ーーー前回のあらすじーーー
ボス部屋に到着した
ーーー終了ーーー
龍三達は扉をくぐった後真っ直ぐな一本道を歩いて、やがて半径30mはあるであろう円形な大広間のようなところに出た。
そこは龍三達が来た道以外道は無く、マグマに囲われていた。
「ここが龍王がいる間か・・・」
「けど、肝心の龍王がいねーぞ」
しかし、その件の龍王は何処にもいなかった。
「まさかもう死んじまった、とかじゃねーだろーな」
「それはないと思う。なんせまだ、濃密すぎるほどの殺気がある。死んでたらこれよりも格段に殺気の質やらなんやらが落ちてるはずだからな」
「だけどよー何処にもいねーじゃねーか」
「絶対いるはずなんだ―――ッ!横に飛べ、ヒイロ!」
「は?―――おわァァッ!」
ヒイロは飛んできた岩をギリギリで避けた。
「御出でなすったぞ奴さんが」
そこにはどこから出てきたのかわからない―――体の表面にマグマのような液体がついていることから周りのマグマから出てきたのであろう―――が、そいつはいた。
体長は15~16mはあるだろうか巨体と、まるで火いや炎を表すかのような体を覆う真っ赤な鱗。そして、でかい牙と爪と目がそこにはあった。
「こいつが龍王・・・」
「でけぇ・・・。竜人のあいつらと比べ物になんねーじゃねーか」
「まぁ、当たり前だよな。王っていうぐらいだしな。さて、無駄話はここまでにして・・・」
「戦闘開始だな!」
ーーー戦闘開始ーーー
「ヒイロ!今回の戦闘は殺すためじゃねぇ。この竜王の救出だ!間違っても殺すような真似はするなよ!けど瀕死前までなら許す!」
「きついこと言うなぁ、お前。けどOK!お前があの核見つけるまで何とか耐えてやるよ!」
「グッジョブだ、ヒイロ。よし、俺も自分の仕事しますか」
龍三達はここに来る前一本道を歩いているときに作戦を立てていた。
作戦はまず、防御の高いヒイロが囮役。身軽に動ける龍三が相手が暴走している原因の核を見つけ次第ヒイロと戦闘に合流。そしてその核をつぶすといった戦法だ。
二人で話し合った結果これが一番効率がいいと言うことになった。
アイツ
「さてと、龍王にとりついている核はどこにある。長が言ってたのは首あたりだが・・・」
龍王の首にはそれらしき物は無かった。そしてそれは背中についていた。
「あの長、ボケてたんじゃねえか?けどあれをどうするかだな・・・」
「おい、龍三!核は見つかったか!」
「ああ、見つかった!見つかったが、場所がめんどくせえ!だから今から俺も戦闘に入る!」
「OKだ!生憎こっちもきつくてな!正直ありがてぇ!」
そうして龍三も戦闘に入り、龍王の攻撃をさばきながら二人で情報交換する。
「核の位置は?」
「背中。そっちは何か分かったか?」
「ああ、暴走しているせいか動きが単調だ。だけども火力がやばい。あそことあそこ見てみろよ」
龍三はヒイロが指を指した二ヶ所を見ると、さっき投げつけられた岩が溶けていたり、地面がえぐれもしていた。
「あいつがただ単に炎のブレスと爪の攻撃であれだ。俺達が少しでも受けたら消えるぜ」
「当たらなければどうということは無い、とは言えないレベルか」
「さてどうするよ。あいつ鱗も硬そうだぞ」
「・・・よし。まずは左足を払って体勢を崩すぞ。払うのは任せる。俺は足止めだ」
「了解!」
龍三とヒイロは二手に分かれた。
「さてと、こっちを見ろよ龍王!」
龍三は龍王の目の前に行き高速で刀を振るった。
その龍三が振るった刀は顔に当たりその数発が龍王の目を軽く切った。龍王も暴走しているとはいえ生物。目をつぶされた痛みで足が動かなくなる。そしてその痛みを与えた龍三をもう片方の目で睨みつけ、龍三に殺意を向ける。が、これが悪手だったとすぐに知った。
龍王が龍三に殺意を向けた数秒後、いきなり龍王が崩れ落ちた。
「オラッ!」
ヒイロが足を払ったのだ。足を払われた龍王はバランスを崩し、倒れる。
ズゥゥゥンというような音と揺れが起きた。
「寝てろッ!」
龍王は起き上がろうとしたが、龍三に強烈な峰打ちを頭にされ、気絶した。
「さて終わりか?」
「たぶんそうだろう。さて、核はっと・・・ってあれ?」
龍三は背中を見たがさっき有った核がそこにはなかった
「核が・・・消えてる?」
「どうした龍三」
「さっきまでここに付いてた核が消えてやがる」
「攻撃してる最中につぶしたんじゃねえの?」
「それはないな。核が潰れたら付かれていたやつもその時点で気絶するはずだ」
「どういうこった?・・・ってあるじゃねえかよ。首筋に」
「は?そんなわけ・・・ってあるし」
「寝ぼけてたんじゃねえの?」
「さっき背中にあったはずなんだが」
龍三がそこに行き、核をつぶそうとする。
「とりあえず潰すか。よっと・・・!?」
がその瞬間核が避けるようにして移動した。
「おい、今の見たか」
「何が」
「核が俺の攻撃を避けやがった」
「は!?今までそんなことなかったろ!」
「けど見てみろよ!この位置を!」
核はさっきとは違う位置、背中に移動していた。
「本当だ・・・移動してやがる」
「くそっ!してやられた・・・!こいつが起きるぞ!離れろ!」
そうこうしている内に龍王が起き上がる。
そして二人を見た瞬間、殺気を放ち雄たけびを上げる。
―――グォォォォォォォォォォォォォォン―――
まさしく怒りの咆哮と言える。そしてこちらに攻撃し始めた。
龍三とヒイロは敵の攻撃を避けながら作戦を立てていた。
「核が移動することは知ったが、こっからどうする?さっきみたいな戦法はもう使えねえぞ」
「どうするって言ってもなこれ以上は打つ手なしとしか・・・!いやある」
「!どんな方法だ」
「まず核を何とか背中の真ん中に移動させる!そしてあいつが横になるように倒す」
「それでどうするんだ!」
「俺が背中ごと核を斬る。これでどうだ?」
龍三が提案したのは無理難題ともいえるような戦法だった。
「ちょっと待て。まず質問いいか」
「何だ」
「核を移動させるのは?」
「二人で」
「よし次だ。横に倒すのは誰の役目?」
「二人で倒すんだよ。さすがにあの巨体を一人で横にするには無理がある」
「じゃあ最後の攻撃であいつはどうなる?」
「まぁ、当たり所というか刀の入り次第では、最悪死ぬな」
「駄目じゃねぇか!」
「安心しろ最悪と言っただろ。ちゃんと考慮してある。最低でも死ぬ二、三歩手前ぐらいにしてやる」
「OK。これで質問終わりだ。じゃあそれで行くぞ」
「あんがとよ」
そして二人は龍王に向かって走り出す。
龍王も迫ってくる二人に対して雄叫びを上げる。
―――グオォォォォォォォォォォォォォォォォン!―――
その雄叫びは今までで聞いた叫びの中で一番大きかった。
「さぁて、第二回戦の始まりだ!」