次元龍の息子はやはり世界最強なのか   作:オリシュラビッ党

11 / 19
今回から第2巻…通称サンドバック殴り編の開始です。
もう特訓無しでいきなりライザー君と戦える技量をみんな持ってますが、噛ませのライザー君は一体どういう反応をするんでしょうか?(笑)
ではどうぞ〜


戦闘校舎のサンドバック(不死)
新しい家族


千鶴side

 

朝4時30分……俺の平日の朝は4時から始まり朝食を作り、シャワーを浴びて黒歌を起こし(白音は俺が朝食を作ってる間に起きる)、先に食べる事なく待っている白音と、パジャマをはだけさせ色んなところが見えている黒歌に顔を洗わせ着替えを手伝う(と言っても着替えは自分でしてもらい俺は準備をするだけだ)。

3人で朝食を取りランニングを兼ねて学校へ行く…大体は校庭で特訓をするが、今日は野球部が朝練をやる為時間が取れなくなるのでグレモリー所有の別荘へ来ていた。

山の中にある別荘は木造で、いつもは普通の人間に見つけられないようになっている場所だ。

学校に着いたのは5時30分…既にリアス達も来ており、アーシアは少し眠たそうにしていた。今日の夜から我が家に来るので準備をしていたんだろう。

イッセーはぜーはーと息を切らしていたので、来る前に日課である筋トレとランニングをしてきたのだろう。

イッセーは転生悪魔だ。

悪魔になり体力など全てのステータスが上がったが、今のイッセーはアーシアより少し強い程度だ。

アーシアは元々戦う要員では無いが、黒歌の特訓の中では体力作りもしているらしく今は校庭でやる地獄ランニングを走りきれるようになってきた。

 

「全員揃ったわね。じゃあ行きましょう。」

 

そう言って俺の肩を掴む黒歌と白音。

リアスが魔方陣を展開させている間に俺は先に行き準備をしておく。ルーラで。

俺たちが飛んでいく様子を見てイッセーは口を大きく開けていたが、魔方陣の方が便利でもある…まあ起動時間を考えるとこっちの方が早いんだけどな。

そして俺は別荘に着き早速準備にかかる……今日は白音とアーシア、黒歌と朱乃、イッセーと祐斗、そして俺とリアスだ。

今はこのメンバーだが、いつかギャスパーが参加出来るようになったらまた新しい特訓を考えないとな。

最近はリアスの機嫌が悪い。

自分の実力の低さにイライラしてるのかと思ったが違うらしい……サーゼクスに相談でもするかな。

ひとまず今日は基礎をもう一度教える事にする……あいつは基礎を蔑ろにする節があるからな。俺も似たようなものだが。

そんな事を考えていると下から駆け上がってくる声が聞こえた。この坂も訓練してないとキツイだろうが、今のリアス達には何の苦にもならないようで、皆が涼しそうな顔で集まってきた…最後に来たのがイッセーだったので驚いたが、どうやら山菜を見つけた祐斗と競争をしていたらしい。

 

「まあその山菜は特訓終わりに軽く調理してやる。今日は白音とアーシア。黒歌と朱乃。イッセーと祐斗、リアスは俺とだ。各自散開して特訓開始!」

 

「「「「「「「はい!」」」」」」」

 

みんなが一斉に声を出すと山の木々が震えた……うん、いい感じだな。

俺はリアスを連れて別荘の裏へと回った。

 

「リアス、今日は基礎の復習だ。弱音を吐いたら?」

 

「っ!?安心して、弱音なんか吐かないわ!」

 

そういうリアスは少し青い顔をしながらも、基礎の土台である魔力を練り始めた。

俺の出した課題は魔力の出力威力アップと魔力を練る時間の短縮。今は少し魔力の量が増えているが、練る時間はかなりかかっている。

滅びの魔力は俺の知っている魔力に比べ質はかなり上質な物だ。

軽いな気持ち、精神で練ってどれだけデカイ魔力の塊をぶつけても効果は薄い。

だから高密度で上質な魔力を瞬時に作り出す訓練という事でやっている。

 

「遅い!野球ボールぐらいの魔力は1秒かかるな!」

 

「は、はい!!」

 

高密度の魔力は練るだけで集中力がいる。低密度の魔力なら瞬時に駒王学園の3分の1を作り出す事が出来るリアスにとって、決して難しい事では無い。

俺はリアスの魔力精製の姿を見て、まずはリアスの今抱えている問題をどうにかしないと先に進めないなとため息を吐いた。

 

千鶴side out

 

白音side

 

私の目の前にいるアーシア先輩は、神器を発動したまま立っている。

アーシア先輩の課題…回復力アップと範囲拡大の特訓の最中だ。

姉様は自分を傷付けアーシア先輩に治させる特訓をしていた。効果はあったようで、今のアーシア先輩の回復力は千切れた腕もくっつける事が出来るまでになっている。

回復力アップは順調だ。けど範囲はまだ手を翳した場所だけ…これでは折角の回復の力も宝の持ち腐れ…私が目指して欲しいのは、遠距離からの回復。

兄様は使う回復の魔力は数十メートル離れた人にも効果が出る。

兄様はこれが限界だと言うが、それでも四肢を千切った熊を瞬時に回復させた時はその魔法に目を見開いたものだ。

アーシア先輩の神器は怪我を治す物。疲労などは回復できないが、いずれは疲労も回復できるようになるだろうと姉様は言っていた。

だからアーシア先輩には、まず自分の周囲に入った人の怪我を治せるようになる…所謂ヒーリング・スペースなるものを作ってもらう。

周囲に拡大出来るようになれば後は飛ばすだけ。どちらも困難な道のりだろうけど、姉様も兄様もできない事は無いと言っていたのでそれを試す。

 

「アーシア先輩、回復の力が乱れてます。」

 

私はじっと目を瞑り神器を発動しているアーシア先輩を見る。

この神器は自分の怪我を治せない欠点があるらしい……けど、回復の魔力を上空に飛ばし落下させ自分に当てる事が出来たら効果は出るのか?それが兄様は気になると言っていた。

アーシア先輩の周りを覆う緑色の薄い空間。まだ自分の体の周囲に纏わせる事しかできないようだけど、もしかしたら後数日やればこの課題も第一段階が終わるはず。

私はアーシア先輩にたまにアドバイスをしながら、仙術で高めた耳でアーシア先輩の呼吸音を聞き限界が来るまで様子を見るつもりだ。

 

白音side out

 

朱乃side

 

黒歌は先程から3人に増えていた……いえ、私も何を言っているのか分かりませんが、実際私の周りを囲うように立っている黒歌を見ると…全員が違う動きをしていた。

 

「黒歌…あなたは忍者か何かなのかしら?」

 

「にゃはは、忍者じゃないけど……甘く見ないほうがいいよん?」

 

そう言ってバラバラに動き出す黒歌3姉妹……私の修行の始まりだった。

私の課題は雷の遠隔操作と出力アップ、体術に反応速度アップ、そして思い出したくもないし使いたくも無い……光の力の発動。

初めて会った時から千鶴先生に言われ続けているが未だに使えない堕天使の技である光。

今は雷の巫女などと呼ばれているが、千鶴先生は雷光を見せてくれと言った。

けど勿論強制じゃなく、朱乃なら雷だけでも十分強いと言ってくれたから今までの特訓も難なくやれている。

 

「くっ!?」

 

「遅いにゃ!」

 

「右脇腹がガラ空き!」

 

「魔力を溜める動作が丸わかりにゃ!」

 

それぞれが私にそう指摘し、私の出した雷を躱し近づいて来る。

今日は体術と反応速度の上昇を視野に入れて特訓メニューを作ってるようで、私はこちらに手を伸ばしてくる1人の黒歌に触れられないよう身を屈めて足払いをする。

すると次は私に向かって振り落とされる拳…それを掴み、更にもう1人爪を伸ばして襲いかかってくる黒歌に向かって投げる。

 

「うん、体術の受け流しと避け方は合格かな。次は私たちに一撃入れて!」

 

一通り千鶴先生と白音ちゃんに教えられた体術の基礎はマスターしたが、まだ攻撃力は無く一撃が軽いからか身軽な黒歌に躱される。

 

「腰が入ってないよ!」

 

「肉体強度を雷で補うのもありだと思うにゃ。」

 

「反応速度が遅くなってるよ。」

 

3人に指摘され腰を少し低くし、遠隔で雷を操りながら拳に雷を纏う。体全体に雷を覆う事はまだできないためこれが限界だった。

私の懐に入ってくる1人にアッパー。ガツンと歯が当たる音と共に消える1人の黒歌だが、後ろに来ていたもうもう1人の黒歌に羽交い締めにされ胸を揉まっ!?

 

「ちょっ!?黒歌!あなた今私のブラを!?」

 

「ふふふ、さあどうするにゃ?ブラのホックを外されただけで戦意喪失かにゃ?」

 

なんてエッチな猫なんでしょう……お仕置きです!

 

「にゃ!?あ、朱乃!そのデカさはマズイにゃ!」

 

私の上空に溜まっている雷の球体…直径は3メートルってところかしら?

けど黒歌なら大丈夫よね?

 

「調子に……のるにゃ!!」

 

バゴンと言う音と共に霧散する私の溜めた魔力……ふふふ

 

「ふふふふふふふふふ!」

 

「にゃあぁぁぁぁぁ!」

 

黒歌が目を見開き体に闘気を纏い、私は両手に雷を纏う……勝負!!

 

朱乃side out

 

祐斗side

 

僕たちの後ろで聞こえる爆音と雷が落ちる音……イッセー君は冷や汗を流しながら徐々に後退を始めていた。

1人で逃げないでよ……黒歌先輩のアレを食らうわけにはいかないんだから。

黒歌先輩は白音ちゃんと違い本気が許されている…というより本気の黒歌先輩は危険と言うより災厄だ。

あれは帝先生にしか止められないらしい。…危険だよ、これでもかってくらい。嘘をついてしまったね、ああ…アレを食らったら僕もイッセー君も機能しなくなる。何がって?ナニがだよ。

 

「イッセー君、もう殺す気で来てね。」

 

「……おうよ!」

 

イッセー君ももう目線を黒歌先輩達の方に向けていなかった。スケべで変態のイッセー君でさえあれは直視できないんだね、わかるよ。

 

イッセー君が神器を出し僕は素手……。

僕たちの今日の特訓は体術取得。僕は剣を使うことで戦うが、素手も結構な頻度で使う。

魔剣創造ならそんな事をしなくてもと思うだろうが、全てを剣で切れるかと言われたら別だ。いくら魔剣でも切れないものは存在するし、切ることで相手を有利にしてしまうことだってあると帝先生に教わった。

 

「僕のスピードについてこれるかな?」

 

「俺を甘く見るなよ木場!帝先生の修行をしてきた俺に、もう見えないものは無い!!」

 

そういうイッセー君は確実に僕を目で追っていた……流石にこの程度なら見れるよね。

まるで瞬間移動のようで、騎士の僕でさえ影さえ捉える事ができない帝先生。けど白音ちゃんと組み手をしている姿を見ると瞬間移動では無く本当に自分の足を使ってるのが分かる。

あれは次元が違う。流石魔王を倒せる実力がある…あれで人間だなんて信じられないよ。

 

「帝先生に言われてなかったかい?目で見えるものが全てじゃ無いって!」

 

僕は幻影を見せる…スピードの限界を超えていく内にこんな事も出来るようになった。

ちなみに白音ちゃんと黒歌先輩、帝先生は完全に分身の域だ。更に早くなればできるぞと言われたが一体どの次元の話をしているんだろうか?

けど僕の幻影を見ながらも確実にこちらに殺気を送っていた……凄いよイッセー君!

 

「いくぜ!『Boost!』」

 

イッセー君の籠手から聞こえる声…それが聞こえた瞬間イッセー君の身体能力が上がったかの様にイッセー君の体を覆う魔力が倍になった。僕のスピードにはまだ届かないものの力なら負けてしまうかもしれない。なんだいその声?

 

「魔剣創造使ってもいいんだぜ?」

 

籠手から聞こえてきた声に眉を潜めるが余裕そうな顔へ変えたイッセー君がそう言ってきた。

…まさか。君相手なら素手でまだ十分さ!白音ちゃんと特訓して編み出した僕の体術を見せてあげよう!

 

「ここだよ!」

 

「え!?うわぁぁ!?」

 

イッセー君の籠手から声が聞こえる直前、籠手に嵌めてある宝玉が光り出す瞬間が少し隙があるのが分かったので、次に声が出るであろうタイミングに合わせ僕は後ろからイッセー君の膝裏を蹴る。瞬間的にスピードを上げれば今のイッセー君なら僕の姿を見る事ができないのは分かっていたからできた事。

イッセー君はそのまま前のめりに倒れ、僕は更に止めを刺す様に馬乗りになり両手を動かせなくする。そして尾骨に膝を打ち付ける。

 

「ぐっああぁぁぁ!!」

 

イッセー君が叫び籠手が消えた。

それから直ぐにイッセー君が降参をし、僕たちの訓練はひと段落した。

次はイッセー君に剣術を教えようかな。

 

祐斗side out

 

千鶴side

 

訓練が一通り終わったのは午前7時。学校が始まるまではまだ時間があるので、俺は祐斗とイッセーが採ってきた山菜を使い軽食を作った。

調理器具は一式揃えてここに置いていたので余計な手間も取ることが無かった。

そして今は皆で雑談中だ。訓練していて気付いた事等主に訓練の事ばかりだったが。

 

「アーシア先輩は体術とか覚えて見たいとか思いませんか?」

 

「私は……けど、護身術?でしたっけ?ああいうのは覚えてみたいです。」

 

アーシアも訓練を経て随分と積極的になってきた。最初は無理、私にはできません、はうぅと弱い姿を見せていたが、今は立派になりグレモリー眷属の僧侶としての素養は優に超えただろう。

次からは俺が直接教えても問題無いだろう。

 

「朱乃はもうちょっと感情をコントロールした方がいいにゃ。」

 

「貴女には言われたくないですわね。」

 

黒歌と朱乃はお互い笑いながらも火花を散らしていた。

現在のオカルト研究部-強者ランキング-(作成者白音)を見てみる。

白音は人の能力を察知できる戦術を持っており、それを使い今現状の戦闘力を測ってある。特訓が終わり直ぐに持ってきたので出来たてホヤホヤだ。

1位とても強くてカッコいい兄様

越えられない壁

2位最近私の胸を見て笑う意地悪な姉様

3位新しい千樹を編み出した私

越えられる可能性のある壁

4位究極のS朱乃先輩

5位最近は体術にハマってきている祐斗先輩

6位変態でスケべ(この前姉様の着替えを覗いてました)イッセー先輩

7位紅髪の滅殺姫の名前が霞んで見えるリアス部長

8位もうちょっとで次の段階に行けるアーシア先輩(戦闘力は皆無)

ニンニクが食べられる様になれば少しは見直す9位ギャー君

と書かれていた。

またギャスパーを虐めてきたな?白音は自分と同い年の眷属がいるとリアスに聞いて、たまにギャスパーが封印されている部屋に押し入るらしく、この前ギャスパーに封印を強化してくださいお姉様と泣きつかれた。

偏見のあるランキングだがあながち間違いじゃないな。

と言うか

 

「イッセー、お前黒歌の着替えを覗いたんだってな。」

 

ゆらりとイッセーの後ろに立ち頭を掴み立ち上がらせる。

 

「ななななな、何を言っているのでありますか帝先生!?ぼ、僕はそんな事してませんよぉ!?き、木場も見てました!!!」

 

「イッセー君!?あの!いえ違うんです!たまたま部室に来たら黒歌先輩が着替えをしていて!……すいませんでした。」

 

「木場ぁぁぁ!誤魔化せよぉぉぉ!……すいませんでした。」

 

もはや言い逃れはできないな。

俺が2人の頭を掴み持ち上げると白音が示し合わせたかの様にドアを開けた…俺は外に向かって2人を投げヒャドを放つ。

引き攣った笑みを浮かべる祐斗と、涙を流し許しを請う姿のイッセーの氷像ができた。

 

「……さて、そろそろ学校へ行こう。」

 

俺は2人をそのままに白音と黒歌を連れルーラで学校へ向かった。

放課後部室に行くと、まだ氷像のままの2人がいたのでリアスがここに置いておいたんだろう。解凍できる奴がいなかったな。

俺は2人を解凍し説教をした後、約束をしていたアーシアのホテルへ行き荷物を運ぶ手伝いをした。

元々そんなに荷物は無かった様で、ボストンバック2つで済んだらしい。

 

そして我が家では

 

「いらっしゃいアーシア。今日からよろしくね。」

 

「アーシア先輩は今日から家族の一員です。よろしくお願いします。」

 

黒歌と白音がアーシアの為に料理を作り、豪華な歓迎パーティーが行われた。

アーシアは最初驚きのあまり目を見開いてたが、目に涙を浮かべた後はい!と大きく返事をして4人で夕飯を食べ、俺は3人が一緒にお風呂に入ってる間に皿洗いを終わらせた。

今日からアーシアは家族の一員…白音が言っていた事を思い出し、家事の役割分担表にアーシア→洗濯と書いた。

 




さて…お気付きの通りイッセーが倍加しましたが、ぶっちゃけ初めてBoost!なる声を聞きました。
まだドライグと会ってませんのでそれは次回に。

因みに既に赤龍帝の籠手の姿になってますがイッセーは神器の事は詳しくないので前の姿を覚えてません。
なんかドラゴンの模様?無かったっけ?ぐらいな気持ちです。

では誤字などありましたら報告お願いします。
感想などもお待ちしておりますが、作者メンタル豆腐なんで(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。