戦姫絶唱×シンフォニックライダー   作:コンテンダー。

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55話 燃えるギア、レーヴァテイン!

「奏貴、どうするつもりだ?マグネのヤローの中には人が取り込まれてるんだろ?」

 

ライドシンフォニーの運転席の背後から声をかけるクリス。

 

奏貴とクリスはライドシンフォニーに2人で乗り、素敵なドライブ、もとい、マグネ・アポカリプスの暴れる地点に急いでいた。

 

「……………………………」

 

クリスの問いに奏貴は間を刻むように黙ると、頭を空っぽにして答えた。

 

「……助けるだけさ。俺は諦めが悪いんでね……」

 

「……そりゃ、私も同じだ。諦めが悪くて、ギアを纏っている意味はねえからな……。何かアイツみたいな事を言っちまったかな……」

 

奏貴の腰に手を回しながら、クリスの呟きが彼の耳に届いた。

 

「それ、響ちゃんの事?いや、それでいいんだ。俺の知ってるクリスは優しい子だからね」

 

「変なこと言うなよ!」

 

地味にクリスを弄り、満足した奏貴はまっすぐ前を見る。

 

「……後輩ちゃん達、また出ていったみたいだからね、心配だ……」

 

「……ああ……」

 

切歌と調、そして響までも既に現場に向かっていると言う話を通信で聞いた。

 

「……ほんと、真っ直ぐ過ぎんだよ!」

 

「……なら、彼女達を助けないとな……」

 

《カンタービレ!サウンド・ダ・カーポ!》

 

奏貴は鮮やかにファルべドライバーを取り出すと、腰に巻き付ける。そして、トランペットのサウンディカルピースをベルトにセットしていた。

 

《ピース!ロンド!》

 

クリスもまた、奏貴の動きに同調するように聖遺物のペンダントをつき出す。

 

「変身!」「♪Killiter Ichaival tron……」

 

奏貴とクリスのコールが重なりあう。

 

《サウンド!ロンド!》

 

奏貴は風の舞いを身体に受け、仮面ライダーファルべ・ロンドサウンドに、クリスはギアを身に纏い、奏者の姿になった。

 

「……その姿、また違うんだな」

 

「風のロンド……。さあ、見えてきたぜ……」

 

激しい爆発と、舞うマグネ・アポカリプス、そして……意外なモノが待っていた。

 

「……奏貴、あれ!」

 

「……あれは……」

 

ファルべとクリスは意外な敵と響、切歌、調が苦しみながら戦っている様子が目にとらえた。

 

明らかに兵隊らしきその姿、かつて、シンフォギアによって押さえ込まれたはずのノイズに似たその異形。

 

だが、明らかに違うのは……。

 

「あんなのノイズじゃねえ。どこをどうやったら、あんなに戦闘力が上がるんだよ……」

 

遠目から見ても、特殊な能力こそは無いが、単純に強さが増していたのだ。

 

「……教団の新たな手駒か……」

 

ファルべとクリスは急ぐ。だが、その姿を見ていた者がいた。

 

「全く、リーサめ。先走っていきやがって……」

 

自分には合わないことだと苦笑いした光溜だ。

 

既に彼の腰にはスコアドライバーが巻き付けてある。

 

「暴れ足りねえ!さあ、フルスロットルで行くぜ!」

 

既にエンジンが温まった光溜は腕をぐるぐる回すと、ナイトコンダクターに強引に股がった。

 

そして、ベルトのトリガーを触る。

 

「変身!」

 

《フォルテッシモ!サウンド・トロイメライ!》

 

光溜はいつものようにトロイメライサウンドから入ると、仮面ライダースコアとしての顔になる。

 

「待ってやがれよ!マグネッ!」

 

スコアはファルべの後ろにわざと着くようにナイトコンダクターを走らせるーー。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「い、今までのノイズじゃない……」

 

「微弱だけどアポカリプス・サウンドまで使うなんて……」

 

響と調が今戦っているノイズの厄介さに気づいてきていた。

 

「……でも、ノイズなら私達で何とかするデスよ!」

 

切歌のその言葉で、響と調は共に顔を見合わせ、取り囲むノイズとの膠着状態に入る。

 

だが、そんな3人を見て、嘲笑うマグネ・アポカリプス。

 

『本当に救えない子達ね。あなた達の戦ったノイズなんて、私達に言わせれば紛い物。このパズルノイズこそが至高の存在よ』

 

自ら手を下さないマグネ・アポカリプスはディーヴァからパズルを渡されたのを思い出した。

 

《このパズルピースを撒けば、最高の兵士が手に入るわ》

 

『流石、ディーヴァね。ピンと来てるわ……』

 

パズルから生まれたノイズが3人に襲いかかろうと低くなった、その時だった。

 

「……やれやれ、まさかこんな偽物を出してくるなんて。教団も焼きが回ったかしら?」

 

「……えっ、誰?」

 

「……この声、何処かで……」

 

まるで戦いを中断させるかのように、その声は頭から響いた。

 

『……誰?このステージを邪魔する不届きものは?』

 

明らかに機嫌の悪くなるマグネ・アポカリプスをさらに空からの声が煽った。

 

「安っぽいステージね。そんな見せ物には誰も集まらないわ。だから、見せてあげる!」

 

その声と共に3人とノイズの間に着地する人影があった。

 

「……あっ、ロードの人デス!?」

 

『リーサ・アンダルテ!?』

 

その人影は間違いない、リーサ・アンダルテだった。

 

「……さあ、唄うわよ?♪Flare up Lvateinn tron……」

 

リーサはペンダントを前につき出すと、歌い始めた。

 

そして、彼女がギアに包まれていく。

 

純白のドレスをイメージさせる騎士甲冑に、ドレススカート、黒いニーハイと黄色の宝石を纏ったブーツ。

 

そして、真っ赤に燃える焔を切り裂き、巨大な煙管が姿を見せる。

 

「……フッ!」

 

リーサは煙管を振り回し、ポーズをとる。

 

「えっ、えっ!?シンフォギア!?」

 

「……驚いたデス……」

 

「……知らないギア……」

 

『な、何よ!その姿』

 

そのギアに誰もが驚いた。だが、リーサは続ける。

 

「……騎士リーサ・アンダルテ、レーヴァテイン……参ります!」

 

ノイズの中にアポカリプス・サウンドを振り払いながら、リーサが飛び込んでいったーー

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