FAIRY TAIL 雷神衆の少女   作:雨宮ラキ

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妖精の尻尾最強の男

 

 

ルーナがいつものようにギルドに来てフリードなどと雑談をしていると、鐘の音がなった。

 

 

その音はいつものような鳴らし方ではなく独特の、特徴のある音だった。

 

それを聞いたナツは笑みを浮かべ椅子から立ち上がる。

ルーナもそれほどでは無いが、どこか浮足立っているようで。

 

「ギルダーツが帰ってきた!」

 

そして、ギルド全体が騒がしくなる。

 

ギルダーツとは、フェアリーテイル最強と謳われる人物だ。

そして、ギルドに帰ってくるのは3年ぶりなのだ。

だからこそ、この騒ぎ様なのだが。

 

彼は100年クエスト…100年間誰もクリアをしたことが無い程難しいクエストを受け、帰ってきたのだ。

 

『マグノリアをギルダーツシフトへ変えます。』

 

そう、マグノリアぜんたいに放送が響き渡る。

 

『町民の皆さんは直ちに所定の位置へ。繰り返します―――』

 

ギルダーツシフトとは、その名の通り、ギルダーツのためだけに作られたギルダーツ専用の道だ。

ずば抜けて強いというのにどこか抜けているギルダーツは道を作らなければ民家を突き破ってしまったりするのだ。

それをされないためにフェアリールーナテイルへ一直線の道を作るために改造を施したのだ。

 

どこからか地響きが聞こえ、マグノリアが姿を変えた。

 

「キターッ!」

 

ナツが嬉しそうな顔をすると、ギルドの入り口には黒いマントを羽織った中年の男性が立っていた。

その男性こそがギルダーツ。

 

ギルダーツはミラに声をかけながら言った。

 

「お嬢さん。このあたりにフェアリーテイルっていうギルドがあったはずなんだが…。」

 

まぁ、こう言ってしまうのも無理はない。ミラは三年前とは似ても似つかない見た目をしているのだ。

 

「ここよ。それに私、ミラジェーン。」

「ミラ?お前、随分変わったなあ!それにギルド新しくしたのかよ。」

 

確かに外観が違うからあれなのだが…流石に看板を見ればすぐわかることなのだけれども…。

 

だが、ナツが瞬殺でやられているところをみると、強いのだということはすぐにわかる。

 

「で、ギルダーツ。どうだったのじゃ?」

 

そう、マカロフが切り出すと、ギルダーツは笑いながら言った。

 

「いやぁ、わりぃ、無理だったわ。」

「あれ、無理だったんだ。生きて帰ってきてるからてっきり…。」

 

話を聞いていたルーナは率直な感想を言った。100年クエストとはそこまで厳しいものなのだ。

 

「命からがら逃げ帰ってきたんだよ。…それにしても、ルーナは変わってねぇなぁ…!」

「…それって、どういう意味でかな?」

「あ?……そりゃあ、服に決まってるだろ?」

 

少し間があったが気にしないでおこう。

だが、絶対にそこには背も変わってないと思われているであろうことは確かだった。

たが、これでも三年前よりルーナは1.9は伸びたのだ。

 

「ま、俺ぁ疲れたから帰るわ。ナツぅ、土産あっから後で俺んチ来い。」

 

そう、ギルダーツは手を振りながら帰っていくのだが、その行く方向がおかしい。

いや、ギルダーツの家はそっちの方角にあるから間違ってはいないのだが、そこはただの壁である。

 

「……あ。」

 

止めようともしたのだが、人足遅かったようで。

ギルダーツは壁を突き破って出て行ってしまった。

 

「ああ、そうだ。エバ、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど。」

「何よ。服の付き合いならごめんよ。ルーナの服は妖精って感じじゃないもの。」

 

その言葉に、ルーナは落胆したような表情をする。

 

「……残念。」

 

どうやら、ルーナはエバに買い物を手伝って欲しかったらしい。

二着ほどダメになってしまったのだ。流石に買わなければ危ない。

 

「じゃ、私、行ってくるね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♠♤♠♤♠♤♠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、ルーナが来た店はマグノリアにある一つの洋服店。

ロリータ服を扱っている店だ。

 

ロリータにも、ゴスロリの他にも色々と種類がある。

スイートロリータや、クラシカルロリータなどなど…そういう服全てをこの店は扱っているのだ。

 

ルーナも、たまにクラシカルロリータ…クラロリを着ることはある。

 

ただ、趣味に合うものがゴスロリと言うだけだ。

 

 

 

ルーナは何着か手に取り、試着室へと入り着てみた。

見た目が可愛くともサイズが合わなかったりしたら大変だ。

 

一着目は青と黒のストライプ柄のYシャツの上に黒いベスト。

青いリボンが特徴的で、スカートはシャツ同様の柄の上に黒いレースが付いている。

 

王道と言ってもいい格好のものだ。

 

二着目は赤と黒が基調となったもの。こちらはネクタイで、もともと持っていたがボロボロになってしまった服によく似ている。

 

それからも何着か試着したが、買ったのはこの二着と緑と白が基調の服だけだ。

 

 

「いい買い物したなぁ…。って……あれは、ガジル?」

 

ルーナの視線の先にいるのは猫と戯れているガジルの姿があった。

チラリとこちらを見てきたが、その顔は引っ掻かれたのか、傷がいくつもあった。

 

「猫……。猫……。」

 

と、ブツブツ呟いているが、こちらからしたらただの不審者である。

 

「近寄らないでおこ。」

 

ルーナは途中、宝石店へ寄り注文をしてから女子寮へと帰った。

 

注文と言うのは、先日エルザがくれた宝石に見合うペンダントを作って貰えるよう頼みに行っていたのだった。

 

 

 

 

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