アレはなんなんだろう…本当に……という事で出しました。
祐斗とイッセーとアーシアが犠牲になります。
千鶴side
イッセー達の特訓を始め1週間が経とうとしていた時、リアスはイッセーとアーシアに悪魔の仕事をさせるため祐斗と3人で手を繋いでいた。
イッセーは魔力が悪魔の赤ん坊より少ない。アーシアはまだ転移の魔方陣を発動できる魔力を持っているが流石に新米2人で仕事をさせるのは難しいだろうと、今回は祐斗と一緒の仕事で感覚を掴むようだ。
どうやら先方は祐斗を呼んでいるらしく、魔方陣が既に展開されていた。
「まあ悪魔の仕事は願いを叶え対価を貰うっていう簡単な仕事だ。今回はイッセーとアーシアは参加するわけじゃないからちゃんと祐斗の姿を見ておくんだぞ。」
「「はいっ!」」
「……言いたいことは言われてしまったけど、あなた達ならこれを機に1人でも仕事はできると思うわ。あ、後は祐斗の邪魔にはならないようにね。あなた達は祐斗がどんな仕事をしているのかを学んでちょうだい。」
俺とリアスがそう激励を送るとアーシアは少し不安気ながらも、イッセーは祐斗と手を繋いでいるのが嫌なのか顔を顰めていたが、魔方陣が光り輝くと3人の姿はそこにはなかった。
「どうぞ。」
「ああ、ありがとう。」
俺は朱乃にコーヒーを入れてもらい喉を潤す。
因みに白音と黒歌は家で寝ている……まあ夜中だしな。これはグレモリー眷属の事であってあの子達は関わる必要はない。
それに最近黒歌のスキンシップが激しさを増し、昨日なんて白音と一緒に風呂にまで入ってきた。成長した妹達の姿に理性が飛び掛けるも無様な姿を見せられないと堂々としてたら2人とも悲しそうにしていた。
ちょっと心が痛かったが、兄妹で貫いてる以上間違いを起こさないようにしなければならない。
俺はイッセー達が帰ってくるまでのんびりと会話をしていて、たまに呼ばれるリアスと朱乃を見ながらある事を考える。
あれは俺がこの町に来た時の事…。
はぐれ悪魔が町の外れにある倉庫街へ行った時…俺はそこで魔神を見た。
何を言ってるか分からないだろうが、俺ははぐれ悪魔を立っているだけで圧倒している漢にあった。
名前はミルたん……ふざけた格好と笑えるような状況では無く、はぐれ悪魔は睨まれただけで霧散していた。
ミルたんは俺に気付いていたんだろう…こちらに首だけを向けると「まだまだ魔法少女には遠いにょ」と言って姿を消した。
既にある意味魔法少女だと叫びたかったが、気付くと俺は体を震え上がらせ畏怖なる存在を目の当たりにしたことでもっと強くなろうと決めた。
あれからミルたんにはあっていない。もし会えたなら一度手合わせをしてみたいと思うのは、今の俺がどのくらい強くなったのかを試したい相手だということだろう。
千鶴side out
イッセーside
俺の目の前にいる巨漢……今夜木場を呼んだのはこの漢……の娘らしい。
名前はミルたん…木場も固まっており、アーシアは既気を失っている。
ミルたんのお願いは魔法少女にして欲しいとの事…木場がこちらを向いてどうしたらいいと口パクで言っていた……悪いな木場。俺はただお前の仕事っぷりを見に来ただけだから口を出さねえよ。
俺がそんな目線を送れば木場は帝先生、僕に力を…と祈ってた。神に祈らなければ頭痛は来ないんだな。アーシアは毎日頭を抱えている……あ、そう言えばアーシアは部長の計らいでホテルに住まわせて貰ってるようだ。
あの教会に住むかと思ったが違うらしい。
「い、異世界とか行ってみてはどうでしょうか?」
「試したにょ……でも魔法的力はもらえなかったにょ。」
……部長助けてください。異世界って、異世界って!!!
しかも行ってんのかよ!?
「と、取り敢えずできるか見てみますね……。」
木場が何やら携帯のような物を取り出して何かを入力していた。
ん?木場がこっちに向かってくる。
「どうしたんだ木場?早く仕事を見せてくれよ。」
俺は苦笑いを浮かべ木場を見る……何で泣いてんの?
「……これはね、依頼主のお願いを入力して起こる現象、実際叶うかどうか検証したりできる画期的な機械なんだ。」
へぇ……じゃあミルたんを魔法少女にするにはどうしたらいいかとか書かれてるんだな。
俺は木場に見せられた画面を見る……え?
「な、なんか赤黒い画面だな……。」
木場がプルプル震えてる。こんな木場に姿を見れるなんてな……。
けどさっき入力してるように見えたけどまだなのか?あ、あてかNOW-loadingみたいな……
「よく見てよイッセー君。」
木場がずいっと俺の目の前に画面を見せる。なんだよ…別に…なんにも………えっと?無理……無理……無理しか書かれてねえ!?
「木場どうするんだ?」
「無理と書いてあるからには無理なんだろうね……他のお願いがあるか聞いてみるよ。」
顔面蒼白だがやることはやるようだ……頑張れ木場。応援してる!けど俺だったら契約しないけどな!
その後ミルたんがにょぉぉぉぉぉぉと叫んだ後、俺と木場はミルたんと一緒にアニメ『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』を見た。因みにアーシアは起きる度にミルたんを見て気絶し、起きてミルたんを見て気絶というスパイラルを繰り返していた。
イッセーside out
千鶴side
「で、リアス……お前は何をそんなしかめっ面で俺を見てるんだ?」
今いるのは職員室…俺の目の前にはリアス。持っている紙は契約書。
昨日リアス達が仕事をして、依頼主に書いてもらうアンケート用紙みたいな物を一枚持ち俺に差し出してきた……何々?とても楽しかったにょ。悪魔さんの中にもいい人はいるとわかってミルたんは感激にょ。今度は契約を前提に呼ばせてもらうにょ……ミルたん!!!
「リアス………こいつの家は?」
「千鶴?えっと……実は感知できないのよ。いつもはこの紙が来るとどこにいるのかはわかるのに、これに関してはこちらから接触できないようになってるみたいなの。」
……魔神…いや魔法少女ミルたん。もしかしてこの町にいるのだろうか……俺は期待を胸に空を見た。
その日の放課後、昨日は散々だったのかイッセーとアーシアは顔を青くしており、祐斗は体調不良で夜に来るらしい。
「大丈夫アーシア?」
「はい……師匠、私は一体何を見たのでしょうか?」
アーシアは黒歌を師匠と呼び手を握っていた……最近黒歌に感化されてきたのかスカートの丈が少し短くなってきているアーシアを見て、やはり
ミルたんの事は覚えてないようだった。
今日も特訓で少し強めに手首を切った黒歌をボーと見ていて、俺が声をかけなかったら黒歌の血でアーシアが真っ赤になるところだった。
「……イッセー、今夜はあなた1人で行ってもらうわ。もちろんアーシアも。」
リアスは心配そうに2人を見るも、仕事をさせなければならないためそれぞれの頭を撫でてやる気を出させていた。
まあミルたん以外なら2人にはなんの問題もないだろう。
「今日は私と朱乃の仕事を1つ代わりにやってみてちょうだい。もちろん新規の依頼主だから、あなた達が契約を取ってきてくれると嬉しいわ。」
リアスは笑みを浮かべそう言っているが、内心昨日のような事がないか心配なのだろう……まあ杞憂に終わったが。
イッセーとアーシアは見事に契約を取った。
イッセーの依頼主は美人のお姉さんだったようだ。魔力が無いため自転車で依頼主の下へ行ったが契約を取れて喜んでいるのか、はたまた対価にイイモノを貰ったのか……そんなイッセーを見てアーシアは顔を引きつらせている。
アーシアの依頼主は貧乏学生だったらしい。
優しい言葉をかけ悩み相談を受け見事に契約を取れたと俺に抱きついて報告をしてきた……今のイッセーなら俺に一発拳を当てれるかもしれないな。2つの意味で。
そんなこんなで2人の初仕事は成功に終わった。
祐斗もミルたんに合わずに済んだようで今日は清々しい顔で契約を取っていた。
俺がアーシアの頭を撫でていると後ろから2人分の視線を感じた…黒歌と白音だった。
明日は…もう今日か。もう今日は休日なので2人もオカルト研究部に顔を出していた。
「どうしたんだ?」
俺が2人に視線を向けるとプイッと顔を逸らされる……何かしただろうか?
俺は訝しげに2人を見ていた。
千鶴side out
黒歌side
明日は休日…私と白音はオカルト研究部に来ていた。
時刻は深夜1時……平日ならもう寝ている頃だ。
何で今日はオカルト研究部に来ているかと言うと……私が我慢できなかったから。
「姉様、いいんですか?」
「……よくない。」
兄さんは私たちというものがありながら今アーシアを抱きしめ頭を撫でている。
そりゃあ日本で初めてできた友人で、優しくて、カッコいい大人の男なんて惚れるのもわかる……。
けど……千鶴を誰かに取られるかと思うと胸が苦しくなる。
小さい頃から一緒の人だから恋愛感情なんて湧かないだろって?そんなわけない。千鶴程私たちの事を考えてくれている人なんていない。
いつも助けてくれるヒーロー。自分ではそんな事ないと言っておきながら私たちの事になると魔王を打ちのめしてしまう程。
そんな姿を見てきたからだろう……私はいつの間にか千鶴を兄ではなく1人の男としてみていた。
けど私の想いは届かない……千鶴が私や白音を見る目は女を見る目じゃない。
それが嫌でこの前は千鶴が入浴中の所に白音と一緒に乱入した。
結果は惨敗。逆に私が恥ずかしくなり白音は早々に出て行った。
私の体に魅力が無いのかにゃ?これでも朱乃とリアスとはいい勝負だと思う。
「くすぐったいです、先生。」
頭を撫でられて嬉しそうにしている私の弟子……最近は私が血を流しアーシアが治すという行為の最中にもお互いの事を話すほど血に耐性が無くなってきた。
それは喜ばしいところだが、アーシアに千鶴のいいところを話し続けたからだろう…アーシアが千鶴を見るその目は乙女の物だった。
「そう言えばアーシアは今ホテルで過ごしてるんだよな?」
イッセーが思い出したかのようにそう言った。
確かリアスが家を用意できなかった代わりにホテルに住む事が出来るようになったらしい。
「はい!凄く快適です!……けど1人はちょっと寂しいです。」
ああ……この流れはダメにゃ。
と言っても私が教えた事だ……千鶴は困ってる人をなんだかんだ言って助けてくれるの。自分の家族じゃ無いからって突っぱねても……。
そんな言葉を覚えていたんだろう…アーシアがチラッと千鶴を見ていた……
千鶴もちょっと困った顔をしてるけど多分良いって言うはず。
「……リアス、どうだろうか?俺の家ならまだ空き部屋があるし、黒歌達もいる。まあリアスが自分の家に連れて行けるなら一番いいんだが。」
人間界にあるリアスの根城は豪邸らしく、女王の朱乃でさえ行った事は無いらしい。
リアスも少し考えているが結局千鶴の案で、明日からアーシアが家に来る事になった。
「……………」
「姉様?」
白音はまだ恋愛感情なんて知らないからまだ余裕がありそう……けど私は内心イライラしていた。
アーシアが家に来るという事は家族のようなものになる事……今まで学校でしか会えなかった千鶴に家でも一緒に居られると分かればアーシアも積極的になるかもしれない。
「負けないにゃ!」
私が立ち上がりそう宣言すれば、アーシアははいっと大きな返事をした。
リアスは訝しげに見ていたがリアスにはまず負けないから大丈夫。
千鶴がどうしたんだ?という目線を向けてきたので私は恥ずかしくなり白音の薄い胸に顔を埋めた……
「何か失礼な事考えてませんか?」
「……白音は怖いにゃ。」
考えている事が分かるなんて凄いね白音。
後千鶴……ううん、兄さん。アーシアは小悪魔だから気をつけて……。
私は頭をぐりぐりと白音に小突かれながら、明日から騒がしくなるであろう我が家の事を考えていた。
祐斗結構好きです……ホモォじゃないよ。
オリ主がガクブルしたのはミルたんで3回目です。
けどいつかミルたんと手合わせしたいと思っています(笑)
これでとりあえず原作1巻終了で、次回からは2巻……早くサンドバッグ君にあいたいな。
駄文失礼しますが、気持ちにゆとりを持ってお読みください。
もう少しでお気に入り200……評価なんていらないんでこうしたらいいんじゃ無いとかあったらお教えください。
こんな話どうよ?とかも是非!
では誤字等ありましたらご報告ください!