魔法少女リリカルなのは〜復讐者の選ぶ道〜   作:びーびー

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エピローグ

 

 

「 レジアスさんへ

 

 

 お久しぶりです。最近はお互いに忙しくこうしてメールごしとはいえお会いするのは久しぶりになりますね。忙しいのは重々承知ですがあまり無理はしないでくださいね。

 

 

 さてご存知かと思いますが闇の書事件は終結しました。

 

 私もグレアム提督のお力添えで事件の捜査に加えていただきそして事件解決の助けになれたと思っています。管理局員として守護騎士たちを捕まえ闇の書事件を終わらせることが私にできる唯一の復讐だ、そんなばかげたことを考えていました。

 

 闇の書は消滅し、闇の書消滅の助けとなってくれた民間人を保護。

 

 公式にはそう発表されているはずです。しかし真実は違います。詳しくは添付のデータにありますが、お父さんとお母さんを殺した守護騎士たちは生きています。それものうのうと家族ごっこをしながら。

 

 守護騎士たちの罪は裁かれる。もう私ができることは終わった。あとは彼らが裁かれるのを待とう。

 

 そう思っていました。

 

 でも本局は戦力確保、教会との関係のために彼らをほぼ無罪とし私達に緘口令を敷きました。

 

 おかしい、そう思いました。間違ってるとも思いました。

 

 守護騎士たちは罪を裁かれ、犯した罪を悔いながら一生を牢で過ごす。

 

 そうしてこそやっと私の復讐は終わるのに、彼らはのうのうと家族同士で笑いあっている。

 

 どうしてこんなことになってしまったのか。これではあの日から今まで、管理局に入局して事件解決へと無我夢中で走ってきた意味がなくなる。

 

 そうやって悩んでいたらすばらしい考えが浮かんできたんです。

 

 私の復讐は終わっていなかった。

 

 管理局が彼らを罰しないのなら私が彼らを罰すれば良いんだ。

 

 そう思いついたんです。

 

 だから私は管理局一等空尉エリ・キタザワとしてではなく闇の書の被害者のエリ・キタザワとして彼らに復讐することに決めました。

 

 本当なら闇の書の主であるハヤテ・ヤガミという少女を彼らの前で殺し同じ奪われたものの痛みを与えてやろうと思っていました。しかしティアーズによると主を殺してしまうと守護騎士も消える可能性があるとのこと。それではだめです。守護騎士にはずっと生きて苦しんでもらわなければならないのですから。だから少しでも守護騎士が消える可能性があるこの復讐は没になりました。

 

 どうすれば一番守護騎士たちを苦しめられるのかを考え、そして劇のあらすじは出来上がりました。

 

 自分達の犯した罪のせいで愛する主が周りからひどい扱いを受ける。守護騎士にはそれを味わってもらうことにしました。少し想像しただけで守護騎士たちの苦しむ顔が浮かびます。

 

 方法は簡単なことです。私は知りうる限りの闇の書事件の被害者に今回の事件の顛末を書いたデータを送信します。そしてこれを見た人が守護騎士たちに出会うと・・・ということですね。本来ならもっと大勢の人に知らせたかったのですが管理局が否定しているのならば、私のような小娘の言葉は信じられにくいでしょう。それに他の人より被害者に詰られるというのが効果的だと私は思います。だからそういう人たちに真実を伝えました。可能ならそこから真実が広がっていくことを願っています。

 

 さてここからはおまけみたいなものです。といっても私的にはこの次が本番ですが。

 

 今書いた復讐方法は時間もかかりますし、私が常にその場にいるともかぎりません。それにやはり守護騎士には大切なものが奪われるという気持ちを味合わせてあげようと思います。だから私は闇の書の主を誘拐・監禁します。そして人形に幻術をかけ主に偽装し、守護騎士を誘い出し糾弾したいと思っています。

 

 主の居場所にはお父さんのデバイスを置いておきます。そして時が来ればあの日のように緊急のシグナルを出すようにしておきますからそうしたら地上の部隊で主を確保し、レジアスさんは本局の無能さなどを裏からでも表からでも糾弾していただければと思います。弱みとして扱っていただいてもかまいません。もちろんその際私のことも遠慮せずに非難してください。

 

 主を確保できたのなら主救出の恩を着せ守護騎士たちを地上でこき使うことができればなお良いと思います。できればみんなばらばらで朝から晩まで家族ごっこなどする暇がないほどならいいですね。守護騎士たちは闇の書の被害者がおおく住む地上でののしられながら働き、本局の思惑もつぶし、そして地上の戦力が増える。一石三鳥です。

 

 

 

 

 おそらく時間通りに進んでいればレジアスさんがこの手紙を見ているときにはもうハヤテ・ヤガミを拉致・監禁しています。ですから止めようなんてしないでください。そしてこのメールも見たらすぐに消してください。オーリスちゃんやゼストさんには何も言わないでいただけると助かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・この復讐がどう終わろうと、私はもうこの世にはいないと思います。

 

 私は・・・罪を犯すでしょうから、お父さん、お母さんと同じところにはいけません。だから私の代わりに両親のお墓にごめんなさいと伝えてください。わがままばかり言ってすいません。

 

 

 

 そして・・・レジアスさん。

 

 

 

 

 今まで育ててくれてありがとうございました。

 

 馬鹿な、義娘でごめんなさい。

 

 さようなら。

 

 

 

エリ・キタザワより」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このメールはちょうどハヤテ・ヤガミ拉致が発覚した頃にレジアスの元に届いた。

 

 これを受け取ったレジアスがどう思ったか、どう行動したかは詳細にはわかっていない。

 

 ただ事件後、ハヤテ・ヤガミは首都防衛隊により保護された。守護騎士たちは本来なら主であるハヤテ・ヤガミとともに本局に配属されるはずだったが地上からの強い要請、また主であるハヤテ・ヤガミの希望により全員が地上に配属されることになる。そのときに本当に守護騎士の被害者によって非難されたかはわかっていない。

 

 レジアス・ゲイズは事件後今まで以上に職務に対して打ち込むようになり、そして本局と地上の対立は悪化した。またこのとき彼の娘であるオーリスも父と同じ道を行くことを宣言する。

 

 これらのことのうちどれだけのことにエリの影響が及んだか、それは当人達だけがしっていることだろう。

 

 

 ただ守護騎士たちやその主、ゲイズ家とゼスト、そしてハラオウン家が毎年この日に同じ場所で鉢合わせることだけは確かなことである。

 

 

 

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