今回は使い魔を手に入れる場面です。アニメと順番は変わりますがそこはお許しください。
次回から原作3巻に入ります。
次回からは特訓にティアマットとウンディーネが参加します。ティアマットのプロフィールはまだ書くつもりは無いですが、ご所望なら詳しくお書きします。
カリンはあのウンディーネとは別種です。最初はあんなのでしたが妄想ウンディーネに近い感じに変わりました。それでも力は今の白音並み。
次回の更新を早めに書きたいと思います。
ではお楽しみください。
千鶴side
ライザーとのレーティングゲームが終わって1週間。あの戦いの後の事後処理なんかは全てグレモリー卿とサーゼクスが纏めてくれたようで、リアス達…人間界側には婚約が破棄されたという情報がグレイフィアさんから聞かされただけだ。
レイヴェルは打ち上げの時に自己紹介をしてそのまま帰ってしまった。帰り際にまた会いしましょうと言っていたので今年の夏休みにでもフェニックス邸に顔を見せに行こうか。。
「あの、なんで俺が……」
そうそう、今は夜の8時。一度家に帰り夕飯を食べてからまた駒王学園に戻ってきて、来る途中会ったのが俺の隣にいるイッセー。今日はどうやら冥界が満月のようで、ようやく仕事もこなせてきたこともあり、アーシアとイッセーに使い魔を持たせようと探しに行くことになった。
アーシアは朝からやる気十分で、最近ハマっているアニメの影響からか警察っぽい使い魔がいいと言っていた。いなければ可愛い子がいいとも。
だがイッセーは乗り気では無いようで、どうせなら訓練がいいですという始末だ。
「イッセー、そうは言うが…使い魔にも色々あるんだぞ?もしかしたらリアスみたいな可愛い子が使い魔に」
「ちょっ!何ダラダラ歩いてるんすか!早く行きまっしょう!!」
うむ…あれがイッセーだな。しかし、想像通りの奴らと契約できるかは別だよな。俺なんか高校時代にドラゴンと契約したし。あいつらは元気だろうか?俺が鍛えてあげたらめちゃくちゃ喜んでたな。
「しかしいつの間に予約を取ってたんだか。」
使い魔マスターのザトゥージだったか?あいつは月一しか仕事をしないからな。よく他の悪魔と被ったりするんだが、今回は大丈夫だったのだろうか?
「あ、そう言えばこの前リアス部長と生徒会長が部室で何か話してましたよ。使い魔がなんとかって。」
なるほどな。つまりシトリー眷属の誰かのためにザトゥージに仕事を頼もうとしたが、被ったため話し合いか何かで解決したんだろう。
「あ、千鶴お兄様。」
部室に入ると既に準備ができていたのか、アーシアが笑みを浮かべて抱きついてきた。全員集合してるんだが、最近こういうスキンシップが増えてきたな……イッセーとリアスの目線が痛い。イッセー、血涙を出しても代わってやらないからな。しかし黒歌が俺の服に違う女の匂いをつけてると怒るんだよな。アーシアには悪いが離れてもらわないと。
「アーシア、準備はできてるのか?」
「はい!ムウロ様みたいなカッコいい方…あ、千鶴お兄様には負けますけど。そんな使い魔と契約できたら嬉しいです。」
……うん、アーシアは頬を赤らめて俺を見つめてきた。黒歌にも劣らない可愛さだな。白音は最近羞恥心が勝るのか、頭を撫でようとするだけで逃げられる。兄さんは悲しいよ。
「さ、もう直ぐ彼も来るだろうし行きましょうか。」
そう言ってリアスが魔方陣を展開させる。使い魔の森……使い魔が生成されるという不思議な森だ。勿論森以外から派生した悪魔や魔獣、ドラゴンなど様々な生物が跋扈するとんでもない森だ。ちなみに最奥には俺の使い魔の一匹である『天魔の業龍』ティアマット…通称ティアがおり、道中にある泉にはウンディーネのカリンがいる。最初はザ・格闘家という見た目だったが、今では無駄な筋肉をそぎ落とし青に近い緑の髪をなびかせたスラリとした体型になっており、美人と言っても過言では無い。まあ幼さの残る笑みは俺もたまにドキッとする。繰り出す一撃は白音を超えるほどだが、少し頭があれで、悪く言えば馬鹿な子だ。それでも自分の住処には誰しも近付けないほどの実力が今のカリンにはある。
そんなことを考えていると使い魔の森にいた。相変わらず空気が淀んでいるな。
「ゲットだっっっっっっ!?ぶふぅぅぅ!?」
「ご主人様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ザトゥージが木の上でカッコつけていたが、後ろから飛んできた見たことある女の子がザトゥージを弾き飛ばし俺の胸へ飛び込んできた。
「っ!?カ、カリン?」
噂をすればなんとやら…まあカリンが俺の匂いに気付いたからか飛んできたんだろう。相変わらず行動派だな。
「あらあら、リアス……リアス?」
「また千鶴に女が……まあ千鶴がかっこいいのは認めるけど……けどあれはナニ?御主人様?そういう趣味が?けど千鶴を御主人様って呼ぶのもいいかも……ああ、千鶴……私は……」
リアスの目が虚ろだが、俺は今背中の気配にどう反応していいかわからない。
「千鶴お兄様は黒歌お姉様とリアス部長がいるのに他の女の子に御主人様と呼ばせて喜んでいます…拡散希望っと。」
アーシアに携帯を買い与えたのはダメだったかもしれない。悪意しか感じないぞアーシア。
「う、羨ましいっす…」
「けどイッセー君…あの抱擁を受けれるのは千鶴先生だけだと思うよ?さっきからメキメキ聞こえる……」
お前らも見てないで助けろ。カリンの腕力を解こうとすると被害がでるんだぞ?
「改めて自己紹介しまっす!ウンディーネのカリンっス!大好きなものは御主人様と仲間。嫌いなものは御主人様以外の男とティアっちっス!!バスト93ウエっ……御主人様?」
イッセー、期待しててもこいつの口からは出てこないぞ。
「っと、俺っちはザトゥー」
「使い魔マスターのザトゥージよ。まあ今の彼を見れば分かるとおり……今日は無理そうだから、次回に持ち越しにさせてもらったわ。」
ザトゥージは先ほどのカリンの一撃で何箇所か骨折の内臓に損傷が出たらしい。アーシアに治させようとしたが、アーシアを見る目がアレだったので放置させた。
「悪いな、イッセーとアーシア。俺からも謝るよ。ほらカリン、お前もちゃんと謝れ。」
「………アデュー。」
俺の怒りの形相を見て逃げるカリン。だが逃すわけはない。
「ヒャダルコ。」
突如荒れ狂う使い魔の森…冷風と共に雹が生成されカリンを襲い、足元を凍らせ瞬く間にカリンが氷の塔の中に閉じ込められた。
ガクガクと震えるグレモリー眷属を尻目に俺は氷塔を拳で崩し中からカリンを抜き取る。
「ご、ご、ご、ご、御主人様……か、体がひ、冷えて……ぶぇくしょん!!」
女にしてはあるまじきくしゃみの仕方…鼻水まで出してる。こいつは本当に……
「……ほら、早く謝れ。その後温めてやるから。」
「ザトゥージさん、申し訳ありませんでした!グレモリー眷属の皆様もご迷惑をお掛けしました!!さ、いいですか御主人様!?布団の中へレッツゴーでひゅっ………」
ウンディーネの中でも異端と言われ嫌われていただけあり、他者の好意には敏感なカリン……俺が声をかけた瞬間殴りかかってきたのは記憶に新しい。
今も俺の拳骨が効いたのか気絶したカリンを抱きしめてやる。
こいつは嫌われたくない一心で生きている。俺の使い魔になり自信はついてきたが、つき方に少し問題がある。
「ベホマ。ザトゥージ、悪いがイッセーとアーシアの使い魔を一緒に探してやってくれ。また改めて謝らせる。」
「……ま、旦那がそう言うなら。それじゃあついてきてくれ…時間が押してるんだぜ!」
俺がベホマで回復させてやると驚いた顔をするザトゥージだったが、俺の言葉を聞くと笑みを浮かべそう言って歩き出すザトゥージ。俺はリアスたちに断りを入れ、久しぶりに使い魔たちと交流でもしようかと森の奥へ向かった。
森の奥深く…岩場が増えてきて悪魔や魔獣のレベルが中級程になってくる場所。道という道は無いが、俺とティアのリンクがしっかりしているため迷うことなくここまでこれた。ここから少し離れるとかなり高位の魔獣やドラゴンがおり、ティアが五月蝿いとキレて辺り一面を焼け野原にした場所がある。
「ティア!」
俺がそう声を上げると荒れ狂う風が吹き、目の前に青い髪をした美しい女が立っていた。
「……ダーリン?」
……そういえばティアは俺をダーリンと呼ぶんだった。久しぶり過ぎて忘れてたな。
「久しぶりだな。」
「……ああ、まあリンクは繋がってるから離れていたって気はしないけど。」
ティアは五大龍王の一角としてこの冥界に君臨するドラゴンだ。俺が直接赴く時は何かしら力を貸して欲しい時ぐらいな為……おや?何やら機嫌が悪そうだ。
「…いや、今回俺の弟子がザトゥージに仕事を頼んでいてな。それで俺もついてきたんだがカリンが暴走したもんでここに来たんだ。邪魔しちゃ悪いからな。」
「……………………三年だ。」
なぜ涙を流すんだろうか?俺とティアは世間で言う所謂ビジネスパートナーみたいなものだったような気がするんだが?
「ああ、そうだな。三年だ。まあ事件といった事件は俺1人で終わらせれるからな……。こうして顔をあわせるのもっ!?」
いきなり抱きついてくるティア…カリンを一瞬で叩き落とした手腕は相変わらずだな。身長は俺の胸の中にすっぽり入るぐらいで胸もある…黒歌とは違う女の柔らかさがあるが、実際は強力なドラゴンだ。そのティアがこんな姿を見せる時は………ああ。
「毎日呼ぶからって言った!」
「悪い。」
「1日1回は頭を撫でるって約束した!」
「悪い。」
「子供は3人欲しいって言った!」
「…………いや、そんな約束はしてない。」
「ちっ……。」
このティアマット、今舌打ちしたぞ。
まあ確かに使い魔の契約をした時は最後以外そんな約束はした。まあ約束を忘れていたのは俺が悪い。というか、いつもは凛々しく美しいティアマットがこんな姿を見せてくれるのは嬉しいな。
「それで何がお望みだい、天魔の業龍ティアマット様?」
「………抱きしめて頭を撫でなさい。」
そう言って俺の顔を見るティアの顔は、濡れた瞳と少し紅潮した頬を相まって可愛らしかった。この姿を他の五大龍王達には見せたく無いなと思いながら俺はお願いを聞いてやるべくティアの住処である洞穴へ向かった。
千鶴side out
黒歌side
今日は千鶴が家に居ない。どうやらイッセーとアーシアの使い魔を探すべく冥界に行くらしい。
そう言うことで珍しく白音と2人きりで家にいるんだけど……
「聞いてますか、黒歌姉様!」
「…はい。」
何で私が怒られてるにゃ?普通にお風呂に入って今日千鶴が着ていったワイシャツを着てお酒を飲んでただけなのに。
あ、あれかにゃ?白音に内緒で千鶴と一緒に寝たこと?確かに今までは千鶴と寝る時は白音に一言言ってたけど……あ、もしかして別のこと?白音が子供っぽい下着ばかりだから密かに大人っぽい下着と入れ替えた事に気付いた?それともあれかにゃ?
「……まあ今はいいです。それよりもです…使い魔の森にはティアマット様とカリンがいます。」
「い、今は…?あ、そう言えばそうね。けどそれがどうしたの?」
「ダメダメですね。本当にダメダメです。その胸の無駄な脂肪は即刻削ぎ落とした方がいいのでは?」
ひっ!?白音の目からハイライトが……うん、まあ…言いたいことはわかるにゃ。
「でも使い魔が主人にそう言う気持ちを持つのは仕方ないんじゃにゃい?」
カリンは初めから千鶴に身も心もあげるような言動で使い魔になったし、ティアは強者には絶対服従…。ドラゴンは強者に惹かれるって言うし、そうじゃなかったら千鶴の事をダーリンなんて呼ばないだろうし。
「本当にダメダメです。あれですか、栄養全部そこに行ってるんじゃないですか?」
にゃあ!いきなり胸を揉む白音にビックリにゃ!?最近敏感になってるからか白音の力でも……
「いいですか黒歌姉様。ティアマット様とカリン2人…2匹が千鶴兄様と一線を超えた場合、私たちに勝ち目はありません。」
「………………え?」
それはどういうことにゃ!?あんなトカゲと力しか取り柄の無い精霊なんて…………………まあ五大龍王とウンディーネという枠で考えると……マズイ?
「黒歌姉様の思ってる通りです。使い魔はそもそも主人には絶対服従。関係は個々によるでしょうが、あの2匹は間違いなく千鶴兄様に恋心を抱いてます。ティアマット様と戦って勝つ自信は?」
「……五分にゃ。」
実際問題魔力などは使い魔の契約上戦闘力ならティアマットが上。カリンは攻撃を受けなければ圧倒できる筈……。
「リアス部長とティアマット様とカリン、アーシア姉様もですね……後私。それだけの敵がいるんです。黒歌姉様、ここは早めに千鶴兄様と子供を作り正妻としての実力を」
「白音!?ちょ、ちょっと変にゃ!!」
あの白音が恥ずかしがることなくそんな事を言うなんてありえない!まさか偽物!?……あ。
「……白音、ちょっと待ってるにゃ。」
思い当たるものが1つある。あれは千鶴にも教えてない秘伝の酒…その名もマタタビ酒!これを飲めばあなたも発情期!がコンセプトな猫又族に伝わる酒……が半分減ってる!?
「し、白音?」
「なんですか黒歌姉様、早く子供を」
にゃあ、これはあれにゃ……私の体に千鶴の匂いがついてるから私が千鶴だと思ってごちゃごちゃになってるにゃ。
まあ最初から可笑しかったにゃ…。白音はあんなこと素で言わない筈……言わない筈。既に記憶がぶっ飛んでるにゃ。
「………えい。」
「にゃ!?……………きゅう。」
いくら白音でも後頭部が鍛えきれてなかったみたいね。一件落着にゃ。マタタビ酒は見つからない場所に隠しておくにゃ……一口だけ飲もうかな。
後悔した時には遅く、その日は朝まで千鶴の布団の中で悶えていたのはここだけの秘密にゃ。
黒歌side out
千鶴side
ティアのお願いを聞いているとカリンが目を覚まし、お腹すいたと言って洞穴を出て行ったカリンを見送って直ぐリアスから連絡があり、アーシアには使い魔が見つかったがイッセーは見つからなかったらしく、服もボロボロになったため今回はこれで引き上げるらしい。
俺がそろそろ帰るというとティアは悲しそうな顔をした為、ティアが良ければ俺の家に住むかと言ってみた所喜んでついてきた。
どうやら洞穴生活はこりごりのようだった。
「初めからこうしてればよかったな。」
「そうだぞ。だがこれで毎日一緒に居られるな。」
俺はティアの背に乗り冥界の空を駆けていた。
リアスの下へ向かおうとした所、使い魔らしく使ってくれと言ったので俺は背に乗せてもらったのだ。肌触りはゴツゴツしているように見えて結構サラサラで、背中を撫でてやればぶるりとティアが体を震わした。
「もっと…撫でてくれ。」
熱い吐息を出しながら俺にそう懇願するティアを見て……使い魔の森がその熱い吐息で焼け野原にならないよう注意する。というか、本気の火球はとんでも無いからな。俺のメラミに匹敵するデカさだ。
ティアを使い魔にしてからは大きな仕事は無かったため、ティアにも迷惑をかけただろう。使い魔なのだから何かしら呼ばれると思ってたら一度も呼ばれないんだからな。
「そうだな……ティア、よかったら俺の弟子たちを鍛えるのに力を貸してくれないか?カリンも一緒だが、使い魔っぽい仕事って言ったらこれぐらいしか無いんだが。」
「弟子……?黒歌や白音とは違うやつらか?」
そう言えばティアは黒歌と白音を知ってたな。初めて会った時は黒歌と大バトルを繰り広げたが、ティアも黒歌の実力を認めたのか軽い喧嘩程度はするがそれ以上はしなかったな。
「ああ。駒王学園って言う所にいる悪魔でな。グレモリーの長女とその眷属達だ。」
「ほお。それは鍛えがいのあるやつらだ。」
にっと笑みを浮かべるティアを見て、ティアならイッセーを鍛えるのにいいかもなと思った。あいつは身にドラゴンを宿しているからティアとも相性が良さそうだ。途中カリンがティアの背中に飛び降りてきてティアの背中でバトルが繰り広げられそうになったが止めたり、アーシアから連絡があり使い魔の名前を一緒に考えてくれと言われ蒼雷龍の雷撃とイッセーさんみたいな少しぽけっとした顔からラッセーと名付けることになった。イッセーみたいなぽけっとした顔ってどんな顔だ?
その後リアスの下に戻ったが、既にアーシアとリアス以外は帰ったようで、2人に俺の使い魔だと改めて紹介をさせると最初は驚いていた2人だが、お兄様流石です、流石は未来の旦那様ね、と言われた。明日の特訓からティアとカリンには手伝ってもらうと伝え俺はアーシアとティアと共に帰った。
ティアとカリンには明日魔方陣から召喚すると伝えておいたので、カリンは湖に戻りティアは人間の姿になり俺の家に来た。
黒歌と白音は既に寝ていたので、明日紹介をすることになった。黒歌が布団の中にいたが、だいたいいつも通りなのでそのまま隣に潜り寝た。
その時はまだ気付いていなかった……この駒王町で巻き起こる事件が更に加速していくのを。
今回7000文字もいきませんでしたが、次回からは10000文字いきたいです。
次回一生懸命頑張りますので、皆さん応援してください。
あまり面白く感じられなくても許してください。
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