がっこうぐらし!-妄想の中の自分-   作:名あり

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〈わかりやすい前回のあらすじ〉
主人公「誰にも認識されない……鬱だ逃げよう……」

妄想の世界に引きこもろうとする

主人公「多分妄想だけどぶつかった先生ともう一人の女の子と話すか」

ぶつかった先生と隣にいた生徒にあやしい部活に勧誘される

主人公「部活断ったけど生徒の方生きてたから俺も頑張るわ」

なんか嬉しそうにしながら寝た

〈結果〉
女子と話せて気分上がった


-5- 妄想とメンバー

「う~ん……」

 

 眠い。なんかデジャブな気がするけど俺は教室で寝てた。

 

「あれ? 俺なんでここで寝てたんだっけ?」

 

 まだ寝ぼけてるせいかなんで教室で寝てたか思い出せない。

 

「確か昨日……」

 

「よっ、今日も最初に見るお前の顔が寝ている顔だなんてな」

 

 そう言いながら俺が思い出そうとしている時に友人が話しかけてきた。

 

「お前がかわいい女子ならそれでもいいんだけど男だからな……」

 

「悪かったな男で……まあ確かに見るんだったら女子の方がいいが……!?」

 

 俺はそう言いながら授業の準備をしようとした所でようやく昨日の出来事を思い出した。

 

「どうした?またノートとか忘れたのか?」

 

「……悪い、今日調子悪いから保健室行くわ」

 

「授業で寝ることはよく見るけど保健室に行くなんて珍しいな……何かあったのか?」

 

「ああ……ちょっとな」

 

「そうか……先生に見つかるなよ」

 

「ああ……ありがとな」

 

 俺はそう言いながら自分の教室を出た。本当はあの場所にいたかったがいつまでも現実から目を背いてたらいけない。俺はそう自分に言い聞かせながら部室を探して走った。

 

 

(ここか……)

 

 俺は生徒会室のプレートに貼っている学園生活部という文字を見ながらそう思った。昨日彼女が言っていた部活の部室はここで間違いないだろう。

 

(さて……どうやって入るか……)

 

 ご丁寧なことに部室のドアは閉まっている。多分俺ならすり抜けられるだろうけど出来ればそんなことはしたくない。あまり自分が存在しないということを実感したくないのだ。

 

(となると聞き耳立てるしかないな)

 

 俺は低い姿勢になって耳を澄ませた。これで中に誰もいなかったらへこむな……

 

「……っぱりカンパンって美味しー」

 

 おっ聞こえ始めた。えっとこの声は……確か帽子被ってたゆ……ゆ……由紀って人だっけ?

 

「お前カンパン好きだな……確かに味は悪くないけど」

 

 この声は……シャベル持ってたくるみって人だな確か。

 

「今日は非常食だけど、夜はスパゲッティだから我慢してね」

 

「わーいありがとうりーさん」

 

 まて……誰だりーさんって! 多分俺の知らない人なんだろうけど、あの二人以外に生存者がまだいたのか。

 

「おい……そろそろ時間だけど大丈夫なのか?」

 

「ああそうだ! 昼は教室でめぐねえの授業だった、急げ急げ!」

 

「あっ! リュック置いてってるわよ」

 

「忘れてた!」

 

「忙しないな……」

 

 めぐねえ……多分俺とぶつかった先生のことだろう。俺とぶつかった……つまりあの先生はもういないんだろう。

 

(待てよ……授業てことは部室を出るんじゃ……まずい!!)

 

 多分由紀って子には俺が見えるだろう、つまりこのまま彼女がドアを開けたら女子がいる部室の前で聞き耳立てている俺と遭遇するはずだ。

 

(それだけはまずい! 色んな意味で!!)

 

 俺は廊下をある程度走り窓の方に顔を向けた。これで顔は見えないはずだ。

 

 部室のドアが開く音が聞こえる。

 

「では行って来まーす」

 

 彼女はそう言うとともに廊下を走っていった……

 

(……なんとかやり過ごせたか)

 

 俺は彼女の足音が聞こえなくなるのを確認しホッとした。

 

(てか俺がこの部室に来た理由って彼女に会いに来たんじゃなかったっけ)

 

 本来の目的を思い出し少しため息が出た……今から追いかけたらまだ間に合うかも。

 

(……まだ会わなくていいか)

 

 俺は追いかけようとしたが少し考えた後やめた。

 

「彼女が授業に遅れるかもしれないしな」

 

 俺はそう言って部室の方に向かって歩いた。

 

 ……本当は追いかけたくなかった。もし彼女が俺のことを認識してなかったらどうしようと思った。それがとてつもなく不安だった。安心したい、だけど最悪な結果になるのが怖い。俺は臆病者だから。

 

(……彼女にはこの窓はどう見えるのだろう)

 

 割れている窓と割れていない窓が交互に映る光景を見て俺は思った……

 

 

 部室にまた着くと今度はドアが開いていた。きっとドアを閉め忘れたんだろう。

 

(ここで立ち止まっても仕方ないか)

 

 俺は他のメンバーがいる部室に恐る恐る入っていった。

 

「おっおじゃましまーす……」

 

 部室の中には二人の生徒がいた。

 

「…………」

 

 しかし、やはりというべきか二人は俺が入ってきても反応がなかった。

 

(やっぱりあの子以外に俺は見えてないのか)

 

 いつまでも落ち込んでても仕方ない、俺は少し期待してた思いを仕方ないと割りきって部室にいる二人を見た。

 

 一人はシャベルを磨いている紫色の髪の生徒……昨日バリケードで会ったくるみって人だ。

 

 もう一人は家計簿らしきものを書いているこげ茶色の髪の生徒……多分さっき会話で言っていたりーさんって人だろう。

 

「うーん……」

 

「どうしたりーさん?」

 

「最近電気や物資が少なくなっているのよ」

 

「結構やばいのか?」

 

「少なくっていってもまだあるからそのうち調達すればいいわ」

 

「そっか」

 

 そんな会話を二人がし始めた。どうやら食料などの管理はりーさんって人がやっているのだろう。

 

「そういえば、見回り今回は大丈夫だった?」

 

「ああ、昨日はいたが今日はいなかった」

 

 昨日はいたということは多分ゾンビのことだろう。彼女はバリケード付近にゾンビがいないか見回っているのだろう。なるほど、それぞれ役割を持ってこの学校で生活しているのか。

 

(これだけわかれば今日はもういいか)

 

 また明日もここに来よう。

 

 俺は誰にも気づかれることなく部室を出た。




「教えて!!慈先生」

友人「さあ今回もやってまいりました 教えて!!慈先生のコーナーです 解説は久しぶりの本編登場の彼の友人と」

先生「授業で部室に行けなかった佐倉慈です」

友人「今回は部活メンバー紹介ということでりーさんこと悠里さんが初登場しましたよ慈先生」

先生「そうね、ゆうりさんが部室で何をやっているのかがわかるいい回だと思うわ...私は授業で部室に行けたかったけど」

友人「そして意外と由紀さんと会うのをためらっている彼が見れる回でしたね慈先生」

先生「そうね、やっぱり彼女には自分のことが見えてて欲しいと思っているからなかなか会えないのよね...彼のことが見える私は授業で部室に行けたかったけど...」

友人「慈先生...きっと慈先生がいても影が薄くて由紀さんと彼以外誰も気づきませんよ」

先生「酷い!?せめて慰めるとかしてくれてもいいじゃないの」

友人「いやいや、慰めるよりからかったほうが慈先生面白いですもん」

先生「...いちを私こっちでも先生のはずじゃ...」

友人「それでは結構キャラの口調がおかしくなりそうですが次回もお楽しみに」

先生「バッ...バイバイ...」


友人「...謝りますからそんなに気を落とさないでください...2話の自分思い出しちゃうんで」
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