誤字、脱字などが多いかもしれませんが、暖かい目で見てやってください。
それではどうぞ
雨が降ってきた。
まずいな
動きやすい黒のジャージで身を包み、ぼさぼさに伸びた黒髪を適当に縛っている俺、
「今日中にはこの山を下りたかったんだけどなぁ…」
なぜ俺がこんなところを彷徨う羽目になったのかというと…
「え…ここが取り壊されることになった?」
「うむ、そうじゃ」
白い髭を伸ばした爺さんはそう言った。
なんでも、いつもお世話になっていたこの寺が、村の開発によって取り壊されることになったらしい。
それにより、ここに住んでいる俺達は、別々の所に住むことになった。
「じゃあ俺はどこに行けばいいんだ?」
「そうじゃのぅ…」
爺さんは暫く考えた後、
「よし、となりの町に行って来い」
「ちょちょちょ待てや」
正気か爺さん?!
となりの町に行くには、山を12峰ほどこえなきゃならんのだぞ?!
「大丈夫じゃ、お前の体力なら問題無い。」
俺の心の叫びが聞こえていたのか、爺さんがそんなことを言ってくれた。
というか、爺さんは一体どこに行くのかが気になる。
「そういえば爺さんはどこに行くんだ?」
「儂か?儂はこの近くにある村でのんびり過ごす事にするわ」
「はぁ?!」
そんな近くに村があるなら、俺もそこにすればいいじゃねぇかっ!と心の中で思ったが、この爺さんにも色々と世話になったし、文句は言えん。だがこれだけは言わしてくれ
「爺さん、あんた自分に優しすぎるな」
「その台詞もう何回目だとおもっとるんじゃ。とりあえず色々と旅の用意はしといたから、さっさと行って来い」
この爺さんは話を分かってないなぁ。と俺は思っていたが、意外な事に爺さんは珍しく真面目な顔をしていた。
「いいか、零よ。これは一種の〝修行〟じゃと思え。なぁに、心配することはない。お前は、儂が教えた体術を熟知したじゃろう。
今度帰ってくるときに、勇ましくなった顔を見せておくれ」
この爺さん、案外まともな事を言うじゃないか・・・。
「わ、わかったよ。行ってくりゃいいんだろ?行ってくりゃぁ」
こうして澪は、となりの町へ行くことになった。
そして現在に至る
「あー雨降ってくると嫌だし、どっか雨宿りできる場所、無いかなぁ…」
時間が経つにつれ、雲行きはどんどん怪しくなっていった。
とりあえず雨風が凌げる場所、と必死に探していると、
「お、あれは」
ひとつ古びた神社を見つけた。
その神社はひどく寂れていた。屋根瓦は剥がれ、障子には穴が開き、鳥居はいまにも崩れそうだった。
だが、なんとかして雨宿りは出来そうだった。ということで、俺は早速神社に入る事にした。
俺はまず鳥居をくぐる。しかし、その鳥居をくぐった瞬間、俺は目の前の風景で驚愕した。
晴れている
さっきまではあんなに曇っていたというのに、なぜか鳥居をくぐったと同時に晴天へと変わった。こんな天変地異があっていいのだろうか?!
しかも、さっきまで寂れていた神社は、とても綺麗になっており、明らかに誰かがいそうな感じになっていた。
それだけではない。周りの風景も変わっている。これは明らかにおかしい。
俺は変だと思ったので、もう一回鳥居をくぐって戻ってみる。すると、そこにはさっきまでの風景ではなく、曇っており神社も寂れていた。
「一体どうなってやがる・・・」
疑問に思いながらも、俺はまた鳥居をくぐって別世界らしきところに行った。晴れているからこっちの方が安全だからだ。
さて、考えられるのは3つ。
1つ目は、ここが別世界への境目になっており、俺はそこをくぐっていたという事。だがそんな事はいたってありえない。漫画の世界じゃあるまいしそれにそんなことがあったら
別世界の人もこっちに来てる事になっているだろう。
2つ目は空間ワープ。これもあり得ないことだが、この鳥居をくぐると、この世界のどこかににワープするということだ。これも前記同様他の人も来る事になってしまう。
3つ目は幻覚。たんなる俺の幻覚ということだ。これが一番あり得る。なぜなら、俺も歩き続けて結構疲れているからだ。
考察はこれ位にして、俺はとりあえず綺麗になった神社へと足を向かわせた。
「ふぅ…さて…」
とりあえずいろいろとおかしな所はあるが、ここは神社だ。
神社に来てまず初めにすること。それは…
「賽銭いれるか…」
神社に行ったらまず賽銭。爺さんの口癖だった。
幸い、賽銭箱は鳥居のすぐ近くにあった。
財布を確認する。よし、10円玉はあるぞ。
右手に10円玉という完全装備で、俺は賽銭箱の前に立った。
そして、右手の10円を投げ入れようとした瞬間、
ガタッ
「!!」
俺は10円をポケットに隠し、辺りを見回した。
人の気配がした。
その気配を追っていくと…
「?!まさか…」
一見普通の神社だが、よく見ると障子が少しずれている。
その隙間からオビタダシイ気があふれ出でいる。
「……」
怨霊だろうか。だとしたら10円だけでは祟られそうな気がした。だが、この他の金といったら、爺さんからもらって大切に使わないでいた5000円札2枚だ。
俺はこの札は使いたくなかった。なぜなら、この先もっと重要になる所があるかもしれないからだ。だがしかし、状況は一刻を争う状態だ。
・・・・仕方がない、こうなったらヤケクソだ!
「おらあああぁ!」
俺は勢いよく5000円札1枚を賽銭箱に入れた。あぁ、俺は今この賽銭箱が人食い箱のように見える・・・いや、金食い箱か。
どちらにしろ、俺はこの先の未来の半分は失ったということだ。金が無くては生活もできぬ。
そして、入れた瞬間、勢いよく障子が開けられ、こちらに怨霊が向かってきた。俺はこれでも足りなかったのかと後悔した。だが、その怨霊なのかどうかわからないが、俺ではなく
賽銭箱の中身を真っ先に確認していた。
「貴方、もしかして5000円札も入れたの?!」
そう俺に質問してきたのは、どうやらここの神社の巫女である。怨霊ではなくて本当によかった。
「あ、あぁ、悪かったな少なくて・・・」
俺はこう言ったが、よくよく考えてみると5000円も普通賽銭箱に入れないぞ。
「いやいや、こんなに入れてくれる人は久しぶりよ!良かったらお茶してかない?」
そうその巫女は言ってきたので、俺は甘えることにした。
さて、お茶をもらうという事で居間で待たされている俺だが、一体此処はどこなんだ?!しかしあの巫女、紅白の服で派手だったな。巫女って普通はあんな感じなんだろうか。
お茶を汲んで戻ってきた巫女にとりあえず自己紹介をする。
「えーと、俺は〝夜月 零〟という者だ。あそこの鳥居をくぐったらいつの間にか此処に来たという事だ」
「私は〝博霊 霊夢〟よ。いつの間にか・・・ということは貴方、外来人ね」
外来人?ということはやはりここは別世界とでも言うのか?
「外来人とか言う前に教えて欲しいんだが、ここは一体何処なんだ?!」
「え、もしかしてここを知らないのかしら?そりゃそうよね、いつの間にか来てたと言うんだもの」
霊夢が説明してくれたのは以下の通り
ここは幻想郷と呼ばれている場所で、普通の世界と繋がっている。なので決して別世界や別次元ではないらしい。そしてここは内陸であるため、海は無い。しかし、湖らしきものは
あるそうだ。
幻想郷には妖怪がいるらしく、おそらく人間より多いらしい。俺はてっきり襲われていないか心配したが、どうやらそれは昔の話であり、今は仲良くしているらしい。だが、時には
戦うこともあるらしく、その時は〝スペルカード〟という模擬的な戦いとして残っているらしい。
そして、幻想郷の周りには結界が2つ覆われており、入るとしたら外の世界で幻想となった(消えた、もしくは忘れ去られた存在)物が、幻想郷に流れ着いているらしい。
「じゃあ、俺がこの幻想郷に来たってことは・・・俺はあっちの世界では死んでたということになるのか?!!それは勘弁してくれよ!」
「いや、一回戻れたということは、死んではいないわよ。もしかしたあそこの場所だけ結界が薄れていたのかもしれないわね・・・」
死んではいないのか…とりあえず安心した。が、一体どういう事なんだ?
第一、妖怪や‘スペルカード’などというモノが現実に存在するのか?
でも霊夢が嘘ついているようには見えないし…
「まぁいきなり信じろっていうのも無理な話よね。でもほら、」
そういうと霊夢は、なんの造作も無く自分の身体を浮かせて空を飛び回ってみせた。
「これで分かったかしら?まだこんなのは序の口だけと」
「wow…」
すごいよ爺さん。bukujyutsuは本当にあったんだ!
冗談はさて置き、これで霊夢の言ってる事は証明された。未だに信じ難いが、目の当たりにしてしまったんだからしょうがない。俺は目で見たことは信じるタイプだ。
「いやーすごいなぁ。こんな事ができるなんて」
「こんなの誰だってできるわよ(ココの人達なら)」
「ダニィ?!」
俺は色々とこの幻想郷という世界に興味が湧いてきた。駄目元だが俺は霊夢にお願いをした。
「頼む、霊夢さん!どうかこの博霊神社に俺を居候させてください!」
「金は?」
「へ?」
「居候させてもいいけど、やっぱりそれなりの家賃的なものも必要でしょ。それとも何?払えないのかしら?」
あと5000円1枚はあったが・・・これは本当に使いたくない。これ以上使うと先が思いやられる。しかし、結界というのが弱まってないともうこの幻想郷にはもう2度
と来れないのかもしれない。こうなったら最後の手段だ。
「・・・働きますので、どうかそれでご勘弁ください!」
俺は土下座した。多分生まれて初めてのマジの土下座だろう。
「そう・・・ね、まぁ、働いてくれるなら、居候させてもいいわね。ただし、きちんと働きなさいよ?」
霊夢はこう言ってくれた瞬間、俺は顔をあげて喜びを表現した。
「ありがとうございます!ついに俺も泊まる所が出来たああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
ここから、夜月 零の幻想郷歴史が始まっていく。
長かったですか?
正直あまり小説とかを読まないので長さとか書き方とかわからないです。
ので、よろしければご意見、ご指摘等お願いします。
ありがとうございました
*この小説は不定期投稿です。