幻想最強と魔法世界   作:ザッハーク2128

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戦闘描写には期待しないでください。


激突!御神の剣士

 

【道場】

 

恭也side

 

俺が道場に着いて少し経った後、龍牙となのは達がやってきた。

 

「じゃあ、霊夢たちは隅の方で待っててね」

 

なのは達と離れて俺のところに、龍牙がやってきた。

 

「お待たせしました」

 

「別に待ってなどない。すぐに始められるか?」

 

「問題ありません」

 

「そうか。それで、武器はどうする?」

 

「僕としては素手でもいいんですが・・・」

 

「駄目よ龍牙。相手にならなくなるわ」

 

そう言って、霊夢と名乗った少女が止めている。

しかし、なめられてるのか?

 

「わかってるよ。というわけで、恭也さん」

 

「・・・なんだ?」

 

「刀を貸してもらえますか?恭也さんも刀を使うみたいだし」

 

「・・・いいだろう。ただし、本気でやらせてもらう」

 

「無論。僕もそのつもりですよ」

 

「父さん、こいつに刀を貸してやってくれ」

 

「わかった。木刀でいいかい」

 

「剣なら何でもいいですよ」

 

龍牙は父さんから木刀を受け取り、軽く振っている。

・・・まて。軽く振っているだと?なのはと同い年の少年が木刀を振り回すのは、相当力がいるはずだが?父さんや美由希も、そのことに気づいているみたいだな。

 

「ねぇ、龍牙君」

 

「なんですか?」

 

「それ、重くないの?」

 

「普通に使う分には特に」

 

どうやら、本当らしいな。

 

「さて、龍牙君。恭也二人とも準備はできたかな?」

 

父さんが俺たちに訊いてくる。

 

「僕は、いつでもいけますよ。ただ」

 

「ただ?どうかしたかい?」

 

龍牙は何が気になってるんだ?

俺が疑問に思っていると、

 

「恭也さん、本気で僕の相手をするんですよね?」

 

「そうだが?」

 

これは、さっき確認したことだが?

 

「だったら、なぜ刀を一本しか持ってないんですか?恭也さんは二刀流でしょ?」

 

!?なぜ、俺が二刀流の使い手だと分かったんだ!?

 

「・・・龍牙君。どうして気づいたか教えてくれないかい」

 

父さんも疑問に思って訊ねている。

 

「簡単ですよ。恭也さんの手を見たら分かっただけです」

 

隠すのは無理か。

 

「そこまで気づいているのなら、最初から二刀でやらせてもらおう」

 

「当たり前です」

 

あくまで余裕な姿勢を崩さないか。

とことん、小学3年生だとは思えんな。

 

「それじゃあ、二人とも始めるよ。道場の真ん中へ」

 

「「はい」」

 

俺と龍牙は道場の真ん中へ行き、二人とも同時に刀を構えた。

小学生相手に大人げないと思うが、一瞬で終わらせてもらおう。

 

「どんな結果になっても文句は言うなよ」

 

俺は、最後の確認を込めて龍牙に言っておく。

 

「わかってますよ。・・これ以上の言葉は無粋でしょ」

 

「ふ、そうだな。後は剣で語らしてもらうとしよう」

 

「それでは、高町恭弥也対鳴神龍牙の試合を始める。・・・始め!」

 

父さんが試合開始の合図を言った瞬間、俺は距離を詰めようとして、

 

 

 

俺の首が切り飛ばされるのを幻視した。

 

 

 

 

「!?」

 

 

 

慌てて、俺は龍牙から距離を取った。

何だ、今のは!?

 

「さすがは一流の剣士といったところかな」

 

「・・・お前、俺に何をした?」

 

「殺気をぶつけただけですよ。恭也さんはそれを受けて、自らの死をイメージしたにすぎません」

 

龍牙は笑いながら、説明してくる。

 

「冗談にしては笑えないが・・」

 

「冗談を言ってないことは、恭也さんが一番気づいているはずですが?」

 

言われたとおり、冗談じゃないのは俺が一番わかってる。

しかし、今の殺気の量は尋常じゃないぞ。どんな経験をしたら、ここまでの殺気を放てるんだ?

・・・いや、考えるのは後だ。今は全力で相手を倒すだけだ。

 

「恭ちゃん・・」

 

美由希も心配そうに声を掛けてくるが、

 

「大丈夫だ美由希。まだ、闘える」

 

そうだ。俺は強くあらねばならん。

 

「どうやら無意識のうちに、お前を見くびっていたようだ。謝罪する」

 

「気にしてませんよ」

 

龍牙は本当に気にしてなさそうだ。

改めて俺は、相手に向き合った。

 

「ここからは、全力でいかせてもらう!」

 

「いいでしょう。手加減してあげるから、全力でかかってきてください!」

 

互いに言い合い、俺たちは刀をぶつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

第三者side

 

試合の様子を見てみると、龍牙は一回も攻撃することなく、ひたすら恭也の刀を受け流したり、交わしたりしている。それは、周りで見ている人も気づいたようで、

 

「ねぇ、霊夢」

 

「どうかした、アリサ?」

 

「いや、大丈夫なの、あいつ?」

 

「龍牙のこと?何で、心配するわけ?」

 

「一回も攻撃できてないじゃない。いつ、恭也さんの剣があたるかも分からないのに」

 

「あー、そういうことね。それなら心配ないわ」

 

「どうして霊夢ちゃん?」

 

「簡単なことよ、すずか。攻撃できないんじゃなくて、してないだけだから」

 

「どういうこと?」

 

「龍牙は相手の実力を試しているのよ。大体把握したら、攻撃に移ると思うわ」

 

「試すって、仮にも恭也さんは達人レベルなんだけど・・」

 

「それでもよ。現に、今のままじゃ恭也は龍牙に勝てないでしょうね」

 

「何で、お兄ちゃんは勝てないの?」

 

「そうね。ヒントをあげるとすれば、龍牙の足を見てみるといいわ」

 

霊夢にそう言われて、なのはたち三人は龍牙の足を見た。

すると、その異常性にいち早く気づいたアリサが声をあげた。

 

「あ、あいつ。その場から一歩も動かないで恭也さんの剣を受け続けてんの!?」

 

「やっと、気づいたみたいね」

 

アリサの言う通り、龍牙は同じ場所でひたすら刀を受け続けている。

 

「ま、これが龍牙に勝てない理由の一つよ。でも、そろそろ試合も動くころかしら」

 

霊夢の言う通り、試合は新たな局面を迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

恭弥side

 

俺は一体何を相手にしているんだ!攻撃はできている。・・いや、違う。させられている。しかし、俺の攻撃の全てが、相手に届かないとは。まさか、ここまで強いとは。

 

「やるな。龍牙」

 

俺はいったん攻撃を止めて、相手に話しかけた。

 

「ありがとうございます。でも、恭也さんの剣だって凄いじゃないですか」

 

「剣一本で、二刀を軽々しくあしらってるやつのセリフではないな」

 

「それでもです。まだ、何かあるんでしょ?」

 

「そこまで、わかってるんなら遠慮はいらんな」

 

そう言って俺はもう一度、相手の刀に己の刀をぶつけた。そして、ぶつかった瞬間、

 

「『徹』!!」

 

「む!」

 

これは相手の内部に衝撃を与える技だ。さすがに効いたか?

 

「なるほど、『徹』ですか」

 

『徹』を受けても普通にしているだと!?一体、どうやって防いだ!?

いや!確かに手応えはあったが・・

 

「・・無事なのか」

 

「はい。問題ありませんよ」

 

「一体、何をしたんだ?」

 

「恭也さんが『徹』で伝えてきた衝撃と、同じ大きさの衝撃をぶつけて互いに消しただけですよ」

 

「そんなことが可能なのか?」

 

「実際にできてますから」

 

まさか『徹』まで防がれるなんてな。

ならば、後はアレしかないか。

 

「恭也さん。もう終わりですか?」

 

「いや。次の攻撃が最後だ」

 

これが通じないならば、今の俺では龍牙に勝てないだろう。だからこそ、最後なのだ。

 

「いくぞ、龍牙!受けてみよ!『神速』」

 

俺は、持てる力をすべて『神速』へと注ぎ込んだ。

 

 

 

 

 

龍牙side

 

恭也さんの剣は、一般の人と比べると常軌を逸していると言ってもよいほどのものだった。特に『徹』の時は危なかった。恭也さんなら、下位の妖怪ぐらいなら倒せるんじゃないかな?

 

ここまで、考えていると恭也さんが最後の攻撃を仕掛けてきた。

 

「いくぞ、龍牙!受けてみよ!『神速』」

 

一瞬で恭也さんが消えたんじゃないかと見まがうほどの速度で、僕に切りかかってきた。なるほど、確かにこれならば最後と言えるかもしれないね。

ならば、僕もそれに礼儀をもって応えよう。

恭也さんが僕の刀が届く範囲にまできた瞬間、

 

―『弐閃:双牙』―

 

キン

 

僕は目に見えないほどの速度で二度刀を振るい、恭也さんの両方の刀を根本から叩き切った。

 

「ば、バカな!?」

 

恭也さん、驚いている場合じゃないよ。

 

―『瞬絶』-

 

『神速』以上の速度で恭也さんの背後を取り、自分の刀を突きつけた。

 

「そこまで!勝者、鳴神龍牙!!」

 

この時点で僕の勝ちは決まったみたいだ。

 

 

 

 

 

少し息を整えた後、恭也さんの方から話してきた。

 

「負けたよ。強すぎじゃないか、君は」

 

恭也さんは悔しそうにそんなことを言ってくる。

 

「恭也さんの方こそ。『徹』のときだって、ギリギリだったですし」

 

「『徹』はともかく、よもや『神速』にまで反応されるとは思わなかったよ」

 

「あはは・・」

 

「それに俺の剣を切った技。あれは一体?」

 

「あれは、我流の剣術ですよ」

 

「なるほど。・・上には上がいるということか」

 

「かもしれませんね」

 

「龍牙」

 

「はい」

 

「今度また、闘ってくれるか?」

 

「喜んで」

 

「ありがとう。その時は、君の全力と闘ってみたいものだ」

 

「!?気づいてましたか」

 

「途中で気づいたって感じだがな。少なくても、今日のは全力じゃないんだろ?」

 

「今は全力で闘いたくても、闘えないんですよ」

 

「ならばその機会が来ることを楽しみにしておこう」

 

そう言って、恭也さんは会話を切り上げた。

 

僕たちの会話が終わるのを見計らって、霊夢たちや士郎さんたちも話しかけてきた。

 

「お疲れ様。龍牙」

 

「次は、霊夢の番だよ」

 

「わかってるわよ。私は、素手でやるわ」

 

どうやら、霊夢は一瞬で決着をつけるみたいだね。

 

「そう簡単には負けないよ、霊夢ちゃん」

 

美由希さんは霊夢に話しかけている。

 

「えぇ、お手柔らかに頼むわ」

 

「こちらこそ」

 

・・なんでだろう、美由希さんが負ける姿しか思い浮かばないのは。

 

「龍牙君、本当に強かったの!」

「あんなに強いとは思わなかったよ!」

 

なのはとすずかは興奮状態だね。

ただ、なのは。あまりそういうことを言うと、恭也さんの元気がなくなるから、言いすぎないようにしてもらわないと。

 

「あんたって人間?」

 

「それは酷くないかい・・・」

 

アリサはとんでもないことを言ってくるし。

 

「見事だったよ龍牙君」

 

「ありがとうございます」

 

士郎さんは、普通に労ってくれt

 

「ところで、相談なんだけど」

 

「はい?」

 

「僕の元で剣を習わないかい?」

 

撤回。勧誘でした。

 

「・・遠慮しておきます」

 

「そうかい。気が変わったらいつでも言っていいからね」

 

 

しかし、こっちの世界での初の戦闘だったけど、思った以上に動けてよかったよ。これなら問題なく依頼の解決に取り組めそうだね。

とりあえず、今は霊夢と美由希さんの試合を見ることにしよう。

 

 

 

 

 

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