Fate/strange fake Prototype -Another Player- 作:縦一乙
スノーフィールドの夜に雨が降る。
ただでさえ街に出る者が少ないというのに、最近の立て続けに起こったテロのせいで更に街を出歩く者が少なくなった。
警察官や一般の青年団が自発的に組織した自警団が街を巡回し、スノーフィールド市長は先の警察署爆破テロを受けて非常事態宣言を発令し、州知事に軍の派遣を要請、速やかな治安の回復を市民に約束した。だがこの発表がかつてない危機にスノーフィールドが直面しているという露骨な示唆となり、少し前まで平和な筈であった街はもはや完全にその機能を停止させていた。
だから、というわけではないのだが。
一人で歩くその東洋人の旅行者は酷く目立っていた。
警察官や自警団の巡回ルートをうまくすり抜け、街の北側へと移動しようとしている。 上手く人目を凌いでいるつもりだろうが、この辺りで最も高いビルの上から眺め見れば、その姿はアーチャーに丸見えであった。
アーチャーが自らのクラスについて単独行動スキル以外意識したことはないが、こうした鷹の目の如き視界は存外に悪くない。そして単に視力が良くなるというだけではなく、この暗がりであってもその視界に入ったほんのわずかな手がかりも子細に思い出すことができる。
長袖シャツで上半身を隠してはいるが、わずかに見えた首とシャツの隙間から怪しげな入れ墨のようなものが見て取れた。
「令呪とは手だけに宿るものだと思っていたが……しまったな。こんなことなら綺礼の奴にもっと聞いておくべきだったか」
過ぎてしまったことはしょうがない。だがそうだとしても基本知識として腕に宿るという大前提がある以上、これはイレギュラーであることに間違いはあるまい。
この聖杯戦争の裏で何かが起こっていることにアーチャーはかなり以前から薄々感づいていた。それが確信へと変わったのが先日のヒュドラ退治である。例によってあのヒュドラは人間如きが多少の小細工をしたところで制御できるものではない。
あそこでティーネが事態の異常性に気付くようであればアーチャーもティーネを認めたろうが、それに気付けなかったティーネはアーチャーにとって足手まといの烙印を押されることになった。ティーネが安易にヒュドラに触れるのを止めず、また毒が全身に回ってから回復薬を与えたのもティーネが邪魔と判断したからである。
身軽になったことでアーチャーは己で全て調べるという最も忌避すべき面倒事を引き受けることになったわけだが、その分の収穫はあった。
このスノーフィールドの地はおかしい。それがアーチャーの出した結論である。
相談役の老人へ意地悪く問いかけをしたアーチャーであるが、あの解答に満足したわけではない。老人の解答は半分は正しいがそれだけだ。長年住み続けている老人と新参者であるアーチャーの視点が異なるのも無理からぬ話。
都市部で何かが蠢いていたのは確かであるが、それはもう収まっている。大勢の人間が倒れたと小耳に挟んだが、それはどこかのサーヴァントがぶつかり合ったのだろう。結果として都市部で蠢いていたサーヴァントは負けたらしい。
だが一度怪しいと睨んだアーチャーの勘は誤魔化されない。負けたサーヴァント以外にも、何かが蠢く気配はこうしているだけでヒシヒシと伝わってくる。あまりに日常に溶け込んでいるその気配はそうと認識しなければ気付けるものではない。
そしてそれは、随分と前からこの地に巣くっている。老人の気付かぬ様子から数十年は前。おまけにその胎動は日に日に大きくなっている……ようにも思える。この曖昧模糊とした違和感をアーチャーの知覚と知識でははっきりと捉えることはできない。
だからこそ、英雄王らしからぬ虱潰しを保険の“設置”も兼ねて行っている。
ティーネと別れるふりをして一度はヒュドラを召喚したマスターを探したものの見つからず、二度目は見つけたはいいものの慣れぬ追跡で見失ってしまった。こうして三度目の機会を得たのだから何らかの成果は上げたいものである。何より追跡や調査といった面倒事をこれ以上続けたくない。
「ふむ。面倒だな」
設置した保険を使えば容易いだろうが、ここで使っては何のための保険か分からない。我慢など性に合わないが、結局は自身で何とかするしかない。
アーチャーはその性格上大雑把に攻撃するのは得意ではあるが、生け捕りなどという繊細さを要求する手加減は苦手である。いくつか考えてみるものの、やはり選択された手段は大雑把なものだった。
目標となる東洋人を宝具の群れで封じ込める。やることは簡単だが動く目標を封じ込めるにはしっかりと狙いをつける必要がある。隙間があれば逃げられてしまうし、これはなかなかに難易度が高い。
「まあ、手足の一本くらいは勘弁してもらおう――」
アーチャーの後方に光り輝く一二もの宝具が蔵から顔を見せる。着弾の衝撃で死ぬ可能性もあるので宝具の選定にも苦労した。この距離であっても射出されれば一秒とかからず東洋人は宝具の檻に閉じ込められることだろう。
あとは射出するだけ。
弓兵という存在は、この狙いをつけている瞬間が最も無防備になる。近・中距離を想定する剣士や槍兵であれば集中しているこの瞬間、自身の真後ろであっても対処することは可能であるが、弓兵の領分は遠距離。集中しているが故に己の視界は限りなく狭くなっている。
だから。
雨の中、想定外の真下からの奇襲にアーチャーが気づけたのは自身の慢心のおかげだった。
必中を期すなら雑念など捨てるべきだし、宝具の選定などするべきではない。迅速に確実に、そうでなくとも近付けば良かっただけの話だ。面と向かって立ち塞がり、策を弄せず威圧するだけで目的は達成できたかもしれない。
全く以て、慣れぬことをするものではない。
余裕とまではいかずとも半瞬早く気づけたおかげで相手の全力の一撃は一歩下がるだけで簡単に避けることができた。得物が短剣でなければそうもいかなかっただろうが、襲撃者の一撃はアーチャーのジャケットだけを切り裂いていく。
襲撃の失敗。避けられたと判じた瞬間に襲撃者はその短剣を投擲しやや遅くも次撃としてみせる。
その一連の行動に、
「遅いわ痴れ者がッ!」
アーチャーは一喝して軽々と避けてみせる。
このアーチャーをして激怒せしめた理由は自らの命を狙ったからではない。一撃で仕留められなかったと判断するのに余りに時間がかかりすぎていたからだ。
暗殺者としてこれではあまりに二流。王を狙うならば万全の計画と入念な装備、相応の練度と想定されるあらゆる事態への対策、そして何より王を討つ覚悟を持って挑むべきだ。だというのに、この襲撃者はよりにもよって一番必要である筈の覚悟が圧倒的に足りていない。
襲撃者に覚悟があれば、投擲された短刀はきっとアーチャーの胸を貫いていた。この英雄王を殺すチャンスが二度あろうはずがない。
アーチャーは目標を遠くの東洋人から近くの襲撃者へと変えて一斉射。怒りにまかせて思わず反撃したが、この威力を近距離で放てば襲撃者は原型も留めぬことに遅まきながら気がついた。どうせなら、この襲撃者を捕まえた方が手っ取り早いではないか。
だがそんなアーチャーの思惑も早計である。
【……構想神殿……】
襲撃者に向かって放たれた宝具が手に触れたとたんに消えてなくなる。全てを避けきるのはさすがに無理だったのだろうが、アーチャーの予想に反して襲撃者は軽傷。これで多少アーチャーからの評価は上がったが、次に取った行動によって帳消しどころかマイナスへと再度転ずる。
あろうことかこの襲撃者は――
アーチャーから、距離をとって対峙した。
「――よくぞここまでの間抜けを臆面もなく晒させたものだな」
襲撃者は黒いローブを纏った女だった。しかもあの宝具を消し去った業は明らかに宝具による奇跡。放った宝具を回収しようとするが、消された宝具は戻ってこない。
その能力の真名とそれらしい外見はアサシンとしか思えない。
「……さて、アサシンのサーヴァントは消滅したと聞いていたが」
「……私は、消滅などしてなどいない」
アーチャーの問いに怒気を持って答えながらアサシンは新たに懐から取り出した投擲用のナイフを四つほど繰り出す。掃射せず傍に残してあった宝剣を手に取り軽く防ぐが、アーチャーが抱いた気持ちは憐憫に近いものだった。
あの奇襲は実に素晴らしいものだった。恐らくはあの東洋人は囮で、それを見つけ出すのにアーチャーがこの場所へ来ることを予想しずっとビルの陰に潜んでいたのだろう。そして予想通りアーチャーは現れ、しかも宝具を放とうと隙まで晒している。
天の時、地の利、更に雨という時の運にすら恵まれながらこのアサシンはアーチャーの暗殺に失敗した。
本来であるなら、アサシンはこのまま撤退するべきなのである。
最初の奇襲は一撃必殺の気迫があった。よくある一撃で殺す威力という意味ではなく、その一撃で必ず決着をつけるという意気込みがそこには込められていた。だが運悪くアーチャーに避けられたことで、迷いが生じてしまった。投擲のタイミングがこれでズレ、アーチャーに迎撃の暇をも与えてしまった。そして今尚このアサシンは迷っている。撤退するべきか、ここでアーチャーを意地でも討ち取るのか。
しかもこのアサシン、わざわざ相手にすることのないアーチャーの問いかけにムキになって否定してくる。何やらアサシンというクラスに拘りがあるのか、死んだと思わせておいた方が確実に有利になるというのにその自身のクラスすらも露呈させてくる。
最初の一撃の評価とその後の評価のちぐはぐさに目の前のサーヴァントが何をしたいのかアーチャーには分からない。
技量は確かにある。初撃に加えて殆どゼロ距離で放たれた宝具の群れを凌ぎきったのがその証左。だが戦術面における行動が素人同然。理詰めで考えればまだ分かりそうなものを、感情で否定して全ての面で足を引っ張っている。
ひとつ、実験の意味をこめて再度アーチャーは後方に宝具の一群を展開させ、同時に射出させる。今度は先と違い距離が多少はある。だがその射出された宝具は全部で二三。簡単に捌ききれるものではない。
助かるためには、再度あの奇跡の使用が必要だ。
「――っ!」
歯を食いしばり覚悟を決めた顔。アーチャーの射出と同時にアサシンは地を蹴る。これで幾つかの宝具は確実に回避できるが大半の宝具の射線上に躍り出ることになる。
アーチャーの予想通り、再度繰り返される奇跡。アサシンの手に触れた瞬間に必殺の宝具は露と消えるが、やはり無傷とはいかない。脇腹が抉られ、肩口が大きく斬られる。タイミングが悪かったのか宝具を消しはしたもののその手のひらは貫通していた。
これだけの犠牲を払い、アサシンはアーチャーの三歩手前まで突進する。アーチャーは知らない。この距離であれば、アサシンはまさしく必殺の一撃を喰らわせることができる。自らのマスターを葬り去った一撃をアサシンは口に、
【……妄想――】
「くだらん」
そうして、二二の宝具を凌ぎきり、何か必殺の一撃を用意していたであろうアサシンをアーチャーはそう評して、残る最後の宝具を目前に“落下”させた。
アーチャーが目の前に落としたのはメソポタミア神話に登場する戦いの女神ザババが持つ《翠の刃(イガリマ)》という宝具。「斬山剣」という別名を持ち、その名の通りその刀身は山を切り裂けるほどに大きい。そのためこうして垂直に落とせば大地をそのまま裂ける「重量」を持っている。
ビルに突き刺せば、ビルはそのまま真っ二つに割れることになるだろう。
というより、真っ二つになった。
何せ《翠の刃(イガリマ)》の剣幅はビルよりも広い。剣の長さこそビルより短いが、自重で刻一刻と沈んでゆくのだから関係あるまい。ほぼ垂直に突き立てたのでビルの支柱強度が高ければビルは倒壊せずに真っ二つになるだけで済むかも知れない。このビルの軋み具合からその可能性は低そうではあるが。
「これで引かざるを得まい?」
斬山剣を迂回する道はなく、重装甲の盾よりもある厚みは突破を許さない。霊体化してアーチャーの傍へと現れることは可能だが、アサシンが実体化する瞬間はどうしても隙ができる。いかに頭に血が上ろうともこの現実を前にアサシンに冷静さを取り戻させる時間を与えることだろう。
撤退より他の選択肢をアーチャーはアサシンに与えない。
その気になればアサシンをこの場で倒すことは簡単だ。あの調子だと奥の手がまだ幾つかありそうだが、今の実験でアサシンには決定的に実戦経験がないことが露呈している。修練に修練を重ねてはいるが戦場には出たことはないのだろう。まるで貴族の愚息と一緒である。
アーチャーが放った二二の宝具の中には明らかに殺傷力がないものも含まれている。装飾だけ華美な短刀や、安全第一とでもいうような子供用の木剣。明かに武器ではない文房具もその中にはあった。
だがアサシンはそれらについて冷静に対処してはいない。何を焦っているのかは知らないが、冷静さを失い襲い来る宝具が何なのかも理解せぬまま迎撃をし、無駄な魔力消費をしてしまっている。
注意するべき存在には違いないが、アーチャーにとって脅威とはなり得ない。
だからこそ、今はこのアサシンを逃がす。
奇襲をしかけたアサシン、囮となった東洋人、この二人だけでこんな計画を立てられる筈がない。
このアサシンが周到な計画を立てられないのは確定的。そして東洋人はまず間違いなく旅行者、この街の地理には疎い筈なのに的確に動いている。だとすると第三の人物が彼らの背後に必ずいる。
となれば、作戦はこれで終わりではあるまい。十中八九アサシンと東洋人が撤退した先に必殺の罠を用意して待ち構えている。敵はアーチャーがどう動くのかさえ予測して動いている。アーチャーがこうしてアサシンを何とかして逃がそうとするのも術中の内。些か他人任せが過ぎるが、ここで乗らぬわけにはいくまい。
これは英雄王への挑戦状だ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず。さて英雄王、貴君に虎穴には入る度胸はあるのかな?
「――いいだろう。その挑発、受けて立とうではないか」
ようやく撤退を決めビルを後にして東洋人の元へと駆けるアサシンに視線をやる。一目散に逃げるのではなく、悔しげにアーチャーを振り返りながら駆けるアサシンは実に滑稽である。殺すのが些かもったいないくらいだ。
距離は十二分に取らせた。弓とは手加減が難しい武器だが殺さぬよう注意もしよう。街への被害もそういえば余り与えぬようティーネに頼まれたことも思い出した。これもこのゲームの制約に加えよう。
慢心せぬと誓っておきながら慢心していたことに気付かせてくれたせめてもの礼である。だからせめて、
「この我を愉しませろよ、雑種」
英雄王が、その全力をもって狩りに出る。
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「私が行くまでなんとかして保たせてくれ!」
徐々に雨が酷くなっていく中、スノーフィールド市の路地裏を携帯端末を耳にバーサーカーは大声で怒鳴りながらひたすら走っていた。
路地裏の地図は必要ない。武蔵戦の折に実際に歩いているし、類い希なる方向感覚のおかげか建物の形を見ただけである程度道を把握することもできる。
しかしそれでも直線距離では大したことのない距離であっても随分と遠回りを強制させられる。屋根の上を走ればアーチャーに発見されかねないし、何よりアーチャー以外にも目撃される可能性が高い。
「くそっ、霊体化できないのがこんなに不便だとはっ!」
どんな状況でも対応できるよう行動範囲を広げていたことが仇となった。各所に散らせている保険を使えれば簡単なのだが、キャスターと同盟を組んだことであえて街中から撤去してしまっている。それに保険は確実に切り札となるのでこんなところで出していいものではない。そのためにマスターであるフラットからの連絡も無視し続けているのだ。これまでの苦労を無駄にするようなことはできない。
端末の向こうで悲痛な叫びがひっきりなしに聞こえてくる。当初の想定通りにアーチャーは手抜かりなく手加減しているようだが、当の本人が全力を出し切らねばいつ当たってもおかしくはない。アサシンを護衛に守らせているが、そのアサシンも魔力的には余裕でも肉体的には限界に近付きつつある。
精緻な作戦ともなれば作戦通りに上手くいくことの方が稀である。そのため随分と余裕と対応幅を持たせた作戦になっていたが、作戦の要ともなる時間稼ぎが失敗してしまっている。
当初の作戦では三段構えとなっていた。
第一フェイズでアサシンの奇襲が成功すれば良し。失敗した場合も東洋人と合流し罠を張った位置に誘導する。
第二フェイズは誘導が主目的だが東洋人が召喚するサーヴァントとアサシンの連携で撃破できればそれはそれで構わない。
そして本命の第三フェイズで罠に落とせばアーチャーといえどほぼ決着をつけることができる――筈なのだが。
「第二フェイズで転ければ罠どころの話じゃないぞ」
現在戦力となり得るのはアサシンのみ。キャスターは第三フェイズの罠で動くことはできず、バーサーカーでもアーチャーを相手に戦うのは不可能に近い。最悪、第三フェイズを諦めなければならないが、このままでは逃げることすらできはしない。
今バーサーカーにできること。それは変身能力を使って最大限アーチャーを攪乱し時間を稼ぐことのみ。それでも高望みであるが、やるしかない。
冷酷にことを考えればアサシンと東洋人は切り捨てても構わないのだが、それでは今後が続かない。ハッキリ言ってアーチャーとランサー以外の全員が結託してもアーチャー一人にすら勝てる見込みはないのだ。
署長からの情報によると今ランサーは《二十八人の怪物(クラン・カラティン)》の罠によって身動きが取れぬ状況にあるらしい。その内復活するだろうが、それまでにアーチャーをどうにかしておかねば状況は悪化するばかりである。
だが、頼みの綱の東洋人がこれでは――
「――は?」
考え事をしながら移動していたからか、自然と警戒が疎かになっていた。油断といえばそこまでではあるが、逆に問いたい。一体誰がこのバーサーカーに仕掛けるというのだろうか。
アーチャー、アサシン、キャスターの居場所はハッキリしている。ライダーはフラットからの連絡によれば街外れの廃工場。ランサーは動けない。《二十八人の怪物(クラン・カラティン)》は混乱状況にあって積極策を取れるだけの動きはしないらしい。署長の後釜はよほどのことがない限り傍観に徹するとか。
おまけにバーサーカーは変身能力を有するサーヴァント。そもそも聖杯戦争参加者と気付かれぬよう動いているし、殺人鬼の特性上人に気付かれず忍び込むことは得意である。一般人は無論として、確信を持ってそうと睨まれなければサーヴァントといえど発見されない自信すらある。
襲われる可能性は皆無に近い。それ故にスピードを優先した。その判断に間違いなどない筈だ。ない筈だった。
「な、ぜ……?」
私は倒れている? と呟こうとしながら脳が混乱しているのが分かった。正確には、混乱というより衝撃に混濁している。
攻撃を受けたのは頭部。意識を一撃で刈り取られなかったのは幸いだったが、倒れ伏した身体は即座に動くことはない。
「……ふむ。単純な物理攻撃も通用するようだな。だがせっかく用意したのだ、軽く封印はさせてもらおう」
からん、と落ちた鉄パイプが視界に入る。肉体強度は人間以上という自信はあるが、こんなもので全力で頭を殴られればこういう状態に陥っても不思議ではない。魔力によって形成された身体ではあるが、バーサーカーにかけられているイブン=ガズイの粉末は元々見えぬ霊体に物理攻撃を与えるために作られたという経緯がある。
「ぐっ……」
四肢に力を入れてなんとかこの状況から脱しようと足掻くがそれよりも襲撃者の行動は迅速だった。懐から取り出し瞬時の内にバーサーカーの四肢に突き刺さしたのは金属製の杭。大した威力でもない筈なのに、一気に身体が重くなる。
「以前に教会の連中とやりあった時に手に入れたものでね。重力系捕縛陣の一種で突き刺せば著しく行動が制限される。いきなり身体が重くなったのではないかな?」
俯せに倒れていたのをなんとか身体を捻り仰向けになる。雨を顔面に直接受けることになるが、これで襲撃者と顔を合わせることができる。当然のように、襲撃者はバーサーカーの知らない顔をしていた。
「……ジェスター・カルトゥーレか」
未だ治まらぬ鈍痛を堪えながら、バーサーカーは唯一の心当たりを襲撃者へとぶつけた。消去法ではあるが、未だ正体の分からぬ者の中である程度の戦闘能力を持つ者をピックアップしていけば答えは自ずと分かってくる。しかし、さすがにこれほどの能力を持っているとはバーサーカーも想定していなかった。
襲撃者はバーサーカーの答えに多少驚いた顔をするが、それ以上のリアクションはない。
「アサシンあたりから聞いていたかな。私も君と同じく変身能力みたいなものを持っていてね。あとついでにいうと鼻がとても利くのだよ」
クハハハハハッと嗤いながら、だからお前を見つけることができたとでも言いたそうにジェスターはバーサーカーに告げる。それを真に受けるバーサーカーではないが、吸血種たるジェスターにとってそれは決して嘘ではない。
武蔵によって邪魔はされたが、以前にジェスターはバーサーカーと対面もしている。一度でも対面した美味そうな獲物は喩え変身能力や隠蔽能力があったとしても見破れる自信がジェスターにはある。そして何より、バーサーカーが常に身に纏っている曖昧模糊とした雰囲気と殺人鬼という死を引き寄せる香りはジェスターにはどうしてもなく目立ってしょうがない。
「今まで散々探してきたというのに……こういう時に限って貴様は現れるのだな……」
「いやいや、君が探っているから私は逃げたのだよ。恐らく君と私の最終目的は反するものだからねぇ」
実際ジェスターはかなりの回数バーサーカーとニアミスしている。最初こそ用心で避けていただけなのだが、先んじてこの聖杯戦争の裏を探っていたジェスターは自然とバーサーカーの目的に予想がついてしまった。故に最終的には避けるだけでなく妨害工作すら行っていたりもしている。
「なら、何故今更になって私の前に現れた……?」
「君が弱いと判断したからさ」
クハクハと尖った犬歯が見えるのも構わずジェスターはバーサーカーを至近距離から嘲笑う。
「私一人でも十分に倒せる。霊体化もできず、ついでにいうと今君は宝具を出すことができない、だろう?」
ジェスターの言うとおり、この状況でバーサーカーは宝具を展開することはできない。だからこそ、以前は防げた武蔵の頭上からの奇襲も数段格下であろうジェスターから無防備にバーサーカーは浴びてしまった。
だが頭部を強打され四肢を重たくされたとしても、バーサーカーはサーヴァントだ。いかに弱点を突かれたからといってもその気になれば、即座に反撃に移ることはできる、筈だ。
「ご託はいい、本当の目的を話せ」
私は急いでるんだと遠くに聞こえる破壊音に意識を向ける。だというのに携帯端末からは通話中だというのに悲鳴も聞こえない。すでに悲鳴を上げる体力もないのは明白。一刻の猶予もない。
ジェスターが本気でバーサーカーを殺そうというのならもっとスマートに行えた筈だ。だというのにそれをせずわざわざ拘束するような真似までしたということは、何か別の意図があるからだろう。
「そう怖い顔をするな、倒す、とは言ったが殺すとは言ってはいないだろ?」
そう言いながらバーサーカーの手に持つ携帯端末をジェスターは無理矢理奪い取ってくる。それを器用にくるくると手の中で回しながら確認をするようにジェスターは問うてくる。
「どうせ、東洋人がサーヴァントを召喚できずに困っている――そんなところだろう」
「――っ」
バーサーカーのその顔にジェスターは満足そうに確認を済ませた。その様子に騙しきるのは不可能と判断し、バーサーカーはジェスターに掴みかからんばかりに迫ってみせるがジェスターの万力の如き握力に満足に動くこともできない。
ここまでくると、バーサーカーもジェスターが並の魔術師でないことにも気付く。資料では確かに一級の魔術師とあったが、これは代行者クラスの実力がある。
必死になって現状打破の方策を探るが、資料と現実との格差に事前に練っていたジェスター対策など紙屑同然に値落ちしている。
時間稼ぎ、それぐらいのことしか思いつかないのが腹立たしい。
「何故、そのことを知っている!?」
「君らは馬鹿かね。何故、あの東洋人が無条件にサーヴァントを召喚できると思ったのだ?」
それは――本人からそう聞いたからだ。そして東洋人本人はそれを白い髪に白い肌の女から聞いたと言っていた。実際に宮本武蔵はその願いに応えて召喚されている。
「では、召喚システムが異なっていることにはさすがに気付いているだろうね?」
まるで幼子に教えるかのような物言いではあるが、バーサーカーはそれに逆らうことなく首肯した。
時間稼ぎをすると決めた以上、今からバーサーカーがこの状況を打開して駆けつけたとしても間に合わない。ならば、ここでやるべきはジェスターから状況を打開できるために情報を得ることだ。
「あの令呪は召喚するだけのもの、ということは知っている」
これは分析をしたキャスターの見解だ。本来マスターが持つべき絶対命令権とは似て非なるものであり、それでいて令呪の効果には時間制限があることも分かっている。
少ない知識ながらも時間を惜しんで披露してみるが、その内容にジェスターは落第生に対する教師のように嘆いてみせる。
「そこまで分かっているなら何故気づけない。召喚システムが異なる。令呪の効果が異なる。そして何より召喚される英霊には時間以外の制約がない」
そうして並べて言われると、バーサーカーとしてもその違和感に気づく。
果たして、一体何故自分はフラットと契約したのだったか。
「――目的は、聖杯ではない」
「その通りだ。彼らが召喚に応じるのは己が願いを叶えるため。君達と違って時間制限のある彼らでは聖杯を手に入れることは不可能だからねぇ」
そう。宮本武蔵が召還に応じたのはひとえにあの状況を武蔵が望んだものだからだ。己が求道を試したいと願い、召喚に応じた。ヒュドラは自らを現界させたいという本能によって召喚に応じた。となれば、今東洋人が英霊を召喚できない理由というのも推測ができる。
「あの英雄王を相手に戦いたいという英霊なぞ……いるわけがないっ」
唯一心当たりのある英霊は既にランサーとして召喚されてしまっている。戦いたいという理由だけで召喚に応じる英霊はいるだろうが、相手が些か悪すぎる。遠方から一方的に攻撃されるだけというのは戦いと呼べるものではない。そして何より時間稼ぎという目的がある以上、盾として機能するだけの実力が必要であるのだ。
我知らず路地を拳で叩くバーサーカー。英霊を召喚できない理由が分かったというのに、肝心の喚べる英霊がいなければ結局どうにもならない。
「お手上げかな?」
「……何か良い策があるのなら聞きたいところだな」
先ほどから一向に笑い顔を止めないジェスターにバーサーカーも苛立っていた。
ジェスターは確実にこの場を打開する策を持っている。先の召喚できぬ理由もそうだが、よくよく考えてみればすぐに分かるというのにそれに辿り着けぬ自分に歯がゆくてならない。
「クハッ! 簡単なことさ。では、私が策を授けようじゃないか」
そうして、くるくると回し続けていた携帯端末をジェスターは初めて握り、耳へと当てる。
「聞こえているなら返事をして――おや、意外に早い反応だね。随分と切羽詰まっているとみえる。ああ、私が誰だなんてことはどうでもいいさ。機会があればまた会うのだしな。――では、今から私が言う英霊を召喚してくれ。何、心配はいらない。彼なら絶対に召喚に応じる筈だ」
ジェスターの目的は、恐らく特定の英霊を召喚すること。しかしそれに一体どういう意味があるのか皆目検討が付かなかった。時間制限のある英霊の召喚は一局面に対応出来ても戦局そのものに影響を与えることは難しい。
果てしなく嫌な予感がする。殺人鬼としての直感がそう告げていた。
「耳を貸すんじゃ――」
「黙って聞いていろ、バーサーカー」
咄嗟に声を振り絞って警告しようとするが、ジェスターはバーサーカーに馬乗りになってその口を塞いでしまう。
「では、――という名の英霊を召喚してくれ」
ジェスターが告げた英霊の名を、バーサーカーは聞いた。
耳慣れぬ英霊の名。その名だけではどんな英霊かも分からぬ者も多いだろうが、確かにその英霊ならば英雄王が相手でも召喚に応じることだろう。その呪いは強大過ぎることでも有名であり、大抵の宝具であろうとも対処することができる。
だが、問題はそこではない。その英霊の名は、真名とは別にその逸話の方が世界的にも圧倒的に有名である。
ジェスターの狙いが分かった。
本来ならば絶対に召喚されることのない英霊。バーサーカーはフラットに何故期待もできぬ英霊を召喚したのか疑問を呈したことがあったが、この英霊はその比ではない。召喚したが最後、本人を含めたその聖杯戦争全体を根本から揺るがしてしまう災凶最悪の英霊。
「――! ――!」
携帯端末に向かって叫ぼうとするが、ジェスターの手が口から離れることはなかった。そしてそれ以上話すことなど何もないとばかりに端末の電源を切る。非難めいたバーサーカーの視線に肩を竦めるジェスター。
「そう責めないで欲しいな。あの英霊以外一体誰が望んであの英雄王を前にするというのだね?」
クハクハと嗤いながら、ジェスターはバーサーカーの口から手を離し、その拳を振り上げる。用を済ませた以上、これ以上バーサーカーに構っている暇はない。
「お前は一体、何をしようというんだ!?」
何とかしてバーサーカーは逃れようとするが、その一撃を躱すことなどできはしない。
「決まっている。“偽りの聖杯”を奪いにいくのだよ」
振り上げられた拳は、わずか一撃でバーサーカーの頭部を強かに揺すった。
ジェスターはあっさりとバーサーカーを無力化してみせた。英霊としての最後の抵抗すらする暇もなく、バーサーカーは立ち去っていくジェスターの後ろ姿を見ながら意識を途切れさせた。
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アーチャーがその召喚に気付いたのは特別に注意していたからではなく、その隠しようもない強力な魔力の波動を感じ取ったからに過ぎない。
タイミングとしてもそろそろだろうと予測もしていた。アーチャーの攻撃が一区切りし、誤って建物が一棟倒壊したところだ。雨が降っているとはいえ倒壊時の土煙は一時的に逃走する二人の姿を覆い隠す。故意に狙ったわけではないが、何かを仕掛けるとするならば絶好のタイミングといえる。
アーチャーの意図と予測は別として、この瞬間に召喚が行われたのは偶然に近かった。二人にタイミングを測る余裕はなかったし、最悪これ以上の体力の消耗は召喚の判断能力すら奪い、起死回生の一手を無駄にする可能性すらあった。
だが、これにより召喚直後のもっとも隙のあるタイミングはアーチャーに見逃されることになる。
通常の召喚と異なる東洋人の召喚は実を言えば召喚後の口頭での契約は必要ではない。召喚する前に召喚の目的を提示する先行契約であるので、そこをするかどうかは召喚された英霊個々人による。
そして今回の場合は口頭での契約はなかった。
状況が切羽詰まっていたという理由もある。一分一秒を争うこの状況で召喚された英霊に求められることはこの場からの二人の脱出とそれまで英雄王相手に時間稼ぎをすることである。しかしその英霊はそんなことを理由に口頭での契約をしなかったわけではない。
彼は――憎悪を持ってアーチャーを睨み付ける。土煙の中からの視線にアーチャーは気付いていようが、その姿をまだアーチャーには見られていない。
「邪魔だ」
英霊のその言葉にアサシンと東洋人はすぐさま理解する。
この英霊は、こちらの都合を斟酌しているわけではない。ただ己にとって都合が悪いというだけで時間を惜しんでいるに過ぎない。元よりこの英霊は、時間稼ぎなど欠片もするつもりがなかった。
この傲慢なる英雄王を倒す、ただそれだけの理由で彼は召喚に応じていた。
幸いにも召喚者をないがしろにするつもりは彼にはなかった。邪魔だからといって殺すのは英霊にとっても本意というわけではないのだろう。それに召喚者を殺してしまえばただでさえ短い時間が更に短くなってしまう。
「――ふんっ」
英霊の豪腕が振るわれる。
その途端、周囲を振るわせる轟音と振動がアーチャーの攻撃に耐えきれなくなった建物を直撃し、更なる倒壊を連鎖的に起こさせる。
衝撃の正体は空間にヒビを入れた英霊の一撃にあった。いや、正確にはそのヒビ割れた空間から現れ出でるモノ。見る者が見れば目を剥いて腰を抜かし、喩えそれが分からずとも人の理から完全に逸している気配は隠そうと思って隠せるものではない。
疲れ果てたアサシンと完全に腰を抜かしている東洋人を英霊は無造作に宝具に乗せてその宝具の尻を叩いた。
脱出しようとする二人の姿は土埃の結界から出れば当然アーチャーの視界の中に入る。英霊が召喚されたことで多少距離はとったが、十分に射程内であり、的が大きく走り始めたばかりということもあってその宝具を墜とすのに苦労はない。
だが英雄王は歯を噛みしめ寸でのところで解き放とうとしていた宝具の発射を撃ち止める。
その宝具には見覚えがあった。
かつての第四次聖杯戦争、そこで相対したサーヴァントが好んで使っていた宝具。本来なら軍馬が率いるべきところを荘厳な牝牛が代わりと務める、稲妻を蹴り上げ空を駆ける古風な二頭立ての戦車(チャリオット)。
「――《神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)》、だと?」
アーチャーの驚きはいかばかりか。
なまじその宝具を知っているだけに、召喚された英霊を無視するわけにはいかなかった。
征服王イスカンダル。第四次聖杯戦争で決着をつけたあのサーヴァントだけは、それがなんであれ誰を差し置いても相手をせねばならない。それが勝者たる英雄王の義務と敗者たる征服王の権利――否、そんな無粋なものではない。二人の王が交わした違えることのない約束である。
ちっ、とアーチャーは舌打ちする。これで当初の目的は確実に遂行できなくなる。
《神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)》は進路上にあったビルの屋上を破壊して空の彼方へと去って行く。その瓦礫が地に落ちたため更に視界は悪くなり、アーチャーは宝具を発射する態勢でいながら忍び寄るその気配の対応に遅れてしまった。
「はぁっ!」
気迫と共に放たれる豪腕。そのことに違和感を覚えながら、余裕を持ってアーチャーは躱してみせる。既にアーチャーの格好は全身をくまなく輝く甲冑で覆った重装。本来であればどのような攻撃であろうと軽く受け流せる対魔力と防御力を誇る特級品――である筈だった。
土煙はまだ収まらない。敵の姿はこの至近距離でもまだその腕しか見ていない。だが、この一撃でアーチャーは確信した。
剛胆なる一撃は認めよう。しかしその振り上げた拳は無粋の一言に尽き、また姿を見せぬまま攻撃をしようという無恥はただの無頼漢に過ぎない。そしてそれらはアーチャーの心当たりにあった征服王イスカンダルとは対極に位置する者だ。
「――貴様、何者だ?」
そして何より、征服王にこのような固有能力(ユニークスキル)はない。
黄金に輝く甲冑をアーチャーは素早く脱ぎ捨てる。見た目こそ変化は分からないが、その中身はすでに別物。先の一撃を少し掠っただけでアーチャーはその甲冑を“穢された”と判じた。
英霊の拳が掠ったのはせいぜい数ミリであり、本来ならダメージとしてカウントされるものですらない。だというのに一瞬で甲冑を脱ぎ捨てざるをえなくなった“穢れ”は明らかに現代では存在しえぬ神代のモノ。
防具はまるで意味を成さない。珍しくもアーチャーは大きく距離を取った。逃げるような後退は英雄王の好むところではないが、戦闘で自らに有利な距離を取るのは当然のことである。
この距離はもはや英雄王の領域。この距離を踏破することのできる英霊が一体どれほどいるというのか。だがそれでいて、英雄王の脳内で鳴り響く警鐘は止むことがない。
雨に直接打たれる不快感をも呑み込んで、アーチャーの紅い双眸は収まりつつある土煙の中で仁王立ちする、紅い頭巾を被った英霊を睨み付ける。
「お初にお目にかかるな、英雄王」
互いに初対面であることを、その英霊は認めた。しかし、その眸の中にあるものは確かに憎悪の炎に憤怒の嵐。決して許さしてはならぬとその英霊の全身が怨念めいた呪いを纏っている。
「私の名は黄金王ミダス――」
英雄王を前に「王」と名乗りをあげる英霊。だが自らの名ですらこの英霊は憎々しげに吐き出してみせる。
「――貴様のような、富と贅沢を憎む者だ」
それこそが自らの義務であり役割だと告げるミダスに、対峙するアーチャーはそれについては何も語るべきものはないと無言。
王の狩りを邪魔した無粋者。これで二人の追跡は不可能となったし、自らの宝具をこうもあっさりと穢し、あまつさえその不快極まる視線と言動にあっては言葉など語ることすらもったいない。
だから口にするべき言葉はただの一つ。
王の裁定のみ。
「せいぜい足掻くがいい、雑種」
そのまま、アーチャーは展開させたままの全ての宝具を射出してみせた。
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アーチャーVSアサシン
当初は正体不明のアサシンの能力にアーチャーが一方的にやられる、というのを考えていた。けどポンコツ設定をしていたためにこんな状況に。
宝具《翠の刃(イガリマ)》。
オリジナル…ではない。プリズマイリヤでアーチャーが使ってたりする。
プレイヤーの召喚システム。
バーサーカーVSジェスター、と見せかけての説明フェイズ。原作を読んで非常に疑問に思ったことを解決できるよう説明してみた。
黄金王ミダス。
どこぞの征服王とみせかけて召喚された御仁。名前はともかくこの人の逸話は非常に有名。ただネタバレになるのであと一章読むまでは待って欲しい。