FAIRY TAIL 雷神衆の少女   作:雨宮ラキ

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六魔将軍の実力

 

ルーナは悩む。ナツも同じように横で悩んでいるようだが。

 

「ウェンディ…どっかで聞いたことあるような無いような…。」

 

頭がパンクしそうになったのか、ナツはグレイに思い出してくれねぇか?と頼む。だが、一瞬で知るか!と即答された。

 

ルーナの場合、聞いたことあるのではなく、見たことがある。なのだが、悩みに悩んだ末、諦めたようだ。

シャルルという、ハッピーにとても良く似た喋る白猫が来てからはハッピーはそっちに気が行ってしまい、ナツの悩みなど一切気にしていないようだ。

 

 

と、そこで、一夜が話を切りだす。

どうやら、本題に入るらしい。

 

だが、トイレに行きたくなったらしく、トイレに行ってしまった。

少し経ち、戻ってくると口を開いた。

 

「ココから北に行くとワース樹海が広がっている。

古代人たちはその樹海にある巨大な魔法を封印したのだ。

その名は…ニルヴァーナ。」

 

「ニルヴァーナ?」

 

みな、知らないようで首を傾げてる。ただ、調べた本人たちは少しは知っているようで、補足を加える。

 

「破壊魔法ということはわかっている。」

「でも、どんな魔法なのかはわかっていないんだ。」

「樹海に目ぼしいものはそれぐらいしかないからね。きっとニルヴァーナを手に入れるためだと思うよ。」

 

補足と言えるようなものでもないが。

 

「それを阻止するために、我らは六魔将軍を打つ!」

 

ヒビキは魔法を使い、六魔将軍一人一人の写真を出した。

そして、一夜が紹介していく。

 

「毒蛇を使う魔導士、コブラ。スピード系の魔法と思われるレーサー。天眼のホットアイ。

心を覗けるという女、エンジェル。

この男は最も情報が少ないがミッドナイトと呼ばれている。

そして最後に、奴らの司令塔、ブレイン。」

 

「それぞれがたった一人でギルドを潰せるぐらいの魔力を持つ。

我々は数的利用を利用するんだ。」

「なるほどね。こっちは14人。数的には有利なんだ。」

 

ルーナが一夜の説明に納得すると、ルーシィとウェンディが戦闘は苦手だと言ってきた。

だが、それでも12人。二人で一人を相手に出来る。

 

「安心し給え、君たちには拠点を見つけてくれるだけでいい。」

 

どうやら、樹海には彼らの仮拠点があると考えられているらしく、そこに集めてくれればブルーペガサスの"クリスティーナ"という魔導爆撃艇で拠点ごと倒すということらしい。

 

その言葉を聞いたナツは片手でもう片方の手を軽く殴ると外に出て、走りだした。

 

「俺が六人まとめて相手してやらァ!」

「話し聞いてないでしょ!」

 

それにルーシィが突っ込みながら、一夜とジェラ以外の皆で追いかける。

 

元々そこまで体力のないルーナはもちろん、ルーシィやウェンディなどはナツの結構後ろでトロトロと走っている。

 

ふと、そこで大きな影が出来る。

 

「…わぁ…!」

「…すごいな。」

 

皆が上を見ると、そこには羽のついた馬のような形のした爆撃艇が…あれが話しに聞くクリスティーナらしい。

みんなが感嘆の声をあげた瞬間、クリスティーナが突如爆発して地面へと落ちる。

 

「誰か出てくる…。」

 

グレイの声で皆が煙の中目を凝らすと、確かに6人の人影が見える。

煙の中から出てきたのは先程、写真で見た六魔将軍だった。

 

「六魔将軍!」

 

正確に誰が言ったかはわからないが大半の人がそれを見て叫ぶ。

 

「うじどもが…群がりおって。」

 

ブレインと呼ばれていた白髪の男がリーダー格なのだろう。真ん中に皆を引き連れるかのように立っている。

 

「君たちの考えはお見通りダゾ。」

「一夜とジェラもやっつけたぞ!ドーダ。」

 

横にいたエンジェルと…小さなよく似た生物が驚愕の事実をサラリと話す。

それに皆が驚く。当然だ、聖天大魔道の一人がそう簡単にやられるわけがないのだから。

 

「動揺しているな?聞こえるぞ。」

 

「仕事は速えほうがいい。それにはお前らは邪魔なんだよ。」

 

「お金は人を強くする、デスネ!」

 

一人一人が思い思いの言葉を話していく。だが、ミッドナイトと呼ばれた男は俯いて動かない。よくよく耳をすませば寝息が聞こえてくるため、寝ているようだ。

 

「探す手間が省けたぜ!」

 

皆が警戒している中、ナツとグレイが飛び出す。

だが、ブレインの一言で動き出したレーサーがナツとグレイを瞬殺してしまう。

 

他の人も手も足も出ない状態だ。

 

「強いな…こいつら。」

「…そうだね。…まずいかも。」

 

ルーナとウェンディ、マキナは相手の攻撃方法がわからないため、安易に近付くのはまずいと隠れていたのだが、その間に皆やられてしまう。

 

……ウェンディはただ戦えないからという理由だが。

 

「でも、戦い方はわかったよ。魔法はわからないけど。マキナはウェンディから離れないで。」

「…ああ。言われなくともそのつもりだ。」

 

そう言い残し、ルーナは飛び出す。

 

両手を銃の形にし、指先に魔力を貯める。そして、撃った。

だが、それはすべてかわされてしまう。二回しか撃ってないので当然だが。

 

それでも、目を逸らすには十分だったようでルーナは腰に掛かっている刀を取り出した。

その瞬間、ルーナの目の前にルーナの顔をした人物が現れる。

 

「…気持ち悪い!」

 

ルーナは驚くよりも先に斬っていた。だが、それは敵には当たらず刃と刃のぶつかる音が聞こえる。

ルーナは自分の顔が嫌いだ。最低最悪の母親に似ているこの顔が。

 

敵は後ろに飛び下がり、変身を解く。その姿はよく分からない小さい二人組だった。

 

自分の顔が消えたことによりルーナは安心してしまう。

その油断のせいでレーサーに背中を蹴られてしまう。

 

「っ…。」

 

向こうはそれが分かっていたのだろう。なぜなのかは知らないが。

 

ルーナはそのまま吹っ飛ばされ地面に転げ落ちる。

手に持っていた刀はその衝撃で落としてしまったため、予備で持ってきておいた脇差しを取り出した。

 

「ああ、もう。1対大勢とか、こっちが不利じゃんか。」

 

ルーナは愚痴りながらも周囲を警戒する。

その瞬間、ルーナの刀が地面からルーナの近くに動いてきた。

 

「小さいのじゃ不利だろ!それを使え!」

 

聞こえてきたのはマキナの声。これが彼の魔法なのだろう。

 

「ありがと!」

 

ルーナは脇差しを仕舞い、刀を手にする。

気がそっちに逸れたと思ったのだろう、コブラの蛇がルーナに噛み付こうとする。

ルーナはそれを刀の側面で追いやる。地面がグニャリとヘコんだが、それぐらいで気が逸れるような精神はしていないのだ。

 

だが、ルーナは転んでしまう。先程は少しヘコんだだけだったが、その数倍地面がヘコんだのだ。

 

「っ…動けなっ……あが…っ!」

 

出ようともがくが、それを狙われ、レーサーに何回も何回も蹴られる。

ルーナが戦闘不能になったと相手がわかったら地面は戻された。

 

「ゴミ共め。まとめて消え去るが良い。」

 

ブレインがそう言うと、彼の杖に黒いナニカが集まっていく。

地面が揺れ、ヤバイ魔法だということはすぐにわかった。

 

杖を掲げ1言、言い放つ。

 

常闇回旋曲(ダークロンド)

 

蹴られている最中にとれたのか、ルーナは眼帯を付けていなかった。

そのためにわかった。彼の魔法はマズイと。喰ったら無事では済まされないだろうと。

ルーナははっと目を閉じる。

このままでは確実に吸収してしまうだろう。

したく無い。こんなおぞましいもの、吸収したくないと思ったのだ。

 

だが、その魔法は放たれなかった。

 

 

ブレインは呟く。ウェンディと。

 

 







ルーナちゃんは雷神衆だから強いけどチートとまでは行きません
吸収する魔眼だって相性が良くないと自身の身体に負担というか、苦痛が来ますし。

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