次元龍の息子はやはり世界最強なのか   作:オリシュラビッ党

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これで原作の1巻の終了になりますが、まだここでは一章が続きます。
まだまだ駄文ですが、末長く見守ってください。


さて、生徒を助けに行こう2

千鶴side

 

教会の中へ入った俺はその中の埃っぽさに眉を顰めた。

アーシアを送った時に中の様子を確認しておけばよかったな……。

血の匂いもするがここじゃ無い……気配を探れば何かに妨害されるもそれを魔力を増幅させ消し飛ばす。

 

「地下か。」

 

教会内の気配が正しいものに変わったからか隙間風も感じられる。場所は祭壇……?の机の下。そこに階段があった。

教会を壊しては後でリアスに迷惑がかかると思い俺は律儀に床についている扉を開けて中に入っていった。

 

「はぐれエクソシストか。無様だな……悪魔を狩るだけに固執していればいいのに。」

 

侵入者に対してフリードのような光る剣と銃を構えていたが、首に手刀を落とし気絶させる。殺すのは最悪堕天使だけ。はぐれエクソシスト等根絶やしにしなければならない存在ではない。

 

「お前は!?」

 

目の前に現れたのは金髪のゴスロリ、ミッテルトだったか?

槍を出現させこちらへ投げてくるが掴んで投げ返す……ああ、またやってしまった。

 

「こっのぉぉ!!」

 

俺の返した槍を危機一髪避けるがそれだけだ。実力差を理解できない頭の悪さなら殺されてしまっても文句は言えないが、ミッテルトは既に後退りを始めていた。

そして次の瞬間。ニヤリと笑ったかと思うと俺の背中から槍が突き出してきた。ああ、レイナーレが後ろにいたのか。

 

「回復をしてみなさい……次の瞬間その部屋にいる男を殺すわ。」

 

レイナーレが槍を少し震わせながら言ってくる…人質としての役割はこういう事か。

 

「っ!?千鶴さん!?」

 

「千鶴!?」

 

困ったものだ。更には人が来てしまった。アーシアにリアスか……この場に置いてこれ程面倒な事は無い。

 

「ア、アーシア!なんでここに!?」

レイナーレも流石にこの場にアーシアが来るとは思わなかったのだろう。動揺を見せた。

俺はすかさず槍を掴み砕いて傷を治す。内臓が切られる感覚にも慣れたもので、最初は治癒するのに結構時間がかかったものだ。

 

「ああっ!?」

 

回復した瞬間にレイナーレの腹を蹴り生徒がいるであろう扉に向かって吹き飛ばす。扉が破壊され奥から聞こえる男の声…調査報告ではあのエロ小僧兵藤一誠だったか。

 

「レイナーレ様!?このっ!」

 

「いや、だから攻撃が単調だって。ん?おい……そいつはなんだ?」

 

俺の後ろからミッテルトが蹴りを食らわせようと飛んでくるが俺は避けず足を掴み同じようにレイナーレの方へ投げる。

 

「な、帝先生!?」

 

「おう、兵藤。ちょっと待ってろ。今から助けてやる。」

 

足と手に縄が縛ってあり身動きが十分に取れない姿…生徒に手を出した報いは受けてもらわないとな。

 

「う、動くな!」

 

レイナーレが槍を空中に出し兵藤へ向けていた。だが脅すならもう少し力の違いを理解してからにした方がいい。実力が離れすぎてると意味の無い行動だからな。

俺は手に氷の魔力を精製しレイナーレへ向けて投げる。

 

「少しは頭を冷やしな、ヒャド。」

 

レイナーレに氷の魔力がぶつかると周囲に冷気を放つレイナーレの氷の像ができた。

身動きが出来なくなったレイナーレを見て腰を抜かすミッテルト。これで終わりだろう……そう思った瞬間。レイナーレの手から離れていた槍が消えずに兵藤の胸に突き刺さった。

 

「え……と、あ、れ?」

 

口から血を溢れ出させ目の焦点が合わなくなってきている。しまったな最後の最後で気を緩めてしまった……ん?

 

「リアス……あいつはお前が治せ。俺はこいつらを連れて行く。」

 

兵藤の意識が薄れていくのと同時に感じる人間でも悪魔でも堕天使でも無い気配が兵藤からするが、俺の知っている気配に近いそれに興味が湧いた。兵藤には悪いがリアスの眷属不足もあるし、もしその気配が本物ならかなりの力を宿していることになる。

俺はそうリアスに告げ、腰を抜かしているミッテルトとレイナーレの氷の彫像を掴み教会を出た。

感じる気配はアザゼルのもの。予定より早く来てくれたようだ。

 

「ルーラ。」

 

祐斗の事も気になるが今は厄介払いが先だ。俺は家に来ているアザゼルの気配を察知すればルーラで向かった。何やらミッテルトが叫んでいたが興味は無い。

家の前に着けばアザゼルが青い顔をして家の門の前で立っていた。

 

「中に入ればいいじゃ無いか。」

 

「アザゼル様!?」

 

「いや……お前家に何がいるんだ?さっきから入ろうとするととてつも無い殺気が……」

 

ああ、親父の加護か……家自体を動かす分には問題無いみたいだが。

ミッテルトはアザゼルの姿を見て目を見開いて俺の顔とアザゼルの顔を交互に見ていた。

 

「ほら、さっさと連れてけ。」

 

「……1人氷漬けじゃねえか。」

 

俺がミッテルトとレイナーレの氷の彫像をアザゼルへ押し付けるとつめてぇ!と言ってレイナーレを見ていた。

お前のとこなら解凍できるだろう。

俺はさっさと連れてけと家の中に入りドーナシークとカラワーナを呼びつけアザゼルへ引き渡した。

 

「ほんとにすまなかった。また詫びに来る。」

 

「千鶴様、この命…いつか必ずあなたへお返しします。」

 

「……………」

 

アザゼルが頭を下げそう言うとドーナシークはそう告げ跪いた。こいつの命を貰っても仕方ないと思い好きにしろと伝え、カラワーナはアザゼルと本当に知り合いだった俺をただただ見ていた。口がパクパク動いている。ミッテルトは先程から絶句している。

アザゼルは俺の早く行けと言う目に耐えれなくなったのか早々に去っていった。

レイナーレはドーナシークが担いでいた。

 

 

 

次の日、驚愕するような事態になっていた。

 

「こんにちは、千鶴さん…あ、いえ、帝先生。」

 

「どもっす、帝先生。」

 

兵藤が悪魔になり、更にはアーシアまで悪魔になっていた。それにうちの制服を着て。

うん、似合ってるな。

 

「詳しい説明を聞く?」

 

「兵藤についてはまあ分かるがアーシアは?」

 

兵藤を治せと言ったからには眷属にした…それは理解できるがアーシアは眷属になる利点が無い。

ただでさえ肉体の損傷を治せる神器を持っているアーシアを、簡単に自分の眷属にするのは危なっかしい。

 

「……実は千鶴が去った後にフリードが来て、アーシアをね……。祐斗が見つけられないわけだわ。あいつ森から直ぐに抜けて教会に入ってきてたの。隠し通路があったのは誤算だったわ。」

 

そう言うことか。まあ今こうして生きてるならいいさ。

まあアーシアのようなシスターが悪魔に身を受け渡したと考えると少し複雑だが。

 

「フリードに意表を突かれ逃げられました…すいません!」

 

祐斗が申し訳なさそうに頭を下げてきた。フリードに復讐をするかと思ったがそこまででは無いようだ。

 

「いいさ…生きてるならまた機会がある。それより兵藤とアーシアに詳しい話は?」

 

「ほとんどの事は話したわ。後は貴方の紹介だけね。」

 

どうやら自分が悪魔になった経緯を聞いてどう反応したらいいか迷っている感じだな…まあリアスに抱きしめられると鼻の下を伸ばすから深刻じゃないな。黒歌に手を出したら容赦しないが。

反対にアーシアは落ち着いている。悪魔になっても根本的なところが変わらないのはいいことだ。

俺と目を合わせるとにこりと笑い頬を赤く染めている。天使とはこういった子を指すんだろう。

 

「にゃ、何の話をしてるにゃ?」

 

「知らない人が2人いますね。」

 

黒歌と白音が部室にやってきた。白音が日直で黒歌が終わるのを待っていたんだろう。

そんなことより気になる事がある。

 

「黒歌!お前はまたそんな格好をして!」

 

「うにゃっ!?こ、これはち、違うにゃ!」

 

俺が怒鳴ると部室にいる全員がビクッと体を震わせ、自分が怒鳴られている相手じゃないとわかった者は息を吐いていた……アーシア、リアスの後ろに隠れても意味が無いぞ。

 

「何が違うんだ?いつも言ってるよな?そんなだらしない格好で校内を歩くなって。」

 

胸元は大きくはだけスカートは膝上…こんな子になってしまって兄さんは悲しいな。

それにブラジャーもしていない。谷間など丸見えだ……ほらみろ、兵藤が黒歌の姿を見て鼻血を出している。

朝は普通の格好でいるのにここに来るとあんなだらしない格好になる……気が抜けてるな。

 

「にゃあ………」

 

「兄様、姉様を怒らないであげて……やっと放課後遊べるようになってはしゃいでるだけだから。」

 

白音…優しく言ってるつもりだろうがかなり黒歌が傷ついてるぞ?

まあ仕方ないか…俺の不手際が招いたことなら。

 

「明日からは気をつけるんだぞ。」

 

「っ…うん!」

 

仕方ないとばかりに頭を撫でてやる…白音も物欲しそうな目で見ていたので一緒に。

撫でていると猫耳が出てきたのを見た兵藤が目を丸くしていた。

 

「改めて自己紹介だ…帝千鶴。この学園で体育教師をしている。このオカルト研究部の顧問でもある。帝黒歌と帝白音の兄だ。よろしくな、兵藤。」

 

「よ、よろしくお願いします!あ、俺の事はイッセーでいいっすよ。友達からもそう言われてるし。ちなみに2年っす。」

 

「アーシア・アルジェントです。今日からこの学園に通わせていただきます。イッセーさんと同じクラスなんです。」

 

「帝黒歌。3年よ……へえ、あの変態3人組のひとりがねぇ……。」

 

「帝白音、一年です…よろしくお願いします、イッセー先輩、アーシア先輩。」

 

ちなみに猫又だと付け加えるとイッセーはおおっと口を開けて珍しそうに2人を見ていた。

まあ悪魔がいるってことは妖怪もいる…それぐらいはわかってるんだろう。

 

「よろしくお願いします。黒歌先輩、白音さん。」

 

「変態3人組……。し、白音ちゃん、そんな目で見ないでっ!?」

 

どうやらみんな仲良くなれそうだ。

アーシアは早速白音と雑談を始め、黒歌はイッセーをいじり始めた。

 

「ちなみに2人に使った駒は何なんだ?」

 

確か残ってるのは戦車が2つ、騎士が1つ、僧侶が1つ、兵士が8つだったか?

アーシアは神器を見る限り僧侶だろう。イッセーはポーンか戦車だな。

俺はリアスにどうなんだと言う視線を向けた。

 

「千鶴の想像通りだと思うわ。アーシアは僧侶、イッセーは兵士よ。」

 

まあ当然か。元人間にいきなり戦車の駒を渡しても存分に力は発揮できないだろうしない。

だが気になることはまだある。あの時イッセーから感じた気配…あれが俺の想像通りなら兵士の駒はもう1つも残ってないだろう。

 

「……それでいくつ使った?」

 

「……8つよ。イッセーが出した神器は見た目は『龍の手(トウワイス・クリティカル)』何だけど、それだけで兵士の駒を全部使うなんて信じられないの。」

 

確かに…普通の龍の手なら兵士1つで足りる話だ。でもまあ悪い話じゃ無いな…兵士8つ分の実力を隠しているイッセー。回復担当のアーシアが眷属になった。少しはグレモリーの眷属として機能してきただろう。

 

「まあそういう事で、新しい部員も増えたことだし……こ、こんなものを用意してみたんだけど。」

 

リアスが指を鳴らすと机の上にケーキが現れた。

手作りか…こういう女の子ぽいところは見ていて和むな。

 

「これ部長の手作り!?まじっすか!?」

 

イッセーは感激で小躍りしている……若いなぁ。白音、涎を拭きなさい。

しかし結構忙しい1週間だったな……そろそろ修行も再開させてみるか。イッセーとアーシアもリアスの眷属になったのだからそれなりに力はつけておいていいだろう。

俺はそんな事を考えながら部室の端で賑やかな彼女らを見ていた。

俺はただの顧問…こいつらが卒業するまでは一緒にいてやろうとケーキを頬張り感激の表情になっているイッセー、朱乃にお茶を貰いながらケーキを一心不乱に口に詰め込んでいる白音、端から見れば仲のいい姉妹のようなリアスとアーシア、そんな様子を見ながら笑っている祐斗、……俺の隣でケーキを口に入れ迫ってくる黒歌。

 

「何黄昏てるの?兄さんも一緒に食べるといいのに。」

 

「そんなのじゃないさ……黒歌、お前は今幸せか?」

 

「……幸せにゃ。兄さんもいて白音もいて…こんなにいっぱい友達ができた。兄さんが…ううん、千鶴がいなかったらこんな生活夢のまた夢だったと思う。兄さんは優しいし…たまに怒るけど…けど大好きな人と一緒にいられて私は幸せ。」

 

黒歌は俺の目をじっと見てそう言い切った。それならいいさ…家族が幸せな事が俺にとっての幸せだ。こいつの笑顔を見れば俺も笑顔になれる…。

俺は黒歌の頭を撫でながらみんなを見る…俺の家族は黒歌と白音だけだ。けど友人っていうのはこんなに…いやもっといる。期待に応えようなどとは思わない。俺はただみんなが笑顔ならそれでいいのさ。

 




いやぁ、個性派ばかりの作品だからかキャラがぶれる(笑)
っ徐々に直します!

それでは誤字等ありましたらお教え下さい。
感想などもお待ちしてます。
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