次元龍の息子はやはり世界最強なのか   作:オリシュラビッ党

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さて最後グダグダですがこれで2巻終了です。
辛口コメは僕のメンタルを崩すので、当たり障り無い感想や誤字等の発見報告をお待ちしてます(笑)


レーティングゲーム後編

祐斗side

 

『ライザー・フェニックス様の兵士2名、騎士2名、戦車1名、僧侶1名、リタイアです。』

 

驚いた……まさかこんな子が敵の中にいるなんて。千鶴先生は絶対気付いていた…けど、僕たちにその存在を教えなかったのはなぜだろう?

僕の目の前にいるドレスを着た、金髪の縦ロールの少女…レイヴェル・フェニックス。ライザーの妹…その彼女がまさかここまでとは思わなかった。

 

「リアス・グレモリー様の騎士、木場祐斗さんでしたわね。」

 

彼女の口から発せられる言葉には既に重みがある。それだけの重圧感を持っているのに驚いたし、彼女はフェニックス…神や魔王の一撃、もしくは何度も再生を繰り返えさせ精神をすり潰す…それだけの事が彼女には通用しない。

 

「君は確か、ライザーの妹さんだったよね?」

 

「……確かにライザー・フェニックスの妹ではありますが、今の私はライザー・フェニックスの僧侶、レイヴェル・フェニックスですのよ?」

 

にこりと笑うその表情を見ただけで、僕は胸の奥が冷えていくのが分かった。

彼女の実力は多分白音ちゃんの下で朱乃先輩より上…けど、それは僕たちにとって最大の壁だ。

レイヴェル・フェニックスの周りに浮かぶのは炎の球体…先ほどあれに僕の魔剣を全て焼き尽くされた。氷の魔剣や水の魔剣でさえ蒸発する炎…そして、ドラゴンの鱗に傷をつけられる炎だ。

 

「この気配は兵士ですわね…先ほどユーベルーナもやられたようですし。全く…。」

 

「3対1で戦うきかい?それは無謀じゃないかな?」

 

そうは言ってみるも、多分僕とイッセー君、朱乃先輩が加わっても五分五分……もし彼女がまだ力を隠していれば、間違いなく僕らは倒される。

 

「足が震えてますわよ?」

 

「っ!?」

 

彼女に言われ足元を見る……やられた!!

 

「千鶴様にお教えを受けていながらその程度の罠に引っかかるなんて…何て愚かな。」

 

彼女がいつの間にか僕の後ろにいて…次の瞬間彼女の足が僕の体にめり込んだ……ダメだ!防げる威力じゃ無い!

咄嗟に僕の吹き飛ばされる方に魔剣を創造し吹き飛ばされるのを抑えようとするが、瞬く間に魔剣が折れ僕はグラウンドに投げ出された。

 

彼女以外の眷属を倒したところまでは良かったが、彼女の一撃は眷属全員でかかってくるより何十倍も重い。彼女自身も兄の眷属の強さを見ておきたかったんだろう。

 

「お兄様にはがっかりしました。5日もユーベルーナ達とイチャイチャ…私が1人で修行をしていなければ今頃全滅でしたわね。」

 

本当に呆れたように言うレイヴェル・フェニックスは、先程とは違い炎の球体ではなく長い棒状の物を空中に作り上げた。

ポテンシャルが測れない…修行が足りないのが分かる。僕は今の自分に満足しているわけじゃ無い…まだ限界の壁は千鶴先生と一緒に破れるからだ。

けど千鶴先生がいなくなったら僕は多分そこで止まる…それがどこかは分からないが、多分イッセー君や朱乃先輩だって気付いてるだろう。

 

「君は…千鶴先生の弟子かい?」

 

「ええ、そうですわ。とは言ってもあなた達より後に弟子にしてもらってますわよ?」

 

それを聞いて愕然とした……僕が千鶴先生に教えを受けるようになったのは高校に入ってから。つまり2年ちょっとだ……彼女はそれより遅いと言った。

それであの力?

 

「ちなみに直接の指導を受けたのは15回程でしてよ?」

 

「なっ!?」

 

15回…僕が直接千鶴先生に教えてもらったことはまだ10回にも達していない。千鶴先生に直接教えてもらうだけで僕たちを超えた……?もう十分千鶴先生と同じ化物の類じゃないか!

そんな話をしているとこちらに向かって走ってくるイッセー君が見えた……上空には雷が鳴り始めている。みんな彼女の力に気付いたようだ。けど勝てるかは分からない。

 

「そうですわ。3対1…それでいきませんこと?千鶴様の弟子…私達は兄妹弟子なのですから、私たちの姿を師匠にお見せしませんと。」

 

兄妹弟子…確かにそうだ。それにこの戦いはサーゼクス様も見ているだろうし、師匠も見ている。無様な姿は見せられない!

イッセー君、朱乃先輩…3対1で彼女を倒しましょう。それが僕たちの仕事です!

 

祐斗side out

 

イッセーside

 

『ライザー・フェニックス様の兵士2名、騎士2名、戦車1名、僧侶1名、リタイアです。』

 

おお、木場だな!計算だと後は僧侶が1人とライザーか。

けど…やっぱり強いのが1人いる。

さっき木場の魔力が上がったけど、それを一瞬だけど凌駕した。

木場、無事でいてくれ!着いたら俺の新技を見せてやるからな…ぐふっ。

 

『相棒…本当にあれをやるのか?』

 

「おうよ!俺の新技その1はドラゴンショットだろ?次が力の譲渡だろ?そして…俺の最終奥義、洋服崩壊!これだけ強い奴になら使っても平気だろ!」

 

そう、俺は遂に必殺技を覚えた…ドラゴンショットはドラゴン波を真似た結果。譲渡は赤龍帝の籠手の力…だがしかし!この洋服崩壊は違う!俺の性欲、そして煩悩の結晶!……まあうちのメンバーに使うにはかなり倍加をしないと無理みたいだけど。ていうか、なんで服にでさえ強化をかけてるんだよ!くっそ〜、千鶴先生も酷いぜ!

 

「まあとりあえず倍加は溜めて、後で木場か朱乃先輩に譲渡しよう。俺の攻撃は溜めが一番長いからな。」

 

『まあな。けど威力は高い…最悪相棒が決め手になるかもな。』

 

ドライグはそういうが、俺は朱乃先輩が一番期待できる。

あの人の技で千鶴先生を1秒身動きできなくすることができるんだから。

 

『だが手加減していての1秒だろ?』

 

「そうなんだよな…多分本気だったらはじき返されて終わる感じがする。」

 

千鶴先生は俺らと組み手をするだけで強くなっていってるような気がする。そもそも一回使った技が効かないあたりドラグ・ソボールの空孫悟みたいだ。

それに本気だとか言ってるけど、千鶴先生の本気がどのぐらいか検討がつかない。

リアス部長のお兄さん、魔王と互角の戦いはするらしいけどあまりそこらへんの話は聞いてないな。今度聞いてみよう。

そんな話をしているとグラウンドに着いたのか、奥の方で木場が吹き飛ばされているのが見えた!

まじか!木場が作った魔剣を炎が焼き尽くしてる!?

 

「木場ぁぁぁ!」

 

まさにトドメと言わんばかりに動き出す赤い炎で作られた棒状の物が剣の形になった瞬間、俺は木場に向かって手を伸ばし譲渡をした!

よし!木場が持ち直した!

木場が一瞬ぶれたかと思えば隣に立っていた。

 

「助かったよイッセー君。」

 

既に至る所から血が出ているものの、爽やかな笑みを浮かべ俺に感謝の言葉を言ってきた。

それほどの相手……か!

な、なんだあの可愛い子は!?金髪ドリルヘアーにピンクのドレス…白音ちゃんみたいな身長の低さだが明らかに胸がある!?

 

その頃観戦室では

 

「千鶴兄様、後でイッセー先輩をぶち殺していいですか?」

 

「?……まあ生きる未練だけは残すようにな。」

 

そんな会話があり、ソーナ達は顔を蒼白にしたらしい。

 

「今悪寒が走ったけど、イッセー君何か考えた?」

 

「……俺は死ぬ。生き返ったら謝ろう。」

 

俺はあまりの殺気に後ろを振り向いた……ああ、白音ちゃんの殺気だ、これ。俺の考えてる事が分かったのかな?まあ千鶴先生に生き返らせて貰おう。それしかない。

木場が言うにはレイヴェル・フェニックス…ライザーの妹らしい!あいつ妹まで眷属にしてんのかよっ!?

だけど明らかにライザーより強い……。チームワークのみせどころか!

 

「木場、俺が倍加を進めている間、足止めできるか?」

 

「30秒なら多分。それ以上は難しいよ?」

 

木場でも30秒か……朱乃先輩の気配が近づいて来てる。30秒あれば朱乃先輩は着くだろうし、そこで勝負だな。

 

「頼むぜ、木場!」

 

ここに来るまでに3回しか倍加ができていなかった……。あの子を倒すなら、最悪8回は倍加しないとダメか。

今は木場に耐えてもらうしかっ!?

 

「あぶねぇぇぇ!?」

 

あの子は木場と確かに一騎打ちの最中だが、空中に浮いてる炎の剣は俺を捉えてる…消してもまた作られるだけ、朱乃先輩早く!

 

『Boost!』

 

「くっ!まだだ!」

 

炎の剣が地面を抉ると、そこは炎で焼き尽くされたかのように焦げた。

それだけじゃない…この炎の剣が近くにあると酸素が急激に減る。さっきからそんなに動いてないのに息が切れてきたのはこれが原因か!

 

「イッセー君!」

 

「朱乃先輩!俺はまだ倍加をします!木場と一緒に足止めお願いできますか!?」

 

「わかりましたわ!」

 

朱乃先輩が遂に来てくれた!これなら倒せる!

朱乃先輩が木場の所へ行く際に炎の剣を全て雷でかき消した!これなら!

 

『Boost!』

 

2回目!計5回…後3回…2人で30秒耐えてくれれば!

ドライグ!あの子のドレスに強化魔法か何かかかってるか!?

 

『いや、魔力は感じないぞ!だが相棒!……いや、相棒はやる気なんだな。』

 

おうよ!ライザーの妹ってことは、フェニックスだろ?あいつに精神的ダメージも期待できるかもしれない!

朱乃先輩の雷獄殿と木場の魔創界がグラウンドの上空にある…俺が洋服崩壊後に叩き込めば勝てる!

 

「流石ですわね…。雷の巫女がここまで成長しているのも千鶴様のおかげなんでしょうね。それにあなた…木場祐斗さんとおっしゃいましたか?貴方の動きは残念ながら私では捉えることはできないようですの。そして……赤龍帝。こちらの隙を伺いつつ力を溜めていらっしゃいますわね。チームワークも良くできていますわ。」

 

「けど君はまだ本気じゃない…だろ?」

 

「まだ魔力を隠してるのは分かっていますよ?」

 

『Boost!』

 

木場と朱乃先輩が言ったように、確かにあの子の中から感じるもっと燃えるような熱…間違いなくそれが本当の力。

けどそれを出させるのが目的じゃない!俺たちはリアス部長がライザーを倒す時間稼ぎ!

レーティングゲームは結局王の力を見極めるもの。だったら俺たちはリアス部長の評価を上げるような戦いをしないといけない!

 

「木場!朱乃先輩!一気に行きます!」

 

まだ倍加の途中だが相手に触れるだけなら倍加のリセットはされない!それに洋服崩壊に譲渡しなくても、何の護りもない服なら巣の魔力でやれる!

まだ倒すのには倍加が足りない!木場と朱乃先輩の援護に期待する!

 

『Boost!』

 

「分かったよ!魔剣創造・魔創界……限界まで広げてみせる!」

 

「うふふ、これはレーティングゲーム…死なない程度に痛めつけてあげますわ!雷獄殿よ!!」

 

「行くぜ、レイヴェル・フェニックス!」

 

木場の作った魔剣が空中に増えていく…!あれは俺がこの前どうだ?って言った龍を模った魔剣!?それにあれは拳の形!?白音ちゃんだな!凄いぜ木場!

朱乃先輩も限界まで広げているのかグラウンドの上空は剣と雷珠で埋め尽くされてる!

 

『Boost!』

 

戦ってると時間が経つのが早いな!これで倍加はストップ…俺が洋服崩壊をして直ぐ2人に半分づつ譲渡!俺は全速力でレイヴェルに駆け寄りすれ違いざまに肩に触れる!殺気なんて込めてないから反応できない筈!?

 

「貴方…つまらない技を持っていらっしゃるんですわね。」

 

なっ!?肩に触れた瞬間に手を掴んだ!?

 

『相棒!帝との修行を思い出せ!』

 

ああ!?つまりレイヴェルも俺と同じ!?クソォ!!

なんて力だ!倍加を8回した俺の手を掴んで離さない!?

 

「くっ!木場!朱乃先輩!俺ごとやってください!!!」

 

『Transfer!』

 

「イッセー君!なるべく気は使わないで、一瞬でリタイアできるように弛緩を!雷獄殿!!!」

 

「イッセー君!君の覚悟、確かに受け取った!魔創界・全弾掃射!!!」

 

俺は逆にレイヴェル・フェニックスの体を掴み逃げられないようにする!弛緩か…結構隙がでかいけど一瞬なら!!!

目の前に迫る魔剣……木場、これ白音ちゃんの────

 

『リアス・グレモリー様の兵士、1名リタイアです。』

 

イッセーside out

 

リアスside

 

『リアス・グレモリー様の兵士、1名リタイアです。』

 

イッセーが……それほどの敵がいたのね。途中感じた魔力…明らかに朱乃を上回ってた。

数で言えば後は僧侶……レイヴェル・フェニックス、ライザーの妹が残ってる!

 

「は、はは、やっとか……やっとリアスの眷属を1人…兵士を………」

 

ライザー……はアーシアの聖短剣に怯えて攻めてこないし。アーシア、ちょっとそれを隠しなさい。

 

「リアス部長、早く終わらせて千鶴兄様と一緒にふぁみゅれすっていうところに行きたいです!」

 

「アーシア、ファミレス…ファミリーレストランよ。そうね、私も黒歌に負けたままじゃ嫌だし……ライザー、リザインするなら今よ?」

 

アーシアにはもう少し教育がいりそうね。私もこれが終わったら千鶴の家に行こうかしら……迷惑じゃないわよね?

ああ、そういえば1年の頃のバレンタインを思い出すわね。私があの時気持ちを正直に出してれば今千鶴の隣にいるのが私だった……何てことあるかしら?

それにしてもさっきからグラウンドに集まってる魔力……合わさったら黒歌を倒せるんじゃないかしら?

あの子もあの子よ…兄妹っていう設定なんだから卒業するまで我慢しなさいよ!

 

「リザイン……?するのはリアス、お前だ!」

 

「リアス部長!グラウンドが凄いです!」

 

ライザーが何か言ってたけど今はいいわ!アーシアの指差す方……oh

 

「アーシア…私にはあれがドラゴンに見えるのだけど……貴女は」

 

「炎でできたドラゴンさんですね!凄いですよ、此処まで熱が伝わってます!」

 

グラウンドを動き回るドラゴン……赤い炎の体から発せられる熱はライザーが放ってくる炎より熱そう。

ライザーが目を見開いて汗を流してる…ということは内の誰か?

 

『リアス!ライザーは!?』

 

『リアス部長!サクリファイスを行い申し訳ありません!結果は見ての通り失敗しました!』

 

朱乃に祐斗!?え?サクリファイス?ということはイッセーは命をかけてあれを倒そうと?じゃああれは……

 

「レイヴェル・フェニックス……ドラゴンになれたの?」

 

「はっ!?レイヴェルがドラゴン!?リアス、何を言ってるんだ?」

 

どうやらライザーも意味が分かってないようね…。ライザーとレイヴェルが合流したら面倒だわ。

アーシアを向かわせようかしら。元々僧侶って戦闘より補助に長けてるし、こっちには居る必要がないわね。ライザーが此処まで弱く見えるなんて……やっぱり千鶴の修行はしっかり身につくわ。

 

「アーシア、あっちの援護に向かってくれる?」

 

「はい!私もドラゴンさんと戦えるのは楽しみです!」

 

アーシア…貴女変わったわ。最初は戦いなんて無理な子だと思ってたけど今じゃあ進んで敵地に入る程ですものね。……いや、もうライザーを2人で倒した方が早いわね。

 

「アーシア、ライザーを倒しましょう。祐斗!朱乃!そのドラゴンの足止めをお願い!」

 

『はい!』

 

『あまり持ちませんわよ!』

 

さて、ライザー……貴方の家の事情とかもあるのでしょうけど、私は貴方を愛することは永久に無いわ。せめて苦しまないように

 

「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

「ふふふ、どうしたんですかぁ?いきなりそんな叫び声あげてしまうと驚いてしまうじゃ無いですか。」

 

アーシアがライザーに聖短剣を突き刺して蹴り飛ばしていた……あの子もSなのかしら?再生した時を見計らってまた同じところに聖短剣を突き刺してるわ。

 

「ま、まて!わ、わかってるのか!これはっ!?ぎゃぁぁぁぁぁ!」

 

「ライザー…貴方、リザインしないと大変な事になるわよ?」

 

アーシアの容赦の無い攻撃がライザーの精神を蝕んでいっているのが見てわかる…明らかに回復の早さが遅い。

私が手を下すまでも無くアーシアが勝利しそうね。

 

「おおおお!俺が、転生悪魔の下級に負けるわけがっ!?ぐああああああ!!」

 

「リアス部長さんを困らせた罰です…主よ、このどうしようも無い殿方に祝福を。」

 

祈る姿は美しいけど、祈る内容はとんでも無いわね。……あ、ライザーが消えていくわ。

アーシア、私も活躍したかったのだけれど?

 

「これは非公式なレーティングゲームなんで、気にしなくていいと千鶴お兄様が言っていました。これは私たちが今の実力を知れる練習試合だと。」

 

まあそうよね…これでライザーとの婚約も破棄、心置き無く千鶴にアタックできるわ!

 

『ラ、ライザー・フェニックス様のリタイアを確認しました。…リアス・グレモリー様の勝利になります。』

 

グレイフィアもまさか止めがアーシアの祈りだなんて思っていなかったのか、若干上ずった声が聞こえ少し笑ってしまった。

さあ、早く千鶴の顔が見たいわ……。

 

リアスside out

 

千鶴side

 

いやあ……酷い試合だった。

まさかレイヴェル以外があそこまで弱かったなんてな。消化不良はリアスだな…あいつの力をサーゼクス達に見せつけるつもりがアーシア1人で終わらせるなんて事が起きたんだから。

 

「千鶴兄様、レイヴェルを鍛えてたの?」

 

「ああ、去年だったかな?冥界に行った時にちょっとな。」

 

グレモリー卿に最初フェニックス邸に連れて行かれレイヴェル・フェニックスと会った時、彼女は自分がフェニックスという座に居るには弱く、兄達に少しでも近づけるようになりたいと俺に相談をしてきた。

実際レイヴェルの実力は下級悪魔程度だった。操れる炎の量もライザーより限りなく低く、身体能力は男子高校生程度。少し強くなったアーシアぐらいのレベルだった。

精一杯俺に想いをぶつけ修行を開始して3日…俺はフェニックスの特性を理解し、レイヴェルの体が限界を迎える直前まで鍛える事にした。

まあ結果は見ての通り…ライザーを超えてしまった。

 

「流石だね千鶴……どんな鍛え方をしたらああなるのか凄く気になるけど、聞かないでおいたほうがレイヴェルの為…かな?」

 

分かってるなら聞くなよ……まああの15日は俺も記憶に蓋をしておくほど過酷なものだったからな。

今の実力は白音の下…彼女がこのまま成人を迎える頃には上級悪魔に昇格しているだろうな。

 

さて、俺はイッセーの様子でも見に行くかな。レイヴェルを捕まえていたのはいいが祐斗の魔剣に吹き飛ばされたからな。

 

「じゃあなサーゼクス。次に会うのは夏休みかな?」

 

「そうだね。また会おう。ああ、心配しなくてもリアスの婚約も破棄しておくよ。」

 

俺は黒歌と白音を連れて保健室へ向かった。ライザーの眷属はそれぞれフェニックス邸に送られているらしいが、レイヴェルはどうやらまだこっちに居るらしい。自己紹介を兼ねて、今日は俺の奢りでファミレスに行こう。

 

「にゃ、リアス……。」

 

「黒歌…貴女には負けないんだから!」

 

俺と腕を組み保険室に向かっている黒歌がリアスを見つけると、2人して睨み合い俺の両腕に抱き着き始めた。

この2人の仲は良くなる方に向かってほしいな……。

こうしてリアス達の初となるレーティングゲームは終わった。いずれは冥界1の『王』…この程度は眷属だけで勝利を収めないとな。

俺は2人に腕を掴まれながらも保険室にたどり着き、イッセーがレイヴェルと握手をしている姿、祐斗と朱乃がお互いまだまだと言って苦笑いをしてる姿を見て、今日のMVPであるアーシアに近づき頭を撫でてやった。

 

さて打ち上げに行こうじゃないか。

 

千鶴side out

 




いかがでしたか?とまあレイヴェルもすでに魔改造済みでした。
今度特訓と称して魔改造全員で戦わせてみようかな。
とりあえず次回からは短編を幾つか。
予定は過去編を3つか2つに使い魔編。どちらもオリジナル風味になっています。

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