アクセル・ワールド レジェンド・ドントゥール   作:四つ葉

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 まず、皆様、本当に遅れてすいませんでした!

 ずっとゲームやってました…あとネタ切れでした…。

 急いで書いたのもあって、雑な文になってしまいましたが、どうぞお楽しみください。


6.タッグ戦-2

「あわわわ…」

 

 全身で風を感じる。

 ――これが、飛び降り自殺をする人が感じる最期の感覚かぁ…。

 

 

 って、そんなこと考えてる場合じゃない!

 

 テイマーは、頭を正気に戻すと、何か逃れられる術はないかと、方法を探し始めた。

 

 ――今持っているものは…鞭……だけ…。

 

 

 

 いやいや、絶望を抱くな! 希望を抱け!

 大丈夫だ、鞭は万能なんだ!

 遠距離攻撃にもなるし、近距離にもなるし、拘束したり、引き寄せたり出来……うん?

 

 テイマーはその時、自らが初戦で使った戦法を思い出した。

 ――あの時は…確か……そうだ! これでいけるかもしれないぞ!

 

 テイマーはマスクの下で微笑むと、鞭を構えた。

 

 そろそろ…見える…!

 

 テイマーは、クライメトの姿を確認すると、クライメトまで鞭を伸ばした。

 

 ――<セジール・フウェ>を使えば確実…でも今は必殺技ゲージがない!

 

 テイマーは、感覚でうまくクライメトの体に鞭を絡めた。

 

「うわっ…何!?」

 

 クライメトが戸惑っている。

 テイマーは、何かされる前に、すぐに行動に移した。

 

 伸ばしていた鞭を、急速に縮める。

 鞭がほどけないか心配になるが、そんなことはなく、クライメトはテイマーのすぐ近くまでやってきた。

 

「うぉぉ!」

 

 クライメトの首を掴み、鞭をほどく。

 と、共に鞭を再び伸ばした。 狙いはもう一人の敵、ハード。

 

 先程の攻撃の痛みをまだ引きずっている所を狙い、ハードの身体に鞭を絡めた。

 

「え? え?」

 

 戸惑っているうちに、再び鞭を縮める。

 

 今度は先程と変わり、自分が相手に引き寄せられるように縮めた。

 やったことは無かったが、そうなってくれと考えたら、実際にそうなり少し驚くテイマー。

 

 

 テイマーの視界に、ぐんぐんと大地が迫る。

 素早くクライメトを足元に配置すると、ハードが、クライメトと衝突するようにして、着地した。

 

「うがっ!!」

 

 足元から衝撃が伝わってくる。

 同時に、テイマーと、敵二人のHPがゴリゴリと削られていった。

 

 ――HPが一割きった…!

 だけどクライメトもハードもどっちも僕と同じぐらいのHPだ! これはいける!

 

「アーチャーさん!」

 

 テイマーはそう叫びつつ、ギリギリ溜まった必殺技ゲージで<セジール・フウェ>を発動した。

 

「うぉりゃぁ!」

 二人を纏めて掴むと、踏ん張って二人一緒に投げる。

 

「アロー・<(レーザー)>」

 

 アーチャーの、無慈悲で、強力な一撃が放たれた。

 糸のように細く、隼のように速いその矢は、くっついていた二人を貫き、HPを0に削りきった――。

 

 

 

 

 

 

「終わっ…たぁ…」

 

 身体も心もヘトヘトになり、リザルト画面が視界に写っているなか、座り込んだ。

 

「大丈夫かい、テイマー?」

「あぁ…はい。 …ちょっと疲れましたが…」

「おいおい、君をLv4にするまで続くんだよ?」

 

 ――そうだった…。

 

 テイマーは、今になって藍――ラビットの言葉を思い出した。

 

“そして早くLv4になれ!”

 

 そう言われ、仕方なく加速したが、何故Lv4にこだわるのか、テイマーは気になった。

 

 が、何気なく見たリザルト画面を見て、テイマーのその思考は吹っ飛んだ。

 

「えっ…!?」

 

 彼には、かなりの量のバーストポイントが入っていたのだ。

 

「け…結構な量ですね…」

 

 テイマーは驚きつつも、アーチャーにそう言った。

 

「まぁ、一応相手はLv3とLv4のタッグだったからね。

どっちも、君より上だし結構入ったと思うよ」

 

 はやくもマッピングリストを見ながら、そう答えるアーチャー。

 

「は、はぁ…」

「次も同じような相手を選ぶから、頑張れテイマー」

 

 アーチャーはそうマスクの下で微笑むと、次の対戦相手のタッグを選び、バトルを始めた…。

 

△▼△▼△

 

 次の対戦相手は楽勝だった。

 ステージが原始林ステージという、アーチャーにとって有利なステージで、テイマーが敵の気を引いている間、アーチャーがあっという間に狙撃し、圧勝した。

 だがしかし、その次の試合は鉄鋼ステージという、異様に足音が響くステージで、アーチャーの狙撃も役に立たず、ましてや敵がパワー系で何度も鉄に投げられたりと、一方的にやられ負けてしまった。

 そして四戦目。

 先程負けたことが悔しくて糧になったか、テイマーが奮闘し、世紀末ステージの暗闇を利用して勝利。 次の試合も見事に勝利を収めたのであった。

 

 

 ここでようやくテイマーのLvがLv3に上がり、テイマーは鞭の攻撃力上昇を選択した。

 

 

 そして、六戦目。

 

「よし、張り切っていこう」

 

 <世紀末>ステージに降り立ってすぐ、アーチャーがそう言った。

 

「…どうしたんですか? 何だか嬉しそうですけど」

「え? あぁ…いや、この戦いに勝ったら自分もLvアップ出来そうだな、って思ってね」

 そこまで言うと、持っていた弓に矢を引っ掛ける。

 

「そんなことより、そろそろ来そうだよ」

 

 アーチャーに言われて、テイマーがガイドカーソルが消えた事に気がつく。

 

「うぉぉぉぉ……!」

 

 そして、前方から聞き覚えのある雄叫びがやってくる。

 

 ――この声…もしかして…!

 

「スティール!?」

 

 そう思い、対戦相手の名前を確認すると、やはりそこには初戦の相手だった、ホーステール・スティールの名があった。

 

「久しぶりだなぁ!」

 

 彼は、テイマーの視界にうつり、そう言うと共に、こちらに向かって跳躍してきた。

「だりゃあああ!」

 

 早速小手と拳を銀色に染め、殴りかかってくる。 しかし――――。

 

「<アソー・フウェ>!」

 

 重量があるそのアバターでは、飛距離も、速度もあまりなかった。

 二人の前で着地し、攻撃を空振ったスティールは、テイマーの攻撃をもろに喰らう。

 

「うぎゃあぁ!?」

 

 情けない悲鳴を上げて、のけぞるスティール。

 テイマーは、若干呆れながらも鞭をしならせる。

 

「それ!」

 

 かけ声と共に、腹部に鞭の攻撃を喰らわせる。

 

「うぉわぁっ!」

 

 更にのけぞり、後ろに倒れ込む。

 更に追撃をしようと、テイマーが一歩踏み込むと…。

 

「危ないっ!」

 

 アーチャーがやってきて、テイマーを押しとばす。

 同時に、さっきまでテイマーが居た場所に、とてつもない大きさの大剣が振り下ろされた。

 

「びっくりした…。 敵がもう一人来てたのに、何で追撃したのさ」

「え、あ、そうだったんですか!? 気付かなかった…」

 

 テイマーは、スティールの仲間である、大剣の持ち主のアバターを見た。

 

 ――<CELADON(セラドン)DEFENDER(ディフェンダー)>、という名を持つ緑がかった青色のアバターは、大剣に負けず劣らず、アバターも重量感のあるアバターだった。 その太い腕は、テイマーが持ったら重さで逆に自分がダメージを喰らうんではないかという大きさの大剣を、片手で軽々と持っていた。「うぉ…助かった、ディフェンダー」

「全く…しっかりしてくれよ?」

 

 ディフェンダーは、大剣を肩に担ぎ、やれやれという様子で言う。

 

「はあ…それにしても重量系が二人か…」

 

 アーチャーが、弓の弦を弾きながらそう呟いた。

 弓での攻撃を主とするアーチャーは、通常攻撃では威力に欠ける。

 必殺技を使えば、装甲もどうにかはなるが、必殺技ゲージには限りがあるため、そう多発は出来ない。

 故に、アーチャーは緑系のアバターとは相性が悪かったのであった。

 

「…でも、対戦相手はアーチャーさんが選びましたよね?」

「う゛っ…。 実は、Lvだけ見てて名前はよく見てなかったんだ…」

 

 ごめん…、という様子でそう言う。

 

「まぁ…別に良いですよ。 僕なら盾とかも剥がせますし」

 

 テイマーは<セジール・フウェ>を会得している。 それを持ち上げる力さえあれば、どんな重そうな盾があろうが、関係ないのだ。

 

「よーし…じゃあ、とにかくやろうか! これに勝てば僕のLvが上がるぞ!」

 

 アーチャーが、嬉しそうに声を上げる。

 

 

 こうして、二人の第六戦が始まったのであった。

 

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