幻想最強と魔法世界   作:ザッハーク2128

3 / 10
第Ⅰ章 ジュエルシード編
海鳴市へようこそ


 

龍牙side

 「っと、何とか無事に着いたみたいだね」

 

若干の倦怠感みたいなものはあるが、体を動かす分には問題なさそうで安心した。・・・あれ何か少し、いやかなり目線が低くなっている気がする。これってもしかして、

 「体が縮んでいる?」

まず、間違いなく体が縮んでしまっているようだ。そういえば、あの女の子の神様、主要人物に接触しやすいように配慮するって言っていたような、とそこまで考えていたところで、龍牙の頭上が光りだした。

 

 「ん?この光ってもしかして」

 

そこまで言ったところで、光の中から新たな人影が生まれてそして、

 

 「きゃ!」

 

 「ぐは!!」

 

龍牙はその人物の下敷きになってしまった。

 

 「イタタ・・思った以上に乱暴な送り方ね。龍牙は無事かしら」

 

 「れ、霊夢・・」

 

 「ん?」

 

霊夢は、今ようやく一つのことを考えた。送り方が乱暴で放り出されるような感じがしたのに、体には特にダメージを負っていないことに。つまり、

 

 「霊夢、早く僕の上から降りてくれないか。さすがにずっと乗られているのはきつ  いよ」

何かが、あるいは誰かがクッションになっていることに。

 

 「ご、ごめんなさい」

慌てて霊夢は龍牙の上から降りた。

 

 「さすがに上から降ってくるのは予想外だったよ(苦笑)」

とか、いいながら龍牙は体を起こした。

 

霊夢も少しは心配して、声をかけてきたが

 

 「問題ないさ。これぐらい」

実際にこの程度なら、本当に問題ないしね。この話題はさっさと切り上げて本題に入らなくちゃね。霊夢にとってもそれがいいだろうし。

 

 

 

 

 

霊夢side

 いきなり龍牙を押し潰しちゃうなんて失敗したわね。後でもう一度謝ったほうがいいかしら、とか考えていると

 

 「ところで霊夢」

龍牙が話しかけてきて。

 

 「何よ」

 

 「気づかないのかい?」

 

 「何に?」

 

 「いや、自分の外見がどうなっているのかを」

 

 「え」

 

 「いや、だから、僕も霊夢も体が縮んでいて、子供時代ぐらいの背丈になっているん  だよ」

 

そこまで言われて、霊夢は初めて自分の体に意識を向けた。そして、

 

 「ほ、本当に縮んでいる!」

 

 「ね」

 

 「ね、じゃないわよ・・・でも、一体どうして?」

 

 「たぶんだけど、主要人物に接触しやすい配慮じゃないかな」

 

 「つまり、相手は子どもだと」

 

 「そうなるね」

 

これはまた、随分と面倒くさそうな話になりそうね。

 

 「とりあえず、移動しようか。すこし暗くなってきたし、子どもだけでいると補導さ  れるだろうしね」

 

 「移動するにしても、どこに行くのよ?」

 

すると、龍牙が一枚の紙を見せながら

 「彼女がどうやらメモを残しておいてくれたみたいで、家の住所が書いてあるし、こ  こに向かうことにするよ」

とか言ってきた。

 

別段反対することもないので、

 「そうね。とりあえず向かってみましょう」

と、霊夢も答えた。

 

 

 

 

 

龍牙side

 少し歩いて、

 「どうやらここが僕たちで使う家みたいだね」

 

そう、僕たちはあの女の子の神様が用意してくれた家に着いたんだ。着いたのは良かったんだけど、

 

 「ねぇ、龍牙。この家、大きくない?」

 

霊夢の言う通り、普通の一軒家にしては間違いなく大きな部類に入るだろう。だって、本当は隣に家があっただろうと思われる場所まで、土地を使ってしまっているのだから。はっきり言って、近くにあるのなんて『翠屋』っていう看板がある喫茶店ぐらいだし。

 

 「まぁ、狭いよりはマシと考えて使わしてもらおう」

 

 「そうね」

 

 

 

家の中に入ると、思った以上に中は整理されていた。これなら、すぐには掃除とかの必要もなさそうだ。

 

 「龍牙ー、冷蔵庫の中身もギッシリ入っているわよ。」

 

 「了解」

 

買い物の必要もなしと。つまり、しばらくは町の探索に時間を割けるかな。

 

 「あと、龍牙。こんなものがあったわよ」

 

 「ん、何その紙?」

 

そう言いながら、霊夢は2枚の紙を僕に渡してきた。えーと、何々・・・ってこれって

 「編入届けじゃん」

 

 「編入届け?」

 

 「簡単に言えば学校、寺子屋に通えってことだね」

 

 「ふーん。大変ね」

 

 「いや、僕の分だけじゃなくて、霊夢の分もあるんだけど」

 

 「は?」

 

 「つまり、霊夢も学校に通うってこと」

 

 「はぁー!?」

 

おぉ、こんなに驚いた霊夢を見たのは久しぶりだね。

 

 「え、私も通うの?」

 

 「うん。それによく見たら、段ボールがいくつかあって、その中に僕と霊夢の分の制  服や教科書が入っていたよ。」

 

 「拒否権は?」

 

 「ありません」

 

こうして、僕と霊夢は、私立聖祥大付属小学校の3年生として学校生活を送ることになったんだ。

 

 

 

 「龍牙」

 

 「何?」

 

 「私、明日は腹痛の予定だから」

 

 「ずる休み怒るからね」

 

 「・・・学校へ行きます」

 

 「よろしい」

 

 

 

 

 




 次回から、原作キャラを出していきますぞ。

 あと、霊夢を同じ学年にしたのは、現代に慣れていないため、龍牙の近くに置いておくためです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。