FAIRY TAIL 雷神衆の少女   作:雨宮ラキ

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王の間

 

 

「ま、まさか…この私がやられるとは…。」

 

ブレインは、ただただ、驚きを隠せない様子で地面に仰向けで倒れていた。

みな、なぜケット・シェルターを襲うのか問いただす為にブレインの周りに集まっているのだが、ブレインはそれに答える気もなく、ぶつぶつと呟いている。

 

「ミッドナイトよ…後を頼む…。六魔は決して倒れてはならぬ…6つの祈りが消えるとき…あの方が…。」

 

ブレインの顔にある一本の線がうっすらと薄くなっていく。

それが後もなく消え、ブレインは意識を無くした。

 

線が消えたことにはグレイとマキナが気付いたらしく、それにルーシィが怯えている。

ルーナは"あの方"と言う言葉に疑問を持ちながらも、ふと、ある方向を見る。

 

ルーナの向いた方向にはウェンディと、シャルルの姿がある。

 

彼女たちの足音が聞こえたのだ。片目を閉じているからか、元からなのか、耳がいいルーナはそれをすぐに発見したようだ。

 

ウェンディはとても焦っているようで、ルーナは首を傾げた。

 

「皆さん!大変です、これ、私達のギルドに向かってるかも知れません!」

「ウェンディ!」

 

ルーシィはウェンディの声で気付いたらしく、少し驚いている。

グレイはウェンディを安心させるように言った。

 

「そうらしいが、もう大丈夫だ。」

 

そう言うグレイの先には倒れたブレインの姿がある。

ウェンディはそれに驚きつつも、安心した様に顔を綻ばせる。

 

「気に入らないわね。結局ケット・シェルターが狙われる理由は分からないの?」

「ああ、聞こうとは思ってたんだが…済まない。忘れてた。」

「ホント、あんたは何でそう、重要なところが抜けてるのかしら。」

 

申し訳無さそうにするマキナに、シャルルが追い打ちをかけるように呟く。

 

「まぁ、まぁ…良いじゃない、ブレイン倒したんだから止まるでしょ。」

「多少気になる事があるが、これで終わったな。」

 

みな、安堵しているなか、倒れているナツが助けてくれと呟いた。

ウェンディはそれに驚きながらも回復をしようと近付いて行った。

 

「…あ、ホットアイが言ってた"王の間"って、あれかな。」

 

王の間はブレインがニルヴァーナを制御するために使用していた場所らしく。

 

「あそこに行けば止められるんだ。」

 

そうルーナたちは少し先にある塔のような場所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王の間に行けばニルヴァーナも止められる。そう考え、やってきたのだが…そこはナツが壊したのだろう崩れた床があるだけで、何もなかった。

 

誤って壊したのであれば、残骸あたりでもあるはずだが、そんなもの一つも見つからず…。

 

それらしきものが一つも見つからねぇじゃねぇか!」

 

グレイの叫びが木霊するだけだった。

 

皆、どうしたら…と、困り果てているなか、ウェンディは別の意味で困っていた。

 

治癒魔法はしたのだが、ナツが一切元気にならないのだ。ハッピーはもう立ち上がりナツのそばに立っている。

 

ふと、ハッピーはなぜナツが元気にならないのか思い出したように言った。

 

「ナツは乗り物に弱いんだよ。」

「乗り物に…?なら、バランス感覚を養う魔法が効くかも。」

 

そう言って、ウェンディはナツにトロイアをかけた。すると、いままで具合の悪そうにしていたナツはすっと立ち上がり飛び跳ねたりしている。

 

元気になったというより、元気になりすぎてうっとおしいくらいだ。

 

「ルーシィ!列車の精霊とか出してくれ!」

「そんな精霊居ないわよ!てか、今それどころじゃないのよ!」

 

グレイがナツに今の状況を説明し、ナツも大変さが分かったようで切り替える。

 

「止めるとか、そういう前にこの不自然な状況に誰も気が付かない訳?」

 

シャルルが多少呆れた様子で言った。それに、ルーナが深刻そうな顔で言葉を繋げた。

 

「…ブレインが倒れたのに、王の間に誰もいないのに…何でこのニルヴァーナは動いているのか、だよね。」

 

「まさか…自動操縦か!?」

「そのまさか、だろうな…止める術があれば良いんだが…。」

 

グレイの仮定にマキナが同意するように頷く。

それを聞いて、ウェンディは身体を震わせ目尻に涙を溜める。

 

マキナはウェンディの頭を撫でウェンディを宥めた。

 

「安心しろ。ウェンディ、この礼をさせてくれ。…これは絶対止めてやる!」

 

ナツは、本心からそう言った。

 

 

 

 

 

それからも、考えるが、全く思い浮かばず…そう思っていた矢先、ウェンディが何かを思い出したかのように声を上げた。

 

ルーシィがそれに気付き声をかけるが、ウェンディは首を振り、「心当たりがある。」そう言ってシャルルと飛んで行ってしまった。

 

「…心当たり?…何だろう。」

 

ルーナが首を傾げていると頭の中に声が響いて来た。

念話の魔法だ。フェアリーテイルのにもソレを使う人がいたはずである。

 

『皆さん、聞こえますか?ワタシデス、ホットアイデス。』

 

そう、問い掛けてくる声は本当にホットアイの声で、ジュラが無事だったか!と声を上げた。

 

『いえ…残念ながら、無事ではありません。ミッドナイトには勝てませんデシタ。

皆さんの力を合わせてミッドナイトを倒してくだサイ。

 

ヤツを倒せば魔力供給が解けニルヴァーナもとまるハズデス。

 

ヤツは王の間の真下にいます。気をつけてください…ミッドナイトはとても…強いデス。』

 

そして、ホットアイの声は途絶えた。

それからの行動は早かった。

 

すぐに王の間を降り、ナツが先頭となり扉を開けた。

 

 

 

 

だが、その瞬間、見えてきたのは閃光弾のような眩し過ぎる光だった。

 

「いかん、罠だ!」

 

ジュラがそう言うが、もう遅く。

 

爆発音がその場に響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、ルーナたちは無事だった。

……一人を除いて

 

 

ジュラが身を呈して守ったのだ。

 

魔法でルーナたちだけを包み。自身も守ろうとしたのだろうが時間が足りなかったのだろう。

 

 

「……無事で、良かっ……。」

 

先ほどまで立っていたのだが、もう耐え切れなくなり、ジュラは倒れ伏した。

 

 

 

 





短すぎたので少し足しました。。

いや、まぁ、投稿してからすぐに消したので見てる人は少ないと思いますけど。

もし、見てた人がいたのであれば、すみません。と、一言謝罪をば
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