風紀委員長一誠くんと幼馴染み朱乃ちゃん   作:超人類DX

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レヴィアたんであるせいか、やはり強い(確信)


後日談

 禍の団による駒王学園襲撃は、リアス、ソーナ達若き悪魔達によって終息を迎えた。

 

 

「随分と派手にやられたみたいだね。

いや、自爆したってのが正解かな?」

 

「………」

 

 

 アロガント・スパークなる物理法則完全無視のプロレス技で仕留め終え、会議室へと帰還する一誠を出迎えたサーゼクスが楽しそうに笑いながらボロボロの姿を称える。

 

 

「………」

 

「アレ? ひょっとして寝てる?」

 

「え、えぇ……無理が祟って」

 

「かなりの無茶をしましたから……」

 

「「……」」

 

 

 が、どういう訳か一誠は意識を失っており、セラフォルーに背負われた姿であるのと同時に、何故か四人の少女達の表情が気まずいソレであった。

 

 というのも、あの後事故でアレな体勢でセラフォルーを押し倒したせいで四人から一発ずつビンタを貰ってしまったらしく、めでたく意識を吹っ飛ばしてしまっていたのだ。

 

 

「…………」

 

「暫く寝かせてあげた方が良いと思う。それと治療もちゃんとしてあげないと」

 

「キミが彼を背負うなんて、何かあったのかい?」

 

「ちょっとね……」

 

 

 極限状態に追い込まれてからやっと開花した転生悪魔としての進化。

 何も知らないといった様子を見せるサーゼクスだが、彼とその妻であるグレイフィアはハッキリと一誠から感じ取っていた。

 

 

「適応進化か……ふふ、良いものを見せて貰ったよ兵藤君」

 

 

 今頃自分達の我が子と呑気に遊んでるだろう人外が見初めた進化の権化と呼ばれるその力を。

 同じベクトルの人外である夫婦は、傷だらけの少年を見つめながら小さく微笑むのだった。

 

 

 

 ダメージ反動の限界……いや、ねーちゃん達にビンタ食らったのがトドメとなって意識をすっ飛ばした俺が意識を取り戻した頃には、既に学園に侵入してきた例の連中達は片付けられていた。

 

 魔王と堕天使と天使共が後片付けをしたらしいが、俺としては壊された校舎をちゃんと元通りにするかどうかの方が重要なので、そこら辺の事を聞いてみると魔王のサーゼクス・ルシファーは笑いながら『全力で元通りにするよ』と約束してきた。

 

 ……。別に信じてる訳じゃないが、アレも一応なじみの系譜を持つ存在だし、元通りにしなければぶっとばしに行けば良いので取り敢えず黙ってる事にした。

 

 

「ソーナさんの元眷属達と同じく、リアスの元眷属達が禍の団に加わったとアザゼルの下から消えた白龍皇は言ったんだね?」

 

「本人はそう言ってた。が、話したのはその白龍皇とかいう雑魚だし、まだそうと決まった訳じゃ……」

 

「いや、一応彼等が住んでる……キミにとっては元実家である兵藤家の様子を見に行かせてみたよ。

結果は確かに赤龍帝達の姿は無く、もっと言えば彼女の家は『誰かの襲撃に逢った形跡』があった」

 

 

 堕天使と天使に後片付けを押し付け、またしても治療を受けながら俺達は今回の騒動で見聞きした事についての話を魔王を交えて行っている。

 で、当然話の内容は役立たず共がテロ組織とやらに下ったという話についてなのだが、どうやらサーゼクス・ルシファーの調査によれば、俺達の思っていたのと少し違う見解があるらしい。

 

 

「襲撃って、凛達はまさか禍の団に……!?」

 

 

 どうやらテメーから好んでテロ組織とやらに加わったのとは違う可能性がある。

 元実家の状況を調査したサーゼクス・ルシファーの話にグレモリー先輩が目を見開く。

 

 

「その可能性もある。

もしかすれば彼女達は、リアスの元眷属であり一人は赤龍帝であるという理由で禍の団に拉致されたかもしれない」

 

「な、何てこと……」

 

 

 拉致ねぇ……? サーゼクス・ルシファーの見解に対してグレモリー先輩が複雑そうな顔をしてる所悪いが、俺はぶっちゃけあの役立たず共が拉致されちまおうがどうでも良いとしか思えねぇ。

 

 そもそも例の婚約話の時にテメー等だけ逃げ帰ってきたって時点で拉致されたのは因果応報でしかない。

 そりゃグレモリー先輩は例え裏切られても一応は元眷属だから思うところもあるだろうが、俺にしてみれば拉致られて拷問喰らおうが『だから何だ?』としか思わない。

 

 

「多分一般人である両親を楯にでもされたんだろうね、抵抗の跡が殆ど無かった」

 

「ふーん、あの人達も拉致られたのか。ザマァねぇな」

 

「一誠くん……」

 

「まあ、キミならそう言うと思ったよ。そしてキミがそう思いたい気持ちもよく分かる」

 

 

 とっくの昔に情というもの全てをあの連中達に対して捨てた俺としては、いくら奴等が運悪く拉致られて被害者であると言われても、同情する気がまるで起きない。

 というか、そんな奴等にかまける暇があるなら朱乃ねーちゃんとバラキエルのおっさんの仲をどう取り持とうかを考える方が1億倍重要だ。

 

 

「けど彼等は僕達の情報をいくつか握ってる。

本当ならキミの幻実逃否で一般人に強制退避させた瞬間、僕達に関する記憶を消すつもりだったんだけど、拉致されてしまった以上、まずは彼等を禍の団から取り戻す必要がある」

 

 

 だがサーゼクス・ルシファーとしては拉致されたままである事はあまり宜しくないと思っているらしく、ねーちゃんと椿姫ちゃんによる三度目の治療を受け終えた俺に何か言いたげな目を向けてくる。

 

 

「………。まさかくだらねぇテロ組織とやらから役立たず共を連れ戻せと?」

 

「キミにとっては不本意かもしれないけどね」

 

「で、ですがイッセーは……」

 

「分かってる。だからこそ連れ戻した暁には彼女達を『完全な一般人』として家に返すさ。

これ以上振り回されるのもごめんだろ?」

 

 

 ちっ、いっそ拷問でくたばれば良いのにあの役立たず共。

 つーかあの女はマジで何がしたいんだ? 赤龍帝って有名どこの力持っておきながら簡単に拉致られるとか、マジで役に立たねぇゴミだろ。

 

 

「別に良いが、死んでたらどうするんだ?」

 

「その時はその時だ。どうせオーフィスの組織なんて潰すつもりだしね」

 

「へ、分かりやすい考え方な事で」

 

 

 フッとなじみが見せるドSなそれとまんまソックリな笑みを浮かべるサーゼクス・ルシファー

 どうやらこの男は、情報が漏れるから取り戻すというよりは『いい加減邪魔にしかなってないから綺麗さっぱり記憶ごと関係を消す』って考えの方が強いらしい。

 

 だからもし役立たず共が既に死んでいようが、それならそれで手間が省けると思ってる。

 うん、その考えだけは決して嫌いじゃない……コイツ自身はムカつくがな。

 

 

「あのよ……ヴァーリが迷惑掛けた――」

 

「うるせぇ、黙って後片付けをしてろクソ鴉が」

 

「…………………おう」

 

 

 まあ、もし生きてたとしたら全員ぶちのめしても構わんだろ?

 

 

 

 

 と、凛達拉致られ疑惑が浮上したまま終息した襲撃騒動。

 当初の予定であったギャスパーの救出も成功し、匙達の処遇も『悪魔およびそれに準ずる記憶の完全消去』という形で上手いことその日は終わったのだが……。

 

 

「身体が動かねぇ……」

 

 

 アグレッシブに動きまくっていた一誠は、その反動に襲われ三日は動けずに寝込んでいた。

 弱体化した身体に鞭を打ちまくり、マッスル・リベジャーやらアロガント・スパークやら黒神ファイナルを立て続けに使ったのだ。本来なら二度と身体が動けなくなる程の代償を3日行動不能で済ませる辺り、流石進化の男である。

 

 

「良いから姉様は黙っててください! 私が剥くから!」

 

「えー? でもソーナちゃん手先が不器用だし、此処はお姉ちゃんが……」

 

「りんごの皮くらい私だって剥けます!」

 

 

「さ、一誠くんばんざーい?」

「お着替えしましょうねー?」

 

「包帯も替えましょうねー?」

 

 

「………」

 

 

 風紀委員長室。

 本来なら風紀委員に所属する者のみしか入ることを許されない聖域に、ただ今委員所属では無い者達が五人程居座ってソファーベッドに横になる一誠の周りを囲っていた。

 

 

「で、できた……はい一誠、りんごですよ……!」

 

 

 例えば先代までは互いに毛嫌いしていた筈の生徒会所属の少女とか。

 

 

「凄い、昨日まで大火傷までしていた箇所がもう治りかけてる……」

 

 

 その部下である副会長だったり。

 

 

「回復の早さは最早悪魔を越えてるわね」

 

「昔から一誠くんは頑丈だけが取り柄と言ってましたからねぇ」

 

 

 関係ない部活の部長と幼馴染みの副部長だったり……。

 極めつけは……。

 

 

「それにしても、この場所って昨日使った会議室よりも豪勢じゃない? 風紀委員ってそんなに凄い委員会あったっけ?」

 

 

 学園の生徒ですら無い女魔王まで……。

 数ヵ月前までは己一人の空間だった風紀委員室はすっかり都合の良い溜まり場になってしまっている事に、ソファーベッドから無理矢理ソーナから下手くそに剥かれたりんごを口に捩じ込まれながら、一誠はげんなりとしていた。

 

 

「ごふ……お、おい……別に入っても良いとは言ったけど、溜まり場にして良いなんて一言も言ってねーぞ俺は」

 

 

 皮を厚く剥き過ぎてかなり小さくなったりんごの欠片を咀嚼しながら、一誠は勝手にのほほんとやってる少女四人と女魔王一人に呟く。

 いや、包帯替えや移動するのに肩を貸してくれる朱乃と椿姫、傷薬を塗りたくってくれるリアスはまだ良いとしても、さっきからこの目の前の黒髪の姉妹についてはしょうもない事で小競り合いをしてるだけで全然役に立ってる気がしない。

 

 特にソーナに至ってはよくわからない対抗心を姉であるセラフォルーに向けてるのか何なのか知らないが、さっきからその対抗心の矛先にされて溜まったものじゃない。

 

 

「つーかアンタは学園の生徒でも関係者でもねーだろ。何で普通に入ってきてるんだよ?」

 

「ちゃんと事務室で来賓手続きしたよ? ほら、これが来賓カードだよ」

 

 

 首から下の殆どをズタズタにしてしまい、箸は勿論としてスプーンすらまともに握れなくなって食事すら満足に取れなくなってる一誠のジト目混じりの言葉に、セラフォルーは特に悪びれもしない表情と共に、どこかドヤ顔で来賓カードを見せつける。

 

 それは確かに事務室で発行される来賓者専用のカードだった。

 

 

「昨日のお礼がまだだったからね、今日はずっとギルバちゃんのお世話をしようかなーって」

 

 

 一誠に対する借りを返すつもりとセラフォルーは胸を張って言う。

 しかし一誠にしてみれば昨日今日で顔を合わせづらい相手だったので、微妙に気まずい気分でしかない。

 

 というか……。

 

 

「何でアンタが駒王の制服着てんだよ……歳がおかしいだろ」

 

「? そうかな、ちょっと地味だから変に思う?」

 

「いやそうじゃねーけど……」

 

 

 駒王学園の女子生徒が着用する制服姿なのは如何なものなのか……。

 校則違反確定レベルと短い丈になってるスカートをヒラヒラさせながら自分の格好に見て首を傾げるセラフォルーに、妹のソーナ共々微妙な気分で眺める一誠なのだった。

 

 

「まぁ、そんな事よりギルバちゃんにお礼として今から変身シーンを再現してあげようと思うんだけど……見る?」

 

「!? な、なぬ!?」

 

 

 が、そんな微妙な気分もセラフォルーのあの一言により一気に輝くものへと変化する。

 そう……一誠がド嵌まりしている魔王☆少女レヴィアたん絡みの話だ。

 

 

「うん、結局昨日は見せられなかったし、ギルバちゃんになら良いかなって……☆」

 

「ま、マジか!? うわ、めっちゃ見た――」

 

「一誠くん?」

 

「う、ね、ねーちゃん……。い、いやでも待ってくれねーちゃん、それでも俺はかなり見たいんだ。頼む、こればっかりは譲れねぇ!!」

 

「なんでお姉様ばっかり……」

 

「予想した通りの展開というか……かなり悔しいですねこれは」

 

「というかギルバって……」

 

 

 セラフォルーを一応本物のレヴィアたんである事を認めた一誠は朱乃達の責める様な視線に負けそうになりつつも、やはり見たいという欲求に勝てないのか、珍しく食い下がる。

 やましい感情とか無しに、一誠は魔王☆少女レヴィアたんのファンなのだ。

 

 

「それじゃあ行くよ? 嫉妬パワー! チャージアップ!」

 

「お、おお!? ほ、本物だ……」

 

 

 で、結局朱乃達を押し退け、セラフォルーに目の前で変身ポーズを見せて貰った一誠は、それはそれは少年の様に輝かせるのであった。

 その嫉妬パワーが特に朱乃とソーナから向けられてるのをガン無視で。

 

 

「こんなものかな。あとサインの約束もしてたよね?」

 

「うぉぉぉ!? レヴィアたんのサイン!」

 

「抱き枕は……もう持ってるから要らないとして、あ、そうだそうだ……直接抱き枕になってあげるって話もこの際だから叶えてあげる。はい……☆」

 

「うぉぉぉっ!!」

 

「お姉様!!!」

 

「いくらレヴィアタン様でもその行為は許しませんよ!!」

 

 

 どさくさ紛れに目を輝かせる一誠にハグハグした時は流石に物理で引き剥がされたものの、すっかり一誠は当初のげんなりした気分を吹っ飛ばしてセラフォルーがこの場に居ることを認めてしまっていた。現金な男である。

 

 

「一誠もだらしない顔をしないでください! 姉が調子に乗るから!」

 

「別にのってませんけど」

 

「乗ってるの! 大体ズルいのよ、何で私だけこんな冷たくて後から出てきたお姉様にはちょっと優しくて……!」

 

「あ? 別に優しくしてねーんですけど……意味わかんねーな」

 

 

 そんな男だからソーナがヒステリーを起こしても平然としていた。

 

 

「わ、私だってああいう格好くらい……!」

 

「……。何時からソーナはイッセーにあそこまで拘る様になったのかしら」

 

「元からじゃないですか? ほら、匙君達との件で一誠くんが自分の弱体化を承知で会長の眷属になってくれた時とか」

 

「うぅ、一誠くんが取られちゃう……」

 

 

 姉の出現により余計固執を強めるソーナ。

 元々は互いにネチネチと嫌味を言い合う程に敵対していた生徒会と風紀委員という関係だったのが信じられないレベルである。

 

 

「っ……!」

 

「ん、どうしたの?」

 

「いや……トイレに……」

 

「そっか、じゃあ今度は私が肩を貸してあげる☆」

 

 

 そんな少女達の気持ちを他所に、一誠はといえばすっかり生のレヴィアたんに骨抜きにされてしまっており、ガタガタの身体では不便であるトイレに行こうと立とうとするのをセラフォルーに肩を貸して貰って立とうとしたのだが……。

 

 

「どぅわ!?」

 

「わわっ!?」

 

 

 一誠はまだ気付いて無いのだが、どういう訳か彼はセラフォルー相手にある厄介な特性が勝手に発動してしまう。

 それは世で言うところのアレであり、今もまた肩を借りて立ち上がろうとした拍子に足を引っ掛け、バランスを思いきり崩しながらセラフォルーに向かってもたれ掛かる様に倒れてしまう。

 

 その際反射的にセラフォルーを庇うように抱き込み、そのまま床に倒れ込んだ訳だが……。

 

 

「いってぇ――あり?」

 

 

 一誠はセラフォルー相手にとある特性が強く発現してしまう。

 それは本人にとって果たして幸なのか不幸なのか……。

 倒れたにしては妙に柔らかい感触を顔全体に感じ、一誠は甘ったるい匂いを感じながら痛む身体を起こす。

 

 

「あ、あのさ……わかってるよ? 怪我してるし、わざとじゃないんだよね?」

 

「………」

 

 

 すると一誠の目に映るは、昨日と同じように恥ずかしそうに頬を紅潮させながら笑うセラフォルーと……。

 

 

「で、でもさ……流石に二度目は私もちょっとは思うところがあるかなー?☆」

 

 

 セラフォルーの露出多めの魔王☆少女衣装の隙間に手を突っ込んで直接胸をガン掴みし、股間に自身の太股を刷り込ませながらアレな体勢になってる己自身。

 

 そう、俗に言うラッキー何とかという奴だった。

 

 

「いや……本当にわざとじゃ無いから……」

 

「わかってるよ? あはは……でも、ほんの少しでもそう思ってくれたとしたら、正直ギルバちゃんなら良いかもなー……なーんて」

 

「え!?」

 

 

 だが不幸かな一誠は見られていたのだ……。

 

 

「「「「………」」」」

 

 

 四人の少女達に……。

 

 

「で、でも今は良いかな……?

そ、それよりも……そろそろ手を……な、何かお腹がきゅんってして熱くなるからぁ……」

 

「あ、はい……」

 

「「「「………」」」」

 

 

 一誠君、皮肉にも悪魔とはフラグがたつ。




補足
基本的に一誠の普段の性格しか知れないと好かれる要素が無い。

ただ、内面である『実は献身的な性格』を知ってしまうとあら大変。

ホストに金を注ぎ込むダメ女みたいなのが量産されるとさ。


その2
セラフォルーさんのみ、一誠は某トラブるの如くラッキーが発動する。

しかも奇跡的にレヴィアたんフィルター入ってるので本人に全くの下心が無い。だから余計に発動率が高く、実はそんな経験の無いセラフォルーさんはどんどん……。


その3
理想……皆してマッスル技を使って敵をぶちのめす最強肉体派チーム。

…………セラフォルーさんってどれ系だろ?
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