FAIRY TAIL 雷神衆の少女   作:雨宮ラキ

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ブレインとの戦い

 

 

 

マキナは額に青筋を浮かべながら、腰にある剣に手を添え、今すぐにでも飛び掛りそうな勢いだ。

 

そんなマキナを手で制しながらジュラはブレインに声を掛ける。

 

「目的は何だ。」

 

だが、ブレインはその問いに気付いていながらも無視をし、楽しそうに笑った。光のギルドを闇に変える。そんなえげつないことを言いながらも愉快そうに、だ。

ルーナは悪寒が走った。この世界の正規ギルドすべてが闇に染まったら…。想像してしまったのだ。

そんな、悪夢を。

 

「聞こえなかったか?

 

―――目的を言え。」

 

そのたった一言には凄い重圧が掛けられていた。魔法などは一切使われていないが、その凄みに平伏してしまいそうになるほど。

 

それに気付いているのか、いないのか、それはわからないがブレインは多分気付いていないのだろう。

 

「うぬのような雑魚に語る言葉はない!我は光と闇の審判なり!平伏せぇ!」

 

そんな言葉を言えるのだから。

ジュラはため息を入り混ぜ言った。

 

「困った男だ。まともに会話も出来んとはな。」

 

そういった瞬間は凄かった。ジュラがブレインに向かい手を出した途端、ブレインが吹っ飛んだのだ。後ろにあった壁を打ち破りながら吹っ飛び、地面に転がる。

開いた口が塞がらないとはこういうことの為にあるのだと思ったほどだ。

 

ブレインも微かに震え、怯えている。

この膨大な魔力の量。怯えるのも無理はないだろう。

 

「たて。ケット・シェルターを狙う理由を吐くまでは寝かさんぞ。」

 

だが、ブレインの震えもすぐ止まり、薄ら笑いを浮かべた。

 

「聖十の名は伊達じゃない。という事か。」

 

「確かにすごいね…驚いた。今度、私が強くなってから勝負を挑みたいほどだよ。

 

……けど、待って。ジュラさん、ここは私に任せてよ。流石に、痛めつけられた分は返してあげないと気が済まないんだ。」

 

そう、ルーナは前に出てきた。眼帯を外し、刀を手にする。

ルーナの後ろにはマキナも居た。

 

「おい!確かにルーナも強えがおっさんほどじゃねぇだろ!危険すぎる!」

「褒めてくれてありがとう、グレイ。…でもさ、出番が少な過ぎると思うんだよね、私の。」

「…ルーナみたいな理由ではないが……。みんなに手を出そうとするやつを放っておくほど優しくない。」

 

そう、言いながら二人は同時に飛び掛かった。今日初めて合ったとは思えないほどの息の良さで。

 

「何でケット・シェルターを狙うの?おじさん。特別な理由があるんでしょ?」

「フッ…もうすぐ死ぬ奴に教える義理はない。」

 

同時に斬りかかられているというのに諸共せずに杖で弾き返す。

ルーナは刀を片手に持ち替え、脇差しを左手に持った。

その直後、一瞬で終わらせる気なのか、ブレインは杖を掲げ、呟いた。

 

常闇回旋曲(ダークロンド)。」

 

それにルーナは怯む。だが、刀をキツく握りしめ、その幾人もの叫びのような魔法を睨みつける。

最初は怖いと思ったが、これも闇なのだ、似ている属性。吸収できないことはないだろう。

 

「何!?」

 

その魔法はルーナの左目に吸収されるように消えた。ルーナの目が少し、黒く…血の色のようになった気がしたが気のせいだろう。一瞬で、元の色に戻ったのだから。

 

ソレを初めてみた者達は目を見開き、ルーナの目に釘付けになる。だが、次の瞬間、ルーナは左目を閉じ、ブレインの隙をつき、斬りつけた。

 

マキナもそれに続き斬る。少し驚き、固まっていたがすぐに元に戻ったのが幸いだったか。

 

「ああ、やっぱり怖い…。その魔法は怖いよ。」

「俺は、お前の方が怖いと思うんだが…。」

 

ブレインは何発か、攻撃を受けたが痛みで我に返りルーナたちを弾き返した。

 

幾多もの知識に身に付けていた彼だがルーナの目については情報が皆無だった。と、言ってもそれも当然だ。古文書(アーカイブ)に載っているわけがない。

そんなものに載っていたら、もうルーナはその目について知っている筈だ。

 

「フ…ハハ…ハハハ!うぬのその眼。実に興味深いぞ!」

「ぅえ…!?ひぃ…目が抉り取られる!」

 

そう言いながら、襲い掛かってくるブレインにルーナは魔法をぶつける。

 

「闇演武――黒薔薇の楽園(ローズガーデン)!」

 

ルーナが闇で出来た種のようなものをブレインの近くに投げ、叫ぶとその種は一瞬にして育ち、ブレインを囲った。

 

ブレインはそれでも慌てることなく、杖を振るう。

 

常闇奇想曲(ダークカプリチオ)。」

 

その黒いモノは薔薇に突撃したかと思うと、それをすり抜けルーナに向かった。ルーナはそれを避けながら、ドンドン薔薇の棘を大きくしていく。

 

 

黒薔薇の楽園は魔法や物はすり抜けるが、人は通り抜けることが出来ないのだ。

無理をすれば行けないこともないが、確実に気絶するだろう。

 

闇を通り抜けるなんて無理な話なのだ。ルーナの闇に触れたものはその触れた人の闇を抉り出し、トラウマを思い出させる。

それをゆっくりではなく一瞬で抉じ開けるのだ。

その人の精神を壊すかのように。

 

薔薇の棘…いや、薔薇自体が、ブレインを包み込んで行く。

それでも、ブレインは魔法を止めることなくルーナを狙い続ける。

これ以上、目を使うと疲労で倒れるだろう。そう予感しているルーナには避けるしかない。

 

「ルーナ!入れる隙間を作ってくれないか?」

「…いいよ。ただ、闇には触れないように!」

「ああ!」

 

そうルーナが頷いた瞬間、ブレインでは通り抜けられず、マキナでは入れるぐらいの大きさの隙間ができた。

きっと、中ではブレインがどうにか、闇に当たらぬように奮闘しているだろう。

 

 

マキナが中にはいるとそこはただの暗闇だった。

だが、何故なのか、人の姿ははっきりと見えた。

 

ブレインはマキナが来ているのには気付いていないのか、魔法を操っていた。

マキナの位置はブレインの後ろ。

 

不意を付けば一発で出来るだろう。

そう予感したマキナはブレインに斬りかかった。

 

だが、それは杖で弾かれそうになる。

 

「気付いてたか。」

「うぬがいることは想定済みだ。」

「…へぇ、じゃあ、これはどうかな!――重力操作!」

 

マキナはブレインに手を伸ばし、魔法を掛ける。

ブレインを浮き上がらせ、闇に触れさせようとする。

 

「っぐ――。」

 

ブレインはルーナに向けていた魔法の向きを変え、マキナにぶつける。

 

それは同時だった。

 

ブレインの魔法がマキナに触れ、ルーナの魔法がブレインに触れる。

 

 

ルーナが疲労で地面を座り込み、魔法を解除させる。

 

すると、頭を抱え倒れたブレインとソレにぶつかるようにして倒れ込みそうになっているマキナ。

 

マキナの足元には重力を掛けられた魔法が作った穴があり、ブレインの魔法の重力をいじったのだという事が分かる。

 

 

「――魔法の操作も出来たのか……。」

 

皆がおどろいていた。だが、一番驚いていたのは当の本人であった。

 

 







うーん…流石に主人公補正で強くしてみたけど……強くし過ぎましたかね。

チートまでは行かないようにしようとは思ったけど…魔力吸収できる時点でチート気味だってのに…。ま、まぁ、いいや!これからだし!これから!

ああ、そういえば、フェアリーテイルOP変わりましたね。今回のは個人的に好きな方です。
英語ばっかで歌えないですけど
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