戦姫絶唱×シンフォニックライダー   作:コンテンダー。

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50話 久々の共闘

仮面ライダーファルベ、仮面ライダースコア、二人の仮面ライダーは真逆を地で行っていた。

 

『アハハハッ、どうしたのかしら?仮面ライダーさん達?』

 

マグネ・アポカリプスの斥力、重力コントロールによる激しい落下物による応酬を、華麗にマントをはためかせてかわしていくファルベ。

 

「……奴が能力に頼る以上……どうにでもなるか……」

 

だが、次々と切り替わる重力、斥力、磁力の3つの能力になかなか隙を掴めはしないが、それでも分析はするあたり、冷静ぷりを示している。

 

だが、スコアはやはり無茶無茶なファイターであった。

 

「重力だ?斥力だ?そんなもんは関係ねえんだよ!」

 

《オーケー!グラビトン!》

 

メトロセイバーの能力である重力変化のグラビトンを発動させ、マグネ・アポカリプスに対して、同じ攻撃を繰り出すと言う暴挙に出ていたのだ。

 

『あら、真正面から同じような技をぶつけてくるの?』

 

「真正面、正面突破上等よ!」

 

強烈な重力フィールドが重なりあい、スコアとマグネ・アポカリプスの意地の張り合いが始まる。

 

『……それっ!』

 

だが、ここで直ぐ様マグネ・アポカリプスが重力から磁力を発動させようと、力を緩めた。

 

「もらったあああああっ!」

 

気迫がメトロセイバーの能力をブーストさせる。

 

豪快に、降り下ろしたメトロセイバーが磁力の壁を打ち破り、重力をマグネ・アポカリプスを巻き込む。

 

『ううっ!?だけど……』

 

重力に囚われながらも、マグネ・アポカリプスは次の行動に出ようと、ドレスの裾を持ち上げようとした。

 

「……なるほど、そう言う事か……、ハッ!」

 

だが、ここでスコアの影に隠れていた形となったファルベが飛び膝を一撃加えてきたのだ。

 

『あがっ!?何故、攻撃が……』

 

どうやら、斥力を発動させようとしていたらしいマグネ・アポカリプスであったが、ファルベの一撃に怯んでいた。

 

「ようやく、分かったぜ。お前のウィークポイントが……」

 

ファルベは追撃にうって出る。着地したと同時に、マグネ・アポカリプスの脇にミドルキックを休まずに入れていく。

 

「フッ!」

 

そして、タクトライザーを呼び出すと、一気にマグネ・アポカリプスの胴体に刃を突き立てた。

 

『うううっ……。そんな、私の思い通りに動かない?この能力は誰にも負けていないはずなのに……』

 

「負けるわけがない……。お前のような能力ばかりに頼るような、アポカリプスには!」

 

タクトライザーを横一閃、さらに素早く祓うような剣捌きで、マグネ・アポカリプスの装甲を削っていくファルベ。

 

「なんて綺麗なの……」

 

ファルベの洗練された戦い方に、調がうっとりとした様子で呟いた。

 

「……くーるないと……って奴デスね。カッコいいデス!憧れるデス!」

 

さらに切歌もクールな彼にぞっこんだ。感想は子供じみてはいるが、カッコ良さには痺れているようだ。

 

『クッ……だけど……キャアッ!』

 

形勢が見事にひっくり返った。ファルベに対して、集中していたマグネ・アポカリプスの背中に強い衝撃が走ったのだ。

 

「……俺を忘れやがって、許せねえんだよ!」

 

メトロセイバーを降り下ろしていたスコアがマグネ・アポカリプスの肩当てを掴むと荒々しく、殴り始めた。

 

ガン、ガン。と鈍い音と共にマグネ・アポカリプスの身体が揺れる。

 

『アグッ!ウッ!アグッ!』

 

「そらっ!冴刃!」

 

そして、スコアは最後の拳を胸に叩き込み、そのままマグネ・アポカリプスをファルベに向かって蹴り飛ばした。

 

「……やっぱりお前がそれだと上手く回るッ!フッ!」

 

そのままの勢いで飛ばされてきたマグネ・アポカリプスにそのまますれ違い様のタクトライザーの一撃を加え、ファルベが一回転し、スコアと同じ方向に向き直った。

 

『ガフッ!ど、どうして……力が……』

 

そのまま落ちたマグネ・アポカリプスは自分の能力が使えない事を信じられないように呟く。それと同時に彼女の身体から身体の組織が崩れていた。

 

「……お前の能力は確かに一流だ。だが、その能力を切り替える時、微かに間が出来るんだよ……。それがお前のウィークポイントだ!」

 

ファルベによって宣告されたウィークポイント。マグネ・アポカリプスが狼狽えるのも訳はない。

 

「……切ちゃん、何か聞こえない?」

 

「……調、確かに聞こえるデスね……」

 

その時だった。切歌と調の耳に、マグネ・アポカリプスの中から微かな音が届いた。

 

掠れて、掠れて、弱い音。

 

「……ッ!」

 

確かに調の耳に届いた声。

 

《た、す、け、て》

 

「誰か、いるの?」

 

「調、何か分かったんデスか」

 

「今、助けてって」

 

この一連の流れがファルベの頭に轟いた。まさか、このアポカリプスは……。

 

「お前、寄生型か!かなり深く誰かを取り込んだのか!?」

 

ファルベでも見透かせなかったマグネ・アポカリプスのタイプ。

 

マグネ・アポカリプスが寄生型であり、誰かを既にコアとしている点であった。問題は取り込んだ人がかなり侵食されている点だ。

 

『気づくのが遅かったわね……。仕事もするだけしたし、引き上げましょう……』

 

マグネ・アポカリプスは崩れる身体を押さえながら、悠々と逃げ去った。

 

「ッ!おい、冴刃!」

 

「……追えるはずがない……。寄生型の時点で、どうにか助ける方法を考えないといけないだろ」

 

「ふざけろ!あいつは既にアポカリプスだ!」

 

マグネ・アポカリプスを逃がしたファルベに対して、スコアが突っかかる。

 

「止めてください!寄生型って、どういう事ですか?」

 

「そうデスよ!少しは私達に……」

 

ファルベと一触即発になりかねたスコアを止めようと、調が話に割ってはり、切歌も同調する。

 

だが、彼女達が決定打にはならなかった。若干足を止めたスコアがジリッとファルベに詰め寄ろうとしたその時だ。

 

「……光溜、止めなさい……」

 

「リーサ!?」

 

「……来るのが遅いよ、リーサちゃん」

 

二人の間にリーサ・アンダルテが躍り出たのだった。

 

そして、リーサはS.O.N.Gの二人に目を移した。

 

「ごめんなさいね、私の相棒が迷惑をかけて」

 

リーサは頭を下げると、次にこう続けた。

 

「また会うことになるわ、S.O.N.Gの皆さんによろしくね」

 

「止めろ、リーサ……」

 

S.O.N.G側に謎を残してリーサはスコアを連れて、行ってしまった。

 

そして、その場にはなんとも言えない空気が漂った。

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