ワンピースをテンプレで生きて   作:楯樰

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既定路線(テンプレ)とは万人の思い描く理想である」
――――何処か別な場所・『ドラム帝国皇帝』ワポル


最速にして最適

「ちっ……胸糞の悪い」

 

 ハンコックたちを助けられて気分が良かったのに、なんだこれ。

 

 毒電波でも受信してしまったのだろうか。……ドラム王国のワポルに成り変わり、ボアの三姉妹と結婚して子どもを設けて、着々と国を作っている自分の姿。それに至るまでの過程と自らの思考と感情。自分の未来的な物が見えるようになっていて、追体験みたい。

 

 思わず持っていた食器を落としてしまった。

 

「――そんなこと、させていいわけがない」

 

 ……それに、追い打ちかけるように近い将来フレバンスで世界政府主導の住民大量虐殺が起こると。そんな知識が新しく確認できるの。

 

 世界政府という奴はやっぱりダメだね。腐ってやがる。

 

「シャッキーにニョン婆殿、フレバンスをご存知か?」

 

「……白い町ね。珀鉛製の食器が有名だったけど最近問題が発覚したらしいわ」

 

「うむ。じゃが、何故急にそニョ様な事を?」

 

 怪訝な表情でこちらを見ていた二人に訪ねて確認する。

 

 まだ、問題らしき問題は起こってないらしい。でも急がないと間に合わないかもしれない。

 

「こうして食を馳走になっている途中で悪いが、急用ができた。失礼する」

 

 三姉妹に渡して無くなった3個を除いた計17個の悪魔の実を包んだ風呂敷を体に括り付け、目指すはドラム王国。

 

 見え切った既定路線を進むのは些か気分が悪いが、ワポルの能力は捨てがたい。ドラム王国の国民には申し訳ないが、彼には表舞台、舞台裏どちらともから消えてもらおうかッ!

 

 雷となって空を駆けた。

 

 

 

「だ、誰だ! お前h」

 

「ヤハハハ! ――黙れ」

 

 痺れさせ、操り、加工し、取り憑き、丸ごと食べさせ、一切の面影を残さず肉体を人体の黄金比になるよう整形。

 

「しかし、面影は残さない方が良いか」

 

 その辺に居た狼を喰った後、青髪は金髪と碧眼に変えて顎周りのブリキを取り除いた。持ってきた所持品も体内に仕舞っちゃうおじさん。

 

 後は必要なさそうな『ロイヤルドラムクラウン7連散弾(ショット)ブリキング大砲(キャノン)』を取り入れて、危険な悪魔の実の一つであるネツネツの実を喰わせて。あと残り3つは取りあえず保留で。

 

 まだ見えた未来で自分が使っていた『零抵抗(ゼロレジスト)雷迎龍(ジャムブウル)』は出来そうにないが、まぁ、鍛錬あるのみか(使命感)

 

 中二でも強いモノは強い(確信)

 

 だけど、空島の黄金を船にする案は没だな。……でも回収はしとこう。

 

 

 

 Ξ-Ξ-Ξ-Ξ

 

 

 

「あ……」

 

 いつの間にか地に伏せ眠っていた自分が、目を覚まして玉座の間で見たモノは信じがたい光景だった。

 

「――この国の者だな? この国の悪には、傲り高ぶる神に代わり我が鉄槌を下した。そう国民に伝え、安心させたまえ」

 

 急すぎて何が何だか分からない。この男は何者だ。鍛えられた肉体美と整った顔立ち、それらのバランス。到底同じ男とは思えないが女性ではないということだけははっきりとわかる。この世のものではないとすら思うほどだ。

 

 まるでどこか別の世界から来たかのような男に、暫し呆気にとられたが。

 

 ――だが、この部屋にあの者が居ないと言う事だけはわかった。

 

「ワポルさまは何処へ?」

 

 あんな男でも守るべきものなのだ。亡き今も敬愛する先王に任されたのだ。

 

「さあな。……生きているには生きているのではないかな。取り巻きの二人は一緒に居るだろうな」

 

 不敵な奴。自然体で、その身に纏うのは腰衣のようなものだけだというのに、一切の隙が見えない。

 

「質問は以上か? 無いなら、去らせてもらう」

 

「……名を、聞かせて貰おうか」

 

 

 

「エネル。悪政を取りやめさせたと英雄視するか、国王に仇なす者と見るか、其方の好きにするがいい。……ではな」

 

 

 

 そう名を告げて、瞬きをした瞬間男は部屋から消え去っていた。

 

 本当に今あの男が居たのかどうか。それすらも分からなくなる一瞬。

 

 後で確かにわかったことと言えば、チェスとクロマーリモも居なくなっていた、ということだけだった。

 

 

 

 Ξ-Ξ-Ξ-Ξ

 

 

 

 一応の義理も果たしたし、あそこからどう変わっていくかは彼ら次第だ。後は知らん!

 

 王という面倒な立場に着くのは一度のみでいいし(辟易)

 

 空島のスカイピアへと空を駆ける。……到着後、高電磁力を発生させ黄金全てを引き寄せて余裕の回収。巨大豆蔓(ジャイアントジャック)の天頂にある鐘はそのままにしておいた。

 

 現神さまにバレてないよね? よね?

 

 ……と、思ってたらフラグだったよ。気づかれちゃったー♪(てへぺろ)

 

「何ッふぉおおおおおおお――!」

 

(ドウモ、ガン・フォール=サン。スゴクシツレイする)

 

 頭上から足に掛けて、微細な雷で駆け抜け、無かったことに。

 

 ん、凄い絶叫聞こえたけど何かあったのかしらん。でもあと50年は若々しくいられるんじゃないかな(すっとぼけ)

 

 そのまま海上まで直行、視界の隅にも入らない故郷であるビルカにさよならバイバイ。

 

 故郷のお父さんお母さん、エネルは元気でやってます。顔も覚えてないがね!(ゲス顔)

 

 

 

 さて、ちょっくらおっぱいの素敵なシスターさん救いに行ってくるぜ!

 

 

 




ザックバランに「生きる」の設定をまとめると、
・ワポルの能力を使えば原作の設定のグレーゾーン内で、悪魔の実を複数個使えるようになる
・エネルの中の人は中二病でやんちゃ。でも言動が自動的にカリスマするので最強に見える。ハーレムをさらりと作っていく。性質が悪い。
・血の繋がらない子持ち。そこ、光源氏計画とか言わない。「頭にきました」
ということです。加えて、無力化させて食すのに適したゴロゴロの実の能力者であるエネルが取り憑けば最高、ということ。大体そんな感じ。
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