ヒイロ「ゑ?」
ーーー前回のあらすじーーー
長が死んだ!←この人でなし!!
※死んでない
ーーー終了ーーー
龍三とヒイロ、ゴラ(その他竜人達)は今長の家にいた。負傷していた長がある程度回復したので話を聞きに来たのだった。
「で、行った先で何があったんだ。あんな重症になるくらいだし、ただ事じゃないんだろ」
龍三がそう切り出した。
「おいお前!いくら旅人だからってわれらの長にため口とはどういうことだ!」
「よい、お主は旅人なのだろう?だったら儂と同じ位じゃろうて。そちらの連れも口調を崩してよいぞ」
龍三がため口だったためキレた竜人がいたが、長がそれを許す。
「では、話そうかの。あそこで何があったのかを・・・」
長はそう言って話し始めた。
「儂は、最近龍王さまの居る火山地帯が不安定じゃったからその謎を解決するためと龍王の安全を確かめに行ったんじゃ」
「ちょっと待て。あんた龍王にあったのか!?」
「うむ。各村の長は龍王に会うことを認められておるからの。定期的に会いに行っとるわい」
長はそういうとほっほっほっと笑った。龍三、ヒイロ含め他の竜人たちは噂が本当だったどころか予想の斜め上を行っていて唖然としていた。
「話しがずれてしもうたの。その後何とか龍王に会えたんじゃが、少し様子がおかしくての。いつもなら「おお、どうした」とか言ってくるんじゃが、低い声でうなるだけでの」
「ん?・・・!おい、低い声でうなる以外に何か変なところなかったか!?」
「そうじゃのぅ・・・。そういえば体がなんかいつもより赤くなっておったし、変ないぼみたいなものもあったの。それからなぜかそこに住んでおる奴らが攻撃を仕掛けてきおったわい。そいつらもなんかおかしかったのう。正気が無いようじゃった」
そう長が話した瞬間、龍三とヒイロは剣幕な顔つきになった。
「おい、長さん。そこに俺らは行きたいんだが」
「旅人とあらば良いが、この問題を解決しない限り・・・」
「だから、俺等で解決してやるって言ってんだよ。」
「!・・・出来るのか?」
「ああ。というか、俺たちはその現象を知っている」
長とゴラ以外の竜人たちがその言葉に驚いた後、剣幕な表情で二人に罵倒を浴びせ始めた。
「お前らが俺たちの仲間に変なことをしたんだろ!」
「そうだ、そうに違いねぇ!じゃなきゃあんなもん分かるはずがねぇしな!」
「ああそうだ!こいつらがいたら俺たちまであんなふうになっちまう!」
「知ってるなら早く戻せよ!このクズ!」
「この村から出ていけ!」
「そうだ出て行け!」
「出て行かねぇならここで殺s「黙っておれ!!!」」
二人に罵倒を浴びせる竜人たちを長が一括して黙らせる。
「しかし長殿このままではこの村が、「聞こえなかったか」」
「黙っていろと言っておる」
「「「「「ッ!」」」」」
長は静かな殺気を飛ばすと辺りは静寂に包まれる。
「さてお主たち二人に問おう。何簡単な質問だ。お主たちは味方か?それとも_______敵か?」
長は龍三とヒイロを見つめると少しの殺気を飛ば師ながら質問をしてきた。
ヒイロはその殺気を浴びると口が動かなくなった。
(まじかよ。これで長の殺気かよ。龍王なんてのに会ったらどうなっちまうんだ!?)
と、ヒイロは思っていた。周りの竜人も殺気に当てられたのか口元が震えている。
しかし、その中で唯一一人だけ動けていたのがいた。
「俺たちが対処の仕方を知っているとしたら、どうする?」
龍三だ。長の殺気に驚く様子もビビる様子もなく臆することなく一人挑発的な態度をとっていた。
「今質問をしているのは儂だ。儂の質問に答えろ」
「だから、俺たちが対処の仕方を知っているとしたらってこと言ってんだよ。もう談笑なんかしていない。もう交渉に入っていると俺は思うが?」
そう龍三が言った瞬間、長の殺気が先ほどよりも濃くなる。ヒイロは押しつぶされそうになっていた。
「同じ龍族の救い方を知っているから俺たちは味方だとでも?」
「知っているじゃない、知っているとしたら、だ。そのことも含めて後で話す」
「ハッ!この状況でよくそんなことを言えるな」
「それこそ、この状況だからこそだ。それにアンタ言っただろ俺たちと長は同じ位だってよ。だから俺は対等な立場で話させてもらっているんだが、なんかおかしいとこでもあるか?」
「・・・・・・」
長は睨みを効かせながらさらに殺気を飛ばす。周りは冷や汗どころか倒れそうな竜人も現れる始末。ヒイロも何とか耐えている状態だった。
しかしこの男、龍三は全く動じていなかった。それどころか、薄ら笑っているほどだった。
「クッ・・・ハッハッハッハ!」
長は殺気を消し盛大に笑った。そのおかげで全員が動けるようになったが、今度は長が笑ったことに唖然とし、固まっていた。
「まさか龍族でも、耐えるのがやっとの殺気を正面から受けて笑っていられるとは。よかろう、その話乗った」
「お待ちください!この者たちの言うことを信じるというのですか!?」
長がそういった瞬間、二人に罵声を浴びせていた竜人の一人がそういう。
「では、儂の殺気を正面で受けてみるか?それで立っていたらこの話は無しにしよう」
が、長のその一言で直ぐに身を引いた。
「んじゃあ、交渉を始めようか。まず俺たちが知っている情報を教える代わりに、俺とヒイロ二人だけで龍王のところに行くことを許可してほしい」
早速龍三は、他の龍族の事は無視して交渉を始めた。
「それはいいんじゃが、龍王の間に行くためには龍族が最低でも一人は必要なんじゃが・・・」
「ん、じゃあ、誰かについてきてもらいたいんだが・・・」
周りを見渡す龍三。だが誰も立候補をしようとしなかった。しかしその時ゴラが声を上げた。
「じゃあ、俺が行きます」
「そうか、行ってくれるか。ゴラよ」
「はい。二人とも悪い奴ではないですので」
ゴラはそういって二人に近寄る。
「じゃあ二人とも、これから頼む」
「ああ」「よろしく!」
「とりあえず決まったな。回復アイテムとか保存食などはどうする?」
「あー、そう言えばなかったな」
「というわけだ回復アイテムだけでもくれないか」
「良かろう、後でもっていく。さて、あの暴走状態を対処できるかもしれんといったな。それを教えてもらおうかの」
「いいぜっと言いたいけど、まだ予想の範囲だ。それでもいいか?」
ょ
「良いよ。話してみよ」
長はそういって龍三の話を聞き始めた。
「実は、暴走状態を治せないか、ここの領地に入る前に試したんだ。そしたら、長が言ったいぼみたいなところを切ったら、暴走状態が治ったんだよ。だからこれが龍族にも適応されれば・・・」
「治るという話しか」
「そう言う事。でもそれが効いたのはいぼがまだ明確にわかる奴らだけだし、それが分かって切っても死んだ奴もいる」
「ふむだから、予想か」
「ま、少ない情報だし、ちょっと信用にかけるけど」
「いやいい、十分じゃ。こちらでも色々と試してみよう」
「分かった。それと、あと一時間したら行こうと思うんだがそれまでに準備できるか」
龍三は一刻も早く行きたいのと同時に少なからず暴走してしまった龍族に同情し、助けてやりたいとも思っていた。
「ふむ、時間を争うしの。よいぞ、すぐ準備させよう」
「何から何まで助かる」
「よいよい。頑張るんじゃぞ。それと、これはクエストとしておく。それでよいかの」
「OK、そのクエスト絶対にクリアして龍王様逹を助けて見せるさ」
そんな会話をしたのち、会議はお開きとなった。
ーーー一時間後ーーー
「さて行くか。ヒイロ、ゴラ、準備できたか」
「ああ俺は出来てる」「俺もだ」
「じゃあ行くか」
「「おう」」
龍三達は龍王を救うためと旅人の任務を全うするため、龍王の住んでいる火山に歩き始めた。
ーーーまたまた一時間後ーーー
龍三達三人は襲い掛かってくるモンスターをすべて倒し(暴走したモンスターは出来るだけ元に戻しながら)火山の入り口に来ていた。
「ゴラ、ここか?」
「ああ、ここで間違いない。ここからすごい濃密な龍の気がする」
「じゃあ行くか」
「でも、ほんとに俺たちだけで大丈夫か?龍王ってのは強いんだろ?」
「ああ。でもやらないと龍王様は助からないし、」
「俺は力が手に入らない。どっちみち挑戦することになってたんだ。それが早まっただけだ」
「まぁそれもそうか。やれるだけやってみるか」
そんな会話をして歩いて行く龍三達。しかし、そんな会話をしている間も他のモンスターや暴走した龍族を倒していた。
「しっかし、キリがねぇな、こいつら」
「ホントだな。こりゃあ早いとこ解決しないと、な!」
「!見えた!あの道の先だ!走れ!」
龍三達はゴラに言われたようにその道を走って行き、やがて広い空洞に出た。モンスターたちはその空洞お入り口から入ってこようとはせず、ただこちらをじっと見ていた。
「何でアイツら・・・」
「ここは他の場所よりも龍の気がものすごく濃いですからな。それを本能で察知しているんだろ」
ゴラは少しつらそうに言う
「ゴラ、お前大丈夫か?」
「ああ、と言いたいところだがな。まだここは大丈夫だがこれ以上先となると・・・」
「無理か」
「悔しいがな。さてあの正面にあるのが龍王の間の扉だろう。俺が開けてやる」
そう言いながら扉の前に歩いていくゴラ。
「大丈夫なのか」
「この扉はこの中で長から開ける呪文を教わった俺しか開けることができない。」
そう言いながら扉に手をかける。
「俺はここまでだ。あとはお前らに頼む」
ゴラはそういった後、呪文のような言葉を口にした。そうすると扉は、
ーーーゴゴゴゴゴゴーーーー
という低い音を立てて開いた。
中からは低く大きなうなり声が聞こえてくる。
「任せたぜ、旅人どの。勝ってこい」
「ああ、行ってくる」
「絶対勝ってくるぜ!」
そう言って二人はその部屋へ入っていった。
次は火の龍との決戦です!