オーバーロード ー 死の女王 ー   作:溶き卵

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 作品が一区切りしたのでネタ程度にどうぞ


幕間《バットエンド集》

 ○あの後

 第四話『招かれた者』でムササビの手で眠らされ客間の寝室へと運ばれた後のセバス。

 

 

「男の人なんて間近で初めて見るよね?」

 

「ねぇ、何時もは戦ってるときだけど・・・わっ、お腹硬い!」

 

「腕もスッゴク太いよ!」

 

 ベッドで眠るセバスを双子のドライアドの姉妹は興味津々でぺたぺたと身体を触っていた。

 地獄の万魔殿。

 ギルド、地獄の七姉妹の居城とするその塔は女の園。

 男性を見るのは戦闘時ぐらいでこうして近くで観察するというのは初めてだった。

 自分達よりも大きな身長、屈強な体格。彼女達には男は全く違う生物に見えるのだ。

 

「あらあらぁ?なにやら皆が賑やかだから様子を見に来たら珍しいお客様ねぇ」

 

 のほほんとした柔らかい声を耳にしたので振り替えればそこには青いブロンドの髪を靡かせた抜群のプロポーションを持った女性。

 

 七姉妹が次女LOVE&デスが産んだ長女。

 第六階層守護者、ディーネ。

 セバス同様竜人だが海竜種の彼女は万魔殿の第六階層とその上階層以外はダメージを受けてしまう為に今回の緊急出陣は見送られていた。

 

「はい!ディーネ御姉様。私達殿方を間近で初めて見ました!」

 

「私達女性とは全然違うのですね!腕も太くて凄く逞しいです!」

 

「うふふ。殿方が私達と違うのはそこだけじゃないのよぉ?」

 

「「そうなのですか!?」」

 

「えぇ、御姉様がしっかり教えてあげるわね♪」

 

 第六階層守護者ディーネ。

 彼女は七姉妹随一の恥女にして次女の娘。

 憐れセバス。彼は知らぬ間にお勉強の教本とされていたのだった。

 

 

 

 

 ○没ネタ

 第五話『女王行軍』で本当に全軍引き連れてたら。

 

 愛する娘達全軍を引き連れて私は義兄さんを助ける為に動く。

 昔、義兄さんのギルドの応援に出た時は大軍を退ける事ができなかった。

 義兄さん達は1500の敵を撃退したことのあるという伝説を作ったギルド。そのギルドを占拠した敵は強大だ。もしかしたら義兄さんはもう既に殺されているかもしれない。

 いや、そんな筈はない。私の義兄さんはアインズ・ウール・ゴウンのギルドマスターなのだ。支配者なのだ。

 きっと今でも諦めずに必死の抵抗を続けている筈だ。

 

 

 

 

 

 

 

 それに今の私は一人じゃない。私と姉の娘、そのシモベ達を含め、総勢一万の大軍勢だ。

 

 

 

 

 

「母様!必ずや伯父様達を救いましょう!」

 

「頼りにしているぞ我が愛する娘達よ!」

 

 

 後ろで娘達のその表情に決意の意志が宿る。

 この先、森を抜けた先、草原にあるナザリック地下大墳墓に義兄さんはいる。

 

『待ってて、いま助けに行くから』

 

 そう、この森を抜けた先にーーーー

 

 

 

 第五話にして原作を乖離しすぎるのでボツ。

 

 

 

 

 

 

 ○没ネタ

 第十話『陣中見舞い』にてムササビ様がマーレを女の子だと勘違いしたまま義兄の結納を祝ったら。

 

  ほう、マーレと言うのか。いい名前だね。

 綺麗な髪にチャーミングなオッドアイ、ダークエルフ特有の褐色の肌、手足も細くて・・・んん?

この時、彼女の左手の薬指に光る指輪が目に入った。

 その左手の薬指に光るのは義兄さんが持っているモノと同じ、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンだから。

 転移阻害効果を持つギルド内で何処へでも転移することのできる効果を持つその指輪。普通ならプレイヤーのみが持つモノを彼女は身に付けついた。

 

『・・・義兄さん』

 

『なんだ?』

 

『結婚おめでとう』

 

『・・・は?』

 

『義兄さんマーレと結婚してたんだね。リアルじゃいつ結婚するんだろって思ってたんだ。まさかマーレをお嫁さんにしてたなんてしらなかったよ』

 

『ちょっ、ちょっとまてなんの話だ!?』

 

『恥ずかしがらなくてもいいよ。そりゃあリアルだったら真面目に婚活しろって言ってたけど、ここはもう現実みたいなものだし。私は素直にお祝いするよ』

 

『おい沙織!?』

 

『まだ式はしてないんでしょ?だったらドレスは私が作ってあげるね!』

 

「マーレ姉様!兄様は必ずや貴女を幸せにしてくださいますので何とぞ兄様のことをよろしくお願いいたします!!」

 

「話をきいてくれええええ!!」

 

 

 

 

 話がややこしくなる上にアルベドが暴れるのでボツ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○没ネタ

 第二十一話『無双』執筆中に気付いた事実。

 

 

「ヤー!!」

 

「ど、どうしたのアルーシャちゃん」

 

 御母様が帰って来るのを待っていたら新しく妹になったアルーシャちゃんが突然騒ぎだした。

 窓辺の椅子に登り頻りに叫んでいる。

 どうしたのだろうか。

 なにかいるのだろうか。

 不思議に思って彼女に近付く。

 

「マァー!!」

 

 その時、彼女に起きた異変。

 叫び声と共に着ているお洋服の背中が吹き飛んだ。

 洋服の破片が舞散る中、血飛沫と共に顕れる異形の翼。

 その小さな体つきとはそぐわない大きな翼。

 御母様からアルーシャちゃんは竜人だと聞いてはいたが改めて目の当たりにすると一瞬だが僅かに恐怖を抱いた。

 しかし、私はアルーシャちゃんより弱くとも、人間であっても彼女の姉なのだ。

 アンデットであるムササビ御母様が私達を見ていてくれるように、私は竜人である妹を見ていなければならない。

 

 バタバタしている翼を掻い潜ってアルーシャちゃんに近付いた後に私は必死に呼び掛ける。

 

「アルーシャちゃんどうしたの!なにかあったの!?」

 

「・・・ネェ?」

 

「そう、お姉ちゃんよ。ほら、いらっしゃい」

 

 私に気付いた彼女はバタバタさせていた翼の勢いを弱めると涙を浮かべた蛇を思わせる瞳で見詰めてくる。

 優しく抱き上げてあげると彼女は私の胸に顔を埋めてふるふると何かに怯えるように震えだした。

 

「・・・・エンリ!アルーシャの様子はどうだ・・・って、聞くまでもねぇな」

 

 そこへ、二階から慌てて駆け降りてきたよもぎ御姉様。

 ネムを脇に抱えた彼女は腕のなかにいるアルーシャちゃんを見て小さく溜め息をついた。

 

「いったいなにがあったんですか?どうしてアルーシャちゃんはこんなに怖がってるんでしょうか?」

 

「そのまえにアルーシャについて説明してやるよ。アルーシャはエンリが知っての通り竜人だ。だけどただの竜人じゃない。地獄の七姉妹と呼ばれるアタシ達の母親、七人の女王が産んだ次期女王。通称セブンスチャイルド。その一人がアルーシャだ。その潜在能力は凄まじく、ぶっちゃけアタシよりこいつは強い」

 

「こんなに小さいのに?」

 

「あぁ、てかアタシどころか長女達で構成されている守護者や、それを統括しているキャサリンって妹よりも強い。だから基本怖いもの知らずなのがコイツらだ。だが、コイツらでも怖いものはある」

 

 そこまで言われて私は気付いた。

 そんなアルーシャちゃんが怖いもの。そんなの決まってる。自分達の産みの親。ムササビ御母様だ。

 そしてそんなムササビ御母様に恐怖を抱く理由。

 

「なにかあったのか知らねえがやべぇぞ」

 

 お袋が本気でブチキレた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 2体の上位天使が義兄さんをその剣で突き刺している。

 見慣れた法衣の背中から突き出ているのは光の剣。

 

 アレ?なんで義兄さんが刺されてるの?

 アルベド。貴方は守護者でしょ?なんで義兄さんが刺されてるの?

 え?なんで?義兄さんなんで動かないの?

 なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?

 

 もしかして義兄さん死んだ?

 あの義兄さんが死んだの?

 そんなわけないじゃない。義兄さんが私を置いて勝手に死ぬわけないじゃない。

 けど動かない。もしかしてほんとに?

 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!

 

 

「ーーーーー!!」

 

 視界が真っ赤に染まる。

 感じないはずの激痛が背中から始まり、全身を駆け巡る。

 騒音が、ノイズが私の耳に響く。

 

 

 誰だ。

     義兄さんを殺したのは。

 

 誰だ

     私の義兄さんを殺したのは。

 

 誰だ。

     

 

 

 

     お兄ちゃんを殺したのはーーーー。

 

 

 

 

「「「オマエカ!!」」」

 

 

 

 

スペシャルスキル《憤怒の呪い》発動。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 スレイン法国特殊工作部隊、陽光聖典隊長ニグンは突然現れた少女の変貌に驚愕した。

 暗殺対象だったガゼフと入れ替わりに現れたアインズ・ウール・ゴウンという魔法詠唱者。そいつを始末した直後に現れた少女。

 最初はあまりの美しさに見惚れてしまった。

 傾国の美女。まさにその言葉が当てはまるであろうその少女。

 彼女もまた魔法詠唱者なのだろう。見たこともない魔法を用いて現れた彼女はおそらく殺した魔法詠唱者の仲間。

 炎の上位天使に刺し殺されている仲間の姿を見て呆然としていた。

 だが、次の瞬間に異変が起きた。

 身に纏うローブを鎧を突き破って翼が現れたのだ。

 白骨化した竜を思わせるその翼はまるで成長するかのように大きくなっていく。

 これがゲームユグドラシルならば血のようなオーラを身に纏うだけで済んだだろう。

 しかし、ここはユグドラシルのルールは適用されているが現実なのだ。

 爪が伸び、牙が生えて、美しかった容姿は悪魔のように歪む。

 翼が片翼5メートル程になった時、あの少女。少女の姿をした化け物の瞳はーーー。

 

「「「ーーーー!!」」」

 

 ニグン達を捉えた。

 揺れる大気。竜の瞳は憤怒に染まる。

 

「そ、総員!あの化け物をころせぇ!!」

 

 目の前にいる異形に恐怖しながらもニグンは叫んだ。

 精神は既に恐怖に染まっている。しかし、彼には切り札がある。

 突如現れた大国をも滅ぼしかねない存在。それに立ち向かうにはアレを使わなければならない。

 それには時間が必用だ。

 

「じ、じかんをかせげぇ!」

 

 化け物に向かって天使達が突進を始める。

 最初の一体が化け物に斬りかかろうとした瞬間。

 

「「「ーーーー!!」」」

 

 右手を一振り。

 たったそれだけで天使は光の粒子となって消えた。

 それも一体だけではない。強烈な衝撃波をともなったそれは上位天使をすべて消し去った。

 

「怯むなぁ!直ぐに召喚しろ!!」

 

 ゆっくりと歩いてくる化け物。

 直ぐに召喚し直した天使達を向かわせるが次々とまるで塵のように消されていく。

 その光景をみてニグンは思った。

 我々は起こしてはいけない災厄を起こしてしまったと。

 

 

 

 

 

 

 

 ここまで書いてこのままじゃ本当に収拾がつかなくなると気付き泣く泣くボツ。

 ちなみにムササビ様のアレは正式設定です。

 今後、出てくることはまずないでしょう。

 




 タイトルにあの時と謳ってますが
 ネタにあの時は書いてません


 ごめんなさい。
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