【帰り道】
龍牙side
転校一日目を終えて帰路についている途中、アリサが僕と霊夢の家の場所を訊いてきた。
「ねぇ、あんたと霊夢の家ってどの辺なの?」
「私たちの家の周りって、ほとんど何もないのよ。あるのも喫茶店ぐらいだし」
確かに、家の周りには喫茶店が一つ建っているぐらいだ。
「へー、喫茶店が近くに建ってるの。なんて喫茶店?」
「名前、何だったっけ?」
霊夢が訊いてくる。
「えーと、たしか『翠屋』っていう喫茶店だったと思うけど」
「え!?龍牙君って家の近くに住んでるの!?」
なのはが驚いて、そう訊ねてくる。
ん?家の近く?
「翠屋は、なのはちゃんの両親が経営しているお店だよ」
そう、すずかが補足してくれる。
なるほど。つまり、女の子の神様は、そのあたりも考えて家の場所を決めたのか。
「せっかくだし、龍牙と霊夢を連れて翠屋に行きましょうよ」
アリサが、なのはに提案している。
「いい考えなの。龍牙君、霊夢ちゃん、寄っていってほしいの」
「どうする、龍牙?」
「引越しの挨拶とかもしてないし、寄らしてもらおうかな。」
「なら、寄っていきましょ」
僕たちは、家に帰る前に、翠屋に寄っていくことにした。
【翠屋】
僕たちが翠屋に着くと、中には二人だけお客さんがいるようだ。
「ただいまーなの」
そう言って中に入っていくなのはに続いて僕たちも中に入っていく。
で、中から聞こえてきたのは、
『これも、とても美味しいですよ。桃子さん』
『あら。ありがとうございます。久遠さん』
『いやー、仕事をサボって食べるスイーツっていうのもとても良いものです』
『おい、久遠。こんなことをしているのがバレたら、また、龍牙に怒られるぞ』
『大丈夫よ。あの子は、まだ帰ってこないと思うし。バレたりしないって』
『それで、何回お前は痛い目に合っていると思っているんだ・・』
『それよりも今は、スイーツタイムよ!桃子さん、チーズケーキをもう一つください』
『はい!チーズケーキですね。少々お待ちください』
こんな、会話を繰り広げる若い女性と刹那、そして久遠の声だった。
久遠の目の前には、山のように積み重なったお皿がある。どれだけの時間、此処にいたんだよ・・
そんな、光景を見ていると、店内にいた若い男性が話しかけてきた。見た感じ、なのはのお兄さんってところかな。
「やぁ、なのはお帰り」
「ただいまなの。ぱぱ」
何、こちらにいるのは、なのはの父親なのか。若すぎないか?それに、この人とても強い。護身のためじゃなく、殺しのための技も身に着けているようだし。・・霊夢もどうやら、気づいているみたいだね。
「おや、そこの男の子と女の子は初めて見る子だね。なのはの友達かい」
「はい。今日、転校してきました。鳴神龍牙といいます。そっちにいる、博麗霊夢とは親戚になります」
「博麗霊夢よ。よろしく」
「そうか。僕の名前は高町士郎。二人ともよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします。ところで、お聞きしたいことがあるんですが・・」
「何かな?」
「あっちにいる金髪の女性ですけど、どれだけここにいるか分かりますか?」
「ん?彼女かい?彼女なら、お昼ごろに隣にいる銀色の髪の女の子と一緒に引越しの挨拶に来たよ。そのあと桃子、あぁ、そこにいるなのはの母親と意気投合して、今まで食べたりしているよ。」
なのはの母親も若いな。まぁ、今はそれよりも、
「霊夢」
「は、はい!」
「少し、久遠とオハナシしてくるから。それまで、なのは達と話でもして待っててね」
「わ、わかりました」
さて、まさか一日に二度もオハナシすることになるなんてね・・・
霊夢side
やばいわね。龍牙がキレてるわ。とりあえず、被害が最小限になるようにしないといけないわね。
「ね、ねぇ。霊夢ちゃん」
「何?なのは」
「り、龍牙君どうしちゃったの?」
「簡単なことよ。あそこで喋っているバカにブチ切れただけの話よ」
「バカって、あそこにいる女性のこと?知り合いなの?」
「お昼の時、親戚の家に世話になってるって言ったでしょ。アリサ」
「つまり、あそこにいる女性がその親戚ってことなの?」
「そのとおりよ。すずか」
「てか、龍牙が怖すぎるんだけど・・・」
「「うん」」
「えぇ、そのとおりよ。巻き込まれたくなかったら、おとなしくしておきなさい」
とか、何とか言ってる間に久遠の背後に着いたわね。
あ、刹那は気づいたわね。
『久遠』
『何』
『お前のことは忘れないからな』
『へ?何のこと?」
哀れね久遠。まだ、己の状況に気づかないなんて・・
そして、とうとう、龍牙が久遠に話しかけた
『お客様、サービスのドリンクはいかがですか?』
『へー。そんなサービスもあるんだ。せっかくだし、いただこうかしr・・・え』
『どうされました、お客様?顔色が悪いようですが』
『いや、その、これは・・・』
『・・・久遠』
『は、はい』
『少し、オハナシしようか』
『すいません、許してください!オハナシだけは勘弁してください!!』
『あ、刹那は霊夢たちのところに行っててね。・・さて、裏に行こうか久遠』
龍牙は久遠を引きずり出した。終わったわね。
『刹那ー!?助けてー!?』
『自業自得だ』
『いやー!?』
バタン
戸を開けて、龍牙と久遠は外に行ってしまった。
刹那は私たちのところにやってきて、
「お帰り、霊夢」
「ただいま、刹那」
とりあえず、挨拶を交わすことにした。
「しかし、久遠も二度も龍牙を怒らせるとは・・」
「まったくよ。心臓に悪いし勘弁してほしいわ。てか、あんたも久遠を止めなさいよ」
「それに関しては、言い訳のしようがないな。ところで、そちらの女の子たちは?」
訊かれて、なのは達は自己紹介をした。
「なるほど。龍牙と霊夢のクラスメートか。私の名前は、結城刹那。刹那と呼んでくれ」
「よろしくなの。刹那ちゃん」
「ちゃん付けは慣れないな」(苦笑)
あ、一応注意しておく必要があるわね。
「なのは、アリサ、すずか。あんた達に言っておくことがあるわ」
「「「なに?」」」
「刹那は私たちより小さいけども、私たちの倍以上生きているわよ」
「「「・・・え」」」
「つまり、私たちより年上よ」
「「「えー!?」」」
「ご、ごめんなさいなの!知らずに失礼な呼び方をしちゃって」
「あっはっは。何、気にしてないよ。それに、この見た目だし間違われてもしょうがないしね」
「あんたも適当ね」
「違うぞ霊夢。別に私にとっては、呼び方など重要なものではないだけさ」
「あんたが気にしてないならどうでもいいわ」
「そういうことだ。そうだ、なのはちゃんにアリサちゃん、それにすずかちゃんだったかな。一つ、お願いがあるんだが」
「なんでしょうか?」
どうやら、アリサが聞くみたいね
「なに、難しいことじゃない。ただ、霊夢と龍牙と仲良くしてもらいたいだけさ」
「言われるまでもありませんよ」
「そうですよ。それに・・」
「龍牙君と霊夢ちゃんは、もうお友達なの!」
はっきり言われると、恥ずかしいわね・・
「うん。みんな良い子で安心した」
「相変わらず、心配性ね」
「私にとっては、お前や龍牙は実の子ども同然だからな」
「はいはい。・・・ところで」
「久遠のことか?それなら、そろそろ・・」
『もう許してー!?』
『黙れ!きちんと反省するまでは、終わらせるつもりはないからな!」
『ギャァァァァ・・・』
「OK。把握したわ」
「うむ」
久遠、あなたは龍牙の怒りを鎮める生贄になって頂戴ね。
「ねぇ、霊夢ちゃん。霊夢ちゃんなら、龍牙君のこと止めれる?」
なのはが訊いてくるが、
「なのは」
私は真面目な声で、なのはに告げる。
「触らぬ神に祟りなしよ」
「・・・分かったの」
龍牙の怒りがなるべく早く収まるといいな・・・
龍牙「筆者、そこに正座」
筆者「は、はい」
龍牙「何で、座らせれているか分かる?」
筆者「前回のあとがきが嘘になったからです」
龍牙「そのとおり。とりあえず、謝罪ね」
筆者「予定していた内容に行けず申し訳ありませんでした!」
龍牙「なるべく早く、その内容に行けるようにするんだよ」
筆者「了解です」
龍牙「次回はきっと、僕の戦いが入ってくると思います。・・この駄作者がやらかしたりしなければ」
筆者「努力します」
龍牙「では、また次回お会いしましょう!」