東方妹霧雨   作:低蓮

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あれ? なんかこっちのほうが人気出てね?
というわけで二話目更新です。未だにシリアスが書ける心境じゃないので、ギャグ過多です。

やっぱり魔理沙の飼っとるツチノコは一味違うんや……!


巫女と魔女と一般人(ルビ:一般ピーポー)@ツチノコ回

 窓から見えるのはそれはそれは紅く染まった風景。ついさっきまでは何ともなかったはずなのに、これは一体どういうことなのか。

 魔理沙がやや呆然とその光景を眺めていると、椅魔奈がポツリと一言漏らした。

 

 

「紅霧異変……これが……」

「異変? 椅魔奈、なにか知っているのか?」

「キュー?」

 

 

 その言葉に反応した二人(一人と一匹)は、不思議そうな顔で椅魔奈に目を向ける。

 当の椅魔奈もやや呆然としてみていたのだが、二人(一人と一匹)の視線に気がつくと慌てたように言った。

 

 

「あ、いやその……ほら、紅い霧の異常なこと、だから紅霧異変、みたいな?」

「は? いやいや、確かに紅霧だけど、なんで異変だって思ったんだぜ?」

「あはは……と、取り敢えず異変解決は巫女の仕事、というわけで博麗神社へレッツゴーだよお姉ちゃん!」

「キュー!」

「どわっ、椅魔奈引っ張るな、ってお前も首に巻き付くな! 首が締まる!」

「キュー……」

「……お姉ちゃん? ツチノコをいじめるんだったら私が許さないよ?」

「スミマセンデシタ」

 

 

 わいのわいのと騒ぎながら、博麗神社へ急ぐ一行。けれども、椅魔奈の心中は穏やかではなかった。

 

 

「(やっべぇぇぇ! 思わず口走っちゃったけど、僕MOBキャラ(一般ピーポー)だった! 異変のことはまだ知らないはずだった!)」

 

 

 すでに巫女=異変解決という方程式が立っていることに魔理沙が不審そうな顔をしているのに、椅魔奈は気が付いていなかったりする。

 そもそも、自称一般ピーポーな彼女がこの異変の中、一切動じずに博麗神社を目指しているところからすでにおかしいのだが。

 

 

「(なんで椅魔奈は異変のことを知ってたんだ? それに、紅霧異変……あたかも知ってるような感じだったぜそれに、この霧……)」

 

 

 魔理沙は少しだけ椅魔奈の行動を訝しんでいた。それも当然、椅魔奈はまるでこの出来事を事前に知っていたかのような(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)行動をとっているのだから。

 故に、魔理沙は椅魔奈を訝しむ。椅魔奈へ疑惑の目を向けて――

 

 

「(……まぁ椅魔奈だし、良いか)」

 

 

 ――視線の先でツチノコと戯れる椅魔奈の姿を見て、ふいと肩の力を抜いた。

 少なくない時間をともに過ごした魔理沙としては、椅魔奈が事を起こしたなんてことは考えも及ばぬことだった。

 先程まで一緒にいたし、動機もない。何より、椅魔奈は魔法が使えないのだから(・・・・・・・・・・・・・・・)

 だから、先ほど向けた疑惑の眼は、異変を起こしたかどうかではない。

 何故この紅霧の中で平気そうにしていられるのか、だった。

 この霧には、少なくない量の魔力が込められている。命に別状を及ぼす程ではないが、普通の人間が吸ったら数分と持たず体調を崩してしまうだろう。

 

 

「(魔法の森も抜けてきてたし、なんか対策でも見つけたんだろ)」

 

 

 魔理沙はそう考えて、納得することにした。椅魔奈が長期間掛けて魔力に身体を慣らしていたとは露知らずに。

 さて、と魔理沙は意識を目の前に切り替える。この紅い霧、どうやら相当広範囲に広がってるらしい。いくら走っても切れ目すら視えないことから、これは確実だろう。

 では、誰がこの異変を起こしたのか? それが魔理沙にはわからなかった。知り合いの中の力の強い者達は、こんな無駄なことをする性格ではないし、いくら考えても思い当たらない。

 

 

「あ、待って待って服の中には入らないで! ちょ、擽った……ひゃぅ?!」

「ムー! ムー!(キュー! キュー!)」

「ちょ、そこは不味いって……! あぅ、ダメ、だから……!」

「ムー? ムームー!(キュー? キューキュー!)」

「うひゃぅ?! おね、ちゃん……ヘルプ……」

 

 

 まぁ、霊夢がなんとかしてくれるだろ。そう考えを完結させた魔理沙は、目の前で少々イケナイ感じになっている椅魔奈たちに苦笑いを向けたのだった。

 

 

 

 

 

 

「ちょ、お姉ちゃん助けてよ?!」

「ムーー!!(キューー!)」

「あぁ?!」

 

 

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇

 

 

 

 

「うぅ、酷い目にあった……」

「一体何があったのよあんた……」

「斯く斯く然々ってなわけだぜ」

「なるほど分からん、ちゃんと説明しろ」

「キュー!」

 

 

 場所は博麗神社、道中色々ありながらも一行は漸く霊夢のもとにたどり着いていた。

 霊夢は椅魔奈の火照った肌と上がった呼吸に呆れた目を向け、魔理沙はそれに苦笑で相槌を打つ。ツチノコは相変わらず元気であった。

 暫く雑談をしながら椅魔奈の呼吸が整うまで待っていた一行だが、落ち着いたのを確認してから漸く本題に移った。

 

 

「それで、なんの用? 見ての通り、私はコレのせいで忙しいんだけど」

「いやな、椅魔奈が異変解決は巫女の仕事だ―とかなんとか言って引っ張ってきたから、大人しく付いて来たんだぜ」

「……へぇ? コレが私の初めてのお仕事だっていうのに、異変解決は巫女の仕事とはよく言ったものね?」

「いえほら、先代の巫女さんも問題解決を生業としていたそうですし、コレもその一種かなぁと……」

「あんた先代巫女のことなんて誰に聞いたのよ……まぁいいわ。わかってるならどいてくれない? 今からこの忌々しい霧の元を潰しに行くところだから」

「おうおう、霊夢にしてはやけに殺気立ってるじゃないか。なんかあったのか?」

「なんか? この霧のせいで参拝者が来たくても来れないじゃない。イコールお賽銭も手に入らないってわけよ、分かる?」

「そもそも参拝者なんて滅多に……何も言ってないぜ?」

「そう? それは何より」

 

 

 ニッコリと笑みを浮かべながら振り上げていたお祓い棒を下ろす霊夢に、魔理沙は冷や汗を浮かべながら苦笑いを返した。

 その様子をじっと見ていた椅魔奈だったが、「相変わらずイチャイチャしやがって(お仲がよろしいようで)」とつぶやいた。

 

 

「それで、ほんとに一体何のようなのよ。特に用がないんだったら邪魔しないで欲しいんだけど」

「まぁそう言うな霊夢、私がこんな面白そうなこと見逃すと思うか? 折角の【スペルカードルール】だってあるしな」

「スペルカードルール?」

「キュー?」

「おっと、椅魔奈は知らなかったか? 簡単に言うと能力で弾幕を張ったり、スペルカードっていう予め設定しておいた弾幕を使って、先に相手に弾幕を当てたほうが勝ち、って遊びだ」

「え、遊びなの? それじゃ相手が受けるかどうかわからないんじゃ……」

「それがそうでもないのよ、まぁあんたは知らなくてもいいけど、色々あるって話」

 

 

 実は椅魔奈はスペルカードルールについてはそこそこ知っていたのだが、遊びだということは知らなかったらしい。

 これが中途半端な知識で転生してきた弊害である、どうでもいいことだが。

 椅魔奈は ほえぇ という顔をしながら聞いていたのだが、ふと何か思いついたかのように喜々として霊夢に喋りかけた。

 

 

「あ、それなら私も霊夢さんやお姉ちゃんと同じように、そのスペルカードルールに則って弾幕ごっこできるんでしょうか?」

「弾幕ごっこって……そうねぇ、基本的に妖怪向けのルールだから力の持たない人間はちょっと」

「椅魔奈も私みたいに魔法が使えればできたんだけどな。人生諦めが肝心だぜ?」

「あぅ……確かに、魔法はお父さんとの約束で使えないし、残念だなぁ……」

「キュー……」

「……ねぇ、さっきから気になってたんだけど、あんたのその肩に乗ってるイキモノはなに?」

「えへへ、霊夢さんも気になります? ツチノコちゃんです!」

「キュー!」

「あ、そう……ツチノコね……」

 

 

 なんとも言えない表情になってしまった霊夢に、その気持わかるぜ、と言わんばかりに魔理沙が頷く。

 ツチノコは常に椅魔奈の肩に乗っかっており、椅魔奈の言動に反応して時折鳴き声を発する。

 ツチノコの見た目はトカゲ以上蛇未満といった感じで、短い尻尾にまるまるとした胴をもった蛇、といえばわかりやすいかもしれない。

 眼が妙にくりくりしており、時折上げる鳴き声も相まってかなり可愛い。

 一方ツチノコを肩にのっけている椅魔奈だが、魔理沙に比べれば若干長い髪をストレートに流している。

 髪の色は魔理沙とは似つかない白髪で、しかし瞳の色は同じく黄色。服装は白い服の上に灰色の振袖羽織、下は袴という完全和服スタイルだ。

 ただし、その袴は膝の上の当たりで切られており、ちょっとしたスカートのような様相を呈している。

 一言で言うと、椅魔奈もかなりの美少女っぷりを発揮しており、肩に乗せているツチノコと戯れる様子はとても周囲をいやしてくれる。

 

 

「あー……で、魔理沙はなんか付いて来る気満々みたいなんだけど、椅魔奈はどうするつもり?」

「え、付いて行くつもりだったんだけど……ダメ?」

「ダメじゃないんだが……なぁ?」

「私たちは空から異変の元を探すつもりだったし、椅魔奈は飛べないものねぇ……」

「むぅ、こればっかりは仕方ないもんね……それじゃ、僕は大人しく――」

 

 

 椅魔奈が残念そうなため息を吐きながら踵を返そうとした時、突然ツチノコが椅魔奈の肩から飛び降りて振り返る。

 そして、椅魔奈に向かって何かを必死に語りかけ始めた。

 

 

「キューキュー!」

「えっと……どうしたの、ツッチー?」

「ちょっと待て椅魔奈、ツッチーって何のことだぜ?」

「え、この子の名前だけど。ツチノコじゃ呼びづらいから名前つけてあげたんだ、ついさっき」

「ついさっきかよ?!」

「キュー!」

「あ、ごめんごめん。それで、どうしたの? おなか減った?」

「キュー! キュー!」

「え、違うの? うーん、なんだろう……」

「っていうか、ツチノコって何食べるのよ……」

「霊夢、それは神のみぞ知る、ってことだぜ」

「それなら、そこら辺に転がってる神様にでも今度聞いてみようかしら」

 

 

 ツチノコ改めツッチーが椅魔奈に必至で何事か語りかけている横で、霊夢と魔理沙が雑談を始めてから数分。

 ぜぇぜぇと呼吸を乱しながら縋り付くように椅魔奈に視線を向けるツッチーだったが、椅魔奈が悲しそうに首を振るとがっくりとその首を地面に落とした。

 

 

「うーん、全然分からないや……お姉ちゃんたち、なにか思い当たること無い?」

「そうねぇ……勘だけど、空を飛ぶって言葉に反応して騒いでいる気がするわ」

「霊夢の勘は恐ろしいほどよく当たるからなぁ……」

「キュー!キュー!」

「あ、当たりみたいだね。もしかしてツッチーが僕を連れて飛んでくれるとか?」

「何言ってんだ椅魔奈、そんなことできるわけ――」

「キュー!キューキュー!」

「――その通りなのかよ?!」

 

 

 椅魔奈の言葉に激しく首を縦に振るツッチーに、魔理沙はずっこけた。

 今更だが、随分とコミュニケイション能力の高い生き物のようだ。ちゃんと会話が成立している。

 こいつ(ツッチー)って実は結構力の強い妖怪なんじゃね? というのが魔理沙と霊夢の一致した意見だった。

 

 

「でも、どうやって僕を連れて飛ぶの? 見た感じツッチーって飛べなそうなんだけど」

「キュー―!」

「え、ちょっと待ってろって?」

「おい霊夢、ついに椅魔奈の奴人外の言葉を理解しちまったぜ……」

「これで椅魔奈も人外の仲間入りね」

 

 

 椅魔奈とツッチーの心が通じあった瞬間であった。

 まぁそんなどうでもいいことは置いておいて、椅魔奈達はツッチーが何をするつもりなのかと首を傾げながら待っていた。

 ツッチーは暫くキューキューと唸って(鳴いて)いたが、ひときわ高く鳴くとその身から突如光が漏れる。

 驚愕する一同を尻目に光は徐々に収まっていき、やがて姿を表したのは――

 

 

「……えと、何だろこれ」

「……見た感じマフラーね」

「……マフラーだな」

『キュー!』

「え、これツッチーなの?!」

 

 

 およそマフラーとしか言えないものからツッチーの聞き慣れた鳴き声が聞こえてきて、一同は再度驚愕する。

 いや、なまじ幻想郷というものを知るものとして、霊夢と魔理沙の驚きは更に大きいものだった。

 何故って、こんなことありえるはずがないから(・・・・・・・・・・・・・・・・)だ。

 確かに、他のものに変怪する妖怪ならちらほらいるし、中には力が弱くても他のものに化けられる物もいる。

 けれどツッチーは、このツチノコは……

 

 

「(変怪前よりも妖力が強くなった(・・・・・・・・・・・・・・)……? ありえない、力が強くなったように見せかけることはできても、実際に強くなるなんてことは絶対に……)」

「(おいおい冗談だろ? こいつさっきまで妖力を抑えてたってことなのか……?)」

 

 

 二者二様な感想を抱く魔理沙と霊夢だが、思っていることは同じ。

 つまり、ツッチーのもつ妖力が不自然に上昇したことに対する疑念。

 しかし二人を襲う驚きはさらなる一手を打った。

 

 

「えっと、ツッチーがマフラーになったってことは、首に巻けってことなのかな?」

『キュー!』

「それじゃ失礼して……」

 

 

 そう言ってマフラー型ツッチーを首に巻いた椅魔奈に、ある決定的な異変が生じる。

 それは――

 

 

「んな?!」

「浮い……た……?」

「え、二人共そんな身長低かったっけ……ってなんだ、僕が浮いてるだけじゃないk……ええ?! 浮いてる?!」

『キュキュキュ』

 

 

 椅魔奈が浮いたことに対して驚愕する二人。当の椅魔奈本人も多少驚いているようだが、ノリツッコミができる程度には落ち着いているらしい。そんな一同を見て、ツッチーは笑い声(?)を上げた。

 二人が驚いているのは、椅魔奈が浮いたことに対してではない。ツッチーが椅魔奈を(・・・・・・・・・)浮かせたことに対して(・・・・・・・・・・)だ。

 二人は元々、ツッチーが何かしらの妖怪であることはわかっていた。その身から微量ながら妖力を感じたからだ。

 けれどそれはほんの僅か、人間の子どもと勝負しても十中八九返り討ちにあってしまうほどの強さしか持たない妖怪だったからこそ、二人はツッチーが椅魔奈に近づくことを許していたのだ。

 しかし、いまツッチーの身から感じるのは中級妖怪よりも少し弱いと感じるくらい。強さで言えば霊夢や魔理沙の敵ではないのだが、力を持たない人間からしたら脅威になるほどだ。

 それを認識して、霊夢と魔理沙は口を開く――

 

 

「ねぇ――」

「なぁ――」

「あはは! すっごい本当に飛んでるよ! ほらほらお姉ちゃん、どういう原理かは知らないけどツッチーが僕の意思を汲みとってちゃんと思い通りに飛んでくれてるみたい!」

『キューキュー!』

 

 

 ――こうとして続く言葉を飲み込んだ。目に映ったのは椅魔奈とツッチーが戯れ合う光景。

 椅魔奈には妖力を感じ取るすべがない、それ故にツッチーの力の変化に気が付けないのだろう。

 けれども、それがどうしたというのだろうか。もし仮に椅魔奈が妖力を感じ取れたとして、同じようにツッチーを警戒するだろうか?

 

 

「……ははは、ちょっと警戒しすぎたかな」

「……そうね、椅魔奈がいいって言ってるんだから、相手がたとえ大妖怪並の力を持っていようとも……ごめんやっぱそんな力持ってたら退治するかも」

「霊夢お前……」

 

 

 力がどう変わろうとも、人を襲うような質じゃないと確信できる。そんなツッチー(仲間)に対して、少しの間とはいえ礼を欠いたことを、二人は少しだけ申し訳なく感じた。

 そんな二人に、一通り飛び回って満足した椅魔奈が歩いて近寄ってくる。

 

 

「楽しかったー、つまりお姉ちゃんたちはいつもあんな感覚を味わってるわけだね。羨ましいなぁ」

「私は箒に跨ってるから、あんな無茶苦茶な空中軌道は描けないぜ」

「私だって無理よ……途中慣性とか無視して動いてなかった?」

『キュ、キューー?』

「あ、今のは私にもしらばっくれてるって分かったわ」

 

 

 これには三人揃って苦笑したが、所謂常識というものにとらわれてはいけないこの幻想郷での出来事だ、と霊夢も魔理沙も流すことにした。

 

 

「あ、これで私も飛べるようになったわけだし、付いて行ってもいいの?」

「ん、まぁそうなるわね。魔理沙、ちゃんと椅魔奈を守ってやりなさいよ?」

「言われなくてもわかってるぜ」

「やった! ありがとう、ツッチーのおかげだよ!」

『キュー―!』

 

 

 そんなこんなで四人(三人と一匹)は異変を解決せんと神社から飛び立った。

 向かう先は、この異変の元に当たる場所。たどり着くまでは、霊夢の勘を頼りに進んでいくのであった。

 

 

 けれども、まだ少女たちは知らない。

 この異変を切掛に(・・・・・・・・)物語が違う展開を始めたことに(・・・・・・・・・・・・・・)

 転生者の少女(偽りを紡ぐ少女)が巻き起こす騒動は、やがて幻想郷全体を巻き込む(・・・・・・・・・・・・・)ことに。

 なぜなら、当の彼女がそれを自覚していないのだから……

 

 

 

 

◇   ◇   ◇   ◇

 

 

 

 

「多分こっちの方角ね、私の勘がそう言ってるわ」

キュー? キュキュ!(本当に? 間違ってたりして(笑)

「どうしよう魔理沙、そこはかとなくバカにされた気がするわ。あのマフラーもどきやっぱり退治したほうが……!」

「お、落ち着け霊夢! 今ここで退治しちまったら椅魔奈が危ないぜ!」

「どいて魔理沙! そいつ倒せない!」

「何言ってんだお前?! ってか暴れるな、バランスが?!」

 

 

 言い合いながら錐揉みして落ちていく二つの影。

 勿論、霊夢と魔理沙の二人である。

 椅魔奈はその様子を見ながら、盛大な溜息をつくのだった。

 

 

 

 

 

 

「全く、またイチャイチャして……(何やってるんだか……)

キュー?(ねー?)




最後のツッチーが鳴いているものについているルビは、ギャグ補正です。
実際にツッチーの言葉が理解できるのは椅魔奈だけです。まだ出来ませんけど。
それではまた次回でお会いしましょう!
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