイツが魔力を抑えてたら、瓦礫とかがこっちに飛んできたかもしれないし」

 

 

後数メートルずれて居たら危なかったと、確りとした魔力管理をする様に言っておこうと思うのであった。

 

 

「あの…………先輩」

 

「ん?」

 

「先輩は、ピロスが、喋って居る事に…………驚かないのですか?」

 

「いや、全然?」

 

 

和也にとって、人形とは喋る物である。

トゥインクルの友人、木造しらたまが作っていた人形は大抵喋っていた。

だからこちらの世界の人型な物は大抵喋るだろうと和也は認識している。

序に言うなら、ロボットも人形の部類だから喋って当然だと思って居る節もある。

 

 

「まあ、確かに、このサイズで喋るのは驚きだが、自立行動は出来るか?」

 

『ううん。ボクは大体アリスに持ち運んで貰ってるよ』

 

「やっぱりか。出来ない事は無いだろうが、技術がちょっと無いと難しそうだしな」

 

「…………?」

 

 

因みに、和也はアリスを人形遣いか何かと思って話をしている。

だから変に話が噛み合わない先輩だとアリスに思われるのであった。

 

 

「まあ、その話は置いといて、怪我が無かったら良い。だが、掃除時間に体育館の裏に来ているのは感心しないぞ……サボりと思われるぞ」

 

『失礼な先輩だね。アリスは掃除なんかとっくに終わらせて此処に来てるんだよ!』

 

「それでもだ。ピロスと言ったな、アリスの友達なら止めてやれ」

 

『むむむ』

 

「むむむじゃない。ピロス、先輩に失礼…………先輩、ごめんなさい」

 

「や、謝られても困るんだが。所で、何でこんな場所に?」

 

「…………………………………………」

 

「……草?」

 

 

とても長い時間話すべきか迷っていたが、取りあえずは指を向けて教えて貰えた。

が、周りに群生している植物とは違うと言えど、只の草にしか見えないモノが其処に生えているだけであった。

 

 

「…………写真撮って、知ってそうな奴に之が何か聞いても、構わないか?」

 

「……………………………………………………はい」

 

「ん。じゃあ、後で聞いてみるかな。もう一つ、この場所は、秘密の方が良いか?」

 

『秘密も何も、今は丸見えだけどね』

 

「クックック、痛い所を突かれたな。まあ何とかしてやるさ」

 

 

軽く人払いの結界とか魔術とかを重ね掛けしておいてやろうと思う和也なのであった。

 

 

「――――あの、和也さま、そちらの娘には怪我はありませんでしたか?」

 

「ん? ああ、問題無かったぞ。それよりネリネの方はもう良いのか?」

 

 

随分とすっきりとした顔で此方に来たネリネに一般人に向けて攻撃したのかと思う和也であったが、魔力を放出した痕跡は無かった。

 

 

「その……生徒会長さんに、叱られてしまいまして。それで、力を振るうのではなく、言葉で言わないと伝わらない事があると言われまして………………先程までずっと、稟さまの良い所を話していたんです」

 

「ああ…………」

 

 

一方的な片想いとは言えど、限りなく惚気話に近いソレを延々と聞かされ続けていた男たちに合掌した後、稟も大変だなぁとしみじみ思う和也なのであった。

 

 

「それで、中央委員会の連中は?」

 

「どうしてでしょうか、そこでぐったりしています」

 

「ああ…………」

 

 

合掌先が増えた和也であった。

仕事の一環なのか、ことりも一緒に来ていたので、この辺りでアリスと別れ気を遣いに行くのであった。

 

 

「………………ことり、大変だったな」

 

「そ、そうでも無いっす!」

 

 

惚気話を延々と聞いていた所為か顔が真っ赤である。

と言うか、他のぐったりしている中央委員会と顔ぶれとは些か様子が違う。

 

 

「……………………裏表なしの愛情表現は、すごいっすね」

 

「んあ? 何か言ったか?」

 

「いいえ、それより、毎回恒例の事になってきてるっすけど、そろそろ体育館が吹っ飛ぶのは問題じゃないっすか?」

 

「そうだな。毎度毎度翌日には綺麗に直している謎技術はあるが、だからと言って壊して良いと言う訳では無いからな」

 

「だそうだネリネ。良識人ことりが此処まで言ってるのもあるし、常に日本刀持ち歩いてる危険人物もこう言ってる」

 

「はい………………」

 

「待て、危険人物で納得するな!? ええと、其処の…………誰だ! 兎に角人の事を勝手に危険人物扱いするな!?」

 

「若様、七瀬和也です。魔法界からの転校生ですよ」

 

「そうだぞバカ様、こっちはこんなにも知ってるのに、知らないとは酷い事を言う」

 

「バカ様言うな!? 大体、一々生徒の事なんて知ってる訳無いだろ!」

 

 

バカ様、つまり若林輝也の和也的評価は日本刀を持ち歩く変人と、からかって遊ぶのが楽しそうな人物である。

勿論口には出して居ないのだが、そんな雰囲気を覚られたのか、ことりは小さく溜息を吐いているのであった。

 

 

「クックック。まあ、これ以上からかうと、隣の御付きさん(頼経樹)が五月蠅そうだからやめておくかな。話を戻すが、ネリネ、告白されたり、稟の事を悪く言われたら同じように話してやれ。実に平和的に話が進む」

 

「はい!」

 

「………………七瀬君も、色々と世の中の男子に対して酷いっすね」

 

 

惚気話を延々と、ネリネが満足するまで聞かされ続けると言うのは、確かに平和的に話は終わるだろうが、傷付き敗れ去っていく男子の屍が築かれるだろうと思うことりであった。

 

 

「クックック。俺にもまだ脈はある、とか思わせてしまう優しさなんぞ要らんよ、はっきりと、言葉で、止めを刺される事の方が男にとっても良い!」

 

「恋愛は難しいっすね…………」

 

「全くだ! さて、ネリネ。そろそろ教室に戻るぞ、掃除の時間も終わりそうだし……後、魔王様とかに伝えて、もうちょっと強力な対魔力コーティングで建築してもらおう」

 

「おい待て七瀬とか言ったな、バカ様だの何だのその辺りの認識の訂正を――――――」

 

「ああ、気が向いたらやって置く。じゃあな」

 

 

本当にからかい甲斐のある男だと思いながら、ネリネと共に教室に戻っていくのであった。

勿論、ことりが苦笑いをしながら、そして溜息を吐いていたのは言うまでもない。

 

 

 

 

・・・・・・

「――――さて、昨日はメーデーであり、多くの社会人は休みを取って居たらしいが、私達教職、そして一般の学生には全く関係の無いことだったな! そんな昨日も終わり今日は2日、明日からお前らの大好きなゴールデンウィークだ!!」

 

 

帰りのHRにて撫子が話している。

話していると言うよりは叫んでいる。

メーデーに対する恨み節のような言種であるが、生徒にしてみれば翌日に控えているゴールデンウィークの方が大事なようである。

 

 

「今年の休みは4日と例年としては短めの様であるが、その間も良識ある学生として行動するように――――得に緑葉!」

 

「解っていますとも紅女史………………俺様の手に掛かれば4日間など泡沫の如く消え去ってしまう様な体験を女の子にさせる事が出来ます!」

 

「………………1度その脳ミソを白河先生に開いて貰ったほうが良いみたいだな?」

 

「いっ、Yes. Ma’am!! 良識ある学生の休日の生活をおくらせて頂きます!」

 

 

顔を青ざめさせての返答である。

知っての通り、風見学園には一つの噂が合流れている。

ナンパ王緑葉樹は、白河ことりにだけは手を出しに行かないと言う噂で、白河暦によって人体実験を行われかけたからと言うものである。

このクラスの中でその噂が真実かどうかを知って居るのは、ことりの話を聞いた和也だけの様であり、その前に釘を刺された暦の言葉、そして序に暦の性格も知って居る為、本当に恐ろしい目に合ったのだろうと合唱しているのであった。

 

 

「ふむ、流石は白河先生だな。私ではこうはいかん。さて、緑葉が黙ったところで次の話だ。困った事があった時は学園に来ると良い、我々教師陣が出来る限りの手伝いをするからな。因みにだが、これと似たような事は夏休みの前にも言うからあまり気にする事は無いぞ、それじゃあ、4日間十分に遊んで来い!」

 

 

撫子の言葉と共にHRの終わりである。

そして、学生たちのゴールデンウィークが始まるのであった。

 

 

「ああ、ネリネは残れ。理由は言わんでも解るよな?」

 

「はい………………」

 

 

一人だけ出鼻を挫かれる形になったが、まあ仕方が無い事であるとは言えるであろう。

 




ようごっしゅー。

人形使い。
人形を使う人。
人形を道具や武器として扱う事に長けた人物って説明で良いかしらねぇ。
有名所でいけばアリス・マーガトロイド、彼女は人形師を兼任。


月城アリス
朝倉のゲーム(D.C.P.Sから追加)のヒロイン。
体育館裏に植えた花を必死になって咲かせようとする少女。
手に持っている人形は喋る。
ああ気をつけろ、此処の世界の体育館は良く吹っ飛ぶぞ。
既に、前述している通り、この世界には原作でキーキャラクターとなった芳乃さくらを初めとして、植物王日下部光太や、其れの上を行く太刀花玲花も居る。
勿論、彼らにも咲かせることが出来ない花や、条件的に育てる事が出来ない花は沢山あるが、まあきっと何とかしてくれるでしょう。

若林輝也
にこプリトランスのサブキャラ。
バカ様。
実は風見学園(附属)の生徒会長を務める結構凄い人。
中央委員会は、当時の生徒会をそう呼んだって事なので、まあ彼は中央委員会の会長職で、ことりの上司と言う事になる。
生徒会長キャラはSHUFFLEの方にも居るけど、亜沙先輩と同級生って事なので、本校所属で、1年生での会長と言う事になりそう……?
此処で余談、この学園、制服は一体どうなっているのかと言う疑問が湧いてくるだろう。
まあ、別にただの文字列なのだからその辺りは適当に考えて貰えばいいのだが、中央委員会(せいとかい)は別である。
何せ彼ら支給された目立つ白一色の学生服を男女ともに着なければならないのだ。
と言う訳で、目立ちたがらないことりがそんな事がするかと言う考えの下、着たい奴は着ると言う形で通っている事で一つ。
ソレデモッテ、女子は風見学園の制服を着ていると言う事で一つ。シンプルだけど可愛いし、アレ。
男子は…………まあ、どうでも良いからSHUFFLEのブレザー調のモノとD.C.の学ラン風の二種類で良いよね………………女子より制服の種類が多いな(笑)

頼経樹
にこプリトランスのサブキャラ
何と自己紹介すら無し。
と言うか、若様馬鹿なので、結構暴走しやすいキャラ。
尊敬できる人と、目上の人には敬語で話す。
では附属三年生、つまり同級生と言う状況で、若林の事をからかって遊ぶのが楽しいと言う和也には、別段尊敬できるかどうかと聞かれたらきっと否と答えるであろう。
男として最大の欠点惚れっぽいを持つ。

木造しらたま
オリキャラ。
私のオリキャラ軍団の中では委員長キャラ。
委員長キャラと言われるとたくさんいるだろうが、一番イメージとして近いのはD.C.2の沢井麻耶。
「なんでー!?」とか似合いそうなキャラ。
で、本編でちょいと書いてるけど人形師、オートマタ系統の人形を作る人。
イメージがロボット嫌いの麻耶なのに、ロボットとか大好きそうなキャラになったのは何の因果だ。
尚、しらたまは絶対平仮名です。なんか、響きが良いから。
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