幻想最強と魔法世界   作:ザッハーク2128

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剣士(シスコン)との邂逅

【翠屋】

 

龍牙side

 

久遠へのオハナシを終えて、僕は店内に戻ることにした。

店内に戻ると、霊夢たちが話しかけてきた。

 

「あら、戻ったのね龍牙」

 

「うん。大体済んだしね」

 

「龍牙君、さっきの女の人。えーと、久遠さん?」

 

「あぁ、あのバカは久遠で合ってるよ。それが、どうかしたのかい?」

 

「いや、戻ってこないのは何でかなって?」

 

「オハナシした後、木に吊るしてきたから」

 

僕がそう言うと、霊夢と刹那を除く人たちが顔を引きつらせた。

刺激が強かったかな?霊夢と刹那は慣れた感じだし。

 

「でも、本当にさっきの龍牙君は怖かったの」

 

なのはが、そんなことを言ってくる。

 

「別に、普段からそんなことをしてる訳じゃないからね」

 

「それは分かってるの。」

 

「てか、普段からあんなんだったら、心臓に悪いわ」

 

霊夢は分かっていてそんなことを言ってるし。

 

「あんたって、容赦ないわね」

 

「相手は選んでいるつもりだよ」

 

「ちなみに私たちの場合は?」

 

「怒らせたら、オハナシはするつもりだよ」

 

そこまで言うと、なのは達三人は若干震えていた。

怒らせなければいいだけなのに・・・

 

と、ここまで話していると桃子さんが話かけてきた。

 

「龍牙君で良かったかしら?」

 

「はい。初めまして。鳴神龍牙です」

 

「私は、なのはの母親の高町桃子よ。桃子でいいわ。それで、一つお願いがあるんだけど」

 

「?何でしょうか?」

 

「お店の材料を使っていいから、料理を作ってみてくれないかしら」

 

「料理を?構いませんが、なぜ?」

 

「龍牙君が外に行っている間になのはに聞いたんだけど、すごい料理が上手なんだって?」

 

「趣味のレベルですが、料理は好きですね」

 

「それで、せっかくだし食べさせてもらいたいなって」

 

「そんな、期待するほどのものでもないですよ」

 

「そんなことないの!」

 

勢いよくなのはが会話に加わってきた。勢いよすぎて、僕にとても近いし。

 

「いや、でも」

 

「大丈夫なの。学校で貰ったお弁当も美味しかったし」

 

「あれは、時間を掛けれたからで・・」

 

「お母さんが良いって言ってるから大丈夫なの!」

 

だんだん、なのはとの距離が縮まってきた。

さすがに近すぎるんだけど・・

 

「わかったよ。作るから、とりあえず離れてくれないかい」

 

「え?・・・!?」

 

やっと自分の位置に気づいたのか、なのはは慌てて距離を取った。

 

「えと、なのは大丈夫?」

 

「だ、大丈夫なの・・・」

 

とりあえず離れてくれたね。

さてと、料理を作る前にやらなくちゃいけないこともあるようだし、急ぎますか。

 

「そこで殺気を放っている人、出てきてくれませんか?言いたいことがあるのでしょう」

 

なのはと会話しているときから殺気を放っている人に、僕は声を掛けることにした。

 

 

 

 

恭也side

 

何者だ、あの男は!なのはのクラスメートだか何だか知らんが、近すぎるぞ!!

 

「恭ちゃん、少しは殺気を抑えようよ」

 

美由希が呆れたように俺に話しかけてくるが、

 

「しかしだな。なのはに不埒なことをしないとも限らないんだぞ」

 

「いや、相手は小学生だから・・それに、料理の話をしているだけだし」

 

「それでもだ。いい加減、我慢ならん」

 

「ダメだこりゃ」

 

そう言って、木刀を構えて出て行こうとした時に、

 

『そこで殺気を放っている人、出てきてくれませんか?言いたいことがあるのでしょう』

 

「「!?」」

 

バカな、気づかれていたのか!

 

「恭ちゃん、私たちの気配って漏れてた?」

 

「そんなはずはないが。いや、バレてる以上、隠れるのも意味がないな。行くぞ美由希」

 

俺は、美由希を連れだって彼の前に出ることにした。

 

 

 

 

龍牙side

 

僕が声を掛けると、男性と女性が一人ずつ出てきた。大学生と高校生くらいかな?それよりも、この二人も剣を使うみたいだね。・・なのはの家は、そういう家系なのかな。

 

「まさか、気づかれているとは思わなかったよ」

 

まず、男性の方から喋り始めた。

 

「たまたま、気づいただけですよ」

 

「たまたまで、俺たちの気配に気づくとは思えないがな」

 

そして、女性の方も喋り始めた。

 

「でも、たまたまでも凄いよ。私たちの気配に気づくなんて」

 

「美由希、たまたまな訳ないだろう」

 

「え?でも、今たまたまって」

 

「そんなの嘘に決まっているだろう。現にその男だけでなく、そっちの女の子二人も気づいていたみたいだしな」

 

男性はそこで、霊夢と刹那を見た。

どうやら、男性の方が女性より実力は上みたいだね。

 

「自己紹介がまだだったな。俺の名前は高町恭也。なのはの兄だ」

 

「私はなのはの姉の、高町美由希よ」

 

「鳴神龍牙です。それで殺気まで出して、一体何の用ですか」

 

「なに簡単な話だ。俺と試合をしてくれないか?」

 

恭也さんがそう提案してきた。

 

「一体、なぜですか?」

 

「君がなのはに相応しいかどうか、見定めさせてもらいたい」

 

「つまり、なのはの近くに居るための実力を示せと?」

 

「そういうことだ」

 

あー、この人、いわゆるシスコンってやつか。

さて、どうするか。試合はしてもいいけど。

 

「ちょっと、恭ちゃん!小学生相手に何を言ってるの!?」

 

「そうだよお兄ちゃん!」

 

美由希さんとなのはが恭也さんを止めようとしてるけど、

 

「分かりました。その試合受けます」

 

「本当か。覚悟はいいんだな?」

 

「もちろんです」

 

「ちょ、ちょっと龍牙、あんた何言ってるのよ!?」

 

アリサが慌てて僕に話しかけてくる。

 

「何って、試合を受けると言っただけだが」

 

「それが危ないって言ってんのよ!」

 

「そうだよ!恭也さんは、もの凄く強いんだよ!」

 

すずかも、そんなことを伝えてくるが、

 

「あんた達は黙ってなさい」

 

霊夢が二人を止めてくれる。

 

「「で、でも!」」

 

「龍牙申し込まれて了承した以上、周りがとやかく言う必要はないわ」

 

霊夢は、二人の意見をバッサリ切り捨てた。

 

「それにまだ、龍牙が負けると決まったわけでもないだろう」

 

刹那も霊夢のフォローをしてくれる。

じゃあ、僕はその間に話を進めるとしようかな。

 

「恭也さん」

 

「どうした?」

 

「ただ、受けるだけではメリットが少ないので、二つほどお願いしてもいいですか?」

 

「別に構わないが」

 

「ありがとうございます」

 

「それで願いというのは?」

 

「一つは、僕たちの試合が終わった後、美由希さんに霊夢の手合わせを頼みたいのです」

 

「美由希と?」

 

「はい」

 

「ちょっと龍牙。聞いてないんだけど」

 

「今の霊夢がどれだけできるか試すのに、丁度いい機会だろ」

 

「それはそうだけど・・」

 

「じゃあ、決定ということで。美由希さんもいいですか?」

 

「私は大丈夫よ」

 

「それで、二つ目の願いはなんだ?」

 

「僕が勝ったら、こちらの支払いをお願いしてもいいですか?」

 

「あぁ、それぐらいなら構わん。ただし、勝ったらだけどな」

 

「やるからには、勝たせてもらいますよ」

 

「いいだろう。裏の道場でやる。付いてこい」

 

「分かりました。そういうことで、桃子さん」

 

「何かしら?」

 

「料理は試合が終わった後に作りますね」

 

「わかったわ。怪我だけしないように気を付けるのよ」

 

「なら、審判は僕がやろう」

 

そう言って、士郎さんが名乗り出た。

 

「問題ないかい」

 

「「ありません(ない)」」

 

「じゃあ、早く道場へ行こうか」

 

恭也さんと士郎さん、美由希さんはさっさと行ってしまった。

 

「僕たちも行こうか霊夢」

 

「面倒くさいわね」

 

「なのは達はどうする?」

 

「せっかくだし見てくわ」

 

どうやら、なのは達みんなも試合を見るみたいだね。

この世界初の試合だし、勝たせてもらうとしよう。

 

 

 

 

「ところで龍牙。何であんなこといったの?」

 

「あんなことって?」

 

「支払いの話よ。私たち何も食べてないわよ」

 

「僕たちはね。・・・一人を除いて」

 

「・・・そういうことか。恭也もついてないわね」

 

「確認しなかった、恭也さんが悪いってことで」

 

「あんたって、時々、怖いことを考えつくわね」

 

霊夢の顔が若干引きつっているけど、気にしなくていいよね!

まぁ、恭也さんの財布が多少軽くなるぐらいは、ご愛嬌ってことで。

 

 

 

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