リリなのに〇〇○を加えた結果・・・・・こうなった。

1 / 1
気晴らしに書いたもの・・・・続けませんよ?
こんな意☆味☆不☆明な小説。


俺の知ってる「リリなの」じゃない!?

晴天のある日、辺り一面が海水のみの沖合で二人の少女互いに向き合っていた。

彼女達は決して船や岩場に立っているのでは無く重力を反し空に浮きながらである。常識を無視した光景だが誰もソレについて言おうとしない。ただこれから行われるであろう戦いに皆が息を呑んで見守っているだけだった。

 

1人の少女は純白の衣服に長い杖を右手に持ち真剣な表情で浮いている。もう1人の少女は黒いマントに黒地のレオタードを着こみ片手にはもう一人の少女とは対象的な黒の柄の長い斧を握りしめている。

 

2人の少女の間には9つの光り輝く石のみが浮遊しておりそれを賭けて2人の少女達は争いあっていた。

そして白い少女は今まで一番穏やかな声で彼女にこういった。

 

「友達に・・・なりたいんだ」と。

 

黒い少女はその言葉に困惑するも直ぐに己の目的を思い出し持っている斧を強く握りしめた。

 

 

一触即発、その言葉が相応しいほどに2人の間に緊張が走る。

―――――そして、その時はやってきた。

 

互いに自身の獲物を高らかに上げ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「デュエルディスク、セット!!」

 

《DUEL MODE ON》

 

機械音と共に2人は光り輝く。

白い少女の杖が発光すると同時に少女の左腕に盾のような形で展開していく。

黒い少女も同様で先ほどの斧であった刃がそのまま彼女左腕に装着された。

そして己の分身であるデッキを彼女達の腕に付いているデュエルディスクに装填し同時に構え・・・

 

『デュエル!!』

 

高らかにそう宣言した。

 

 

 

「世の中こんなことじゃなかったばっかりだ!」

 

「おいフライングでセリフを奪うのを止めろ」

 

アースラのモニターから2人のデュエルを観察する。その横で何度目か分からない涙を流し呟く友人に俺はツッコミを入れた。

 

「もういい加減慣れろよ阿木都。この世界はお前が知っている『リリカルなのは』じゃねえんだから・・・どっちかって言うと『遊戯王』の世界なんだからな」

 

俺の言葉に友人阿木都はブツブツと呟くのをやめてコッチを睨みつける。黒と青のオッドアイに睨まれるとかコッチに来て何度目だろうか。

 

「遊人!お前は原作とかなのはとかよりも『遊戯王』側だからそんなこと言えんだよ!『なのは』側だった俺からしたらもう色々と悲惨だよ!」

 

頭を描きながら他の皆には聞こえない程度の声で叫ぶという高度な行動を取っている友人に俺は呆れるべきだろうか感心するべきだろうか。今度また発狂したら「もういい加減に諦めて受け入れれば楽なのに」という言葉を贈ることにしよう。

 

「確かに俺は『遊戯王』側だけどそれでもそれでもなのは走ってるぞ?でもなアニメの遊戯王のノリと比べたらまだ大人しくて別に驚く必要性が感じられないだけだ」

 

「マジでカードゲームアニメだよな?!どうしたらオゾン層より下なら問題ないとかマケタクナイィィィィ!!!とか驚愕の真実つぅぅぅ!!ていうアニメが出来るんだよ!?」

 

俺の感想に阿木都は理解できないというような表情で遊戯王に疑問を抱いていた。

おいおい、元ジャンプ漫画が原作なんだぜ?友情、努力、勝利の免罪符によって行われる超時空的な戦いが日常茶飯事のあの雑誌の漫画なんだからこれくらい普通だろう。

それでも納得しきれない友人に俺は心からの労りと納得を与えるために阿木都に親指を立ててこういった。

 

「遊戯王故致し方なし」

 

「その便利な免罪符止めろ!!」

 

逆にキレられた。解せぬ・・・・・・。

 

 

俺は龍宮遊人(たつみやゆうと)前世の名前は龍宮悠人、所謂「転生者」という分類の日本人だ。前世ではオタクでありこういった現象の多い二次小説を読み漁っていたのだがいざ自分がその現象に巻き込まれるとは思ってもいなかった。

 

転生先は「リリカルなのは」というアニメであり俺もそのアニメを知っていたのだが・・・正直あまり嬉しくはなかった。魔法少女とついてるものの行っていることはガチバトルでビームや大剣が振り回され戦闘以外でも違法な実験や研究が盛んな世界なのだ。正直前世よりも不運な事故に巻き込まれやすい世界で喜んで生きていけるはずがない。

だが両親はそんなことお構いなしに会社の都合で海鳴市に転勤となり俺も両親と共に海鳴市に引っ越しそこの小学校に入学することとなった。

こうなってしまっては仕方がないと諦め責めて小学校内では主要人物達とは一切関係を持たないモブキャラとして隠れていこうと心に決めた。

 

だがそんな決意すら鼻で笑うかのように・・・いやそんな生易しくはないな。そもそも俺の長年の思考すら意味が無いとでもいうように目の前で物語は進行していった。

原作組とクラスが同じになった1年、そこで3人娘が仲良くなるシーンがあったのだが・・・もう色々と酷かった。

 

「バトル!ジャンク・ウォリアーで攻撃、スクラップ・フィスト!!」

「きゃぁぁぁぁぁ!?」

バニングスが月村のリボンか何かを奪うシーンが何故かカードを奪うシーンとなっておりそれを止めるために高町がバニングスにデュエルを仕掛けているという展開になっていた。

 

ていうか何でリリなのでデュエルしてんだよ!?可笑しいだろ!!

とあの時の俺はツッコミを入れてしまった。混乱したまま原因を調べる為に俺はその場を後にして図書館とインターネットで遊戯王関連の情報を仕入れることにしたのだ。その為かその後の展開なぞは知らず気がついたら3人は親友となっていたがどうでもいい。

 

そして調べたのだが――――――これはもう酷かった。

「遊戯王」というカードゲームは存在せず代わりに「デュエルモンスターズ」が全世界で大流行している事。I2(インダストリアルイリュージョン)社やKC(海馬コーポレーション)が実在しておりリアルソリッドヴィジョンによって何かを決める、賭け事、勉学の中に必ず「デュエルモンスターズ」が関連するような「デュエル社会」となっていたのだ。

 

「リリなの」とはなんだったのか、そう呟いてしまったのも仕方がないことだろう。

なんせ今後の計画が全てパァとなったのだ。必ず何処かしらにはデュエル関連の用語が入ってくるような世界でマトモに「リリなの」が進行するとは到底思えない。

 

きっと原作開始してもデュエルで決着をつけるという展開になるだろうと予知のような予想が出来てしまったのだ。

そしてそれは現実となった。

 

俺以外の転生者(勘違い&踏み台)もいたのだがソイツに対してデュエルを仕掛けコテンパンのボッコボコにして「二度と近づくな」と宣言したり。

 

月村の血筋関連の事件でも(何故か俺まで巻き込まれた)最終的にデュエルで決着をつけるという展開になり恭也さんが主犯を撃破したり。

 

原作が始まっても外宇宙のデュエルディスク「レイジングハート」を使用してジュエルシードが願望を吸収し変化したカードとデュエルを繰り広げるという訳わからん展開となっていったのだ。

 

「せめて管理局のメンバーだけでもと思ってたのにこいつらも思いっきりデュエル脳だしこの世界には余り流通していないエクシーズを使用するデュエリストとか意味分かんねぇよ!」

 

「更にロストロギアってのは邪悪な意思や力を持ったカード群の事でそれらを封印するために管理局が誕生したとかな」

 

「挙句の果てに宇宙は1枚のカードから誕生したとか訳わからんことほざくしもう勘弁してくれよぉぉぉぉぉぉ!!」

 

最早涙目を通り越してガチ泣きしそうな友人(元勘違い)に俺は優しく肩に手をおきこう小さく呟いた。

 

「遊戯王故致し方なし」

 

「」

 

友人は死んだ魚のような目となり黙ってモニターを見る作業に戻った。

友よ、何れお前もこの世界に順応出来る日が来るだろう。その時まで苦しいだろうがきっと楽になる日がくるさ。

 

俺?もうとっくに諦めてるから。もう黙ってデュエルして日々を謳歌することだけ考えてるから。

リンカーコアも無いし超時空デュエルが出来るわけでもない。ただ俺は巻き込まれただけでココにいるだけだ。

 

俺もモニターを見る作業に戻るとデュエルは佳境に入っていた。互いのライフは残り僅かで互いのフィールドにはエースモンスターが並んでいる。

 

「これで終わらせる!かっとビングだよ、私ッ!!希望皇ホープで閃珖竜スターダストを攻撃!ホープ剣スラッシュ!!」

 

ダブル・アップ・チャンスの効果で攻撃力が2倍となった攻撃が襲い掛かる。

スターダストは効果で破壊されないが戦闘ダメージは問題無く受ける。

その為この一手で彼女は全てを決めるのだと推測できた。・・・・・・・だがそれにしてはバックを残したのは失敗だろう。

 

「終わらせない、まだ伝えたことがあるんだ!罠発動、「攻撃の無敵化」!コレにより私が受けるダメージは0だよ。そしてスターダストも自身の効果の対象により破壊されない!!」

 

既に手札を使い切った黒い少女、フェイト・テスタロッサは苦々しい表情でターンエンドを宣言する。

 

「これが最後だよ、私の―――タァァァァァァァァァァァァァァァァァンッッ!!!!」

 

勢い良くカードを引きながら空中を回転する少女、高町。

その引いたカードを見て彼女は・・・・・微笑んだ。

 

「私は手札から金華猫を召喚、効果により墓地の救世竜セイヴァードラゴンをフィールドに特殊召喚!さらに魔法カード、シンクロ・チェンジを発動!これによりエクストラデッキから同じレベルのシンクロモンスターを特殊召喚する!飛翔して、スターダスト・ドラゴン!!」

 

コレによりあのモンスターを呼び出す条件が全て揃った。高町も深く息を吸い込み・・・・・真剣な表情へと変わる。

 

「レベル8スターダスト・ドラゴンとレベル1金華猫にレベル1セイヴァードラゴンをチューニング!集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す。光差す道となれ!シンクロ召喚!光来せよ、セイヴァー・スター・ドラゴン! 」

 

光の柱をスターダスト・ドラゴンが駆け抜けるとその姿は一瞬にして変わり白く美しい一体の龍の姿だった。

 

「セイヴァースタードラゴンの効果発動、1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、その効果をエンドフェイズ時まで無効にできる。サブリメイションドレイン!!」

 

龍の放つ息吹によってホープは自身の持つ能力を封印されてしまった。

そして相手の場には既にセットは無くライフは残り1000・・・・終わりだ。

 

「バトル!セイヴァースタードラゴンで希望皇ホープに攻撃!シューティング・ブラスター・ソニックッッ!!!」

 

まるで原作でのスターライトブレイカーのような桃色の光線によってホープと後ろのフェイト・テスタロッサ共々海に叩きつけるという終わり方でこのデュエルは終了した。

 

「おっし。これで初期の展開はほぼ終わったな。それじゃあ阿木都、俺は自室に戻ってるからこの後のデュエル頑張れよ」

 

俺は未だに死んだ魚の目をしている阿木都にそう告げてデッキから離れていく。

恐らくテスタロッサの母親が出てきて決戦がこれから始まるのだろう。

だが俺には何もする事が出来ないので事が終わるまで大人しくしていようと思う。

まぁ原作ならばここでテスタロッサ親が自害してベターエンドで物語が終わり次回作のA'sへと繋がるのだが―――――――――――特に気にすることはないだろう。

 

だってこの世界は「リリなの」じゃなくて「遊戯王」だし。

「遊戯王故致し方なし・・・・・・便利な言葉だよな、コレ」

俺は誰も居ない廊下を歩きながらポツリの呟いた。

 

 




以降登場人物紹介
主人公
龍宮遊人
転生者の一人だが原作に介入する気はまるでない。というか遊戯王関連の情報で既に原作が成り立たないと理解し流されるままに原作終了時まで生きていこうと考える。
デュエルは元ガチ勢というだけありワンキルやオーバーキルデッキが殆ど。ライフ4000のルールでは負けるほうが難しいとのこと。
その血も涙もない冷徹やデュエルや好んで機械族を使う姿から「魔神皇帝」という2つ名が付けられている(尚本人は気に食わない模様)。

友人
次春阿木都
転生者の1人で神様転生したことにより自身が主人公なのだと錯覚していた1人。その為他の転生者達と同じくなのは達をハーレムに加えようとするものの原作とは全く違う彼女達に困惑し尚且つデュエルで勝てそうにないため諦める。意気消沈していた所で主人公と出会い原作が終わるまで大人しくモブとしてデュエルしていることとなった。Mの気質がある。ちなみに容姿は白髪のオッドアイ。

原作キャラ
なのは
絆の力を大切にする絆教の教主。どっかのメ蟹ック宜しく機械には詳しく地味に喧嘩が強い。
好きな相手は居らず主人公とは互いを高め合えるライバルと認識している。
エースはスターダスト・ドラゴン

フェイト
途中までは原作同様の母に依存しているだけだったがとあることがキッカケでかっとビングに目覚めその結果自身の母との仲を深めることに成功。立派なかっとビング教の信者となった。
エースは希望皇ホープ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。