がっこうぐらし!-妄想の中の自分-   作:名あり

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〈わかりやすい前回のあらすじ〉
主人公「これはきっと夢なんや」

友人降臨

主人公「なんか教室歩いてたらバリケードあるんだけど」

友人消失

主人公「みんな消えたけど、なんか一人だけ見えるんだが」

女の生徒をジロジロ見る

〈結果〉
あまり進展なし


-3- 妄想の自分

(なんで奴はきえかかってないんだ)

 

 そう、今俺とすれ違った紫色の女の生徒は、はっきりと俺の目に見えているのだ。

 

「さあ、今日も見回りに行くか」

 

 彼女はそう言いながらバリケードのあった方へ歩いて行った。

 

「おっおいちょっと待てよ」

 

 俺はなぜ彼女が見えてるかを考えるのを後にして彼女を追いかけていった……

 

「おい! 見回りってなんのことなんだ」

 

「…………」

 

「教えてくれお前はこの割れたガラスとかが見えてるのか!」

 

「…………」

 

「なんとか言えよ!」

 

「…………」

 

 俺は何度も彼女に呼びかけてるが彼女は返事をしてくれない。

 

(無理も無いか知らないやつだしな)

 

 俺はそう思い、黙って彼女についていくことにした。

 

 すると突然、彼女はバリケード付近にしゃがみこみバリケードの先の方を見ていた。

 

「……一人だけだな」

 

「一人だけって一体何のことを言って……!?」

 

 彼女の見ていた方向を見るとそこには生徒がいた...いやあれは果たして生徒と言えるのだろうか。

 

 その生徒の皮膚はボロボロで体中に血が付いていた。

 

「なんだ…あれは」

 

 俺は反射的にそう呟いた。

 

(あれじゃまるでゾンビじゃねえか)

 

 そう、立ってるのが不思議なくらいボロボロな生徒は映画とかでよく見るゾンビと瓜二つだった。

 

(まさか校庭にいた生徒達も……)

 

 遠くからだから見えなかったが、あいつらについていた赤い汚れ、あれももしかして血なんじゃないのか。

 

「一人だけならいける……」

 

 俺がそんなことを考えていると、彼女がそう呟き立ち上がった。一人だけ?……まさか!!

 

「まさかあいつを仕留めに行くわけじゃないだろうな! いくら武器を持っていても危険すぎる!」

 

 俺は考えるのをやめ彼女がやろうとしてることを止めるように言った。しかし彼女は俺の言葉を無視してバリケードをよじ登ろうとした。

 

「おい!やめろって!!」

 

 俺はそう言い右手で彼女の肩を掴もうとした。しかし俺の手は……

 

 

 彼女の肩をすり抜けた

 

「……え?」

 

 わけがわからなかった、俺は今度は左手で彼女に触れようとした。しかしまたしても俺の手は...

 

 

 彼女に触れられなかった。

 

「なんで……だよ」

 

 本当にわけがわからなかった 彼女だけが消えないかと思ったら 今度は彼女だけ触れなかった。

 

「まさか……彼女も幻なのか……」

 

 彼女は俺の呟きを無視して バリケードをよじ登っていた

 

(じゃあなんで他の奴らは未だに見えないんだ)

 

 そう、それだけが未だにわからなかった。彼女も幻ならば他の奴らが見えてもおかしくないのに、未だに彼女とゾンビ以外見えないのだ。

 

 

 一瞬嫌なことを予想したが俺はすぐにそれはないと思った。……いや思いたかった。もしそれが本当なら俺は多分壊れてしまうだろう。

 

(……まさか……な)

 

 俺はその予想が間違いだと証明したく、恐る恐るバリケードに手を触れようとした……

 

 

 そして俺は驚愕した。

 

 俺の手はバリケードに……触れられずにすり抜けた。

 

 

「……そうか」

 

 俺の言葉を無視する彼女、俺が彼女に話しかけてるのにその声に反応しないゾンビ、そして彼女やバリケードに……触れない自分。

 

 そうか……自分は最初から……

 

 空想の人物だったんだな。

 

「あは……あはははは!」

 

 俺は大声で笑った。しかし彼女とゾンビは反応しない。

 

 俺はバリケードの机を思いっきり蹴った。しかし机は音すら出さない。

 

 

 彼女がピンポン玉で、ゾンビの注意をそらした隙にゾンビに攻撃する。

 

 しかし、そんな光景今の俺にとっては……

 

 どうでもよかった。




「教えて!!慈先生」

友人「さあ前回から続いてやってまいりました 教えて慈先生のコーナーです 解説は未だに名前がない彼の友人と」

先生「佐倉慈です あのぉ…早速なんだけど今回の話って…」

友人「はい!今回の話は結構重要な 主人公の彼の正体が明らかになる回です」

先生「最初はいい話になるかなと思いながら 見ていたんだけど まさかこんな悲しい話になるなんて…」

友人「そうですねえ、胡桃さんは 最初から無視していたのではなくて 認識してなかったんですもんね」

先生「彼にも幸せになってほしいと 願ってたけど彼は今の自分の状態から 立ち直ることができるのかしら」

友人「それについてはまた次回 ということで楽しみにしてください」

先生「この終わり方で次回を楽しみにって 言われても無理そうなんだけど...」

友人「それじゃあ次回もお楽しみに」

先生「バイバイ」





友人「いや〜でも今回は本当に驚きましたね まさか彼もこっち側の住人だったとは」

先生「え…こっち側の住人ってことは もしかして私も?」

友人「もちろんそうですよ」

先生「えええ!?」
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