次元龍の息子はやはり世界最強なのか   作:オリシュラビッ党

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今回は特訓も無ければあまり進んでません。
とりあえず今後は原作に沿って、原作2巻が終了してオリジナルとサブシナリオ入れようかなと。
2巻もかなりオリジナル要素入れますので、何かご意見があったらお教え下さい。

今回は主にサーゼクスと黒歌の頭の中を覗いて下さい。

下手ですが今後ともよろしくお願いします。


それぞれの気持ち

イッセーside

 

ここはどこだろうか?今日は朝から特訓をして、帝先生が作ってくれた山菜盛り沢山の二度目の朝食を食べて……思い出した。俺は今……

 

『氷の中だ』

 

うわぁ!?

突然頭の中に響き渡る声……あれ?なんか聞いた事がある声だな……

 

『それはそうだろう。俺はお前のそばにいるからな。』

 

え?ストーカー?まじかよ!?俺男にストーカーされてんのかよ!?

 

『違うわ!!!』

 

うおおぉぉぉぉぉ!?

盛大なツッコミと共に現れたその姿に俺は驚いた……けど、まあドラゴンだよね。知ってる。帝先生がキレるとドラゴン出したりするし。

 

『……調子の狂う相棒だな。だがまあそうだ。俺はドラゴン!赤い龍の帝王(ウェルシュ・ドラゴン)、ドライグだ。』

 

名前ダサいなぁ……。ウェルシュ・ドラゴンだけでいいのに……。赤い龍の帝王って見た目からか。

 

『………いくら今代の相棒でもそれは酷くないか?俺はあれだぞ?お前の左手に宿ってる存在なんだぞ!』

 

だぞ!って言われてもな……ぶっちゃけて言うと神器なんか最近使ってないし。

 

『ば、馬鹿な……神滅具だぞ!?禁手に至れば今よりもっと強くなれるんだぞ!?その先だって!』

 

え、なに神滅具って?おおなんか宙に文字が…神を滅する道具って書くんだ。いやけど、帝先生が先に神を滅しそうだし。

 

『……お前が俺を使わないからあまり外の様子を見られないが、その帝先生と言う奴はお前を凍らせてる奴だろ?お前の左手ならその男だって倒せるかもしれないんだぞ!?』

 

マジで!?そ、そしたら……黒歌お姉様を下さいって言える…のか?

 

『あ、ああ、言えるさ!さあどうだ!?使いたくなっただろう?』

 

うーん……分かったよ。取り敢えず今度から使うからさ、俺を凍らせてる氷を溶かしてくれよ!

 

『ふっ…またそのうち会うだろう。その時まで強くなっているのを願うぞ相棒。』

 

なっ!?こいつ溶かせないんだな!何逃げようとしてんだよ!?

 

『いや違うぞ、相棒。俺はお前の左手に宿っていると言っただろう?お前が使えなきゃ無理なのさ。』

 

……まあそれもそうか。仕方ないな。

まあ今度から使うからさ、その時は俺に力を貸してくれよな。

 

『いいだろう。………………ふぅ。』

 

……なんかホッとしたような息をついてドライグの姿が見えなくなった。

なんか想像と違ったが、俺はまだまだ強くなれるんだろうか?

いつか帝先生と肩を並べられるようになったら嬉しいけど。

そんな事を考えこの何もない真っ暗な空間で、帝先生に言われたイメージトレーニングをする。イメージトレーニングは意外に大事で、帝先生も未だにしているらしい…まあ帝先生の場合イメージでしか対等かそれ以上の敵はいないって白音ちゃんが言ってたな。

そして帝先生と組み手をしているイメージの最中、突然視界が真っ白になり…俺と木場は氷を溶かしてくれた恩人でもあり氷に閉じ込めた張本人に黒歌お姉様の着替えを覗いたとして反省文30枚提出の課題と説教を頂いた……いろんな意味でこの人には勝てない気がする。

 

イッセーside out

 

千鶴side

 

俺は今冥界にいる。

アーシアが我が家の一員になってもう1週間経つ…アーシアも変わった環境に直ぐに順応し、今では進んで家事をやってくれるようになった。

今までの家事分担は

俺→料理(朝昼夜)、掃除(リビング、トイレ、和室)、洗濯、家計簿への書き込み、皿洗い

黒歌→食材と日用品の買い出し、ゴミ出し、掃除(廊下、庭)、花壇の水やり

白音→食材と日用品の買い出し(黒歌に用事がある日)、料理(夜-俺が帰るのが遅い時)、掃除(2階、風呂)

だったが、アーシアがよくやってくれており

俺→料理(朝昼夜)、掃除(リビング、トイレ)

アーシア→料理(夜俺と一緒に)、掃除(和室)、洗濯、家計簿への書き込み、皿洗い

と大分俺の代わりにやってくれるようになった。

因みに黒歌と白音は言われる前にやっているので特に変更はなかった。

そんな感じで順風満帆な生活を送っていたが、問題が1つ浮上した。

リアスが最近更に修行に身が入らなくなってきた。

詳しく聞こうにも最近は忙しくて部活にも参加できていないのだ。

そんなわけで俺は冥界に来ている。仕事がひと段落ついたのでいっそリアスの事を相談しようと思ったのだ。

 

「急に来るからびっくりしたよ。」

 

アポなしで突然サーゼクスの所へやってきた俺を、最初グレイフィアさんが後日にしてくれと頼んできた。けどそんな時間をまた作れるかと言ったら微妙で、じゃああなたを倒したらサーゼクスに会えるかな?と言って殺気を放ったところ直ぐさま了承してくれた。

少し心が痛かったが、生憎最近は自分の特訓がイメージトレーニングでしかなされておらず、少しイラついていたと伝えると謝られた。今度親父に頼んでみようかな……。

そして魔王がいると言われた部屋に着けば……書類に埋もれ必死に仕事をしているサーゼクスの姿が目に入った。

俺は部屋にあるソファーに腰をかけリアスの最近の状態を報告すると、仕事の手を止めて俺の話に耳を傾けてきた。

グレイフィアさんが持ってきた紅茶を飲み、最近のグレモリー眷属達の情報を伝えればどうやら俺は鍛え過ぎだそうだ……そうなのだろうか?どうせ俺は普通の人間の寿命しか無いので今できることを精一杯やろうと考えているだけなんだけどな。

 

「ははは、もしよかったらまた君と試合をしたいな…今度は眷属を全員連れて。」

 

「それは面白そうだな。沖田さんにも挨拶をしたかったんだけど、今日は俺もそんなに時間が無いんだ。よろしく言っておいてくれ。」

 

沖田総司を眷属に持っているサーゼクスを呼び捨てで、グレイフィアさんや沖田さんと呼んでいる差は友人関係から来るものだ。グレイフィアさんからは呼び捨てで構いませんと言われたが。

おっと話題が変わってたな。俺が知りたいのは今のリアスの事だ。今までは見逃していたが、昨日はついにアーシアに背負い投げをされる始末だ。黒歌と白音が一緒になり護身術を教えており、家でも3人は一緒にいる為か最近のアーシアは過激だ。この前なんて廊下で後ろから声をかけたら足払いをされそうになった。

会った頃のアーシアに戻ってくれとは言わないが、もう少し女の子っぽくてもいい。

 

「それでリアスの事なんだけどね、実は最近冥界で純潔悪魔が殺されている事に関係があるんだ。」

 

「純潔悪魔が殺されている?天使とかでも攻めてきたのか?」

 

俺は未だに天界の者達とは会っていない。

堕天使もアザゼルとレイナーレ達以外は知らないが。

 

「違うよ。残念ながら何処の勢力かは分かっていない……ただ消滅していないからね、堕天使や天使等では無さそうなんだ。」

 

悪魔は光に弱い。

俺が使えるキガスラッシュを始め超級魔法から上のには光の属性が少なからず付着する。

はぐれ悪魔を倒していた時もデインを拳に纏わせ殴れば一撃で昇天したのか粒子になり消えた。

光を使わず殺せる事もあるだろうが、わざわざ有効打を使わない奴もいないだろう。

 

「……眷属、もしくは同じ悪魔か?」

 

「僕もそう思っている部分もある。まあその辺はまだ調査中でね、僕の眷属達も調査に向かってる。」

 

まあ悪魔の内輪揉めなら俺が出しゃばる必要は無いだろう。リアス達が危険に晒されるならそれなりの対処はするが。

 

「まあそれが父上の耳に入ってね。……ライザー君との婚約を早めようという話になってる。」

 

……なるほどな。原因はそれか。リアスはライザーの事を好きでも何でも無いと言っていたからな。

それに大学を卒業するまでは結婚しないと1年の頃に宣言していたし、こんな事が起こるんじゃないかと不安になっていたのか。

純潔悪魔って言うのは面倒なんだな。イッセーなんかおっぱいおっぱい言って欲望に忠実なだけだから政治とか興味無さそうだし。

 

「まあ僕個人としてはリーアたんの幸せを願ってるし、ライザー君より千鶴にならリーアたんも任せられるんだけどね。」

 

それは俺にリアスと結婚しろって言ってるのか?悪いがそれはないだろ。彼女にはもっとふさわしい男がいるさ。

それにリアスは俺の事が嫌いなんじゃないか?修行の時も強く当たってしまうし。俺はリアスの事を思ってやってるんだが、やっぱりやりすぎなんだろうか?

 

「まあ僕も暫くはリアスに会えないし、それまでの間はリアスの事を宜しく頼むよ。」

 

「ああ、わかってる。そういう約束だしな。」

 

それがサーゼクスと交わした契約だ。破棄してもいいがまだ黒歌と白音ではサーゼクスに勝てないだろうしな。もし2人が俺の知らないところで襲われた日にはまず冥界から滅ぼそう。

 

「……失敗したかな。」

 

「ん?何か言ったか?」

 

考え事をしていたらサーゼクスが何かを呟いたので聞き返してみたが何でもないらしい。

これで取り敢えず疑問が解けたので、俺はグレイフィアさんの紅茶を飲み干し立ち上がった。

今帰れば明日の修行には影響は出ないだろう。俺は明日の特訓内容を整理しながらサーゼクスに別れをいいリレミトとルーラを使い家に帰った。魔王の城と考えればリレミトが使えると初めて知った時は何のダンジョンだと苦笑いしたものだ。

 

千鶴side out

 

サーゼクスside

 

「宜しいのですか、サーゼクス様?」

 

グレイフィアが書類を捌いている僕に紅茶を新しく入れてくれた。

何がだい?もしかしてライザー君の事かな?

 

「近々ライザー様が人間界に出向かれるという話をお聞きになっていらっしゃる筈ですが、それをお教えしなくても宜しかったのですか?」

 

「グレイフィア、君も冗談を言うようになったんだね……気にすることじゃ無いよ。千鶴に報告したところで何か変化があるわけじゃ無い。」

 

やっぱり思った通りライザー君の事だったか。残念だけど今の彼じゃあリアスの心を射止めるなんて1パーセントの可能性も無い。

ライザー君が千鶴に会ったらどう反応するんだろうかが少し気になるぐらいだ。

彼は一度、千鶴の殺気で恐怖を植え付けられたからね。

僕でさえさっき千鶴が部屋に入ってくる前、グレイフィアと千鶴が話をしていた時に感じた殺気で体が震えたしね。

 

「……千鶴様は本当に何者なんですか?」

 

グレイフィアの疑問はもっともだ。けど残念ながら僕にも分からない……分かってるのは家族を大事にする世界最強の人間。もしかしたらオーフィスやグレートレッドと並ぶほどかもしれない……それは考えすぎだろうか?

そういえば彼と初めて会ってから何年経つだろうか?未だに彼の事が分からない。いや、どんな人物かは分かっているがそれだけ。

けど僕の友人だ。酒を一緒に飲み愚痴を言い合ったりする…そんな関係だ。

 

「不滅の魔拳士(インモルタル・カンペオン)。戦場の藍髪乙女(せんじょうのあいがみおとめ)はもう言われてませんでしたね。後は…」

 

「藍髪の次元龍(あいがみのディメンション・ドラゴン)……彼の戦っている姿を見たものはそう言ってるんだってね。あながち間違いじゃ無いけど。」

 

彼の戦い方は常軌を逸している。『俺とある程度対等に戦えるのはサーゼクス、セラフォルーお前ら魔王ぐらいだな。』そう言った彼の目は今でも覚えている。

彼に唯一勝てるとしたら、油断しているところ、もしくは気配を完全に消しての奇襲で跡形もなく消し去るぐらいでしか勝利を見出せない。勿論生半可な威力では彼の体の一部を欠損するだけに抑えられ、その後の反撃で死ぬだろう。もし…もし彼と戦うことになったら冥界は無くなると理解したほうがいい。

僕はそう思う…まあ僕たち悪魔より堕天使や天使の方がそこら辺は考えたほうがいいだろうね。もし黒歌ちゃんや白音ちゃんに傷でも付けたら全力で謝ろう。最悪腕を失って地位を失ってもだ。

二天龍…赤龍帝ドライグ、白龍皇アルビオンとの戦いを思い出す。あの時はまだ今の千鶴ぐらいの年齢だったかな?

今の千鶴なら1人で二天龍を相手にできそうだ。

 

「まあ気にする事無いさ。僕の友人はリアス達を高みに連れてってくれる。……リアスの気持ちに気付いたらなおいいんだけどね。」

 

僕がそう言うとグレイフィアはクスリと笑い、あのお方は死ぬまで気付かないかもしれませんと言った。

聞かれてたらどうするんだいと笑いながら返すと蒼白な顔をして部屋を出て行った。まあグレイフィアも千鶴の事を気に入っているからね。いつか教えを請いたいと言っていたし。

魔力は悪魔しか持っていないものの筈なのにそれを余す事無く僕達より上手く扱い、体術は我流だがどれも決定打を持っており全ての技が遥か高みにある。

肉体の強度はアザゼルの本気の光の槍を食らって下半身が消し飛ぶ程度。

様々な魔法を使い相手を蹂躙し敵を倒す姿は一度見てみたい。アザゼルとミカエル、それに僕の3人なら本気の姿は見られるのだろうか?

 

サーゼクスside out

 

千鶴side

 

冥界から帰ってきたら既に深夜12時は回っており、俺のベッドに黒歌が潜り込んで寝ているのを横目に俺はベッドに座った。

白音は少なくなったが黒歌はほぼ毎日俺のベッドに入ってくる。

自分の部屋にもベッドはあるのにな。

最初の頃は黒歌と白音が2人で寝ていた筈なんだが、黒歌が高校に入ってからたまに一緒に寝ている。

 

「一度寝るとなかなか起きないんだよな。」

 

俺は黒歌の頭を撫でてベッドに横になる。

明日は少し早めに起きてシャワーを浴びようと思い黒歌の寝顔を見て眠りについた。

 

翌朝目を覚ますと黒歌が腕に抱きついていた。

……柔らかいな。

っと、朝から変な気持ちになってくるな。黒歌にもいつか彼氏ができるんだろう…そいつは幸せだろうな。まあ俺を倒せるのが前提条件だが。

……そういえば俺…誰かと付き合った事無いな。告白もされないし、好きな人…って言われると最初に思いつくのが黒歌と白音だからな。

 

「千鶴……」

 

「起きたか?」

 

そんな事を考えていると横で黒歌が動くのが分かり、それと同時に名前を呼ばれた。

隣を見るとうっすらと目を開けて、ぼぅっと俺の顔を見ていた。本当に黒歌は朝が弱いな…。

と、思っていると黒歌が顔を近づけてきていた……ん?

 

「なんかついてるか………っ!?」

 

遂に黒歌が俺の頬を掴んだと思ったら……唇を合わせてきた。柔らかく、黒歌の匂いが鼻腔を擽る。黒歌は目を瞑っているが俺は目を見開き黒歌を見ていた……いや、突き放せと頭で喚いているが、俺は目頭に涙を溜め必死な様子でキスをしてくる黒歌の姿に見惚れていた。

まつ毛が長く、鼻も高い……駒王学園の三大美女と呼ばれるだけはある整っている顔。

とても長く感じたキスだが、実際は5秒程度だった。

 

「……あ。」

 

唇を離して黒歌がそう声を漏らし……そしてみるみる顔が真っ赤になっていく。

 

「にゃあ……にゃあ…にゃああああああぁぁぁぁ!!」

 

そう叫び部屋を飛び出して行き、そのままバタンと音がして静寂が訪れた。

 

「……千鶴兄様、黒歌姉様が五月蝿いです。」

 

どうやら自分の部屋に戻ったようだ。寝ていた所を起こされ少し機嫌の悪い白音の頭を撫でてやりながらも、俺は先程の唇の感触が忘れられずにいた。

 

「取り敢えずシャワー浴びてくるから、黒歌をそっとして置いてあげるんだぞ。」

 

俺はそう言い先程から五月蝿い心臓の音を鎮めるように冷水を頭から流し、顔が火照っていくなんて事を感じないように座り込み今日の特訓の事を考えていた。

 

千鶴side out

 

黒歌side

 

ああ、ああ、ああああああああ!

に、兄さんとき、き、き、キスを……キスをしてしまったにゃぁぁぁぁ……

思い出すだけでも顔が火照って涙が出てくる……。目を開けたら目の前に兄さんの顔があり、夢かなと思いしてしまった。本当は卒業式で兄さんにキスをして告白っていう計画も立てていたのに!

学園では色気があり恋愛上手等と言われているが、今まで誰ともそんな関係になった事も無いし、学園に気になる男子なんて居ない……私はずっと…もう会った時からずっと兄さんに恋をしているから。

頭を撫でて貰えばそれだけで幸せだし、抱きしめられた時なんかもう腰が抜けて立っているだけで精一杯だ。

叱ってくれるのでさえ嬉しくて、つい悪ふざけもしてしまう。

学園に遅れるのだって兄さんの視線を奪いたいからだし、服をはだけさせるのも兄さんに私の体を見て欲しいから。

最近はリアスやアーシアも兄さんが気になってるって言うサインを出しているから気持ちが焦ってしまった……特にリアス。兄さんは人の好意に鈍感だからそんな熱い視線を送っても無理。だから行動で表す私が一番可能性があるって思ってた……けど早すぎる。まだ卒業まで時間はあるからのんびり自分を磨いていこうと思ってた矢先……キスをして……

 

「にゃあ……千鶴ぅ……嫌いにならないでぇ……。」

 

もう後戻りはできないかもしれない……もしこれを気に兄さんとの距離が離れたりしたら、私は多分一生男の人を好きになる事は無いだろうから。

……もう朝ご飯の時間。何時もなら起きてこない私を起こしに来てくれる兄さんが来ない……来てくれる。来てくれる……筈だ。

 

「黒歌姉様…朝ご飯です。」

 

来てくれなかった……うぅ……

 

「うわぁぁぁ、しろねぇぇぇ!」

 

いつもは部屋の前にいる人物ぐらい特定できるのに無理だった。

入ってきたのは兄さんじゃなく白音……

 

「……何があったか分かりませんけど、千鶴兄様がまだシャワーから出てこないんです。だからアーシア姉様と一緒に作ったんです。冷めない内に食べてください。」

 

アーシアが来て次の日にはアーシアを姉様と呼ぶようになり、そのまま兄さんと呼んでいたのをわざわざ千鶴兄様と呼ぶようになった白音……そっか、兄さんはシャワーを浴びてるんだ……

 

「……白音、兄さん怒ってた?」

 

「…?怒ってるようには見えませんでしたよ?どちらかと言うと嬉しそうでした。」

 

……嬉しそう?………にゃ?

も、もしかして……意識してくれてる?

 

「黒歌姉様?なんですかその気持ち悪い笑み。」

 

にゃはははは!今は白音の毒舌もなんのその!

チャンスにゃ……もう覚悟を決める。思いの丈をぶつけるにゃ!!

 

「白音ちゃん?黒歌姉様は起きましたか?」

 

「はい。今連れて行きます。」

 

廊下の先、リビングから聞こえるアーシアの声に白音が返事をし、私の襟を掴み引きずって行く白音。

兄さん……ううん、千鶴に告白する。もう決めた。

私は千鶴と恋人に「なるにゃ!!」

 

「黒歌姉様五月蝿いです。」

 

ああ、告白ってどうすればいいんだにゃ?誰かに聞こうにも頼れる人もいないし……

私はそんな事を考えながら朝食を食べて、歯を磨き支度をする。

千鶴はまだシャワーを浴びているようで、白音が先に行っていて良いと聞いたらしく3人で先に学園に行くことにした。

今日の夜…勝負だにゃ!

 

黒歌side out

 




いや、しかし巷ではビッ○や痴○等と言われている黒歌ですが、今作は気になってる人に振り向いて欲しい、その人に全てを捧げたいと思う1人の女の子ですよ。
似てないでしょうけど。

ではまた次回。
次回は小さい修羅場があります。

では感想等ありましたらよろしくお願いします。
作者はメンタル豆腐ですよ?
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