FAIRY TAIL 雷神衆の少女   作:雨宮ラキ

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ニルヴァーナ崩壊

 

―――七番ラクリマ。

 

ルーナは5分前にそこに到着した。

 

少し遠かったが、どうにか力を振り絞り来たのだ。

あとは、五分後にこれを壊すだけ。

 

「っはぁ……ゼロに殴られるのよりも、ここに来るまでのほうが辛かった…。」

 

目を瞑り、神経を全て手先に集中させる。

刀に魔力を通し、馴染ませる。

 

「頼んだよ。愛刀……いや、影刀。」

 

そして、5分経つまでその場から一歩も動かず、ただただその時を待った。

 

 

 

 

 

 

―――8番ラクリマ。

 

 

マキナは三分前にそこについた。

ルーナより、遠い場所にあったという事もあるのだが、少しゆっくり着過ぎてしまったのだ。

 

「……どうやって壊そう。」

 

壊し方は色々あるのだが、疲れ果てた今、楽に壊したいのだ。

 

剣で叩ききるのが一番だが壊せなかったら困るというもの。

そんなヘマはしないが。

 

「ああ、そうだ。剣に魔法をかければいいのか。」

 

そう考えたマキナは時間になる直前、剣を上から下に振り下ろし、下に向かう重力をつけることで威力を倍増させた。

 

ルーナはあと一秒という時に、居合斬りの容量で刀を振るう。

 

 

 

 

そして、8つのラクリマは同時に壊れた。

 

 

 

 

やったと、そう思ったのもつかの間。ニルヴァーナの制御が効かなくなったことで、ニルヴァーナが崩れる。

 

「やば!」

 

ルーナはすぐに駆け出し、外に出る。

 

マキナも同様だ。二人は途中で会い、飛び出すようにニルヴァーナから降りた。

 

「あー…今日一番、死ぬかと思った。」

「俺は2番目だ…。って、ゼロにボコボコにされたのが一番じゃないんだな…。」

 

そう言うマキナに向かって、ルーナはきょとんとした顔をして、ああ。と思い出したかのように言った。

 

「ラクサスが本気出した時に比べれば…。」

 

そう言い、ルーナは身震いさせた。

顔の原形がなくなるほど殴られた男を思い出したのだ。

 

それに比べればまだマシな方だ。

 

顔以外だってアザだらけだったのだから。

流石に可哀相になって、手を合わせてしまうほどだった。

 

 

そんな時だった。

 

ゴチンっと、一夜が見えない壁にぶつかったのだ。

 

「…術式だね。フリードに少しぐらいなら習ったから変更出来ないこともないけど…やめといたほうが良さそうだ。」

 

そう、ルーナの向いている方向にみんなが向くと、そこには評議員がいた。

 

「新生評議員第四強行部隊隊長、ラハールと申します。」

 

評議員と聞いて、ハッピーはすかさず否定する。

 

「オイラたちなにも悪いことしてないよ!」

そう言うのが逆に怪しく思えてくるが、ラハールはそんなことわかるっているようで、本来の目的を言う。

 

「そこにいるコードネームホットアイをこちらに渡してください。」

 

当たり前だ。闇ギルドの一員であるホットアイを連れて行かない訳が無いだろう。

ホットアイ…リチャードは弟を探しているらしく、それだけが心残りのようだった。

 

それも解消したようだが。

 

 

 

だが、評議員たちはそれが本来の目的ではないらしく、まだ居なくならない。

 

「もっととんでもない大悪党がいるでしょう。」

 

ラハールは一人の男に向かって、言った。

 

「貴様だジェラール!来い、抵抗する場合は抹殺の許可もおりている!」

 

それを聞いたウェンディやナツはそれを止めようとする。

そんな中、ルーナは首を傾げ疑問を投げかけた。

 

「ジェラール、だっけ。そんなに悪いことしたの?」

「おい、ルーナ!お前知らねぇのか!?」

 

楽園の塔での、エーテリオン投下。評議員への侵入。などなど、色々とやったのだが、その頃、ルーナは闇ギルド撲滅のため動いていたのだ。

 

そんな噂を聞くほど暇でもなかった。

 

グレイに説明して貰い、ルーナは納得したように頷いたのだが、でも…と続けた。

 

「ニルヴァーナを止めるために動いたんだし、少しくらい刑が軽くなってもいいと思うけど…。」

 

ジェラールは抵抗せずに連れられて行くのだが、"無期懲役"、そう聞こえたルーナは文句を言うように呟いた。

 

 

そんな時、ナツが一人の評議員をぶん殴りながら言った。

 

「行かせるかああああ!」

 

それに続けてグレイたちも動く。だが、ルーナは動かなかった。動きたかったのはやまやまなのだが、殴ったり蹴ったりするのは得意じゃないのだ。

 

「もういい!そこまでだ!」

 

どうしようかと、悩んでいるとエルザの声が響いた。

 

「ジェラールを、連れて行け…。」

 

一番辛いだろうに、それを隠し平然を保とうとする。

流石というものだ。感心する。でも、それが一番良い方法だったのかは分からない。

 

ただ、これだけは言える。

 

マカロフも同じ気持ちだったのだろうと。

 

 

 

 






四話で行けるとか言いながら、もっと使いそうですね。

次で六魔終わって、ギルダーツ登場して、エドラス導入。
その間にちょっと色々挟むとして…あれ、行けそう。

ああ、ラクサスはいつになったら戻ってくるのだろう…。

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