夏の思い出
私のお姉ちゃん、高坂穂乃果は少し頼りない。
頼りないというか少しぬけてるところが多いかな。
こないだなんて夜に宿題やらなきゃー!って慌ててやろうとしてたけど、肝心の宿題のプリントをなくしちゃうし、お母さんの手伝いで洗濯物を干そうとしたらずっこけて洗濯物をばら撒いちゃったんだよ。当然、お母さんには怒られてばっかり。
まあ、これだけならまだしもお姉ちゃんの残念なとこはまだある。
それは頭の悪さだ。
だって…九九すら出来ないんだよ!九九すら!あの人、何歳だよ!?高校2年、16歳!未だに九九があやふやなんて冗談じゃないよ!定期考査になるたびに高2の姉に勉強教える妹の身にもなってよ!!
今でこそお姉ちゃんはμ'sのリーダーとして大人気だけど…いや、大人気だからこそ困るんだよ。
何故かって?だって、こないだ私が学校に行ったらさ、クラスメイトに「雪穂ちゃんのお姉さんってあのμ'sの高坂穂乃果さんなんでしょ?家ではどんな感じなの?」って聞かれたんだけど……答えずらいよ!!
とまあ、だいたいこれがお姉ちゃんの特徴…特徴?まあこんな感じです…はあ、なんか妹として恥ずかしい…。
だけど、そんなお姉ちゃんだからこそ良いところもあるんだよ…。
そう、あれは夏休みの頃だったかな…。
雪穂「キャンプ?」
穂乃果「うん、今度みんなと一緒に行くんだー。雪穂もどう?亜里沙ちゃんも来るってよ」
雪穂「んー、亜里沙が行くなら私も行こっかな。でも、どうして突然?」
穂乃果「いやーもうすぐ夏休みも終わっちゃうからさ、最後になんかしたいね〜ってみんなで話した結果、あみだくじでで決めたらキャンプになったんだー」
雪穂「ふ〜ん。(何であみだくじ?)」
雪穂「わかった、私も行くよ」
穂乃果「決まりだね!」
************
キャンプ当日
雪穂「はあ…はあ…もうバスに乗り遅れたらお姉ちゃんのせいだからね!」
穂乃果「先に起きたなら起こしてよ!…はあ…はあ…」
雪穂「起こしても起きなかったんでしょうが!」
穂乃果・雪穂「はあ…はあ…」
凛「…あ!来たよ!」
海未「全く、ようやくですか…急いでくださいー!もうバスがきますよー!」
穂乃果「ああ〜やっと着いた〜」
雪穂「すみません、ちょっと色々あって」
海未「分かってます、どうせ穂乃果がまた寝坊したんでしょう?」
穂乃果「海未ちゃん、エスパー!?」
海未「そのくらい、分かります!…全くあなたはいつもいつも…(ガミガミ)」
希「まあまあ、海未ちゃん、せっかくのキャンプなんやし、お説教は勘弁してあげて」
真姫「絵里、バス見えてきたわよ」
絵里「わかったわ…はいはいみんな、話は後でね、点呼とってー」
花陽「1年生、全員います」
にこ「3年もOKよ」
ことり「2年生も大丈夫でーす」
亜里沙「雪穂と私もいるよ」
穂乃果「よーし、しゅっぱーつ!」
雪穂「はしゃがないの!」ペシッ!
穂乃果「アイタ!」
キャンプ場 到着
希「んんー!スピリチュアルパワーがいっぱいやねー」
亜里沙「こんなとこ、久しぶりにきたー」
ことり「空気が澄んでて気持ちいいね〜」
真姫「うっぷ…」
花陽「だ、大丈夫?真姫ちゃん?酔い止めいる?」
真姫「あ、ありがとう…」
凛「だから凛、言ったんだよ、乗り物の中で本なんか読んだら気分、悪くなるよって。自業自得だにゃー」
真姫「う、うるさいわね…うっぷ…ごめん花陽、酔い止めちょうだい…」
花陽「う、うん…(こんな真姫ちゃん初めて、見たかも…)
にこ「1、2、3、4……11人か、みんな!グループ決めするわよ!」
雪穂「グループ分け?」
にこ「そうよ、みんなでひと固まりになってたってしょうがないでしょ。11人だから4、4、3で分かれるわよ」
穂乃果「はーい!」
グループ1
穂乃果
雪穂
にこ
絵里
グループ2
海未
ことり
亜里沙
真姫
グループ3
希
凛
花陽
各グループはそれぞれのキャンプ場へ向かった。
にこ「ふう、ついにきたわ。穂乃果、わかってるわね」
穂乃果「うん、にこちゃん。目の前には川、ならやることは1つ!」
穂乃果・にこ「遊ぶしかなーry」
絵里「はーい、遊ぶのはテントを立ててからねー」
穂乃果・にこ「ええ〜〜」
絵里「ええ〜〜じゃないわよ。雪穂ちゃんを見なさい、さっそく準備に入ってるわよ」
雪穂「あ、いえいえ…そんな…」
にこ(冗談じゃないわ、にこはもう受験勉強で疲れたのよ。今すぐ、遊ばなきゃにこは死んじゃうわ!)
にこ「あーあそこに熊がー!」
絵里「え?日本でも熊が彷徨いてるの?」
※ロシアでは野良熊が普通に街にいたりします。
にこ「今よ!穂乃果!」
穂乃果「ラジャー!!」
絵里「え?ちょ!穂乃果!?ちょっと押さないでよ!!」
穂乃果「いっくよー!」
にこ「ヤッホーー!!」
絵里「きゃあ!」
バッシャン!!
穂乃果「気持ちいいー!!」
にこ「やっぱ、キャンプは川で泳がなきゃ始まらないわよねー。ね、絵里?」
絵里「………ぐすん」
にこ「え、絵里?」
穂乃果「あれ?」
************
雪穂「ふう」
雪穂(大体できたけど、この部分の組み立てが分かんないな)
雪穂「すいません絵里さん、この部分って…あれ?」
絵里「えーん、服びしょ濡れになっちゃった〜。エリチカ、先にテント立てよって言ったのに〜、もうおうちかえりたい〜」
雪穂「!?」
にこ「え…絵里がポンコツ状態になっちゃった…」
穂乃果「あわわわ、どうしよう!」
雪穂(えーと…え?何?どうなってんの?)
穂乃果「え、絵里ちゃーん?と…とりあえずごめんね?」
にこ「に、にこ達が悪かったから、ほら泣き止んでにこ。はい、にっこにっこにー♪」」
絵里「えーん、もうおうちかえる〜」
雪穂「」
ーエリチャンオテツイテ
ーイイカゲンナキヤミナサイヨ!
ーヤダヤダオウチカエルー
ーギャーギャー
雪穂「………」イライラ
ーギャーギャー
雪穂「うるさーい!!」
にこ「‼︎」
穂乃果「雪穂⁉︎」
絵里「ふぇ?」
雪穂「絵里さんがいるからテント立ててる間ぐらいは遊ばせててもいいかと思ったけど、その絵里さんまではしゃいじゃうなんてどういうことですか!」
絵里「だってにこ達が〜」
雪穂「ああ!?」ギロッ!
絵里「ひっ⁉︎」ビク!?
雪穂「で?こうなった原因は?」
にこ「え、えーと、穂乃果よ!穂乃果が絵里を泣かせたの!」
穂乃果「えー!ちょっとにこちゃんずるいよ!にこちゃんが指示したんじゃん!」
にこ「な、何のことかしら〜」
雪穂「……」ギロッ!
穂乃果「違うって〜!」ブンブン
雪穂「……」ギロッ!
にこ「(;・з・) ~♪」
絵里「2人とも泣かせたチカ…」ボソ
雪穂「ふ〜ん、まあもう面倒くさいんで〜テント立てた後に皆さんでじっくりオ・ハ・ナ・シしましょうね〜」
「「「…ス、スミマセンでしたー!!」」」