アクセル・ワールド レジェンド・ドントゥール   作:四つ葉

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 更新が遅れました! すみません!
 急いで書き上げたため非常に駄文です。 ご注意ください。


5.タッグ戦-1

「砂漠ステージ…みたいだね」

 

 一戦目。

 テイマーとアーチャーは、倒せそうなLVのタッグを見つけると、早速戦闘を開始した。

 

「あっ…来ました!」

 

 テイマーは、視界に、こちらに走って向かってくる二人組を見つけると、アーチャーに言った。

 

「…よし。 まずは僕が」

 

 アーチャーが前に進み出ると、弓を構えた。

 

 狙いは、二人のうち一人――――<WISTERIA(ウィステリア)CLIMATE(クライメト)>。 紫色に輝くアバターの頭に狙いを定めると、アーチャーは静かに弓を放った。

 クライメトは、寸前で頭を傾け矢を避ける。

 が、かすってHPゲージ少し減った。

 

「う~ん、残念」

 

 全く残念そうではないが、そう言うと、アーチャーは弓を下ろした。

 

「必殺技ゲージもないから、とりあえずは近接戦を仕掛けよう」

 

 アーチャーは、本来射る為にある矢を槍のように持つと、テイマーにそう言った。

 

「はい」

 

 テイマーも鞭を構え、アーチャーと並んで駆け出した。

 

 アーチャーはクライメトへと、テイマーはもう一人のアバター…<SAND(サンド)HARD(ハード)>という茶色寄りの黄色のアバターに向かっていた。

 

 …と言っても、<サンド>の名の通り砂のアバターなのか、姿は見えずよりにもよって砂漠ステージという条件が、テイマーを妨げていた。

 

 ――ガイドカーソルを頼りにしてたのに…それも消えた…。 ってことは、この近くに居るのか?

 

「どこだ…どこにいる…」

 

 再び探そうと一歩踏み出した時、彼は異変に気付いた。

 

 ――動き…辛い?

 

 気になり足元を見ると、そこには不自然に動く砂の塊が…。

 

「ってここか!!」

 

 気付き、鞭で足元をはたくが、砂は素早く足元から逃げると、人の形を成し始めた。

「ちぇ…ばれちゃった」

 

 ハードは悔しそうに言うと、砂から、完全な形をもったアバターとなった。

 

 その姿は、砂の柔らかそうなイメージとは裏腹に、肩は突起し、手もゴツゴツとした、固そうなアバターだった。

 恐らくこれが、HARD(ハード)――固さの要素だろう。

 

「砂漠ステージで…君と戦うことになるって、僕もかなり運が悪いね」

「ふふっ、まぁ、そうだね」

 

 嬉しいのか、ハードはマスクの裏で笑うと、胸の前で両腕をクロスさせた。

 

「<回転する砂(トゥルボー・サブルム)>!!」

 

 ハードがそう唱えると、ハードの指…そしてテイマーの足下の砂が、ひとりでに動き始めた。

 砂は、ぐるぐると竜巻のように回転し始めると、テイマーを包み始めた。

 

「うわっ」

 

 テイマーは、焦りながらも鞭を適当に振り回し、砂から逃れようとした。

 しかし砂は、どれだけ振り払っても再びテイマーのもとに戻ってくる。

 

「<ロック>!」

 

 突然、テイマーにまとわりついていた砂が全て固まり、岩と化した。

「がっ…」

 

 当然身体が動かなくなり、視界も岩しか写らない。

 なんとか抜け出そうともがくが、身体は言うことを聞かず、呻き声しか上げられない状況となった。

 

 ハードは、岩と化したテイマーに向かって右手を突き出した。

 残った必殺技ゲージで、テイマーのHPを刈り取るために技を放つ。

 

「<切り裂く砂(ラーミナ・サブルム)>」

 

 ハードの腕は、鋭利な砂となり、テイマーに伸びてゆく。

 あと少しで、砂が岩となったテイマーを胴から切り裂くとき、ハードの肩が弾かれた。

「ぐっ!?」

 

 大きくよろけ、砂は胴を逸れ、テイマーの左腕を切り裂いた。

 

「ぐぁっ!!」

 

 悲鳴を上げるが、さっきの攻撃で岩は砕け、テイマーは自由の身となった。

 

「ぐ…。 今のは…アーチャーさん?」

 

 アーチャーが、隙を見て助けてくれたのだろうか。

 そう考えはするが、その思考はすぐに振り払い、目の前のハードに集中した。

 

 ――もう左腕はない…。 右利きだから良かったけど、それでも行動は制限される。

 右手だけで出来て、かつ強い攻撃…。

 

 と、テイマーの視界に、岩の破片が写った。

 ――これだ!

 

「<セジール・フウェ>!」

 

 大きめの岩の破片を必殺技を使い掴むと、地面に沿うように振り回し始めた。

 

 ――連続の必殺技で、ゲージはもう少ないはず! あの切り裂く技はやってこないはずだ…。

 砂になっている状態でどれだけゲージが削られるのか分からないけど、でもこれで近付けないはず…。

 

 

 テイマーの読みはあたり、必殺技ゲージが無いハードは近付けずその場から動けないでいた。

 

 ――…チャンス!

 

 テイマーは、タイミングを見計らって岩を手放した。

 

「うわっ!!」

 岩はハードの顔面へととんでいき、クリーンヒットする。

 

「まだだ! <アソー・フウェ>!」

 

 倒れたハードの腹部に、更に追い討ちをかける。

 

「むぐっ!」

 

 小さく悲鳴を上げるハード。

 二人のHPは、テイマーが6割、ハードが8割となっていた。

 

「うぉぉぉぉっ!!」

 

 そして、下手したら生まれてから一度も出したことのないような雄叫びを上げながら、ひたすらハードをはたき始めた。

 

 ――…これ…、現実世界だったら相当まずい光景じゃないか?

 

 そんなことを考えつつも、はたく手を止めないテイマー。

 時間も考えず、無我夢中ではたきまくっていると、いつしかハードのHPは4割をきっていた。

 

 …と、ここでハードのペアであるクライメトが、仲間がやられている風景を見て怒ったのか、突然戦っていたアーチャーを放り出してテイマーに突進してきた。

 

「やめろぉぉぉぉ!!」

 

 明らかに女性の声、しかし男らしい声を上げながら、クライメトは思いっきり持っていた杖を降った。

 

浮遊(フロト)ォォ!」

「うわぁ!?」

 

 テイマーの足下の砂が、宙に浮かび上がった。

 テイマーも、砂に乗った状態のため空中に浮く。

 

「テイマー!!」

 

 アーチャーが叫び、クライメトに攻撃しようとするが、矢をひいた段階で、止まった。

 

「く…(テイマーの居る場所が高過ぎる…。 今攻撃したら、浮遊(フロト)が解除されてテイマーに落下ダメージが入ってしまう!

 どうしたら…)」

 

 そうやってアーチャーが躊躇していると、あっという間にテイマーはかなり高い所まで連れて行かれ、今落下したら一発で死ぬ段階まで来てしまった。

 

「ふふふ…」

 

 高い場所に来てあたふたと焦っているテイマーを見て、マスクの裏でゆっくりと口角を上げるクライメト。

 

「あなたはもう終わりよ! せいっ!」

 

 そして、クライメトが杖を振り、テイマーのパラシュート無し、スカイダイビングが始まった。




 本来は対クライメト&ハード戦は今回で終わる予定でしたが…思ったより長くなってしまった…。
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